1 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:12:34.00 ID:KKXGywVy0
※黒い人注意
2 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:13:08.86 ID:KKXGywVy0
提督「よし、あともう少しだ」カキカキ
長門「提督、そろそろ昼食を取らないか?」
提督「あぁ、もうそんな時間か・・・俺はもう少し書類を片付けてから行くよ」
長門「そうか。では、私は先に行くよ」ガタ
提督「おぅ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:14:00.72 ID:KKXGywVy0
提督「ふぅ・・・こんなもんか」
提督「(昼飯はすぐ食える物にしよう。長門を待たせるわけにもいかないし)」
提督「よいしょ」ガタ
提督「(オムライスにしようかな・・・)」
提督「(いや、海鮮あんかけチャーハンも捨てがたい・・・)」スタスタ
4 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:19:38.69 ID:KKXGywVy0
提督「今日は冷えるな・・・特にこの廊下が」
提督「(今度廊下にもだるまストーブを設置するか)」
提督「ん?」チラ
黒い人「」
提督「!?」ビク
提督「(びっくりした! なんだあれは!?)」
提督「(侵入者か!? それとも深海棲艦!?)」
提督「(と、とにかく人を呼ばないと!)」
提督「誰か来てくれ! 侵入者だ!!」
5 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:23:35.73 ID:KKXGywVy0
提督「(ヤベ! 拳銃引き出しに仕舞っていたんだった・・・)」
提督「おい! そこを動くなよ!」
黒い人「」
提督「(だ、誰か早く来てくれ・・・!)」
鈴谷「ど、どうしたの提督?」ヒョコ
提督「鈴谷!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:28:23.38 ID:KKXGywVy0
提督「不審者がそこにいるんだ! 取り押さえて本部に連絡するぞ!」
鈴谷「え? 不審者? どこにいるの?」
提督「は? お前何言って・・・」チラ
シーン…
提督「あれ? いない・・・」
提督「(おかしい・・・確かにそこにいたのに・・・)」
鈴谷「ちょっと提督ぅ、昼間っから大丈夫? 幻覚が見えているんじゃない?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:31:55.33 ID:KKXGywVy0
提督「た、確かに今そこに・・・」
鈴谷「だーかーら! 何もいないって言ってんじゃん!」
鈴谷「疲れているんじゃない? 少し顔色悪いよ?」
提督「・・・・・・」
鈴谷「ちょっと休んだ方が良いって。じゃあね」スタスタ
提督「(・・・本当に俺の見間違えだったのだろうか?)」
8 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:38:09.37 ID:KKXGywVy0
長門「鈴谷から話を聞いたぞ。何やら幻覚を見たそうだが・・・」
提督「あ、あぁ。まぁ、こんなときもあるって」
長門「鈴谷の言う通り、少し疲労が蓄積しているのではないか?」
長門「最近は、夜通し作戦を立てていることも少なくない」
長門「少し仮眠を取ってみてはどうだろう?」
提督「心配するな、長門。たまたま、何かと見間違えただけかもしれない」
提督「俺は大丈夫だ」
長門「そうか・・・」
10 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:44:27.68 ID:KKXGywVy0
提督「ん・・・少しトイレに行ってくる」ガタ
長門「わかった」
― 男子トイレ ―
提督「はぁ・・・」ジョボボボ
提督「(最近、尿の出が悪いな・・・)」
提督「(おまけにこの残尿感)」
提督「(また前立腺晴れちゃったかな?)」ジィー
提督「・・・・・・?」チラ
黒い人「」
提督「うわあぁぁぁっ!?」ビク
12 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:50:27.11 ID:KKXGywVy0
提督「(こいつ、いつの間に!?)」
提督「だ、誰か助けてくれ!」ダッ
― 執務室 ―
提督「長門! 侵入者だ!」バン
長門「ファッ!? び、びっくりするではないか!///」
提督「1階の男子トイレにいたんだ! 早く来てくれ!」グイ
長門「ま、待ってくれ! スカートを履いt」ズルズル
14 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 16:56:50.90 ID:KKXGywVy0
― 男子トイレ ―
長門「誰もいないではないか・・・」カチャカチャ
提督「そ、そんな・・・」
長門「提督、本当に様子がおかしいぞ? 大丈夫か?」
提督「お、俺は見間違えてなんかいない! 確かにあいつはここにいたんだ!」
長門「だが、もういないぞ?」
提督「警備の奴らは一体何をしているんだ!?」
提督「とにかく、俺は本部に連絡してこの鎮守府内を捜索する!」
長門「お、落ち着け提督・・・」
15 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 17:01:19.96 ID:KKXGywVy0
提督「怒られた・・・」
長門「当たり前だ。目撃証言、それも1人のみで、さらには侵入者の確保も無し」
長門「警備兵に建物内の捜索をさせたものの、特に異常は無し」
長門「提督、頼むからもう休んでくれ。相当疲れているに違いない」
提督「・・・・・・」
長門「頼む・・・」
16 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 17:05:36.10 ID:KKXGywVy0
提督「・・・・・・」
提督「わかった。少し休むよ」
提督「なんか俺だけおかしいみたいだし・・・これ以上、みんなに迷惑はかけられない」
提督「長門、すまんな」
長門「気にするな。残りの書類はあとわずかだ。私が片付けよう」
提督「すまん・・・」
提督「ところで長門」
長門「な、なんだ?」ビク
17 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 17:18:43.13 ID:KKXGywVy0
提督「俺がお前に助けを求めたとき、なんでスカートを半分脱いでいたんだ?」
長門「そ、それは・・・きょ、今日は昼食を少々取り過ぎてしまってだな!」アセ
長門「それで少しベルトの調整をしていたんだ!」アセアセ
提督「ふーん・・・」
提督「部屋に入ったとき、なんかニオイがしたんだけど」
長門「き、気のせいじゃないか?」ビク
提督「ふーん・・・」
提督「後で執務室に戻ってきたとき、長門が座っていたところが濡れていたんだけど」
長門「しょ、しょれは! あ、暑かったから汗をかいたんだ!」ダラ
提督「今日、すごい寒いんだけど」
提督「汗をかくほど、激しい運動でもしていたのか? 執務室で」
長門「ま、まさか! わ、私は汗っかきだからな! は、はは・・・///」ダラダラ
提督「ふーん・・・」
提督「じゃあ、なんで俺の膝掛けをお前が持っているんだ? しかも、染みが・・・」
長門「あ」
18 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 17:29:16.96 ID:KKXGywVy0
― 大浴場 ―
提督「長門・・・お前は俺がトイレに行っている間、何をしていたんだ・・・」チャプ
提督「(でもまぁ・・・ふふ、少し気が楽になった)」
提督「(長門は優しいな・・・おっと、鈴谷も俺のことを気にかけてくれたんだった)」
提督「(もうあいつらに迷惑はかけられないな。きっと、俺は疲れているんだ)」
提督「(ゆっくり休めば、元に戻るだろう)」
提督「(ここは少し、お言葉に甘えよう・・・)」
提督「・・・・・・?」
黒い人「」
提督「わあっ!?」ビク
19 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 17:31:52.98 ID:KKXGywVy0
提督「(またあいつ・・・! で、でもこれは俺の幻覚・・・)」
提督「(・・・よし、一か八かだ。少し様子を見よう)」
提督「・・・・・・」
黒い人「」
提督「・・・・・・」
黒い人「」
提督「・・・・・・?」
黒い人「」
提督「(何もしてこない・・・?)」
提督「(こいつは一体・・・?)」
20 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 17:36:33.72 ID:KKXGywVy0
― 寝室 ―
提督「・・・・・・」
黒い人「」
提督「(奴は、俺の部屋の隅っこにいる)」
提督「(特に危害を加えてくることはなく、俺を凝視している)」
提督「(未だに、ただの幻覚と結論付けたくない自分がいる)」
提督「(あまりにも生々しい感じがしてならない)」
提督「(そして、こんな奴が一緒にいるんじゃ、寝られない)」
提督「・・・今日は執務室のソファーで寝よう」
21 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 17:41:22.64 ID:KKXGywVy0
長門「提督、何故こんなところで寝ているのだ?」
提督「ん・・・おはよう、長門」
長門「おはよう、提督」
提督「ちょっとした気分転換だよ。一回ソファーで熟睡してみたかったんだ」
長門「私としては、自室のベッドでしっかり休んでもらいたいものだが」
提督「それはそうと、昨日は色々ありがとうな、長門。書類も任せてしまったし」
長門「あのくらい、秘書官として当たり前のことだ。提督こそ大丈夫か?」
提督「あぁ・・・大丈夫だ」チラ
黒い人「」
提督「・・・・・・」
22 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 17:49:38.71 ID:KKXGywVy0
提督「(朝起きてから早々にご対面か・・・気味が悪いな)」
提督「(だが、今回は状況が少し違っている)」
提督「(今までは、俺単独が奴と遭遇していたが)」
提督「(今は長門が一緒にいる。長門には、あいつが見えていないのだろうか・・・?)」
提督「(奴は今、カーテンの近くにいる)」
長門「提督、カーテンを開けるぞ」シャッ
提督「(・・・どうやら、見えていないようだ)」
提督「(しっかり休んだはずなのに・・・どうなっているんだ?)」
提督「(俺はおかしくなってしまったのだろうか?)」
提督「(そして、あいつは一体何者なのだろうか?)」
長門「提督? 朝食を取りに行こう」
提督「あぁ・・・」
黒い人「」
提督「・・・・・・」
23 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 17:54:57.50 ID:KKXGywVy0
提督「(俺が奴を見たときから、3カ月半が過ぎた)」
提督「(奴を注意深く観察してわかったことは、あまり多くない)」
提督「(昼夜関係なく、特に人気のない場所に多く出現する)」
提督「(俺だけにしか見えない)」
提督「(特に危害を加えてくることはなく、俺を凝視している)」
24 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 18:01:01.65 ID:KKXGywVy0
提督「(恰好はシスター・・・いや、魔女のような恰好をしている)」
提督「(六尺を優に超える長身、ギラギラとした目、鋭い大きな爪・・・)」
提督「(明らかに人間ではない存在だ)」
提督「(そして最近奴に、ある変化が現れるようになった)」
提督「(日に日に、俺にどんどん近づいてきている気がする)」
提督「(初めて奴と遭遇したときよりも、明らかに接近してきている)」チラ
黒い人「」
25 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 18:09:02.54 ID:KKXGywVy0
提督「(見た目からもそうだが、絶対に近づいてはいけない気がする)」
提督「(もし近づいてしまったら・・・と、考えるだけで尋常ではない胸騒ぎがする)」
提督「(みんなには隠れて、精神安定剤を飲んでいるが、全く効果はない)」
提督「(最近は、あまりにも胸騒ぎが酷いため、睡眠も満足に取れていない)」
提督「(その所為か、体重は減り、食欲も落ちて体調を崩すことが多くなった)」
提督「(また、長門達に心配をかけてしまっている・・・俺、提督失格だな)」
提督「(あいつは悪魔なのだろうか・・・俺に憑りついているのか?)」
提督「(とにかく、このままでは俺は死ぬ気がする。凄く嫌な予感がする)」
提督「(そろそろ、覚悟を決めるか・・・)」ゴト
26 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 18:13:59.96 ID:KKXGywVy0
提督「・・・・・・」カチ カチ カチ
提督「・・・・・・」カチ カチ カチ
提督「・・・・・・」カチ カチ カチ
提督「・・・・・・」カチャ チャキン
提督「・・・よし」パチ
提督「いざとなったら、これで・・・」
提督「こうなったら・・・殺られる前に殺るしか・・・」
黒い人「」
29 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 18:28:54.34 ID:KKXGywVy0
鈴谷「提督、今日も無理しないでね?」
夕立「事務仕事は、夕立達も手伝うっぽい!」
春雨「司令官、どうぞ紅茶です。金剛さんから、紅茶にはリラックス効果があると聞きましたので」
提督「すまん、みんな・・・」
鈴谷「気にしないで! ほら、提督はさっさと体調を元に戻す!」
長門「みんな、本当にすまないな・・・秘書艦は私なのに・・・」
長門「ところで春雨。昼食は是非、春雨スープが良いな」ニタァ
春雨「え? い、良いですけど・・・」
鈴谷「また始まった・・・」
夕立「春雨に向かって変態発言は慎むっぽい!」ゴリ
長門「あぁっ!!///」ビクビク
提督「ははは・・・」
提督「(・・・?)」キョロキョロ
提督「(今日はあいつ、いないな・・・)」
30 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 18:38:06.72 ID:KKXGywVy0
― 2週間後 ―
提督「(明日で、奴と会ってから4カ月目になる)」
提督「(覚悟を決め、拳銃を所持していたが・・・)」
提督「(この2週間、奴は忽然と俺の前から姿を消してしまった)」
提督「(もう助かったのか?)」
提督「(いや、そんなはずがない。奴がいなくなったことで、安心をするどころか)」
提督「(今までにない程の胸騒ぎ、そして切迫した恐怖を感じる)」
提督「(今夜、絶対に何かが起きる・・・!)」
提督「(やっぱり、こいつで・・・!)」
31 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 18:45:53.07 ID:KKXGywVy0
提督「よし、あともう少しで終わるぞ!」
長門「提督、本当にもう大丈夫なのか?」
提督「いつまでも、お前達に助けられてばかりではいられないからな」
提督「それに、体調管理は自己責任だ。自分の管理もできていないようじゃ、艦娘の管理なんてできないよ」
提督「どうやら、甘ったれていたようだ。本当にすまない、気を引き締めなおすよ」
長門「提督・・・私達はそんな・・・」
提督「これは俺のケジメでもあるんだ。それはそうと、もう23時50分だ」
提督「長門はもう寝なさい。最近、俺の代わりに色々やっていて、疲れているだろう」
長門「しかし、提督は・・・」
提督「なに、俺も1時くらいには寝るさ。俺に任せてくれ」
長門「・・・わかった。でも、無理だけはしないでくれ」
提督「わかっているって。おやすみ、長門」ニコ
長門「あぁ、おやすみ・・・」
35 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 19:24:31.63 ID:KKXGywVy0
提督「・・・・・・」カキカキ
ゴーン…ゴーン…
提督「(0時か・・・)」
提督「・・・・・・」カキカキ
提督「・・・・・・」カキカキ
36 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 19:28:29.52 ID:KKXGywVy0
提督「・・・よし、終わった」
提督「(やはりあいつは現れない・・・やはり、もう危険は去ったのか?)」
提督「(はは・・・長門には1時に寝ると言っておいて、もう朝の4時30分だ)」
提督「(さすがに眠いな・・・少しの間だけでも睡眠を取ろう)」ガタ
提督「その前に、トイレにでも行くか」
37 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 19:34:03.66 ID:KKXGywVy0
― 男子トイレ ―
提督「はぁ・・・」ジョボボボ
提督「(相変わらずこっちの調子は悪いな)」
提督「(今度病院に行こう)」ジィー
提督「(鏡には・・・映っているわけないよな)」ジャバジャバ
提督「」キュ
提督「もしかしたら川内の奴、帰っていたりして・・・」ガチャ
黒い人「」
提督「わあぁぁぁ!?」ビク
38 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 19:40:38.05 ID:KKXGywVy0
黒い人「」ザン…ザン…
提督「く、来るなぁ!!」チャキ
提督「(こいつ・・・今まで自分から移動したことなんてなかったのに!)」
提督「(今から大声を出しても、間に合わない・・・くっ!)」
黒い人「」ザン…ザン…
提督「死ねぇっ!!」ダン!
黒い人「」スー…
提督「・・・え? 消えた?」キョロキョロ
39 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 19:48:03.61 ID:KKXGywVy0
提督「(い、いない・・・俺は、助かったのか?)」
提督「は、はは・・・様ぁ見ろ化物! 散々俺を馬鹿にしやがって!」
提督「こっちには銃があるんだよ! 思い知ったか!」
提督「(なんだ・・・最初からこうすれば良かったんじゃないか・・・)」
提督「遂に奴を倒したぞ! 俺は勝ったんだ!」
提督「はぁ・・・はぁ・・・」
提督「・・・・・・」
提督「・・・・・・」
提督「・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」クル
黒い人「<●> <●>」
提督「」
41 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 19:58:21.26 ID:KKXGywVy0
長門「(提督が謎の失踪をしてから、早くも1月が経とうとしている)」
長門「(この事件は、目撃証言が皆無、証拠不十分、そして何より謎が多い)」
長門「(何者かが提督を誘拐した、深海棲艦が海へ引きづり込んだ、提督自らが姿を消した・・・)」
長門「(様々な予測がされているが、事件の解決は程遠い)」
長門「(あの1カ月前の夜間に、提督の身に何かがあったのだろう)」
長門「(1階の男子トイレに、提督の帽子と弾丸が8発入った拳銃、そして空薬莢が1つ見つかった)」
長門「(発砲した形跡があるにも関わらず、誰1人として銃声を聞いていないのだ)」
44 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 20:03:03.06 ID:KKXGywVy0
長門「(そして・・・提督が約5カ月前から、"何か" に怯えていたこと)」
長門「(最初、疲れからくる幻覚だと思っていたが)」
長門「(以降も、提督は無理して平気を装っていた)」
長門「(しかし、私もさすがにわかってしまった。提督は確かに、"何か" を目で追っていた)」
長門「(あの夜、私が提督の傍についていれば・・・すまない・・・)」
47 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 20:15:24.09 ID:KKXGywVy0
鈴谷「・・・・・・」
鬼怒「・・・・・・」
夕立「・・・っぽい」
時雨「・・・・・・」
響「командир, я одинок... (司令官、寂しいよ・・・)」
榛名「・・・榛名は大丈夫です」ハイライトオフ
長門「クッ・・・!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 20:23:07.20 ID:KKXGywVy0
長門「(提督、本当にどこに行ったんだ?)」
長門「(みんなボロボロだ・・・私も正直もう限界だ・・・)」
長門「(早く戻ってきてくれ・・・)」
陸奥「姉さん・・・悲しいけど、新しい提督が来るまでの間は、私達がしっかりしなきゃ」
陸奥「幸い、ある程度の作戦の立て方は提督に学んだわ。私も手伝うから、頑張りましょう?」
長門「陸奥・・・すまない・・・!」ポロポロ
陸奥「もう・・・な、泣かないの」
長門「(私は、本当に良い妹を持った・・・!)」
長門「・・・・・・・・・・・・?」
黒い人「」
――― 終 ―――
52 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/01/16(金) 20:32:12.56 ID:WL2p+rue0
黒い人の元ネタを教えて欲しい
55 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/01/16(金) 20:43:48.77 ID:KKXGywVy0
>>52
最近やった「Wachtraum (ヴァハトラオム) : 白日夢 / 白昼夢」というフリーホラーゲームに
出てくる謎の化物です
正体は不明ですが、独特の効果音とともにいきなり出てくるので、とてもびっくりします
※一番びっくりしたシーン(ネタバレ注意)
・森の中の小屋の、浴室の風呂桶の中にある土人形に、固い果実を食べさせた後(出られない・・・)
・風車小屋の窓から、化物を銃で狙撃した後(・・・・・・)