【艦これ】提督「俺の生い立ち」【響】


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1 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 18:19:08.47 ID:bxZds1I/0

こんにちは
今日もまた建ててみました
前スレではちょっとごたごた有りましたが
今スレからは気をつけてやっていこうと思います

今回は提督の生い立ち…
まあキャラ立てを行いながらゆるりと書いていきます

提督は、大体自分と重ねあわせているので似る所や同じ所が
あります、僕の中身は適当に想像してもらって構いません

2 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 18:30:01.33 ID:bxZds1I/0

提督「あっちー…」パタパタパタ

響「…」

提督「お前いつでも涼しそうだよなぁ、ったく… 電力供給も考えて節電とか…」

響「私だって暑いさ 司令官が大げさなだけじゃないかい」ペラ

提督「仕事が無いだけマシか… 何読んでるんだ」

響「どこかの偉人の生い立ちみたいなやつ」

提督「偉人伝か?」

響「まあそんな感じだ」

提督「ふぅん…興味ねえや」

響「司令官はどんなふうに生きてきたんだい」

提督「なんだよ急に  別に面白いもんじゃねえよ…」

響「是非聞かせてほしい」

提督「…俺の過去ねぇ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 18:35:16.97 ID:bxZds1I/0

提督「俺はまず東北の生まれだったね 周りは田舎って程でもないけど、何もなかったな」

響「誕生日は?」

提督「9月」

響「の?」

提督「…29日」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜^
9月29日…どっかの病院

提督(になる人)「あうあう」

父「はっはっは、元気そうな男の子だ」

母「そうねぇ」

母「名前は決めてあるの?」

父「名前か、名前は―
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響「…」キョウミシンシン

提督「俺の名前がそんなに気になるのか」

響「なんだかんだ聞いたことがなかったからね…」

提督「まあ、俺の名前は>>9だ」

9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/08/02(土) 18:49:22.88 ID:jEmVVRkhO

じゃあ宗介?

16 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 19:16:45.42 ID:bxZds1I/0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
父「宗介だ」

母「ありきたりね」

父「だから大宮宗介になるな」

母「どんな人になるのかな…」
ーーーーーーーー
宗介「幼稚園!幼稚園ってどんなところ!!」

父「ん、お前くらいのお友達がいっぱいいるところ」

母「いっぱい友達出来るといいねぇ」

宗介「うん…」

宗介(友達ってどうやってつくるんだろう)
ーーーーーー
宗介「ここが幼稚園?」

父「そうだ、そろそろ時間だから行ってみろ」


宗介「だ、だれかに話しかけなきゃ…」


宗介「すげー!これ楽しい!また遊ぼう!」


宗介「お父さん!友達できたよ!またあ遊ぼうって約束した!」

父「よかったじゃん」

母「よかったねぇ」

19 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 19:52:57.73 ID:bxZds1I/0

宗介「お父さん、学校ってどんなとこなの?」

父「勉強するとこ」

宗介「へー!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「大体俺のおやじはずっとこんな感じ 自分の興味のあることじゃないと全く話さない人だ」

響「どうしてお母さんとの会話は出ないんだい?」

提督「親父が優しかったし…なにより母親がすっごくうるさかったんだ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
母「こら!なにやってんの!」バシィ

宗介「ふぇぇ」


母「わがまま言うな!」バシィ

宗介「ふぇぇ」

ーーーーーーーー
宗介「ごほごほ」

母「あーあ風邪引いちゃってる…しばらく遊んじゃダメだからね」

宗介「うん…」

宗介(遊びたいな…)

1週間後…
宗介「ね、お母さん今日は遊んでいい?」

母「ダメ!まだ風邪治ってないんだから」

宗介「でも熱もせきも出ないよ?」

母「まだ治ってないの」

宗介「わかった…」

さらに一週間後…
宗介「遊んじゃダメなの?」

母「ダメ」
ピンポーン

母「はい」

友達「あの!まだそうくんって遊んじゃダメなんですか?」

母「ごめんねぇ、まだ風邪治ってないから…」

友達「そうですか」

ーーーーーー
チュンチュン
宗介「…朝だ」

母「zzz」

宗介「寝てるから外に行こうっと」

ガチャン
宗介「楽しいなー」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜^
提督「…とまあこんな感じで親に隠れて外で遊んでたんだ」

響「子供に遊ばせない母親ってなんなんだい…」

提督「それが母親がいなくなるまでずっとだった」

20 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 20:30:02.09 ID:bxZds1I/0

父「そう、これ買ってきたぞ」ガコン

宗介「あー!これ今テレビでやってるやつだー!!」

ーーーーーーーーーー
母「これなら買っていいよ」

宗介「これなんてよむの?」

母「知恵の輪」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「なんでもかんでも高いとかいらないとかいってなんにも買ってくれなかった おもちゃなんか買ってくれることなんてありえない」

響「そんな中色々買ってくれるお父さんが好きだったわけだ」

提督「まあ、そうなる」


提督「んーで、5歳の頃くらいだったか…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
父「…」

母「…」

宗介(なんで喋ってないんだろう…)

宗介「お父さんとお母さん喧嘩してるの?」

父・母「いやしてないしてない」



父「そう、こっちにおいで」

宗介「なに?」

父「お父さんとお母さんどっちに付いて行きたい?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「この頃はもう親父と母親が会話してるところなんてほぼ見なかったな」

響「それで、そういう決断を迫られたと」

提督「そう なんとなくどっちについて行きたいって言われて、なんとなく感づいたんだけどよくわからなくてとりあえず親父を選んだ」

響「それで?」

提督「毎年親戚の集まりみたいな感じで親戚の別荘にみんな泊まりに来るんだけどな、出掛けて家を空けるついでに母親も出て行った」

響「出て行ったことは?」

提督「気づいてなかった」

提督「その後、母親のことを思い出されると困るからって、家にある母親の写真はすべて親父が捨てたんだ」

提督「ぶっちゃけ、俺は母親が嫌いだったし、外で遊ばせてもくれないんだ 本音を言うとせいせいしてた」

響「まあ、当然父親を選ぶか…」

提督「そこから…ずっと親父一人で育ててくれた」

22 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 21:01:29.04 ID:bxZds1I/0


宗介「うわあ学校だ学校、どんなとこだろう」



宗介「…みんな知らない人ばっかりだ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「母親が居なくなった後すぐ引っ越したからだれも知ってる人なんか周りに居なかった」

響「じゃあ、学校ではどんな?」

提督「いや、すぐに溶け込めた」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宗介「あ、そ、宗介です! 好きな食べ物は〜〜」


宗介(べつに面白いことなかったなぁ…)

小2
宗介「はぁ…勉強できない…」

先生「おい宗介」

宗介「えっ?はい!」

先生「掛け算言えるようになったか」

宗介「え、っと…ごいちがご…ごにじゅう…ごさんじゅうご…ごし…   ごし…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

提督「俺は小1の頃から宿題もすっぽかしてたし、勉強も出来なかった」

響「じゃあ問題児にでもなってたのか…?」

提督「いや、そうじゃない ただのバカなめんどくさがりだ 多分俺はその頃学年一バカだっただろうな…」

提督「九九の7の段をすべて言うまで家に帰るなって言われたことも合った」

響「どうだったんだい?」

提督「泣きながら職員室に行って終わらせた  放課後だから誰もいなかったからなー」



23 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 21:02:11.12 ID:bxZds1I/0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宗介「ようwwwババアwww」

女子「もー、やめてよー!」

宗介「え?だってババアじゃん!」

女子「だったら宗介はゲームバカじゃん、ばーかww」

宗介「うるせえ!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

響「あれだね、好きな子ほどいじめたくなっちゃうあれだ」

提督「ああ、なんて話せばいいか解らなかったからとりあえずババアっていえばめっちゃ笑ってくれたからなぁ…だけど小4くらいで転校しちまったけど」

響「告白は?」

提督「…してない」

響「はぁ…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
女子「転校することになりました、みなさんにプレゼントがあるので、受け取って下さい!」

宗介(えっ、転校?)

女子「はい!宗介」

宗介「サンキュー」

宗介「えんぴつかよwwいらねえぞ!ww」

女子「えー?大事に使ってよーwww」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「こんなやりとりしてたな」

響「よく覚えているね」

提督「あぁ…悲しかったからな」

響「それでそのえんぴつは?」

提督「あぁ、そいつのことだと思いながら、いままで短くしたことがないくらいにえんぴつが短くなるまで使った」

響「随分未練があったんだね」

提督「ああ… それでな、そいつに手紙を書こうってことになったんだ」

響「ふむ」

提督「俺は恥ずかしかったから、直接好きとかそういうのは書けなかったな」

響「ダメだね」

提督「だから手紙の模様があるところに「すきだぜ」の4文字をバラバラに書き込んだ」

響「こんなことを言うのもあれだけど…クサいね」

提督「知ってた」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

27 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 21:39:47.11 ID:bxZds1I/0

先生「今日は家庭科でべっこう飴を作ります」

宗介「なんですかそれー!」

先生「砂糖水をフライパンで温めると出来るアメだ」

宗介「へー!スゲー!!」

男子「宗介うるせーよww」

宗介「スマンww」

ーーー
宗介「おお、めっちゃいい匂いする」

男子「色変わってきてるじゃん」

女子「そうだねぇ」


宗介「できたwwwうめぇww」パリパリ

男子「うんうまいなぁ」パリパリ

女子「これ好きだわー ねえ宗介、少し貰っていい?」

宗介「ん、いいよ」

男子「宗介のより俺のほうが多いから俺があげてもよかったのに」

女子「だって◯◯より宗介のほうが優しいし」パリパリ

宗介「…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「この言葉がめっちゃくちゃ嬉しくて、小学生の間はこの女子が好きになったんだよなぁ」

響「随分軽く動くものだね」

提督「すっごく印象に残ってるんだ、それから数週間は「宗介は優しいし」の言葉が頭から離れなかったね」

響「それはそれは…」

提督「だが、残念なことにその時小5の初めくらいだったんだが、後半くらいはキモいとか言われ始めた 何故か」

響「そ、それはそれは…」

提督「…優しいと言ってくれた女子も俺のことを嫌ってた」

響「痛いね」

提督「まあ別にいいさ…その年に転校してきた男子がいたんだが、そいつとはものすごく仲良くなったね」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宗介「おい◯◯、遊びに行こうぜ!」

男子「OK!!」


宗介「おい◯◯、写真撮ろうぜ!」

男子「おお、肩組んで撮ろう!」

小6↓

男子「ぶっちゃけこの班で好感度一番低いの宗介だからね」

宗介「えっ…えっww… …」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響「泣いてもいいよ」

提督「響ぃ…」グズッ

28 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 22:07:51.43 ID:bxZds1I/0

宗介「中学校だよ中学校 楽しみだわ」


宗介「入学式終わったわクラスメイトと溶け込めるかなぁwww」


宗介「……」

前席女子「あ、宗介じゃん」

宗介「ああ俺だよ」

宗介「…」

宗介「休み時間か…」

別学男子「わいわい」

宗介「ね、ねえ、次ってなっg、なにするのかな」

別学男子「えーと…次は◯◯じゃないかな」

宗介「そっか、ありがとう」

宗介(よしこれで仲良く慣れた気がする!)


わいわい
別学男子「え、腕相撲?」

別学男子2「おう、こいよやろうぜやろうぜww」

宗介(お、楽しそうだなぁ)

宗介「お?頑張れ頑張れ〜www」

別学男子2「◯◯小のやつは関係ないから」

宗介「」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「一日目から痛い目みたわ」

響「主にメンタルにダメージがいったね」

29 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 22:35:03.29 ID:bxZds1I/0

中2
DQN「よう宗介www」

宗介「え、あ、なに?」

DQN「いま何してたの?wwww」

宗介「え、か、考え事してただけ…」

DQN「wwwwwwwwww」


DQN「やっぱあいつキメーなwww」

宗介「はぁ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「俺は中1の間に部活もやめたしもやしだからなぁ…しかも別の小学校のやつらは変なの多かったし」

響「よくいるみたいだね、そういうのは」

提督「まあ…虐められてたっていうのかな」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宗介「将来の職業か…」

男子「中学から考える必要あんの?」

宗介「…」ペラペラ

男子「なんかあったか」

宗介「海軍ねぇ…」ペラペラ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

提督「やっぱ男は軍とか銃とかそういうのに憧れるんだよなぁ」

響「どうして?」

提督「いや、わからん なんか、男の性というか」

30 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/02(土) 23:01:12.16 ID:bxZds1I/0

提督「そんで…まあ海軍を目指したわけだ」

響「高校時代は?」

提督「なんか、そういう専門の学校に行ったよ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宗介「なんか物々しいなぁここ…」

先生「えー…まあ君たちは〜

宗介「いやぁ、でもなんかワクワクしてきたな」

生徒「あのー」

宗介「なに?」

生徒「今話しを寝てて聞いてなかったんですけど、大雑把でいいから教えてもらえない?」

宗介「寝てたの?ww まあいいよ」


生徒「へえ、宗介はやっぱり提督とか目指すの?」

宗介「は?提督?」

生徒「海軍だよ、海軍の指揮者」

宗介「えぇ!? そんなん俺がなれるわけないって!」

生徒「そんなことないらしいよ! まだ提督という提督がいないから、倍率がすごく下がっているんだ…まあ最後の最後まで残れるのはほんの十何人くらいらしいけど」

宗介「へぇ…あんまり興味ねえけどなぁ」

生徒「噂だけど、なんでもハーレムが組めるらしいよ」

宗介「◯◯、頑張って目指そう」

生徒「あっ、うん!」


この男子生徒の名前安価>>34

34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/08/02(土) 23:32:49.07 ID:fuRqdm1+o

木村

52 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/03(日) 20:41:00.54 ID:YWLU2eJZ0

木村「なぁ宗介…」

宗介「ん、なんだ」

木村「俺達が目指してるのは司令官だよな? 普通の海兵が習うことやってるが、いいのかこれって」

宗介「いやいや、海兵のさらに上にあるのが海軍の司令官だろ、考えろよ」

木村「そういうもんかなぁ…」

教師「木村ァ!!!!」

木村「え!? あっ、はい!!」

教師「ここはなんだ、言ってみろ」カッカッ

木村「え、っと… これがこうだから…た、タービン、タービンです!」

教師「座れ」

木村「ふぅ…」

宗介「ハーレムは遠そうだな…」


ーーーーーーーーーー
ザザーン
教師「えー今日は実際に艦隊の指揮だったり、艦娘に話を聞いたりするぞ」

宗介「なんで港なんですか?」

教師「部屋の中で船が動かせると思うならもどっていいぞ」

宗介「スンマセン」


?「はーい、私が今回この講座を受け持ちます!」ハキハキ

木村(なんかお姉さんっぽいな…重巡とか軽巡じゃないのか)ヒソヒソ

宗介(どうでもいいわ)

陽炎「はい、私は陽炎型一番艦の駆逐艦陽炎ですっ! 少年諸君、よーく話を聞くように!」

木村「えっ、駆逐艦かよ!?」



53 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/03(日) 20:59:26.89 ID:YWLU2eJZ0

陽炎「何?私が駆逐艦じゃいけなかったかしら?」

木村「いやそういうことじゃないっすけど…」

生徒「スパッツがエロい」

生徒「同意だ」

宗介「お前ら昨日そういう件で憲兵に連行されるの教えられたばっかりだろ素晴らしい」

木村「お前もか…」

陽炎「はいはい思春期でしょうがないだろうけどちょーっと静かにね」

一同「うーっす」





陽炎「で、私達が縦一列に並ぶのが単縦陣よ 全員が横に並ぶから砲撃戦に向いてるけど被弾する面積も大きくなるのよ」

木村「俺らって提督になれんのかなぁ…」

宗介「だからなるために努力するんだろ、わかれ」

木村「それもそうか」


陽炎「これが私達が使う連装砲ね、駆逐艦だから小さいけど、戦艦ともなるとものすごいんだから」

宗介「へー、すげぇ撃って見せてくださいよ!」

陽炎「ダメダメ、あくまで学校の授業の一環なんだから危ないことは出来ないわ」

木村「なんだー撃ったことねーのかー!」

生徒「そうだそうだ」

生徒「おらー撃ってみろー!」

陽炎「言ったわね!!私だって実戦くらい出たことくらいあるんだからっ!」ガチャッ

教師「お、やれやれーい」

陽炎「先生まで… あんたら、鼓膜破れないように耳塞いどきなさいよ!」
ドゴォォォォン―――

宗介「うぁ…」クラクラ

木村「く、駆逐艦だからそうでもないかと思ったら近くだときついなこれ…」

教師「はっはっは! お前らもそのうち慣れるさ!」

陽炎「だから言ったじゃない、これでも軍艦なんだから」フンス

54 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/03(日) 21:20:27.22 ID:YWLU2eJZ0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「とまあこんな感じで海の戦いに慣れていったわけだ」ボリボリ

響「で、その陽炎は?」パリッ

提督「ああ、なぜか配属がたまたま俺の下でな、嫌味つけられたけどそこそこやってくれてるしな」ボリボリ

響「この煎餅おいしいね」ヒョイ

提督「あぁ」

響「興味のある話を聞きながらだと旨く感じるよ」

提督「そんなに面白いかよ」

響「できれば嫌な出来事を話してほしい メシウマしたい」

提督「人の不幸で飯がウマいってか!!はっはっはふざけんな!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ザザーン
宗介「はぁ…疲れたなぁ」

宗介「提督になるって言うけど、ほんのひとにぎりらしいし…なにより鎮守府が少ないからこそいい人材を入れたい…まあそうなるか」


陽炎「ばぁ!!」バシン

宗介「うわぁ!!??」スクッ ガツッ

陽炎「驚いた? って あ」

宗介「えっ、とうわあr」ボチャーン

陽炎「あ、だ、大丈夫!?」

宗介「ぶはっ、俺、泳げn」ブクブクブク

陽炎「あああああぁ、どどどどうしよう」アワアワ


教師「ん、よう陽炎、なんかあったか」

陽炎「あ、宗介が溺れて…」アタフタ

ブクブクブク
教師「!? 宗介ェ!!」ザバーン


宗介「うーん… うっ、げほっ、げほっ」ビチャッ

陽炎「だ、大丈夫?」

宗介「は…俺は溺れたのか…」

陽炎「あー…うん」

宗介「って、あんたのせいじゃないかぁ!!」

陽炎「ご、ごめん! あそこまで驚くと思わなくて、それに泳げないとは…」

宗介「ってか艦娘って潜れないの!?」

陽炎「いやあ海面移動はできるけど潜水は潜水艦じゃないと…」アハハ

宗介「じゃあ許すから一つだけ言うこと聞いてくれよ」

陽炎「い、いいわ!」

宗介「そうだな…」

陽炎「…」タジッ

宗介「そのツインテほどいてください」

陽炎「…え?」

宗介「いつも髪を結んでる人の髪とかしてる所とか、いつもと違うところが見れて好きなんだよ、それが」

陽炎「はぁ…まぁそうがいいならそれでいいけど…」シュル

55 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/03(日) 21:27:21.15 ID:YWLU2eJZ0

はぁ…まぁそうがいいならそれでいいけど…シュルシュル

教師「ん? なんだ?」

あぁ…なんか凄い綺麗

ちょ、っと何いってんのよ…恥ずかしいじゃない…

いや、なんだかいつもと違うところが見れていい

教師「なん…だとぉ…!?」

これ触っていい?

え?い、いや何でよ!

いや、言うこと聞く約束だろ、これくらいいいじゃんか

わかったわよ… はい

おぉ、やっぱこう触って見ると違うな サラサラ

ひうっ…

なんだよ

く、くすぐった―
ドカーン
教師「ままままままま待ったぁあああああああああ!!!!」

宗介「あ、先生 迷惑かけてすんません」

陽炎「あ、どうも…」

教師「えっ、あれ? 違うのか?」

宗介「違うって何が?」

教師「あ、いやなんでもないおっほん! それよりお前泳げないなんて初耳だぞ!!」

宗介「あぁ、いや ちゃんとこれから頑張りますって」

56 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/03(日) 21:39:08.14 ID:YWLU2eJZ0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響「泳げなかったんだ…」

提督「まあ、いままで運動なんてろくにやってこなかったし…」

響「思いつきで海軍に?」

提督「そんなとこだ…あこがれて入っただけだし」

響「結局泳ぎはどういうふうに?」

提督「ああ、泳げること前提で進めてたらしいから授業に組み込まれてなかったからな…特訓してたわ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜^^

教師「ようし、来たな」

宗介「水着持参って海水浴でもするんですか? 俺一人で?」

教師「お前が泳げないから指導するんだよ!ほら着替えろ!」

宗介「えぇ!?ここで!?」

教師「だれもいないからいいだろ…あと俺はホモじゃないからな」

宗介「はいはい…」バサバサ

陽炎「やーやーふたりともなにしてt」

教師「あっ…」

宗介「あっ…」

陽炎「ごっごごごごごめんっ…」ダッ



宗介「ぶは、沈むぅぅぅ」

教師「体の力抜け!そうすれば浮く!!」

宗介「あ、ほんとだすんげぇ」

教師「ったく…今どきのガキでもできるぞ」

宗介「どうせガキですよ」バシャバシャ

陽炎「なあんだ、泳ぎの練習してたの」

教師「ああ、あいつ泳げないって言うから一人で練習させてる」

宗介「はぁ…あとどんくらい泳げばいいんですか…」

教師「太陽まで泳げ」

宗介「は、はぁい」

教師「嘘!1嘘だ! あそこにある浮きを折り返してこい!」

宗介「ひぃ」バシャバシャ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「必死だったから考えれなかったね」

響「バカというかなんというか…」

提督「どうせバカですよ」バリバリ

57 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/03(日) 21:49:23.68 ID:YWLU2eJZ0

誰か見てますかね…


宗介「…」カリカリカリ

木村「ふが…んぐ」グー

宗介「あぁ…寝ようかな…」グテッ

宗介「昼飯後だから多少は…多少は… 」ウツラウツラ

ドガァアアアアアアアアン

宗介「」ビクッ

教師「!? なんだ!」

敵の爆撃機だー!

教師「はあ!?なんでこんな基地の奥までくるんだ!?」

木村「ううん…」グー


ドゴーン
ウワアアアア
クルゾ! グンノヤツラハナニシテルンダ!

宗介「な、なんだなんだ…」ガララッ

ブオオオオン
宗介「あれが…敵の爆撃機…」

教師「なにしてる頭下げろ!」

宗介「あ、あそこ!あそこ倒れてるヒトが…」
ドガァァァン

宗介「っ…!」

宗介「い、いない…し、死んだのか…?」

教師「くそ!軍の奴らはぁ…」
バババババ

木村「はっ…なんだ…?」

宗介「あぁ、あれが流星か…」
ブオオオオオ

パーンパーン
  ドゴーン
教師「墜としてるな…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「とまあそんなことがあったな」

響「なぜすぐに対応できなかったんだい?」

提督「ああ…俺よりいくつか上の先輩方が航海演習に出てたらしくてな… 同時に海軍の一部がいなくなったりとか、念のための護衛とかなんとかで手薄になってたらしい」

響「迷惑なものだね…」

提督「まあいまこうして俺らが居るからいいんじゃないのか…」

62 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/03(日) 22:22:03.44 ID:YWLU2eJZ0

提督「…まああとは何事もなく、そのまんま卒業して…そこからちゃんと海軍として訓練とかか」

響「そこから海兵としての宗介の人生が始まるわけだね」

提督「名前で呼ぶなよ」

響「そ・う・す・け…」

提督「」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宗介「いやあついに卒業だよ卒業」

木村「いやー!ついに俺らも海兵か!兵士か!」

宗介「つっても提督になるまでの道のりなだけだがな…」

木村「それもそうか」


ーーーーーー
宗介「えーと…今日から横須賀鎮守府だったか」

木村「横須賀かぁ!横須賀かぁ!」

宗介「今は横須賀しかないけどな… さぁて行くか」

ーーーーーー

宗介「ここか…なんかワクワクしてきた…」

木村「さっさと中に行こうぜ」


宗介「結構いるかと思ったけどそこまで人はいないんだな」

木村「まあ最初はそんなもんなのかな」


海軍の偉い人「えー静粛に!静粛に、私は〜というものだ、君らにここに集まってもらったのは―



宗介「ふむふむ」

木村「ぐぅ…」
ーーーーーー
宗介「終わったぞ、起きろ」

木村「ん、ああ…」


木村「そういえばさ!俺らってどんな階級なんだろうな!」

宗介「ああ、聞いてなかったか あの学校を卒業した奴は四等水兵ってのから始まるらしいぞ」

木村「ひえー、下の下の下って感じな名前だな」

宗介「しょうがないだろ」


64 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/03(日) 22:48:05.38 ID:YWLU2eJZ0

教官「よし、集まったな! 集合っ!!」

バタバタバタ
教官「えー!俺はお前らの世話役になるもんだ、よろしく頼む」

教官「学校みたいにはヌルく行かないからな、ここは軍だ、手抜いたらシバくからな!!」

宗介(こえー…)

木村(まあ言われたことやれば問題ないだろ)ハナホジ



教官「おい木村ぁ!!」

木村「ひゃっ、は、はい!!」

教官「自分の寝床を整えられもしねえのか!!やり直せ!!」

木村「は、はい!!」ワタワタ

宗介「ほうら、気抜いてるからそうなるんだ」ヘラヘラ

教官「無駄口叩くなぁ!!!」

宗介「ひっ、は、はい!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜^
提督「そんで教官にしごきにしごかれて…初めてそれらしいことをしたのは一ヶ月後くらいか」

響「それらしいことって?」

提督「銃撃ったりとかそういうのだよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

教官「お前らは水兵とはいえ軍人だ!銃が使えない奴は要らねぇからな!!しっかり聞いとけよぉ!!!」

一同「はいっ!!」


宗介「これが拳銃かぁ…思ったより重いな」ガチャ

教官「これがこうでこう持つんだ やってみろ」

宗介「こ、こうですか」

教官「はいよし 木村やってみろ」

木村「こうかな…」

教官「違うっ!!一回で分からんか!!」ボコォ

木村「うっ… は、はい」

パーン パーン
宗介「じゃあ撃ってみるか…」チャキ

宗介「すー…」
パーン!!

宗介「おぉ…すげぇな」

木村「いいなぁ…教官に許しもらうまで撃てないから羨ましいな」

宗介「ふふん、楽しくなってきたぞ」チャキ
パーン   パーン
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「あのとき教官の暴力という暴力は初めて見た」

響「まあ軍だからね、仕方ないね」

提督「ああ…あいつは出来なかったからな…」

65 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/03(日) 23:42:45.02 ID:YWLU2eJZ0

ーーーーーーーーーー
宗介「はぁ…はぁっ…はああ…」

木村「おい宗介バテるのはえーぞー」

教官「宗介ぇ!!なにバテてんだあ!!!」

宗介「はぁ…駄目だ…もう無理…」ドサァ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「まあ運動もしてなかったわけだ 体力も無かったな」

響「今はあるほうだよね」

提督「ん、なんで?」

響「いや、まあ色々」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


教官「今日は実際に施設を見て周るぞ」


教官「ここが工廠だ、建造とか開発とかそういうたぐいの事ができる」

宗介「まあいつか使える時があるといいけどなぁ」

木村「また弱気になるなよ」

教官「そうやってほざいてるうちは無理だからな」

宗介「…はい」

木村「ちぇ、なんなんだろうなほんと」

宗介「あんなもんだろ教官って」

70 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/04(月) 22:45:00.75 ID:MOhwCucJ0

宗介「今日は外に招集らしいけど、何するんだろう」

木村「さあ、また外での指導とかじゃないのか?また陽炎みたいなのが来るんだろ」

ーーーーー

龍鳳「みなさんこんにちはあ!」

宗介「今度はまた印象が違うのが来たな…」

木村「教官が居ないけど…なんでだ?」

龍鳳「あ、あの…私、軽空母の龍鳳です! 今回教官さんがいないのは、ちょっと、いろいろ事情があるみたいで」

木村「事情ってなんですかー?」

龍鳳「あっ、なんでも、口出しして時間を使うのが惜しい、だそうで…」

宗介「なら口出し元からしなけりゃいいのに」

龍鳳「あはは…まあそうなっちゃいますよね…」

隊員「今回はどんなことするんですか?」

龍鳳「えー、おほん! 今回は艦載機についての指導になります! 戦線や敵の艦載機との交戦において、重要となることなので、空母の私が指導するというわけです!」

宗介「まあ、いずれ提督になる身となれば覚えておくのが必要になるな…」

木村「なあ、なあ宗介」

宗介「なんだよ」

木村「この龍鳳って子、胸デカくないか…」チョイチョイ

宗介「はあ?またそういうところに…」チラ

龍鳳「えーとですから… ん、どうかしましたか?」タユン

宗介「ぶっ!!!   い、いやなんでもねっす…」プルプル

木村「あれは並じゃないぜ…」

宗介「まあ後だ後…話し聞くぞ」

71 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/04(月) 23:21:33.29 ID:MOhwCucJ0

龍鳳「まずこれが艦攻機です 主に魚雷とかで敵を攻撃したりするものです」

宗介「はい、爆撃とかはどうなるんですか」

龍鳳「その、爆撃を行うのが艦爆機です!」ヒョイ

宗介「なるほど、役割が違うのか」

木村「おいおい教えられなくてもこれくらいわかるだろ」

宗介「知らんもんは知らん」

龍鳳「えっと…まあ名前のとおりに、爆撃を行うものです! 敵の艦船に大きなダメージソースになるのが艦爆たちです!」

龍鳳「さいごに、艦戦機です まあいわゆる戦闘機ですね 敵の艦載機と交戦したりとか、敵の飛行機を攻撃する役割の戦闘機です」

宗介「ふうん、そういえば流星ってどういうのなんですか?」

龍鳳「流星は艦攻機の分類ですね だけど、流星は機銃もついていますし、場合によっては爆弾や魚雷を積むことによって、別の役割もできちゃうんです! すごいでしょう!」

木村「それは知らなかったわ…流星ってすげーのな…」

龍鳳「艦戦機で代表的なのが烈風とか零戦とか…艦攻機が流星とか天山とか、爆撃機は彗星とかJu87とか…」

木村「Ju87ってドイツのですよね?なんであるんですか?」

龍鳳「同盟国だから譲り受けたとか、そういう理由じゃないでしょうか」

木村「そういうこともあるんだな…」

龍鳳「それで、空母の運用についてなのですが、我々空母は飛行甲板が有ります」

宗介「あるね」

龍鳳「飛行甲板の損傷が激しいと…まあ私達が中破してしまうと艦載機の運用がむずかしくなってしまうので、覚えておいて下さいね」

宗介「なるほどね、頼りになるけど打たれ弱いのか」

龍鳳「ええ…まあ多少は丈夫にできているので大丈夫ですよ!」

龍鳳「試しに艦載機を飛ばしてみましょうか」カラン

宗介「え、弓?」

龍鳳「実戦で運用するときは、この弓で艦載機を呼び出すものなんです」ギリギリ
パシュン

ブオオオオ
木村「うおお…出た」

龍鳳「ね?凄いでしょう? 艦載機というのは‥」

宗介「あ、こっちにくる」

龍鳳「えっ?」
ガツーン
龍鳳「ひゃはっ!?」ドサッ

宗介「だ、大丈夫ですか‥」スッ

木村「打たれ強いんじゃなかったのか」

龍鳳「だ、大丈夫ですぅ…」フラフラ

宗介「ほらしっかりしてくださいよ、指導が途中なんですよ」グイ

宗介(でけぇ…)

73 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/04(月) 23:52:04.91 ID:MOhwCucJ0

〜〜〜〜〜
提督「いやードジ属性っていいわ」

響「あれ、でもうちにいるのって大鯨さんじゃなかったか…?」

提督「いや、すでに龍鳳、として改造済みだ つまり今は龍鳳改だ」

提督「だが、俺がここに来る前に、資材の運用がどうとかで一度元に戻されたんだあいつ」

響「そんなことがあるものなのかい?」

提督「ああ、あんまりないけどな」

響(やっぱりでかいほうがいいのか…)

提督「どうかしたか」

響「いや…」サスリサスリ

響「…」ペターン

響「…」ジワッ

提督「胸がないこと気にしてるんだろ…」

響「そんなこと…」グシグシ

提督「別に、俺はあるからいいとかないからダメとかないけどよ…」

響「そうとは思えないね」キリッ

提督「そう言いつつも立ち直すの早くねえか」

響「細かいことはいい」

提督「まああったほうがいいと思うけど…無いからダメではない、そのまんまだ」

響「ふん」

提督(かわいいなあ)

77 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 19:09:49.20 ID:S9MioUOA0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宗介「今日も外だってよ」

木村「今日もか、まあ教官にガミガミ怒鳴られるよりいいけど」

宗介「そうだな、騒ぐオッサン見るより艦娘みたほうが目にやさしい」

木村「眼福眼福」




北上「はいはい、集まれー新米水兵たち」パンパン

大井「でもなんで私達が…」

北上「別に大井っちって呼ばれて無くない?」

大井「い、いえ!北上さんがやるなら私も…」

北上「そ」

宗介「わあ、女らしさのなさそうなのが…」

木村「ホントだ」

大井「誰!?今の、北上さんを侮辱したらゆるさないわよ!!」

北上「いや、私「たち」のことだと思うけど」

大井「生意気な水兵ね…」フンッ

北上「えー私は従来総巡洋艦…まあ雷巡の北上だよ、こっちが私と姉妹の大井っち」

宗介「大井っち…仲がいいんだな」

北上「えっとねー、すでに艦載機とかそういうのは聞いたと思うけど、今日は魚雷について説明しようかなと思ってるよ」

宗介「魚雷ね…魚雷っていったら人間魚r」

北上「はいそこストップ その装備は口に出しちゃあいけないよ」

宗介「あっ、不謹慎でしたか、すいません」



北上「まず魚雷っていうのは…まあわかると思うけど一応 海面とか水中を進んで目標を吹っ飛ばす…そんな兵器です」

大井「でも、魚雷って意外と当たらないことが多いのよ」

宗介「スクリューが1つしかないから?」

北上「波とかの影響受けることもあるけどね」

木村「そこで制御が難しいから人間gy」

大井「さっき黙れって言ったのが聞こえなかったかしら…?」ギリギリ

木村「ひっ…すいません」

北上「まあまあ大井っち怒らないで」

78 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 19:21:06.83 ID:S9MioUOA0

北上「でね、うちには二つの魚雷があって、普通の魚雷と…」ガコン

大井「こっちの酸素魚雷よ」ガコン

宗介「何が違うんですか?」

北上「ふつーの魚雷には酸化剤ってのが入ってんだけどね、酸素魚雷は代わりに酸素を入れてるの」

北上「まあ爆発の威力が上がったりとか静かに動くからステルス性もあって、更に射程も伸びて速度も速い」

大井「だけど酸素だからちょっとしたことですぐ爆発事故とか起こるのよ」

宗介「ハイリスクハイリターンだね」

北上「ちなみに凄い話、酸素魚雷を開発して使ったのは日本だけなんだよ」

北上「アメリカさんが、ロングランスとか名前付けてビビってたんですって」

木村「日本ってスゲー!」

北上「で、そのスゲー酸素魚雷をたくさん積んでるのが私達」

大井「全部で40門あるよ」

宗介「事故起きたら大変だなあ」

北上「だから整備も大変だし、重いから辛いわぁ〜まじ重くてつれーわ〜」

大井「ああ、北上さんにこんな重いものを持たせるなんて…」

宗介「何だこの人達…」

木村「感情も様々なんだ、察せ」

79 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 19:29:12.76 ID:S9MioUOA0

宗介「この魚雷見てもいいですか!触ってもいいですか!」

隊員「あ俺も俺も!」

木村「じゃあ俺も!」


宗介「おーすげー」カンカン

北上「ちょっと爆発するよー」ケラケラ

木村「これ全部撃ったらどうなるんだろうな…」

大井「あの、北上さんそろそろ…」

北上「ああ別にいいよ 私はなんともないし」

隊員「大井さんの魚雷もすげーぞ!」ガンガン

隊員「すげええええかてええええ」

大井「気安く触るんじゃないわよっ!!」バキィ

隊員「ふがっ」ドサァ

北上「ああ、ああ、大井っち興奮しすぎ」

大井「魚雷撃ちこむわよ!?この新兵風情…」ガシッ

隊員「ひいいい」

大井「ふん、次触ったらあんたらの口の中に魚雷ぶち込んで爆発させるわよ!!」

隊員「じゃあ北上さんのでいいよ」

隊員「そうだな」

大井「ふっざけんじゃないわよ!!!あんたらを魚雷にしてふっ飛ばしてあげましょうか!?それとも私の魚雷の標的になる!?」

隊員「大井さんまじこえーwwww」

隊員「北上さんたすけてーwww」ベタベタ

北上「ほらくっつかないで」
ブチッ

北上「ん?なにかキレる音が」

大井「魚雷を新兵共にどーん☆」バシュゥ

新兵ども「!?」

うわあああああ
助けてくれええええ

80 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 19:46:44.75 ID:S9MioUOA0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響「クレイジーだね」

提督「元からこんなんだったからな」

響「レズなのか北上さん思いなのか…」

提督「どっちもどっちだろうな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
木村「なあ宗介、今日演習があるらしいぜ」

宗介「は?なんの?」

木村「そりゃ艦娘しかないだろうが、しかもこの近くらしい、ちょうど時間も昼ごろらしいから見に行こうぜ」

宗介「見れるのか?それって」

木村「防波堤の先の方行けば多少遠目だけど見れるらしい」
ーーーーーーーー
木村「ほらいくぞ宗介!始まっちまう!」バタバタ

宗介「ま、まてよ、味噌汁だけでも」ズズズズ
カラン

宗介「よっしゃ行くか」

ザザーン
木村「よしここだここ」

宗介「まだ始まってない?」

ザアアアアア
宗介「あ、今から出るのか」


龍鳳「あらおふたりとも、何してるんですか?」

木村「演習近くでやるって聞いて見たくてここにいるんです」

龍鳳「そこから見えますか? ふふっ」

宗介「双眼鏡あるから大丈夫」

木村「ええ!?俺持ってきてねえ!」

龍鳳「単眼鏡ですがお貸ししましょうか?」ゴソゴソ

木村「あ、ありがとうございます でもなんで?」

龍鳳「はい!私、空母ですから一歩引きながら敵を目視するのはつらいので、使ってるんです」

木村「ええ?戦闘に関わるものじゃん、いいっすよそこまで気使ってもらわなくて!」

龍鳳「いえ、演習ですから そろそろ行きますね」

木村「あ…」


宗介「優しいな…」

木村「ああ、すげえ優しいよ」

パーン
宗介「始まったぞ」

木村「すげえ…あれで演習か」
ドゴーン

宗介「お、艦載機飛ばしてるな」
バババババ… ドンドン

宗介「お、あれは…誰だ?なんだかデカい主砲積んでるけど」

木村「ああ、あれ大和だよ!大和!」

宗介「あの大和が!?」
ボーン
木村「おお、大和が弾を当てたぞ! すげえ、一発で引かせた…」

宗介「ペイントが一定量当たったら引くことになってるのか…」

81 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 20:00:32.88 ID:S9MioUOA0

宗介「終わったな」

木村「演習は…龍鳳さんが居た艦隊の勝ちみたいだな」
ーーーーーーーー

木村「お疲れさまでーす」

龍鳳「戻りましたあ、あ、どうでしたか?私の活躍見てましたかっ?」

宗介「見てた見てた、弓引いてるところもかっこよかったわ」

龍鳳「いやだあ、そんな…照れます」

木村「あとこれ、単眼鏡 役に立ちました、ありがとうございます」
ザアアアア
龍鳳「いえいえ…あ、大和さん、ありがとうございました」

大和「お疲れ様、そちらの人たちは?」

宗介「あ、四等水兵の宗介です」

木村「お、同じく四等水兵の木村です… いやあ大和さんを直接見れるなんて思わなかったです…」

大和「ふふ、見世物じゃないのよ 頑張って司令官目指してね」

木村「ありがとうございます!」

宗介「ありがとうございます…」

龍鳳「じゃあ、私も戻りますね」

木村「あ、はい、また」

龍鳳「ええ、がんばってくださいね」ニコ


木村「天使か…」

宗介「惚れ込みすぎ」

82 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 20:24:01.31 ID:S9MioUOA0

見てる人…いなくてもいつか見る人のために!

ーーーーーーーーーーーーーーー


宗介「ううっ…」ブルッ

木村「さ、寒い…」

隊員「お、おい…混ぜてくれよ」

隊員「俺も…」

宗介「ストーブ囲むのも久しぶりだわ…」ブルブル

木村「うう…トイレ行きてえけど離れたくない…」

宗介「く、くっついていけば暖かいかも…」

木村「じゃあ行くぞ…」スク

隊員「凍死するなよ…」


宗介「ひいい寒いいいい」ダキッ

木村「やばい…これはやばい…」ダキッ


教官「な、お前ら何してるんだ!?」

宗介「あ、あぁ…教官」

木村「寒いから一緒にくっついて動いてるんです…あんまり効果ないけど」

教官「なんだ…俺はてっきり…いやなんでもない、すぐ戻れよ」

宗介「はいぃ…」

ーーーーーーー
宗介「もどりましたぁ」

教官「もどったか、よしみんな集まれ」

隊員「もう集まってますよ…」

教官「えー、めでたいことに今回このくっそ寒い中航海に出ることになる」

木村「…は?」

宗介「な、なんで…」

教官「他国への物資の運搬、輸送、資材受け渡しなどするんだが、今回は雑務をこなしてもらう」

隊員「こんな寒い中ですか…?」

宗介「勘弁して下さい」

83 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 20:44:28.79 ID:S9MioUOA0

プオ―
宗介「ついに出発してしまった…」

木村「随伴には一応駆逐艦がいるんだな…」

宗介「さ、寒い、中に入ろう」


木村「あ、あったかい…」

宗介「でっかい軍の船なだけあるな…」

教官「おうお前ら着くまで仕事が無いと思ったか」

宗介「思ってました」

木村「同じく」

教官「残念だな、掃除をしてもらう」

宗介「掃除…?」

教官「ああ、あんまりに広いからな 掃除の係のやつが行き届かないんだ」


宗介「これも提督になるための一貫なのかな…」フキフキ

木村「いや、多分違う」サッサッ

宗介「うう…いくら船内でも寒いなやっぱり」

木村「廊下は暖房ないからな」

宗介「にしても…随伴の駆逐艦のやつらって寒くないのかな」

木村「割りと着込んでるからそうでもないんじゃないのか」

宗介「まあ艦娘だから違うのかもな、体感とかも」
ーーーーー

宗介「終わりましたよー…」

教官「ああ、後は6時までおとなしくしてろよ、それからまたやることあっからな」

木村「げえ、まだあるのか…」

宗介「新米隊員に人権なんてなかった」

木村「でも俺らもやっと水兵抜けれそうだしな」

宗介「誤解を招きそうなこと言うな 一等水兵になったってだけだろ」

85 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 21:41:36.82 ID:S9MioUOA0

〜〜〜〜〜
響「司令官にもそんな時があったんだね」

提督「当たり前だろ…民間人から提督にまでなれると思うか」

響「? そうじゃないのかい?」

提督「違う、そんなウマい話あるわけ無いだろ」

響「ふん、まあいいさ」
〜〜〜〜〜

宗介「ついたな…そういえばどこの国だっけ」

木村「この顔つきは…  ドイツ?」

宗介「ドイツかあ。ついこのまえ艦載機の話で聞いたな」


教官「ようしお前ら仕事だぞ」

宗介「来ちまったか…」
ーーーーー

木村「重いぃぃ…」

宗介「これを…そこに下ろせばいいんですか」

教官「ああ…そうだ コレをあと10往復はするぞ」

木村「じゅ、10!?」ガタン

宗介「これだけ隊員連れてきて10ですか…」ガタン

教官「ふう… お、あそこに艦娘がいる」

宗介「うちの艦娘じゃないんですか?」

教官「ドイツの艦娘だ、レーベヒトマースとかいったかな」

教官「あとはマックスシュルツに、ビスマルクだ」

木村「はあ…でもなんで?」

教官「ん、実はうちに来ることになってる」

木村「ま、マジか…あ、こっちくる」

Bismarck「Guten Tag、日本の海兵さん」

宗介「ぐ、ぐーてん?」

Bismarck「ドイツでの挨拶よ、こんにちはって意味。」

教官「おい、まだやることは終わってないぞ 終わってから挨拶でも遅くないだろ」

宗介「あ、はい ではまた」

Bismarck「重労働ご苦労様」

86 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 21:53:26.91 ID:S9MioUOA0

宗介「ひい、今何往復した?」

木村「まだ2」

宗介「まだ2か!!」

教官「ほら無駄口叩くな」

ーーーーーーー

宗介「…もう夜だな」

木村「これで9っと…」

宗介「もう疲れたわ…」

隊員「いや、これで全部だぞー」ドカッ

宗介「終ったか… はーー!寝てえ!」

教官「まだ飯もまだだろ」

宗介「ちぇ、ドイツにきたのに日本食か」
ーーーーーーーーー
宗介「なんでカレーにウィンナー…?」

糧食「いやあ、ドイツだからそれっぽくしたんですけど」

木村「ドイツってソーセージじゃん」

糧食「いや、ソーセージとかうちにないんで代わりに…」

宗介「まあいいさ、食おう食おう」


宗介「そういえばドイツの艦娘…可愛かったな」

木村「うわっ、お前ロリコンかよ」(歓喜)

宗介「喜びが隠しきれてないぞ」

木村「まあ俺たちには今のところ無縁のことだ…」モグ

宗介「んむ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響「この頃からロリコンだったんだね…」ヒキッ

提督「引くな! 誰を好きになったっていいだろ!」

響「幻滅だね、昔からそんな人だったとは」

提督「くそ、勝手だろうが…」

87 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 22:32:14.69 ID:S9MioUOA0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宗介「今日は自由行動あるらしいぞ」

木村「やったぜ、でもドイツ語も何があるかもわからないが」

宗介「艦内で待機しとけってことだろ結局」

木村「まあ外で空気吸うくらいか…」



木村「はぁ…外だー」

宗介「静かだな…」

木村「うるさいほうがいいのか」

宗介「ああ、タバコが吸いたい」

木村「持ってないもんな」

Bismarck「はい、いる?」

宗介「ああ、ありがとう」パク

Bismarck「はい、火」ジジ…

宗介「ふぅー…」

宗介「え?」

宗介「ビスマルク…?」

Bismarck「何よ間抜けな顔しちゃって」スー

木村「タバコ吸うんだな…」

Bismarck「たまによ」

Bismarck「今日は仕事はないの?」

宗介「一日自由行動…といってもこの辺何も知らないからどうしようもない」

Bismarck「案内してあげましょうか?」

木村「悪いよ、ここでボーッとしてるほうが性に合ってる」

Bismarck「なにカッコつけてんのよ」

宗介「きもい」

木村「」



88 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 23:34:34.00 ID:S9MioUOA0

宗介「いやードイツだね」

Bismarck「何言ってんのよ…」

木村「で、どこに案内してくれるの?」

Bismarck「そうね…いま何時?」

宗介「11時過ぎ」

木村「色々やったらもう昼か」

Bismarck「丁度いいわね、どこか食べに行きましょう」

木村「ソーセージだソーセージ」

Bismarck「ここ、おいしいのよ」ガチャ



宗介「ドイツっていったらそれっぽいものたべた…」パラッ

宗介「読めない…」

Bismarck「何が食べたいの?」パシ

宗介「やっぱソーセージとかジャーマンポテトとか…」

木村「まあそのへんだよなぁ」

Bismarck「わかったわ Schreiber」

店員「Ja, es wäre was」

Bismarck「wurst、kartoffel Bitte」

店員「Ja, Sir」

宗介「こう考えると日本語と両立できるのすげーな…」

Bismarck「あら、もっと褒めてもいいわよ」

木村(かわいい)

89 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/06(水) 00:05:55.20 ID:PEUXRI8q0

店員「Ich hielt Sie warten」カタ

宗介「お、きたきた」

木村「ドイツ料理だよドイツ料理、うまそう」

Bismarck「さ、冷めないうちにたべましょ」

宗介「い、いただきます…」

ーーーーーーーーーーー
宗介「はぁ、全部持たせて悪かったな」

Bismarck「いいのよ、どうせ私も向こうに行くから、いつかツケを返して頂戴ね」

宗介「木村カンパな」

木村「わかってる」

Bismarck「じゃあ私は戻るわ じゃあね」

宗介「ああ、ありがとう」

木村「あれ、門限っていつまでだっけ」

宗介「確か…3時からまた雑務が」

木村「…2時50分」

宗介「」

木村「走れえええええええええ!!!!」

ダッダッダッダッ

木村「おい宗介!間に合わねえぞ!」

宗介「おま…バカなくせに体力多いんだよ…ハァ」

ーーーーーー
教官「お前らぁ!!!!10分遅刻だ!!」

宗介「ご、ごめんなさい、飯食ってて」

教官「戻れ!!」



宗介「くそ、やること倍になった…」

木村「ビスマルクは恨めないな…」

宗介「まあいいよ、これくらいで済むなら もし出港とかしてたら洒落にならん」

木村「そうだな…」

96 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/06(水) 15:59:51.50 ID:PEUXRI8q0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響「割りとビスマルクとは古仲だったんだね」

提督「まあな、ちなみにまだツケは返してない」

響「ちなみにいくらだったんだい」

提督「ドイツの単価はわからんが…何十皿かは食ったな」

響「で、いつ返すんだい」

提督「さあな、時折金返せってせがまれるよ」

ーーーー
Bismarck「あらやだ…お金があまりないじゃない…」

Bismarck「うーん…買うのを諦めるかお金を稼ぐ… はっ」

Bismarck「提督のツケ…返してもらえばいいんだわ」カツカツ
ーーーー
提督「あっはは、それで話の続きだg」
バン!
Bismarck「提督!!お金を渡しなさい!」

提督「お前地上げ屋かよ」

Bismarck「忘れたとは言わせないわよ! 今必要なの!」

響「司令官…」

提督「わかったわかった…あ、ごめんユーロもってねーわwwwwwww」

Bismarck「あなたはどこまでもひねくれているわね…」ピキピキ

提督「いや、今は持ち合わせてないんだ、口座下ろせばあるけど」

Bismarck「ぐぐぐ…  はぁ、もういいわ 今度で…」

提督「ちゃんと返すからな!」

響「そうやってどんどん引き伸ばしていくつもりかい」

提督「近いうちでいいよ近いうちで」

97 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/06(水) 16:30:29.81 ID:PEUXRI8q0

〜〜〜〜〜〜〜〜
宗介「今日もなんか指導あるんだっけ」

木村「確か潜水艦じゃなかったっけ」

宗介「ああ…あの水着を着てる奴らね」

木村「なんで水着なんだろうな…」

宗介「泳ぐからだろ」
ーーーーーーー
宗介「…ここ集合で合ってるよな」

木村「いつものとこって言われたし…ここで」

バシャ
隊員「なんか浮いてないか?あそこ」

隊員「ウキじゃねーの?あれ」

隊員「ん?青っぽいような、紫っぽいような…こっちにくるぞ」

ザバァ
19「はぁ…鎮守府周辺の警戒はもう疲れたの…何回目なの?」

58「わかんないでち…」グタァ

168「もう10回目よ」

19「う…20回までやらされる気がするの」

宗介「あのー」

19「何なの?」

宗介「今日俺ら、潜水艦の艦娘から指導があるって言われて集まってるんですけど」

19「うーん? どうだったかな?」

168「言われてたじゃない、もどったらすぐやれって言われたわよ」
ーーーーー
168「このままやるけど、まあいいよね…私は潜水艦の伊168よ、イムヤでいいわ」

58「伊58です!ゴーヤって呼んでくだち!」

19「伊19なの!イクって呼んでほしいの!」

木村「イムヤさん以外バカそう」

隊員「確かに」

隊員「胸と態度はデカいような」

19「好きで大きくなってないの!ゴーヤと一緒にしてほしくないの!」

58「なっ!イクちゃんまでゴーヤをバカにするでちか!?」
ギャー ギャー

168」ごめんね、疲れてイライラしてるのよ、とりあえず私だけで進めるわ

98 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/06(水) 16:55:05.89 ID:PEUXRI8q0

168「私達潜水艦は、まあもちろん名前の通り潜って任務をこなすのよ! 密かに近づいて敵を倒したりとか、偵察とかもできるのよ」

168「私達は潜ってるから、当然普通の艦よりは見つかりづらいわ、あと攻撃もあてにくい、はず…」

宗介「自信なさそうだなー」

168「まあいいのよ、それは 私達への攻撃方法といえば、爆雷っていうんだけどね」ガコン

木村「樽みたいだな」ガンガン

168「ちょっと、爆発するわよ?」

木村「ひい」

168「まあ水中に投げる爆弾ね、水中地雷とも言えるかしら」

168「私達は潜ったりするから、あんまり打たれ強くないの、あんまり重いと沈んじゃうからね」

宗介「じゃあ爆雷が直撃したら大破は免れられないのね」

168「でも、艦隊戦のときはおとなしくしてればあんまり当たることはないわ」

168「だからって私達が派手に動くと見つかって攻撃されるから、昼の間は大人しくしてないとやられちゃうからね」

宗介「じゃあ夜戦の時とか、艦隊戦が始まる前とかに攻撃してあとはおとなしくするのね」

168「その通りよ、攻撃があんまり当たらないし、修理費も安いから私達みたいに海域を何回もクルージングさせられることが多いのよ…」

宗介「それは可哀想だな、俺だったら絶対しないね」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
58「てーとくの鬼!意地悪!」

19「もうオリョールは行きたくないの!」

提督「おお、おかえり じゃあ今度はキスクルでもするか」

響「可哀想とはなんだったのか」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

99 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/06(水) 18:50:02.49 ID:PEUXRI8q0

すいません、ちょっと寝てました
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宗介「じゃあ潜水艦は何が得意なんですか?」

168「静かに敵を倒すことかしら、ちゃんと魚雷も撃てるからね」

58「敵の攻撃をかわすのも得意でち」

木村「あ、喧嘩終わったのか」

19「だから敵も、私達を倒そうと必死になるのね」

宗介「潜水艦の運用も大変なんだなー」

木村「そのクルージングとやらは時と場合にもよるよなぁ」

168「まあ…その時になったらちゃんと考えてね… じゃあ、私達はまだやることがあるから戻るわ、さ、行くわよ」


宗介「忙しい奴らだな」

木村「さて、俺達も戻ろう」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
提督「と、こんな感じだった」

響「ふぅん」

Bismarck「なかなかおもしろいじゃない」

提督「え、居たのかお前」

Bismarck「何か楽しそうに話していたからね、聞き入ってしまったわ」

提督「途中から話すことになってるけどいいのか」

Bismarck「ええ、人を知るのはつまらないことじゃないわ」

提督「ごもっとも、お前らしいわ」

響「それで続きは」

100 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/06(水) 19:06:19.35 ID:PEUXRI8q0

〜〜〜〜〜〜〜
宗介「雨か…」ザァァァ

木村「ったく、こんな中巡回だってよ」

宗介「それだけ階級も信頼も上がったってことだろ」

木村「准士官だったか」

宗介「明日その式があるからな、それで同期とかも変わるらしいぞ よし、行くぞ」

サァァァァ
宗介「なんで基地の外を見まわりするんだろうな」

木村「そんな細かいこと俺に聞かれてもわからんよ…」


宗介「にしても基地一周は広すぎるな…」

木村「宗介…あれ」

宗介「ん?」

ポツポツ…
クーン…

宗介「捨て犬か…」

木村「飼い主かな?この傘 最後の情けかなんかか」

宗介「可哀想に…」スッ

木村「ああそう…って、お前連れて帰るのか?」

宗介「うん、可哀想だろ」

木村「そりゃそうだが…上に怒られるぞ」

宗介「そのときはそのとき、いくら上でも殺すことはないと思うし」

ーーーーーーーーー
宗介「…」ゴシゴシ

木村「どうするんだよ、そいつ」

宗介「飼ってみるか」

木村「飼うのか」

宗介「だって、これくらいに慣れば二人一組の個室らしいし」

木村「なるほど…」

宗介「やろうと思えば大体はできるからな」

木村「まあ、黙っとくよ」

101 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/06(水) 20:58:58.97 ID:PEUXRI8q0

偉い人「では、君たちが士官になることを〜〜

上官「敬礼!!」
バシッ
宗介(士官か…やること変わるのかな…)

木村(誰を蹴り落としてでも…上に行きてえ)


上官「今日からお前らを預かるもんだ、よろしく頼む」

一同「お願いします」

上官「あー…じゃあありきたりだが、一人ずつ名前と目標を言っていけ」

宗介「俺からですか?」

上官「五十音順だ、お前の苗字は「大宮」だからな」

宗介「わかりました… 大宮宗介です、目標はもちろん、司令官になり、艦娘を指揮統率することです よろしく」

上官「次は…女か」

?「女で…何か?」

上官「女は珍しいだけだ、なんでもない」

涼子「川口涼子です…目標は、もちろん海軍の上に立ち、尊敬されるような司令官になるのが目標です」

宗介(真面目だな…)


木村「えー、木村です 目標は司令官になることですが、尊敬されるような人物になりたいと思ってます、よろしく」



宗介「あー緊張した…」

木村「な、さっき居た女の子意外と良くなかったか?」

宗介「は? あぁ、あの真面目そうな子か」

木村「ああ、涼子とか言ったかな、是非お近づきになりたいなー…」ウワノソラ

宗介「あ」

涼子「…」

木村「ん?どうしt   あっ」

涼子「慕ってくれてありがとうございます、では」スタスタ

宗介「完全に聞かれてたぞ…」

木村「はずかちい…」



102 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/06(水) 22:37:25.65 ID:PEUXRI8q0

ガチャ
宗介「ふう…部屋割りはお前とか」

木村「勝手に決められる分には運が良かったな」

宗介「さて、そろそろ飯だし…こいつの分ももってくるか」ナデナデ

犬「くーん」

木村「さて行くか」

宗介「おとなしくしてろよ」

ーーーーー
宗介「一日目だから豪華だな…」

木村「だんだん雑になっていくんだろうな…」ガツガツ

宗介「少し残しとかないとな…」




木村「はぁー食った食った…」ゲフ

宗介「まあこれだけ残せばいいか、よし戻ろう」

トントン
涼子「ちょっといいかしら?」

宗介「ん?」

木村「ひえっ、涼子さん…」

涼子「どうして料理を残してるのかと思って」

宗介「え、っと…まあ、食えないから残す…だけ」

涼子「それならそのまま下げればいいじゃない」

宗介「… まあいずれわかるからいいよ…部屋隣だからね」

木村「え、そうなの?」

宗介「途中で見かけたし、もう一人の女の人と一緒だったはず」

106 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 00:12:48.05 ID:Xh7t9Kh60

ガチャ
宗介「はい…これが理由ですよ」

涼子「わあ!犬ですか! 可愛い!どこで拾ったんですか!?」

木村「雨の中二人で巡回してる時に基地の外においてあったんだ、そんでこいつが持ってきた」

涼子「へぇー…でもダメなんじゃないですか?」

宗介「ダメだろうな、家に帰れる時とかに親に預けてみるのもいいかもしれないな」

涼子「私、犬飼ってたことがあったので、わからないことがあったら聞いて下さい」

宗介「そうか、わかった 何かあったら聞くよ わざわざスマン」

木村「ちぇ、お前ばっかり」

宗介「お前と一緒にするなっての」

涼子「じゃあ私戻ります、おじゃましてすいません」

木村「いえいえ〜」


宗介「さて…荷物整理するぞ、こっちに来てから何もしてないから」

木村「そうだな…狭いし」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜^
響「海軍って言う割には思ったほどきつくもないんだね」

提督「わりとこういう海軍はこんなもんだぞ」

響「ふうん、結局はバレたのかい?」

提督「うーん、まあバレたといえばバレたな…」

107 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 00:47:31.78 ID:Xh7t9Kh60

〜〜〜〜〜〜
宗介「ぐがががががが」

木村「起きろぉぉぉぉい!!!!」ブアッ

宗介「ぐはっ」ドサッ

木村「今日は外出許可出せる日だぞおおおお」

宗介「外出…? あ、あぁ、そういえばそうだったな…」

木村「ほら、犬もいることだし、行くぞ」

宗介「そういえば名前決めてなかったっけ」

木村「適当でいいよ、じゃあお前の名前取ってソウでいいよ」

宗介「ん、そうしよう」

木村「いいのかこれで」

宗介「別にぃ…さて、飯だ飯」

ーーーーーー
宗介「昨日ああ言ったものの…」

木村「前よりだいぶ豪華だよな」

宗介「前はごはん味噌汁、漬物、魚くらいだけど」

木村「納豆もついてるし、あと唐揚げもあるぞ…なにより鮭が前よりいいものだってわかる」

宗介「これは当分飯に文句がつけられなさそうだ」モグモグ

木村「そうだな」モグモグ
ーーーーーー
木村「さあ出ようぜ!外に!」

宗介「俺らが囚われてたみたいに言うなよ…」

涼子「ふたりとも出かけるの?」

木村「そうそう、外出申請だしたし、あとあれもいるから」

涼子「あぁー…  ね、今からでも申請間に合う?」

宗介「間に合うんじゃないか?出入口にいる人に渡せばいいだけだし」

涼子「わたしも着いて行っていい? ワンちゃん見てるからさ、ね?」

木村「どうぞどうぞどうぞどうぞ!!!それはもうめっちゃどうぞ!!!」

宗介「テンパりすぎ…」

涼子「ありがとう、じゃあ後で行くから」

108 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 01:02:08.63 ID:Xh7t9Kh60

ーーーーー
涼子「あはは、取っておいでー」

ワンワン!

宗介「楽しそうだな」

木村「楽しそうだ」

ハッ、ハッ

宗介「なんで俺の方に…」

涼子「投げてほしいんじゃないですか?」

宗介「よっしゃあ!取って…」スッ

木村「お、おい」

宗介「きやがれぇえええええええ」ブオオオッ

木村「思ったより飛んでねーな」

涼子「良くて40あるかないかですかねぇ」

宗介「すいません調子乗りました」
〜〜〜〜〜
提督「いや、実に可愛い犬だったよ」

響「やりとりからは大好きそうには感じないけど」

提督「いや、そんなことない」

響「ま、いいよ。続きを」
〜〜〜〜〜
木村「おいおい宗介もうバテてんのか」

ワン!

宗介「犬とマラソンしようってばっかじゃねえの…無理無理‥」ゼェゼェ

木村「はっはっは、お前は運動てんでダメだな」

宗介「今に始まったことじゃないだろ…」

木村「ほうら、ソウだって全然余裕そうじゃん」

宗介「犬と比べやがって…」

109 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 01:27:06.98 ID:Xh7t9Kh60

宗介「そろそろ戻るか」

木村「時間は5時までだからな、戻るか」

涼子「今更だけど私服ってどれくらい持ち込んでるの?」

宗介「2〜3着くらいだけどなあ」

木村「俺もそれくらい」

涼子「ふたりとも似合ってるじゃん、宗介なんかその帽子」

宗介「小さい頃から癖で被ってるだけだよ」

木村「ほ、褒めんなよぉwwww」


宗介「よしついた、後は戻るだけ…っと」

ビュウウウウ
宗介「あ、っとやべ、帽子が」

ワン!
宗介「あっ、おい出たら見つかる…」
タッタッタッ…
宗介「帽子を取りにいった…くそ、待てー!」

木村「あ、おい!車来てるぞ、車!」

宗介「えっ」

ドン
宗介「な…」

木村「マジか…」

涼子「嘘…」

おいなんかぶつかったぞ
犬?なんでこんなところに 、あ、お前の犬か!? どうして犬なんか連れ込んでるんだ

宗介「あ… す、すいま、せん…」

ったく、あーあ…もう死んじゃったよ…どうしようもないな
とにかく、お前の上には連絡入れておくからな、

木村「な…犬殺しといてなんだよそれ」

宗介「いや…いい、いいよもう もう帰してやろう…こいつは」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響「バレるって…このことだったのか」

提督「うんそう、一週間くらいだったなー」

響「まあそんなエピソードもありました、と」

提督「そう」


艦これのSSじゃないなこれ(焦り)

110 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 01:38:20.68 ID:Xh7t9Kh60

〜〜〜〜〜〜〜
上官「今日はお前らに艦娘の演習を見学してもらう」

宗介「見学?」

木村「遠目からだけど俺らはもう見たよな」

上官「ん、ウチの艦娘の合同演習なんだがな、結構近くで見ることに成ってる」

隊員「危なくないんですか?」

上官「ちゃんと逸れないように配慮はするらしい」

木村「ほんとかよ…」

宗介「まあ当たったら死ぬだろうな…誰かは」

上官「大丈夫だ、うちの艦娘だからな」

木村「まあ近くで見れるなんてほとんどないからな、楽しみだ」
ーーーーーーーー
ザァァ
宗介「なんか、こう並んでるの見ると凄いな…」

一同、礼!!

艦娘「よろしくお願いします」


木村「始まるぞ…」

宗介「おい見ろ、一航戦の赤城だ」

木村「むこうには龍鳳さんがいるな」

パシュン
ブロロロロ

宗介「艦載機だ…」

ドゴォォン… ドン、ドン
木村「始まったな…うはあ、すげえ 音が響いてくる」

宗介「おお、すげえ、すげえよ…」

バババババ
ドオオオオオン!!!!
宗介「うっ…うるせえ、なんだ」

木村「大和だよ…」

宗介「大和か…」
バシャアアン

木村「おい、30mくらい向こうに着弾したぞ…」

宗介「これ本当に大丈夫かよ…」

ドン、ドン、ドン
宗介「駆逐艦もいるみたいだな」

木村「ひゃー…提督って大変そうだよな」

上官「いや、提督は基本的に海に出ないで指揮するもんだ」

木村「え、そうなんですか?」

上官「まあ海に出るのも有りといえば有りなんだが…そこは人による」

宗介「へー…」

111 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 02:00:48.60 ID:Xh7t9Kh60

ーーーーーー
木村「そういえば、俺らっていつになったら、その提督に?」

宗介「来年だろ?」

木村「えっ、来年なの?」

宗介「ああ、筆記と面接に、演習の指揮だそうだ」

木村「演習の指揮…」

宗介「ま、そこはやって覚えるんだろうな」
ーーーーーー

上官「今日はお前らがいずれやるであろう、演習の指揮をレクチャーしてやる」

宗介「ついにか」

上官「まあ、何はともあれ、手本だ。よし、やるぞー準備いいか」

龍鳳「はい、いつでも」

電「大丈夫なのです」

陽炎「いつでもどーぞー」

北上「ん」

大井「はい、私も大丈夫です」

168「私もいいわ」

上官「よし、全員出撃 相手は別の艦娘が配置されてるから、そこは一応覚えておけ」

一同「はーい」

上官「では…イムヤは敵駆逐艦、軽巡をひきつけろ、北上、大井は魚雷で牽制、電は北上達と同じ行動をしろ 龍鳳は偵察隊を出した後、場所を確認後艦爆、艦攻隊、艦戦を出せ」

上官「陣形は複縦陣だ、気をつけてやれ」

〜〜〜〜〜〜〜
龍鳳「はい、戻りました、敵は見事に撤退をし、3隻撃沈を確認いたしました」

上官「ご苦労…  ああ、これは言っておくが訓練だ、着弾した分だけ撃沈と見なす」

宗介「艦娘は忠実に動くんだな…」

上官「やってみたいやつ、いるか」

木村「はい!」

上官「よし、やってみろ 今までやったことを思い出せ」
ーーーーー
木村「えーじゃあ…目標は敵の撃退、撃沈… え、えーとじゃあ龍鳳さんはとりあえず爆撃機を向かわせて…イムヤさんは敵の後ろにまわりかく乱…」

木村「ええとじゃあじゃあ、北上と大井さんは魚雷を撃って撃破を狙って下さい」


龍鳳「せ、戦績ですが、撃破はゼロ…被弾10です…」

木村「」

上官「あえて口は出さなかったが酷いぞ…」

宗介「次、俺にやらせてください」



112 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 02:10:24.83 ID:Xh7t9Kh60

宗介「ええ、じゃあ…」

宗介「まず龍鳳さんは艦戦と流星を出して下さい、まず敵の艦載機を叩いて、その後遅れて艦爆、艦攻隊が出撃…
北上さんと大井さんは魚雷を一本ずつ撃って牽制、または撃沈…イムヤさんも北上さん達どうように魚雷を撃って下さい、その後、軽巡、駆逐の注目を集めて、撤退するときに魚雷で追撃するように… 電さんは陣形を乱さずに牽制の砲撃、隙があれば雷撃も行ってください」

龍鳳「おぉ…は、はい!」

北上「いい指揮するねぇあの子」

168「久しぶりに魚雷を撃てるわ…楽しみ」

木村「宗介、すげえな…」

涼子「なんか、上官より良い指揮してる気がするのだけど…」

ーーーーーー

龍鳳「報告です、敵の撃沈5、一隻撤退、中破状態でした」

168「最後、ちゃんと当てれなくて撃沈までは出来なかったわ、ごめんなさい」

宗介「そっか、いや 変な指揮だったかもしれないけど、ありがとう皆」

上官「宗介、お前凄いぞ…」

宗介「いやあ、まだまだっすよ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響「提督になったのも納得だねそれは…」

Bismarck「あら、見た目の割にエリートだったのね」

提督「ふん、見なおしただろ」

響「でもねぇ…」

Bismarck「提督になったのはいいけど、この体たらくぶりは何よ」

提督「なったもん勝ちだぜ、俺だってやるときはやるんだからな」

響「だといいんだけどね…」

135 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 22:21:12.11 ID:Xh7t9Kh60

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
木村「いやーお前凄かったよ 成績も上官より良かったし」

宗介「やっぱり俺天才?」

木村「ごめん、いまの言葉なかったことにして」

宗介「えー…ひがむなよー」
タタタタ
龍鳳「宗介くん!」バッ

宗介「うひゃっ」

木村「なんだようひゃって」

宗介「なんだ龍鳳さんか…何ですか?」

龍鳳「さっきの指揮、とっても良かったです、指示もわかりやすくて、やっていて楽しかったです!」

宗介「いやあそこまで褒められるとなあエヘエヘ」

龍鳳「全部本当ですよ? 頑張って提督になってくださいね!」


宗介「天使か」

涼子「ねえ、今のって」

木村「ああ、さっき演習やってた時にいた龍鳳さんだよ、空母の」

涼子「ああ、あの でも指揮、本当に凄かった」

宗介「やっぱり俺天才なのかなぁウヘウへ」

涼子「ごめん今のなかったコトにして」

宗介「」

木村「そういえばこの後物資の搬入を手伝うらしいぞ」

宗介「えー…また?」

木村「来るもんはしょうがないだろ」

136 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 22:35:18.15 ID:Xh7t9Kh60


…やはりそうするしか?

仕方ないだろう、誰も居ないんだ 先の司令官は辞職してしまいもう指揮する人間はいない

じゃあ今の教育生から、早急に出せとおっしゃるのですか?

そうだ、丁度、前の演習でいい成績を出した子がいただろう

はあ、まあそれもそうですが、あれは手本もあってのことであり…

だが、確実にあなたより良い指揮、判断をしていたと思う…違うかな

…恥ずかしながら、そうかもしれません

なら話は早い 南西諸島攻略を、今の教育生から出してくれ

ですが、本人がもし断ったら?

…次にいい者を出せばいいだけだ

ですがこんなにも早く南西諸島を突破する理由がありますか!?

早いに越したことはない こちらもいつ被害が出るかわからないんだ
先日だって、輸送船を襲撃されたんだろう

ええ、幸い駆逐艦だけでしたので、護衛の艦娘で撃退は出来ましたが…

被害が出る前にやれることはやっておくべきだと、私は思うぞ

…解りました、本人に話してみます

137 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/07(木) 22:51:51.77 ID:Xh7t9Kh60

上官「宗介、話がある」

宗介「んあ?」ボト

宗介「あ!カレー落ちちゃった! うっわシミになるよこれぇ…」

ガヤガヤザワザワ
宗介「すいません、話って」

上官「ちょっと来い…」

ーーーー

宗介「俺に、ですか?」

上官「どうしても上が出せとうるさいんだ、もちろん無茶なことだとは思ってる」

宗介「俺に、艦隊の指揮ですか まだ演習もまともにしていないのに?」

上官「お前の演習を見ていた上の人が評価していた」

宗介「でも手本が合ったから…」

上官「わかってる、それでもって聞かないんだ、私より良い指揮だったって聞かなくてな」

宗介「無理ですよ、そんなんで艦娘達が帰ってこれなかったりしたら…」

上官「だが、お前は出来る、これは上も、俺も評価している、本当だ」

宗介「やるとしたらいつから?」

上官「すぐにでもやると言ったら準備が整い次第すぐだろうな」

宗介「せめて演習だけでも」

上官「いや、出来ない」

宗介「えぇー…」

上官「これはお前を信じての頼みだ、お前だから頼めることなんだ」

宗介「でも、俺じゃなくてもあなたがいるじゃないですか、なんで俺なんですか?」

上官「いや、俺は出来ない」

宗介「どうして?」

上官「沈めたことがあるからだ」

宗介「え?」

上官「私の指揮のせいで帰ってこれなくなった艦娘がいるからだ」

宗介「逃げてるだけじゃないですか」

上官「…そうなる」

宗介「はあ…上の人はみんなこうなんですか?  とにかく、考えさせて下さい あまり期待しないでください」

上官「そうか…」

138 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/08(金) 00:34:33.52 ID:GrcgkpNJ0

宗介「あーあああ あんな事いっちゃったどうしよおおおお」

木村「どうかしたか?」

宗介「…もどってから話す」ガツガツ


ーーーー

木村「はぁ!? 出撃の指揮!?」

宗介「うるさいな、そうだよ」

木村「ええ、でもお前まだ演習1回しか…」

宗介「うん、俺だって言ったよ とりあえず保留にしてるけどさ」

木村「いやあ、お前が凄いのはなんとなくわかるけど、まだ士官だぜ?さすがに無理があるよなあ」

宗介「指揮する奴がいないらしいよ、そんで俺らでもいいから出せって…」

木村「馬鹿げてるなあそれは、お前はどうしたいんだよ」

宗介「俺は出来ることならやりたくないけど…」

木村「でもここの鎮守府をお前が救ったって話になったらそれはもうすごい英雄になるよ」

宗介「まあ、そう…なる? のかな」

木村「思い切ってやっちゃえよ」

宗介「他人事だからって適当にいいやがって…」

木村「でもやれないこともないんじゃないのか」

宗介「そうかもしれないけどさぁ…」

木村「…」

宗介「ああっ、もう寝る! このことはまた明日でいい!」

木村「おう」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

響「世界の命運を背負ったヒーローみたいだね」

Bismarck「クサいわね」

提督「才能あるってつれーわー」

響「うざい」

Bismarck「うざいわ」

提督「…」



150 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/09(土) 23:16:35.67 ID:gMhRRVsy0

〜〜〜〜〜〜〜
宗介「はー…最近訓練も同じことの繰り返しだし…演習は週一なだけ…」

木村「お前ってやるたびやるたび褒められるからいいよな」

宗介「だって提督、なりたいもん」

木村「タバコが吸いたい…」

宗介「あるぞ」

木村「あんの!?」

宗介「ちょうどいいや、外行くか…」

ーーー

ザザーン…ザーン…
宗介「…」
ジジジ…
宗介「はぁーっ…」

木村「美味そうにタバコ吸うよなお前…」

宗介「そうか?」

木村「ああ…なんかもう、海って見飽きたな…」

宗介「俺潮の匂い嫌いだわ…」

木村「今更?」

宗介「でも波の音聞いてるのは好き」

木村「わかんねえな…」
ツカツカ…
木村「やっべ、誰か来るぞ、消せ消せ!」グシグシ
宗介「くそ…」ポイ

「あれ、こんなところでなにしてるのー?」

宗介「あれ、艦娘?」

木村「あ、那珂ちゃん! いっつも応援してますよー!」ガッシ

那珂「あっ、ああ、ありがと 二人はここで何してたの?」

宗介「タバコ吸ってただけ」

那珂「タバコ吸っていいの?」

木村「いや、まあダメなんだけどね…」

那珂「ね、君って練習でいい指揮してるよね!」

宗介「俺ですか」

151 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/09(土) 23:38:25.94 ID:gMhRRVsy0

那珂「うん、私もね、1回だけ指揮を受けたことあるけど、凄かったよ!」

宗介「それはどうも…」カチッ…

木村「こいつ上の人に、次の南西諸島の指揮しろって言われたんですよ」

那珂「へえ!凄い! やるの!?」

宗介「いや、あんまりやる気はないな…」

那珂「どうして? 十分すごいのに」

宗介「俺のせいで誰かが居なくなったりでもしたら…俺やってけないよ」

那珂「でも、毎回練習ではいい結果なんでしょ?」

宗介「練習ではそうだけど本番はそうも行かないだろ…」

那珂「やってみないとわからないでしょ? 私も応援するよ!」

宗介「…」

木村「…おい」

宗介「やるよ…」

木村「えっ」

宗介「さて、戻るぞ 怪しまれたらまずい」スタスタ

木村「あ、おい待てよ! あ、じゃあね!」

那珂「…」フリフリ

那珂「ふふっ」

ーーーーーー

上官「おいお前らどこ行ってた」

木村「えーと…」

宗介「あっちに那珂ちゃんがいましたよ」

上官「ちょっと用事を思い出した、戻れ」

木村「あっ、はい」

153 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/10(日) 00:48:36.40 ID:7kscr1jL0

宗介「はぁ…」

木村「お前、やるって言ったよな」

宗介「うん、結局やらなかったら俺らも危ないらしいし」

木村「そうなのか!?」

宗介「うん、いつ攻め上がってくるかわからないらしい」

木村「じゃあ、お前がやるのか…」

宗介「ああ、話してみるよ、飯の後に」

ーーーーーー

上官「え?」カラン

宗介「俺、やりますよ、指揮」

上官「本当か、嘘じゃないな」

宗介「だって、この作戦やらないと、俺達も危ないんでしょう?」

上官「…まあ 決まった訳じゃないが、そうかもしれない」

宗介「俺がやればいいんですよね…」

上官「じゃあ、いいんだな」

宗介「…はい」

ーーーーー

宗介「あああああ OKしちゃったどうしよおおおお」

木村「何でお前決めた後に必ず後悔するんだよ!」

154 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/10(日) 01:43:04.46 ID:7kscr1jL0

…あの子が?

はい、やると

ふふ、それはよかった

しかし、やはり、大丈夫だと思いますか?

そう思うよ、私は

そうですか… では、早速明日から準備を初めます

頼むよ

ーーーーー
上官「まあ、お前も決めてくれたことだから、準備を始めたいと思う」

宗介「準備ってどんな?」

上官「編成、資材配分その他いろいろ… こんなところだ」

宗介「編成か…だれが使えるんですか…」


宗介「まず空母の龍鳳さんは入れたいな…あとは」

駆逐艦、軽巡、重巡
この中から5隻を下まで ↓5

155 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/08/10(日) 01:50:31.88 ID:ukZbwzwDo

熊野

156 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/08/10(日) 02:18:14.97 ID:WkwnigwBo

雪風

157 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/08/10(日) 02:20:03.76 ID:fp5fwaSSO

いい加減出てきてほしい朝潮で

158 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/08/10(日) 02:26:18.73 ID:T5GiArQvo

矢矧

159 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/08/10(日) 02:29:14.20 ID:HQw30MfD0

川内参上

160 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/10(日) 03:23:53.38 ID:7kscr1jL0

宗介「…今の戦力を考えると… 熊野、雪風、朝潮、矢矧、川内…それに龍鳳と…」ゴリゴリ

木村「お、やってるな」

宗介「やらないといけないからな」

木村「サマになってるぞ、なにか手伝えることあったら言ってくれ」

宗介「ん」

ーーー

宗介「…」カリカリ

木村「はぁ… おい、まだ続けてるのか」

宗介「準備しすぎってこともないだろ」

木村「そうかもしれねえけど…」


宗介「…」

ーーー

宗介「えーと、これで全員かな」


熊野「私達が、南西諸島に?」

宗介「ああ、資源とかそういう面で君たちが一番と思って」

矢矧「だが君はまだ候補生の士官じゃないのか?」

宗介「まあ訳有で指揮任されたんだよね…」

矢矧「まあ、指揮を任されたというならそこそこ期待しても?」

宗介「…はい、いいです」

川内「ね、ね!」

宗介「はい?」

川内「これから南西諸島の主力を叩きに行くんでしょ?」

宗介「うん、そうだけど」

川内「夜戦、夜戦はある?」

宗介「え、まあ…戦闘が長引けばあるかもしれないけど」

川内「やったあああああああああ」

熊野「うるさいですわ」

朝潮「あの、私が主力の艦隊配属でいいのでしょうか」

宗介「うん、資材効率がいいから集めた訳じゃないし、ちゃんとできる人って聞いたから組み込んでみたんだけど、ダメだった?」

朝潮「…! いえ、そんなことはないです、是非頑張ります!指揮、期待してます!」バッ

宗介「あ、頭下げないで…いいからいいから」

雪風「私はー…ここに入って大丈夫だったのですか?」

宗介「ああ、幸運艦って聞いたからね それなりに期待はしてるよ」

雪風「そ、そうですか! はいっ、この雪風、全力で頑張ります!」

龍鳳「私を起用してくれて嬉しいです!感謝致します!」

宗介「いやいや、資材効率的に軽空母が良かったし、龍鳳さんとは馴染みがあるから…期待してます」

龍鳳「嬉しいです! 空母なりに頑張ります!」

166 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/10(日) 21:33:55.47 ID:7kscr1jL0

宗介「あー、そこは真っ直ぐ動いてもらって」

朝潮「はい、すいません!」
ーーーー

宗介「あ、そのタイミングで偵察隊は出さないで下さい」

龍鳳「あ、そうですよね、すいません…」
ーーーー

宗介「矢矧さん、流石ですね 予定通りです」

矢矧「ふふ、言われたことは当然、熟すつもりよ どんどん指示を頂戴」
ーーーー

宗介「ああだめだめ、幸運でもそこまで出ると危ないって」

雪風「そうですかぁ…ごめんなさい」
ーーーー

川内「はぁ…」

宗介「どうしたの?」

川内「昼間はなんだかやる気がでなくって」

宗介「じゃあこうしよう、コレを乗り越えれば夜戦まで行けるって、考えてみれば?」

川内「な、なるほど それなら出来るっ!!」

宗介(ちょろい…)
ーーーー

宗介「流石重巡、一番頼もしい」

熊野「あら、当然のことをしたまでですわ、お褒めの言葉なんて、もったいないですわ」

宗介「また謙虚な…」


涼子「やー宗介君、調子はどう?」

宗介「ん、なんだ、時間あいてたのか」

木村「お前はばっちり別待遇されてるからなあ、もうお前が遠く見えるよ」

宗介「俺はここにいますよーっと…」カリカリ

涼子「すごいね、まだ教えられることはたくさんあったはずなのに、すっかり様になって」

宗介「いままで教えられてきた量が多すぎたから今ここで出せてるんだけどな」

木村「頭の作りが違うなーお前は」

宗介「え?今更?」

木村「…」

涼子「このまま成功すればいっきに提督間違いなしだね」

宗介「そうか?」

涼子「だってそうじゃない、艦隊の指揮は提督のすることでしょ? これでやれることやれば提督昇進、あるかもよ?」

宗介「考えてることがやらしい」

涼子「…」


167 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/10(日) 21:45:13.87 ID:7kscr1jL0

宗介「もうこんな時間か…皆、もう上がっていいよ 付き合ってくれてありがとう」

木村「ん、もういいのか?」

宗介「ああ、昼前に切り上げたほうが艦娘もいいだろうから」

涼子「なら外出許可も出てるし、どこか行く?」

宗介「え、許可出してないや、俺」

涼子「あーあー、もう出したわよ」

宗介「はっ?どうやって」

ーーーー
涼子「これ、三人分」バン

受付「えっ、でも二r」

涼子「ちょっと外してるだけ、許可、いいわよね?」

受付「はい…」
ーーーー

宗介「最初ころは真面目だったのに随分緩んだなお前…」

涼子「あら、いいじゃない」

木村「こいつ、こんな柄だから男が寄り付かないんだぜ」

宗介「なるほど」

涼子「なるほどって何よ!なるほどって!!」

宗介「はい、はい さてどこ行くー?」

木村「最近近くに中華料理の店できたらしいぞ」

宗介「お、いいねえ、 餃子食いたいわ」

涼子「ちょっと、私もいるのよ? もうちょっとちゃんとしたお店に…」

宗介「お前それサバンナでも同じこと言えんの?」

涼子「え」

木村「ようするに贅沢言うなってことだよ、行かないなら一人になるぞ」

涼子「わかったわよ…」

168 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/10(日) 22:37:53.71 ID:7kscr1jL0

ゴト…
涼子「はぁ…幸せ…」

宗介「もうわかんねえなこいつ」パリッ モグモグ

木村「上品な店に連れて行ったら逆にキョドりそうだよな」モグモグ

涼子「あ、餃子、餃子貰っていい?いいわよね、貰うわよ」ヒョイパク

宗介「何も言ってねえ…」

涼子「あ゛〜…美味いっ…」

木村「食ってると品が落ちる女だよこいつ」

涼子「あら?何か言ったかしら?」シーシー

宗介「つまようじでシーシーしてる…」

木村「女の皮被ったおっさんだろ」
〜〜〜〜〜〜〜

Bismarck「なあんだ、あなたにも艦娘以外との女付き合いもあったのね」

響「付きあおうとはしなかったのかい?」

提督「いや、思わなかった 正直指揮とかそういうことで頭がいっぱいだったからな」

〜〜〜〜〜〜〜
木村「なあ、その作戦はいつになるんだ?」

宗介「明後日だ」

涼子「え?明後日なの!?」

宗介「これでも延ばした方なんだぞ」

木村「そうか、今日もまた作業するのか?」

宗介「うん、今日は装備の開発とかしようと思ってる 改修も済ませておきたいし」

涼子「そっか、手伝えることあったら…」

宗介「あー、あるかも」

169 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/10(日) 23:51:36.10 ID:7kscr1jL0

木村「やることって開発することか?」

宗介「うん、開発はやる人とかによって変わるらしいから一応ってね」

涼子「まあなにかの役に立つならいいけど… そうだ、こんな夜に出てたらまずいなあ…」

宗介「ああ、俺から言っておいたから大丈夫」

涼子「そうなの? まあどうせ夜も暇だし…いいか」

木村「相部屋の奴はどうなんだよ」

涼子「いやあね、なーんだか静かな子で合わないのよ」

木村「なるほどね、じゃあ、どうすればいい?」

宗介「ああ、そこに資材の数合わせて妖精に頼めばいい」

涼子「それって本当に人変わる意味あるの…?」

宗介「あるぞ、まあやるだけやってみろ」

木村「じゃあ俺から…」


宗介「改修用の余った装備は…にーしーろーやーとー…15か、こんなもんか」カリカリ

うわああーっ!すげえ!なにこれ!なにこれ!
ちょっ、うるさい!

宗介「なんだようるさいな」

涼子「ね、ね、電探が出来た!電探!」

宗介「!? 一回でか!?」

涼子「ツイてるわー私ってばー!」

宗介「やるじゃん」

木村「ちょっとちょっと、俺にもやらせろよ」

171 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/11(月) 00:35:19.04 ID:byaiNaVg0

宗介「はい、失敗3回目」

木村「なんでや!!」

宗介「配分が悪いんだろ」

木村「じゃあ少し変えて…さあ!どうだ…!」


木村「いうおおおおお!!!なんかできたあああ!!!!」


涼子「ねえこれって」

宗介「12cm連装砲だな」

木村「え、すごいの?」

宗介「いや、正直使えない」

木村「」

宗介「運がないのか配分が悪いのか…」

涼子「残念ながら提督には向いてなさそうね」

木村「え?え?」

宗介「もうラーメンでも作ってろよ」

木村「ら、ラーメン?」

涼子「あー合ってそう 若大将みたいな」

木村「くそお前らまで揃いに揃って… くそ、戻るぞ俺は」

宗介「戻るのかよ」


涼子「あーあ…もう開発する分の資材もないじゃない」

宗介「大体あいつのせい」

涼子「そうだね…」

宗介「…」

涼子「…」

宗介「なんで黙んの」

涼子「いや、なんか疲れて喋る気になんね」

宗介「しゃべり方も気にしないほどになったか…」

涼子「うん…やっぱ私も戻るわ」

宗介「ん、そうか ありがとな、付き合ってくれて」

涼子「ういー…」スタスタ

172 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/11(月) 02:10:40.42 ID:byaiNaVg0

〜〜〜〜〜〜
Bismarck「意気地なしね」

提督「は? なんで」

Bismarck「二人っきりなんだからもう少しできることあるんじゃないの?」ニヤニヤ

提督「お前はどうしたいんだよ… 知るかくそ」

響「よかったじゃないか、女に鈍いのが治って」

提督「今の俺がか?」

響「うん」

提督「嫌でもこうなるわ…」
〜〜〜〜〜〜

宗介「…」カタ

宗介「…」ビュッ   パチャ…

宗介「釣り…何時ぶりだろうな」
〜〜〜〜〜
父「竿を飛ばすときはここ持ってやるんだよ」

宗介「ここ?」

父「そう」

宗介「じゃあ… よっと!」ビュッ
ボチャ

父「だめだよちゃんと閉じないようにしないと」

宗介「目の前に落ちるとは思わなかった…」
〜〜〜〜〜

宗介「…」

木村「ん、おーい宗介!」

宗介「何だ」

木村「なんで釣りなんかしてんだ? というかいいのか?」

宗介「色々言い回しと言い訳して許可貰った 緊張するから休暇くださいってな」

木村「あー… まあありかもな」

おい木村!!何してる!!

木村「あ、すんません!いま行きます!!  あ、じゃあな」

宗介「おう」

グイグイ
宗介「ん」ガリガリガリ パヒュッ

ピチピチ
宗介「小さいな…」ポイ
〜〜〜〜〜
宗介「…」
ググググ
宗介「!? え、え、何!?」

父「引いてるんだよ」

宗介「あああ、」ガリガリガリ グイー

宗介「あ、上がってきた」

父「ん、ハゼだ、ハゼ」

宗介「なにそれ、うまいの?」

父「骨が多い」

宗介「うわあ…」
〜〜〜〜〜

173 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/11(月) 02:19:52.14 ID:byaiNaVg0

宗介「… はぁ 俺でよかったのかなぁ…」

上官「おい」

宗介「ひっ!? あ、な、あは、なんですか!?」

上官「釣れるか」ドス

宗介「あ、ええ、まあ さっき小さいのが」

上官「…緊張してるのか」

宗介「はい…」

上官「俺がな、沈めたことがあるって話」

宗介「ああ…」

上官「ひとつ前の海域だ…」
ーーーーーーーーーーーーーー

おい、撤退するんだ! もうお前らは怪我してるんだろう!?

いえ、でもまだ、まだやれるんです!お願いします!!

駄目だ、それでお前らが沈みでもすれば…!

私達を、私達が信用できませんか!?

たくさん、たくさん演習をこなして…一緒に笑って、一緒に話した私達が…

そうではないが…お前らのことを、考えて…

お願いします…やらせてください

わ、かった… だが、だが絶対、絶対生きて戻れ…
ーーーーーーーーーーーーーー

上官「それで、もう帰ってこなかった」

宗介「あ…」

上官「今のお前に話すことじゃなかったか… 悪い ひとつ言うのは、慢心するなってことだ」

宗介「慢心、ですか」

上官「いける、いけると思っていても、小さなミスから大きなミスに変わるんだ、わかるよな?」

宗介「はい…」

上官「だがお前は俺より凄い、できるやつだ それくらい言わなくても解るよな…」

宗介「いえ、だいぶ楽になりました、ありがとうございます」ググ

上官「引いてるぞ」

宗介「え!? えあっと…」パヒュッ

上官「ハゼだ、ハゼ」

宗介「…ですね」

174 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/11(月) 02:31:41.96 ID:byaiNaVg0

上官「タバコ吸うか」トントン

宗介「え?」

上官「お前が美味そうに吸ってるの見たからな…」

宗介「え、見てた…んですか?」

上官「ああ、特別だ」

宗介「ん、じゃあ…」

上官「ほら」カチ

宗介「すいません…」ジジジ


宗介「ぷはぁ…」

上官「好きなのか、タバコ」

宗介「いや、そこまで好きじゃないです たまに、吸いたくなるくらいです」

上官「まあ、適度に吸うくらいが良いか…」カチ…

上官「ふうーっ…」

〜〜〜〜〜〜〜〜
響「司令官はタバコや酒はやらないと言ってなかったかい?」

提督「やめるつもりがあったわけじゃないけど…吸わなくなってたな」

提督「たしかここに…」ゴソゴソ

提督「ああ、あった  随分前のか…」

Bismarck「吸って見せてよ 見てみたいわ」

響「私も」

提督「は? まあ、いいけど… ライターライター…」

響「タバコを咥えるのも様になってるね」

提督「あった…  あれ」カチン カチンカチン
カチ ボシュッ

提督「…」ジジジ

提督「ぷはぁ…  あー…いいかもな、タバコ」

Bismarck「ほんとに美味そうに吸うわね…」ゴク

響「是非一本…」

提督「無理、このタバコ全部俺が吸うから」

響「そうやって重度なスモーカーになるんじゃ…」

提督「少しずつ吸うんだよ」


175 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/11(月) 02:42:35.21 ID:byaiNaVg0

〜〜〜〜〜〜〜
宗介「なんか、ありがとうございます」

上官「いい、どうせ暇だったから」

宗介「そろそろ戻りますね」

上官「ハゼ一匹だけだな」

宗介「はい…」
ーーーーーーーーーーーー
父「釣れねえなあ…」ガリガリ

宗介「いつ戻るの?」

父「昼くらいにはやめるさ」パヒュ


父「今日は釣れね、帰るかー」

宗介「一匹だけだよ」

父「適当に焼いて食えばいいさ」

宗介「…」
ーーーーーーーーーーーー

宗介「逃すか…」バシャッ
ボチャ

宗介「じゃ、戻ります タバコありがとうございました」

上官「明日、頑張れよ」

宗介「はい」

ーーー

木村「お、お帰り」

宗介「ああ、ただいま  はぁー…」

木村「タバコくせえよお前」

宗介「悪い」

木村「上官いたけど、なんか話してたのか」

宗介「ま、色々と」

木村「頑張れよ、明日」

宗介「司令室にこもるだけだけどな…」

木村「そう言うなよ」

宗介「寝るわ」

木村「まだ飯前だぞ」

宗介「飯になったら起こしてくれ」

木村「おう」

184 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/13(水) 22:55:57.98 ID:h+2JV8j30

木村「おい、起きろよ」

宗介「ん…んんん…もう時間か? 寝かせてくれよ…」

木村「いいから、起きろよ」グイ

宗介「なんだよ…ったく」

木村「皆待ってるぞ」

宗介「皆待ってる…?」

ーーーー

上官「遅いぞ、宗介」

ワイワイ
宗介「…なんで集まってるんすか」

上官「何だはないだろう、お前の指揮成功を祈った祝賀会だ」

涼子「まだ寝ぼけてんのかしらね」モグモグ

宗介「食うタイミング違くね」

涼子「あんたが来てから食い始めたけど」

宗介「そういう問題じゃないだろう」

上官「はいはい、じゃあメインディッ…いや主役がきたところで」

宗介「今の俺のことメインディッシュっていっt

上官「はい乾杯ー」

かんぱーい

宗介「心なしか豪華料理に見える」

木村「いつものに一品増えただけだがな」


宗介「うん、うまい、うまいよ」

上官「こんなかでタバコ吸いたい奴いるか」

あ、はーい はい はあい はい

上官「ほら、宗介」

宗介「え、ダメじゃないっすか」

上官「ねぎらいのタバコってだけだ 気にするな」

宗介「すんません いただきます」カチ…

宗介「ぷはぁ…」
ざわ・・・ざわ・・・

涼子「じょ、上官 貰ってもいいですか、自分も吸ってみたいです」

じゃあ俺も! 俺も!!俺も、私も…

185 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/13(水) 23:08:14.87 ID:h+2JV8j30

翌日… …

ザーン…ザザー
宗介「…」

宗介「で、では…我が艦隊の成功を祈り、敬礼」バッ
ザッ



宗介「朝潮、雪風、川内、矢矧、熊野、龍鳳 俺からは直接できる事は指揮くらいだが… 期待に答えてほしい」

宗介「じゃあ確認するぞ、旗艦は龍鳳、随伴艦はそれ以下の艦種を順に…」

宗介「じゃあ、改めて、 頑張ってきてくれ」

龍鳳「お任せ下さい」

熊野「まあ…結局はすべて貴方にかかっているのですから…あなたこそ、頑張ってくださいな」

宗介「わかってる」

川内「司令官…!」

宗介「なんだ」

川内「夜戦ね!!!!!」

宗介「あ、うん」

雪風「雪風におまかせくだしゃい!」

宗介「あ、おう 頑張れよ」

朝潮「私も、私も最善を尽くしてまいります、どうか、いい判断を」

矢矧「最悪の事態は招かないように、私達も頑張るわ、お願いするわ」

宗介「ああ、わかってる じゃあ他に言うことはあるか」

スッ…
川内「はい」

宗介「なんだ…?」

川内「夜戦ね…!」

宗介「よし出撃!!!!!!!!」

川内「ええっ!?」

186 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/13(水) 23:23:29.02 ID:h+2JV8j30




龍鳳「そろそろ偵察隊を出します、いつ敵と接敵してもおかしくないので、各自準備を」

熊野「了解ですわ…」

川内「はぁ…夜戦」ズーン

熊野「うるさいですわ、その夜戦バカはいつになったら…」

龍鳳「敵です…!」

ーーーーーーーー

宗介「よし、会敵したな、複縦陣と陣形で各自被害を最小に抑えろ」

宗介「砲雷撃戦、よし」

ーーーーーーーー

ドーン…パパパパパ…ドン

熊野「着弾、確認致しましたわ!」

龍鳳「攻撃隊を出します、誤射に気をつけて!」
ドン―…

龍鳳「敵の撃沈を確認、残り3隻です」

川内「よおし! 残りは私がやるよー!!」

熊野「やる気が出てるじゃありませんか…」

朝潮「私もお役に…」
バシャーン

朝潮「く…至近弾ですか」

熊野「いえ、そのまま水中で着弾いたしました、沈んでますわ…」

朝潮「…! そ、そうですか!」

龍鳳「皆さん、まだ海域主力には遠い…ここはまだ前衛です 気を引き締めて行きましょう」

187 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/13(水) 23:38:06.07 ID:h+2JV8j30



宗介「ああ、2戦目も被害なし、か、ああいいぞ  そのまま進撃だ」

宗介「そのまま… 敵の奇襲に気をつけろよ」

ーーーーーーーー
龍鳳「みなさん、弾薬等は大丈夫ですか?」

川内「撃ち過ぎた…」

熊野「夜戦夜戦という割にはでしゃばるのですわね」

雪風「そうですよ川内さん!弾薬の管理は大事です!」

朝潮「雪風さんは節約をしすぎな気がしますが…」

矢矧「でも、当ってるのがまたなんとも…侮れないな」

朝潮「矢矧さんだってすごいですよ!もう4隻は撃沈させてますし」

矢矧「ふふ、それなら一番すごいのは龍鳳さんでしょ」

龍鳳「い、いえ、そんな私は…」

熊野「謙遜しても結果に出てますわ」


朝潮「何か見えますよ」

龍鳳「燃料入のドラム缶ですね…後で回収に来ましょう」


川内「そろそろ主力のはずだけど…」

龍鳳「ええ、見えてます 戦艦、ル級です…」

ーーーーー
宗介「来たか…主力」

192 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/14(木) 23:31:05.10 ID:/ZcN3GwU0

龍鳳「では、指揮官 命令をください」



龍鳳「宗介さん? あの、指揮を」

ーーーー
宗介「はっ… はっ…」

―おい、撤退するんだ! もうお前らは怪我してるんだろう!?

いえ、でもまだ、まだやれるんです!お願いします!!

駄目だ、それでお前らが沈みでもすれば…!

私達を、私達が信用できませんか!?

たくさん、たくさん演習をこなして…一緒に笑って、一緒に話した私達が…

そうではないが…お前らのことを、考えて…

お願いします…やらせてください

わ、かった… だが、だが絶対、絶対生きて戻れ…

宗介「だ、駄目だ駄目だ駄目だ、違う、これは俺じゃない」

―一度、沈めたって話

宗介「沈む…? 誰が…艦娘が…? 龍鳳や…熊野…が?」

宗介「そんな…あいつらは…あいつらは優秀なんだ、違う、違う…」

「宗介さんっ!!!」

宗介「」ビクッ

龍鳳「何を、何を恐れているんですか…?」

龍鳳「私達を、信頼してるって、言ったじゃないですか…」

宗介「…うん」

龍鳳「それに、まだ戦闘は始まっていません 泣くのは勝った時…それと私達… いえ、勝った時だけにしてください」

宗介「あ… うん、そうだ、そうだよな わかってる、わかってる」

宗介「…」ピッ

宗介「単縦陣で攻めろ、海域主力又は随伴艦を数隻沈めれば撤退する 撃滅も許可する だが決して、無理はするな」

龍鳳「…了解っ!」

195 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/16(土) 01:15:33.89 ID:WeKGlmE+0

龍鳳「単縦陣で前進です 撃滅も可、無理はするなということです」

熊野「まあ、当然といえば当然の指示ですわね」

川内「なんでもいいけど夜戦になるんだね!? そうなんだよね!」

熊野「昼だけで終わらせましょうか」

川内「やだあああああああああああ」

矢矧「うるさいわよ川内!」くわっ

川内「わあああああ」

雪風「なんで川内さんは騒いでるんですか?」

朝潮「いつものことだから気にしなくていいと思うよ…」


龍鳳「では、行きましょう 必ず生きて帰りましょう」




龍鳳「まず、先程に続けて私が偵察隊で敵戦力を把握、爆撃を行います それに続けて砲撃戦を始めて下さい」

龍鳳「全機発艦! そして全艦、突撃!」


川内「よっし!いっくよー!!」ガチャン

熊野「戦闘になればどっちでもよさそうですわね」

ドーン…パパパパパ… ドゴン…


宗介「…ああは言ったけど、やっぱりなぁ…」

上官「入るぞ」ガチャ

宗介「上官…」

上官「いまはどんな状況だ」

宗介「海域主力に対自、戦艦を旗艦とした艦隊と交戦中…ってとこです」

上官「ふん…損害はその様子だとなさそうだな」

宗介「ええ、損害はほぼ軽微です これから出るかもわかりませんが」

196 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/16(土) 03:05:26.40 ID:WeKGlmE+0

朝潮「くっ…流石戦艦、全然刃が立ちません…」

熊野「どうにかど真ん中に打ち込めればいいのですが…そうも行きませんわね」

熊野「陣形が乱れてますわ!一旦体制を立て直―

朝潮「熊野さん後ろっ!」

熊野「えっ…きゃ…」
ドゴーン… バシャアアア…
ーーー

宗介「おい…今の音、なんだ?」

龍鳳「ああっ、熊野さん、熊野さんっ!」


バシャアァ…
矢矧「く… 熊野!熊野、何処だ!!」


熊野「この私を…」バシャッ

矢矧「く、熊野、大丈夫か!」

熊野「この私を怒らせましたわね…」ギリリ

矢矧「だ、大丈夫みたいだが…」

川内「ものすごく…なんて言うんだろう 殺意のある目だよね」

熊野「…」スクッ

矢矧「あ、おい!」


龍鳳「深海棲艦に向かって歩いてる… って止めさせなきゃ!!」

朝潮「熊野さん!危ないですよ! って、きゃっ!?」
バシャーン
ボス… バシャン

朝潮「こ、攻撃がぜんぶ逸れてる!?」

熊野「運命力…」

朝潮「えっ?」

熊野「運、ですわ、ほんの数%の運にかけて歩いてるんですわよ…」

熊野「我々艦娘には運命力がありましてよ? ご存知でしたか?」

朝潮「い、いえ、 しかし運だけでこんなに危ないですよ、戻りましょう!?」

熊野「大丈夫、大丈夫、 最低でも一隻は道連れにしてきますわ」フラッ

―――
宗介「駄目だ!!」

熊野「っ…」

宗介「何考えてるんだ… 全員生きて戻る約束だろ?」

熊野「でも…私はもう戦えませんわ…」

宗介「もういい、お前は戦った… お前の代わりなんていないんだぞ」

熊野「…先程までは随分弱気でしたのに、どうされたので?」

宗介「ああもう知るか!朝潮!熊野を下がらせろ、引きずってでもだ」

203 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/17(日) 23:04:06.95 ID:6/ft2E4Y0



龍鳳「そろそろ艦載機が…」

朝潮「自分ももう少しで弾が…」

矢矧「もう日が落ちたな、どうする」

川内「私はまだあるよっ!」

熊野(大破)「え、あれだけ昼でも騒いでまだあるのですか?」

川内「結構節約してたよ」

雪風「川内さん凄いですね!!ゆきかじぇも見習いたいです!」

熊野「たぶん見習わないほうがいいと思いますわ…」



龍鳳「じゃあ、艦載機の燃料ももう少ないので これで最後にします 後はお任せします」
ーーーー

龍鳳「司令官、これから日も落ちたので夜戦に突入します 何か指示はありますか」

宗介「ないな…いや、生きて全員戻るんだ 熊野は後ろに下げてやれ」

龍鳳「はい、了解しました」


龍鳳「とのことです では、雪風さんが熊野さんの護衛に。 私は空母なので弾着観測をします」

熊野「では雪風さん、おねg―

川内「やったああああああああああ夜戦だあああああああああ」

熊野「うるさいですわよ夜戦ばk

朝潮「でも、私も夜戦ならやれる気がします」

矢矧「まあ…我々も昼より夜に集中できるほうだからね」

熊野「ま…とにかくお役に立てず申し訳ありませんわ」

川内「ううん!!いいよ!!!」

熊野「…」

龍鳳「戦艦と重巡と駆逐艦…いけますね」

204 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/18(月) 01:50:53.66 ID:/yJz8IsR0

宗介「…」

上官「もう夜…夜戦か」

宗介「はい… 大破が一隻」

上官「大丈夫…なんて言ってやりたいけどな…」

宗介「いえ…やります、やってくれますよ」

上官「そうか…」

ーーー

バンバン…
龍鳳「…あ、敵の二連撃が来ます!」

矢矧「くそ、誰にだ!?」

龍鳳「えと、  私…? きゃっ…」
バシャーン!  バシャアアア

龍鳳「げほっ…げほ」

朝潮「大丈夫ですか?」

龍鳳「いえ、私にはかまわずに攻撃を!」

矢矧「よし、やるぞ」ジャキン
バン、バァァン…!!


ドン…バサーン
矢矧「よし!当たってくれた!」

朝潮「魚雷装填間に合いました! 行きますよっ!」ガチン― ドシュッ

ザアアア……

ドン… ガコォン バン…

朝潮「惜しいっ! ですが致命傷になりました…ようです」

雪風「私もお助けします!」
ドン、ドン
バシャ、バシャン

龍鳳「外れてますね… まあ 熊野さんの援護をしながら後退してるからしょうがないですね…」

雪風「幸運の女神が離れましたぁ…」

206 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/18(月) 19:01:23.57 ID:wHvBZou00

(一言も、無し です)↑

龍鳳「… 重巡一隻撃沈、重巡大破、戦艦小破です!」

川内「わったしに任せてー!!!!」ドバッ

龍鳳「きゃっ…」

ザアアア…
矢矧「ちょっ…川内! 危険だぞ!」


川内「もーんだいなし」ジャキン

川内「よし、装填完了!」ザバァ


矢矧「な、何を…」

朝潮「跳んでますね… 戦艦の上に」


ル級「!?」

川内「これくらい、活躍してもいいよね?」ガチン
ドゴォォォォォォン――

龍鳳「や、船の戦い方じゃないですよぉ…」

朝潮「私達ならではですかね…」

矢矧「残りの重巡は…  居ない…?」


川内「たっだいまー!!」

矢矧「川内、残りの重巡は?」

川内「ああ、跳ぶ前に魚雷撃ったから当たったんじゃないかなっ!」ヘラヘラ

矢矧「ずいぶんお気楽ねぇ…」


龍鳳「司令官、無事に掃討完了しました これより帰投します」

宗介「はは…無事かどうかは微妙だが…だれも欠けずによくやってくれた 本当にありがとう」

207 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/18(月) 19:15:03.30 ID:wHvBZou00

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

パチパチ…  パチパチパチ…
老提督「…宗介君、士官卒業、おめでとう」

老提督「まあ…たいへん特別とはいえ、君だけを優遇させるのも心苦しいが… 君は提督という存在になるべきだったのだろう…」

宗介「いえ、そんな」

老提督「では他の諸君…提督こそなれなかったものの、君たちは優秀な海兵だ 思い思いの事をやって是非、頑張ってくれ」


木村「やっぱあいつが提督だよな…」パチパチ

涼子「ふふ、わかってたけどね… 指揮も上手だし、もう非の付け所がないくらい好成績だもんね」パチパチ

木村「すげえよ、すげえよ あんな頼りなさそうな奴が海軍の司令官だなんてよ」


老提督「ではここに、新しい、私を継ぐこととなる”提督”としての地位を与える…  これは勲章だ、受け取ってくれ…」

宗介「ここを卒業したのと、提督になったということでですか…?」

老提督「そうだが… 何かあるかね?」

宗介「いえ、ありがとうございます 生涯をこの仕事に捧げたいと思います」チラ


うう…宗介ぇ、すげえよ、すげえよお前はぁ…
ちょっ、と…何で、何で泣いてるのよ…

宗介「ふっ…」

老提督「では今一度、盛大なる拍手を」
パチパチパチパチ…パチパチパチパチ…

ーーーーー

宗介「…ぷはぁ」スパー

トコトコ
木村「あ、こんなところに居たのか」

涼子「なんでここにいるの?」

宗介「あ…お前らか  いやな、卒業したなーってのとやっぱこう、提督という重い責任を任されて…悩んでるというか」

木村「なーにいってんだよ!」バシバシ

宗介「いや、落ちる落ちる!!」

208 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/18(月) 19:24:59.32 ID:wHvBZou00

涼子「これからどうなるの?」

宗介「はぁ… 鎮守府はここじゃなくて、広島の呉ってとこらしい」

宗介「だから艦娘とかは、すぐには連れていけないらしくて また1からスタートだ」

木村「はは、でーっかい家を貰ったと思えばいいだろ」

宗介「まあそんなもんかな… 来週から行かないといけないからな… お前らとも会う機会は減るだろうな」


木村「いや、俺いくよ! そっちに遊びに行く! なあ涼子も行くだろ!?」

涼子「え゛、私も!?  いやまあ行ってもいいけど…」

宗介「都合の合うときにでも来いよ」


宗介(何もかもが懐かしいや…)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
海兵か…ななんだか憧れるな
なんて気持ちで学校に入って

運動がぜんぜん出来なくて…泳げもしなくて

初めて艦娘ってのを見て…
木村が提督になればハーレムがどうとかこうとか…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宗介「俺でよかったのかな」

木村「またそういうこと言い出すな、お前」

宗介「うん、わかってる  わかってら…」


涼子「ああ、もういつまで湿っぽくなってんの! ほら 今日はアンタが提督になった祝い日だぞっ!」ガシ

宗介「そうだな、そうなるけど、そうなのはわかったから腕離して」

木村「痛い」

涼子「ほら行くぞー!!なんか食いに行くんだよ!  あ、お金は持ってね」

宗介 木村(やっぱこいつ嫌なやつだわ…)


209 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/18(月) 20:31:46.28 ID:wHvBZou00

〜〜〜〜〜
Bismarck「いい話じゃない、簡単に出世できておいしい話ね」

提督「そういうこと言うのやめろよ…」ズズズ

響「…もっと早くに司令官に出会えてればよかったよ」

提督「ブッフ!!!!!!!」

Bismarck「あら、響ったら大胆な事言うのね」

響「是非指揮を受けてみたかったよ その頃の」

提督「げっふ… ったくびっくりしたわくそ」

Bismarck「提督はこの仕事に就いてどれくらい経ったの?」

提督「うーん…5年は経つな 今25だからな」

Bismarck「そろそろおっさんね」ハァ

提督「…なんでため息つくんだよ」
〜〜〜〜〜

宗介「ええと…証明書みたいなの書かないといけないんだったな」カキカキ

呉鎮守府 総司令官 大宮 宗介… 20歳
学歴…海軍付属高卒…横須賀鎮守府訓練卒
… 南西諸島方面の指揮により、”優遇”にて司令官に着任…
宗介「気持ちいいもんじゃないな…」


宗介「よし、終った」


父「もう行くのか」

宗介「うん、今日があれだから…」

父「うんわかった、体に気をつけろよ」

宗介「うん、また戻ってくるから」

ーーーーーーーーーーー

210 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/18(月) 20:52:12.79 ID:wHvBZou00

宗介「今日から俺も、提督か… これが帽子か…っと」

提督「うん、そんな気分だ」


提督「ここが鎮守府か…執務室に行けば秘書がいるんだったか」


提督「うわあやたら広い… 艦娘、こんなに集まるかなぁ」

電「こんにちはなのです!」ヒョコ

提督「うおおっ!?   あ、あー、君は艦娘…かな?」

電「はい、そうなのです! 今日から司令官さんの秘書をさせて貰うのです!」

提督「よく俺が提督ってわかったね…」

電「服でわかるのです!」

提督「ん、まあそうか」

電「司令官さん、執務室はこっちなのです」

提督「おう」

提督(司令官、か… あの時もそんなふうに呼ばれてたな…)

電「どうかしましたか?」

提督「嫌、なんでもない よろしく、電」スッ

電「あっ、はい! これからよろしくなのです!」パシ

提督「可愛い…」(じゃあ執務室に行こうか)

電「言ってることと思ってることが逆なのです」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

提督「まあー長くなったがこんな感じだ、俺はこう見てもエリート卒なんだからな」

Bismarck「groß、いい話だったわ 退屈しのぎにもなった」

提督「よくわかんないがそれはよかったってことだよな」

Bismarck「ハラショーとかとおんなじ意味よ」

響「ハラショー、良かったよ 親しい人の昔話は面白いものだね」

響「ところで友人達はどうしたんだい?」

提督「ん、結婚して仲良くやってるよ 会ったのは少し前だけど」

Bismarck「へえ、結婚したの」

響「まあ、流れ的にそうなるよね…」

提督「子供もいるそうだ」

響「ほしいね」

提督「え?」

Bismarck「え?」

響「ん?」

211 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/18(月) 20:59:11.13 ID:wHvBZou00

提督「はい、昔話終わりな そら、出撃の準備があるぞ」

響「私は補欠だね」

提督「悪いな、AL方面で駆逐艦はきついから」

Bismarck「でも私も出してくれないじゃない」

提督「索敵機とか搭載してないとまた別に辛いことがあるからな まあいざ!って時に出すから」

Bismarck「期待しないで待つわ」

提督「こっちも出撃報告書とかださないといけないからな、響頼む」

響「いいよ」

Bismarck「また素敵なお話、聞かせてね」パタン



提督「素敵なお話ね…」

響「あの人からすればそうなんじゃないかい」

提督「お前はどうだったんだよ」

響「面白かったよ」

提督「ふふ、そうか」

212 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/18(月) 21:44:38.19 ID:wHvBZou00


後日談

提督「ちょっと遊んでくる」

響「遊んでくる?」

提督「前話してた二人だよ、旅行で来るんだってさ」

響「是非私も」グシ

提督「いやお前は」

響「私も」

提督「…わかったよ」


提督「この辺だったかな」カチッ

響「どうしてタバコを?」

提督「いや、吸ってれば分かりやすいかなと思って」


「お、居た 絶対あれだろ」
「わっかりやす…」

響「司令官、あれ」

提督「ん、おお」フリフリ


木村「えっ…お前なんで小さい子連れてんの…? 前からわかってたけどさすがにヤバイわ」

涼子「えっ、宗介ロリコンだったの…」

提督「ナンデ!? 俺の仕事柄解るでしょ!?」

木村「ああ、艦娘のね、外に連れていいんだ」

提督「艤装は外すけどね」

涼子「こんにちはー」ナデナデ

響「あまり子供っぽく扱わないでほしい」

涼子「あ、ごめんごめん、 ところでどうして連れてきたの?」

提督「前に折れの前の話したら行きたいって言い出した」

木村「エリート街道まっしぐらのやつね、わかるわかる」

提督「お?ひがんでんのか? ん?ん?」

木村「うぜえ」

涼子「はいはい、このへん案内してくれるんでしょ! 色々おいしい店とかさぁ」ガシ

提督「肩組むな1痛いわ!」

響「絵に描いたような仲良し3人組だね司令官、羨ましいよ」

提督「まあ縁があったんだろ… よし、行くぞ もう俺も腹減った」


響「結構ノリがわかりづらい」

213 名前:響提督 ◆Ew3/imucfM[saga] 投稿日:2014/08/18(月) 21:49:05.51 ID:wHvBZou00

終わりです   今度こそ終わりです

長々だらだらと続けましたが、見てくれた方はどれほど居たでしょうか

最近ネタが尽き気味ですが、なんとかよっこさ頑張っていきます

見てくれてる人がいれば幸いです

それでは明日まで、一旦お疲れ様でした



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