1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 03:22:28.04 ID:8E5MXbwZ0
シンジ「え」
ミサト「エヴァの呪縛か…」
リツコ「あなたも苦労するわね」
シンジ「いや待ってください! この爆弾、リツコさんが付けたんじゃないですか。外せば解決するんじゃ」
リツコ「ごめんなさい。もう私にも取り外すことはできないの」
ミサト「つまりエヴァの呪縛…」
シンジ「意味が分かりません…」
リツコ「とにかく、日に20時間は侍らせる必要があるわ」
ミサト「人はこちらで用意するから、頑張ってね。シンジ君」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 03:35:01.51 ID:8E5MXbwZ0
ミサト「というわけで、レイ。頼んだわよ」
レイ「はい」
シンジ「綾波…! はいじゃないよ、こんな命令にまで従うことなんて」
レイ「どうして? 私は構わない」
ぎゅっ
シンジ「!!?」
レイ「こんな風に、碇君と密着していればいいのね」
リツコ「基本はそうよ」
シンジ「ちょっと、あのっ」
ミサト「綾波のカラダやわらかいな〜、とか考えて照れてる顔ねあれは」
リツコ「ええ。所詮は中学生男子というわけね」
シンジ「外せよ首輪!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 03:42:23.78 ID:8E5MXbwZ0
ミサト「で、アスカ」
アスカ「嫌」
ミサト「アスカ! シンジ君が首からどーんってなってもいいの!?」
アスカ「外せばいいじゃないの爆弾」
ミサト「それが無理だから言ってるんじゃない」
アスカ「とにかく嫌ったら嫌! なんで私がシンジなんかの取り巻きしなきゃなんないのよ!!」
レイ「碇君……」ギュゥゥ
シンジ「その、あっ綾波。そんなしっかりくっつかなくて大丈夫、だから…ぁぅ」
アスカ「む…」
ミサト「アース―カー」
アスカ「…………分かったわ。仕事のうちと思ってしてやるわよ。ただしあくまで仕事だから」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 03:54:20.36 ID:8E5MXbwZ0
テクテク
シンジ「…」
レイ「…」
アスカ「…」
テクテク
アスカ「ま、こうして両側から腕抱えてやれば、移動もできるってわけよね」
シンジ「う…うん」
レイ「…」ギュ
アスカ「…」ギュ
シンジ(ぅ……やわらかいのが肘あたりに……勃っちゃダメだ。勃っちゃダメだ。勃っちゃダメだ!)
運転手「お待ちしておりました。碇シンジ様ですね」
シンジ「…? そうですけど」
運転手「そのままで長距離の移動は大変でしょう。車でお送りするようにとの指示を受けています」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 04:07:19.20 ID:8E5MXbwZ0
シンジ「はぁ……やっと着いた」
アスカ「いつもより時間かかってないわよ」
シンジ「それはそうなんだけど」
レイ「…」
アスカ「そんで、あんたはどうすんのよ。まさか家にまでくっついてくる気?」
レイ「そうしないと20時間を越せないもの」
アスカ「……ちっ」
シンジ「ね、ねえ。悪いけど、少し一人にさせてくれないかな」
レイ「でも」
シンジ「時間なら、ちゃんと間に合わせるようにするから。少しだけ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 04:18:28.03 ID:8E5MXbwZ0
バタン
シンジ「…」ドサ
シンジ(車の中でもずっと両側からくっつかれて、頭ヘンになるかと思った……)
シンジ(これがずっと続くのか。生きてくためにはこれに慣れなきゃいけないのかな? そもそも慣れるのかな、僕が……)
シンジ「…」ムズムズ
シンジ(い、今のうちに一回は処理しといたほうがいいかも)
シンジ「ん……う、ハァ、ぅ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 04:26:52.52 ID:8E5MXbwZ0
バタン
シンジ「ゴメン。もう大丈夫……って、あれ?」
マヤ「こ、こんばんはシンジ君」
ヒカリ「おじゃましてます…」
シンジ「どうしたの? 2人とも」
マヤ「……レイ達にくっつかれてたら、シンジ君、家事ができないでしょ? だから手伝うようにって先輩が」
ヒカリ「私も。葛城さんから頼まれて」
シンジ「そんな、わざわざ」
アスカ「しゃーないでしょバカ。パイロットの生活成り立たないと、人類全体が危ういんだから」
シンジ「首輪付けなきゃいいじゃないか」
マヤ「とにかく、シンジ君は何もしなくていいから座ってて。すぐご飯作っちゃうわね」
アスカ「ほら、シンジ!」
シンジ「あ……よ、よろしくお願いします」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 04:38:47.17 ID:8E5MXbwZ0
ヒカリ「ボウル取ってもらっていいですか?」
マヤ「これ?」
ヒカリ「ありがとうございます」
マヤ「ううん、助かっちゃった。私、頼まれたはいいけどお料理とか得意じゃないから」
ヒカリ「そうなんですか!?」
シンジ「…」
アスカ「なぁに『落ち着かない』って顔してんのよ」
シンジ「だって。自分が食べるものなのに何もしないでいるって、なんか」
アスカ「貧乏性ね〜。大体、いつもあんた以外はそうしてるでしょ」
シンジ「そりゃミサトさんとアスカは平気かも知れないけど…」
アスカ「失礼ね」
シンジ「事実だろ」
レイ「……仲、いいのね」
ヒカリ(それにしても、碇君のあれ……ホントにずっと侍らせて?るんだ……)
マヤ(フケツ!って言いたいけど、しないと死んじゃうんだから仕方ないわよね……)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 04:54:42.98 ID:8E5MXbwZ0
アスカ「さて。ヒカリもマヤも帰って、あとは寝るだけなんだけど……」
シンジ「川の字?」
レイ「それだと侍らせたことにならないわ。多分」
アスカ「……ま、そうよね。やっぱりここも」
シンジ「い、いや、マズいよ! いくらなんでも……!」
アスカ「他に方法無いし、あんたがヘンなことしなければいい話でしょ」
シンジ「それはそうだけど、でも」
アスカ「それとも我慢できない? 私と一緒に寝たら、またキスしちゃいそう?」
シンジ「あっあれは一時の気の迷いでっ。誰がアスカになんて!」
レイ「……私は?」
シンジ「どっちにも。なんにもしないよ」
アスカ「あっそ。なら問題ないじゃない。お風呂とトイレ以外の時間はなるべく離れないようにしないと」
レイ「ええ。睡眠時間だけで4時間は超えてしまうもの」
シンジ「……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 05:03:07.09 ID:8E5MXbwZ0
アスカ「…まずあんたが寝っ転がらないと」
シンジ「う、うん。そうだよね」
アスカ「じゃ……い、いくわよ」
ぎゅ
アスカ「ん…」
レイ(碇君……あたたかい)
むにゅぅ
シンジ「う、ぁ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/29(日) 05:08:33.47 ID:8E5MXbwZ0
シンジ(くっつかれるのは一日やったけど、一緒に布団に入るのって、やっぱりなんだか……)
シンジ(それに。脚もお腹も体温も、む、胸ももっと、全部感触が伝わってきて……!)
シンジ「……」ドキドキドキ
シンジ(ダっダメだ! 一回出しといたくらいじゃ、全然)
アスカ「バカシンジ。アレ、か、固くなってんの?」
シンジ「え。え?」
アスカ「…………この状態じゃ、アレが膨張するくらいは許してやるわよ」
レイ「?」
シンジ「……ごめん」
アスカ「ありがとう、でしょ。バァカ。おやすみ」
シンジ「おやすみなさい」
ぎゅぅ
シンジ(……眠れない……)ドキドキドキ