1 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:04:31.59 ID:eByROgBq0
― 赤城私室 ―
赤城「...zzz」
赤城「う・・・ん・・・」
赤城「」ムク
赤城「・・・・・・」
赤城「」チラ
加賀「...zzz」
赤城「ふふ・・・」ナデナデ
赤城「」スッ
赤城「」シャッ
赤城「良い天気だわ・・・」
赤城「・・・・・・」
2 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:06:56.91 ID:eByROgBq0
赤城「・・・?」
赤城「(あら? そういえば加賀さんは)」
赤城「(第五遊撃部隊の、吹雪さん達がいる部屋で寝ているはずでは・・・)」
赤城「」チラ
赤城「あら?」
赤城「いない・・・」
赤城「・・・?」
赤城「(見間違い? いえ、そんなはずは・・・)」
赤城「・・・・・・」
赤城「疲れているのかしら・・・」
3 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:10:33.82 ID:eByROgBq0
― 廊下 ―
赤城「」スタスタ
赤城「あ」
加賀「」スタスタ
赤城「加賀さん!」タッ
赤城「加賀さん・・・あら?」
赤城「確かにここを曲がったはずなのに・・・」
加賀「赤城さん」
赤城「わっ!?」ビク
赤城「か、加賀さん?」
加賀「おはようございます」
赤城「加賀さん! 驚かさないで下さい!」
加賀「なんのことでしょうか?」
赤城「本当にもう・・・」
4 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:13:03.09 ID:eByROgBq0
― 食堂 ―
加賀「朝からカレーですか」
赤城「はい! ここのエビフライカレー、とても美味しいんですよ」
加賀「すごい量ね」
赤城「これくらい普通ですよ」
赤城「(ん?)」
赤城「(加賀さん、左利きでしたっけ?)」
赤城「(よく覚えていないわ・・・)」
5 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:18:14.71 ID:eByROgBq0
― 弓道場 ―
加賀「」ギリギリ
加賀「」パシュ
赤城「(加賀さん、本当に左利きだったのでしょうか?)」
赤城「(私の記憶では右利きだったような・・・?)」
赤城「(それに、いつも弓を引くときの癖がない・・・)」
加賀「赤城さん? 次は赤城さんの番ですよ?」
赤城「あ、はい」
赤城「(・・・?)」
赤城「(私の思い過ごしでしょうか?)」
6 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:23:58.08 ID:eByROgBq0
赤城「(あ、そうだ)」
赤城「加賀さん、今日の朝はどうして私の寝室に?」
加賀「? なんのことかしら?」
赤城「え? だって私の隣で寝ていたはずでは・・・?」
加賀「赤城さん、まだ寝ぼけているの?」
加賀「私は吹雪さんと瑞鶴と一緒の部屋です」
加賀「第五遊撃部隊の部屋と、赤城さんの部屋とでは距離があります」
加賀「なぜ私がわざわざ赤城さんの部屋に行って寝るのかしら?」
赤城「そ、そうですよね・・・」
加賀「それに、昨夜はちゃんと自分の部屋で寝ました」
加賀「吹雪さんも瑞鶴もしっかりと見ているはずです」
加賀「しっかりして下さい、赤城さん」
赤城「ゴ、ゴメンなさい・・・」
赤城「(いつもより加賀さんが私に対して当たりが厳しい・・・)」
8 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:43:13.46 ID:eByROgBq0
― 甘味処 間宮 ―
赤城「」パクパク
加賀「・・・・・・」
赤城「加賀さんは餡蜜食べないんですか?」
加賀「いえ、私はあまり甘いものは・・・」
赤城「え? あんなに好きだったじゃないですか」
赤城「どうしたんですか?」
加賀「あ・・・その、今日はあまり体調が良くなくて・・・」
赤城「そ、そうですか・・・大丈夫ですか?」
加賀「はい、大丈夫です」
赤城「(・・・?)」
赤城「(やはりなにかおかしい・・・)」
加賀「・・・・・・」
9 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:52:31.70 ID:eByROgBq0
加賀「瑞鶴、今日の出撃は一体なんなの?」
加賀「舐めているのかしら?」
瑞鶴「はぁ!? それはこっちのセリフよ!」
瑞鶴「あんたがもっと敵を引き付ければ良かったんでしょうが!」
瑞鶴「私の所為にしないでよ! このコミュ障!」
加賀「」ビキ
加賀「瑞鶴、今なんと・・・?」
瑞鶴「コミュ障って言ったのよ! 耳まで悪くなったの!?」
瑞鶴「調子に乗らないでよ! この元戦艦!」
赤城「ま、まぁまぁ2人とも落ち着いて下さい」
赤城「加賀さんもその辺で・・・ね?」スッ
加賀「」ドン
赤城「きゃっ!?」ドサ
瑞鶴「ちょ、ちょっと!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:57:06.01 ID:eByROgBq0
瑞鶴「赤城さんは何も悪くないでしょ!?」
加賀「」ズイ
瑞鶴「ひっ!?」ビク
瑞鶴「な、なによ・・・やろうっての・・・?」
加賀「」バキ
瑞鶴「がっ・・・!」
加賀「」ドス
瑞鶴「い、痛い・・・!」
加賀「先輩に対する態度がなっていないわね」ドカ
加賀「それだから五航戦はいつまで経っても私達を超えられない」グシャ
加賀「私がみっちり躾けましょう」ゴキ
瑞鶴「や、やめて!」ポロポロ
赤城「やめて下さい加賀さん!」ガシ
赤城「やめてぇ!!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/21(土) 23:59:03.85 ID:eByROgBq0
― 大浴場 ―
赤城「はぁ・・・」
赤城「加賀さん、絶対におかしいわ・・・」
赤城「まさか、後輩を殴るなんて・・・」
赤城「今までこんなことしなかったのに」
赤城「本当にどうしたんでしょうか・・・」
赤城「加賀さん・・・」
赤城「・・・・・・」
12 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/22(日) 00:07:22.89 ID:nUSYxpZN0
赤城「はぁ・・・もう今日は寝ましょうか・・・」ガチャ
加賀「赤城さん、お邪魔しているわ」
赤城「加賀さん!? なんで私の部屋に・・・?」
加賀「いえ、特に理由はありません」
加賀「赤城さんの顔が見たかったので」ニヤ
赤城「」ゾワ
赤城「か、加賀さん! ふざけないで下さい!」
赤城「本当にどうしちゃったんですか!?」
赤城「何もあんなに殴ることないじゃないですか!」
赤城「私が必死に止めたから良かったものの!」
赤城「瑞鶴さんは部屋に閉じこもったままなんですよ!」
加賀「それがなにか?」
赤城「え・・・」ゾワ
13 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/22(日) 00:09:55.30 ID:nUSYxpZN0
加賀「私は当たり前のことをしただけです」
加賀「赤城さんも見ていて楽しかったでしょう?」
加賀「あの娘が泣いている姿を見るのは」ニヤ
赤城「か、加賀さん・・・?」
加賀「ふふ・・・ふふふ・・・・・・」ニヤニヤ
赤城「(こ、怖い・・・!)」
赤城「(い、一体どうなっているの!?)」
赤城「・・・・・・」
赤城「とにかく、加賀さんは頭を冷やして下さい」
赤城「どう考えても今日の加賀さんはおかしいです」
加賀「・・・・・・」
赤城「私は少し外の空気を吸ってきますので、早く私の部屋から出て下さい」
赤城「では」バタン
赤城「(・・・・・・)」
加賀「・・・・・・」
14 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/22(日) 00:18:20.84 ID:nUSYxpZN0
― バルコニー ―
赤城「はぁー・・・」
赤城「(加賀さん、本当にどうしたんでしょうか・・・?)」
赤城「(あんなに優しかった加賀さんが、どうして・・・)」
赤城「(・・・・・・)」
赤城「き、きっと明日になれば元に戻るはず」
赤城「今日はたまたま加賀さんがおかしかっただけですよね? きっと」
赤城「あら? 下に誰かいる・・・」
赤城「あれは・・・翔鶴さんと加賀さん・・・?」
翔鶴「どうして瑞鶴を殴ったりしたんですか!」
加賀「わ、私はなにも・・・」
翔鶴「知らないはずがないじゃないですか!」
加賀「あ、あの・・・」オドオド
赤城「え?」ゾワ
赤城「(どうしてあそこに加賀さんが・・・?)」
赤城「(私の部屋にいたはずでは・・・?)」
赤城「(私の部屋からあそこまで、こんな短時間で行けるはずが・・・)」
赤城「(じゃあ・・・)」ゾクゾク
赤城「(先程まで私と一緒にいた加賀さんは一体・・・・・・?)」クル
加賀「<●> <●>」
赤城「」
15 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 投稿日:2015/03/22(日) 00:24:46.93 ID:nUSYxpZN0
― 翌日 ―
吹雪「はぁ・・・はぁ・・・!」タッタッ
吹雪「今日も気持ち良い朝だなぁー!」
吹雪「あれ?」
赤城「」スタスタ
吹雪「あ、赤城さんだ!」
吹雪「赤城せんぱーい!」タッタッ
吹雪「あれ?」
吹雪「おかしいなぁ・・・確かに今見た気がするんだけど・・・」
赤城「吹雪さん」
吹雪「ひゃぁっ!?」ビク
赤城「ランニングですか?」
吹雪「あ、赤城先輩? 驚かさないで下さいよ!」
赤城「・・・・・・」
赤城「もうそろそろ朝食の時間ですよ」
吹雪「あ、そうですね」
赤城「今日は一緒に食べませんか?」
吹雪「え、良いんですか!? やったー!」
赤城「ふふ・・・そんなに嬉しいですか・・・」
吹雪「はい!」
赤城「では、早速行きましょうか」
赤城「ふふふふ・・・・・・」
――― 終 ―――