1 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:01:53.36 ID:KSo6DJS30
長門「ストレス」
キョン「…？」
長門「私の中にストレス性のダメージが蓄積されている」
キョン「…！？そ…それはどのくらいだ？」
長門「十二月十八日のイレギュラーよりは小規模」
キョン「そ…そうか」ﾎｯ
長門「しかし、放っておくと危険」
キョン「そうだよな、俺はどうすればいい？」
4 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:04:01.49 ID:KSo6DJS30
長門「座って」
キョン「そのパイプ椅子にか？」
長門「そう」
キョン「はいよ、よっこいせ」
キョン「…で？このあとは？」
長門「……」ｽｯ
キョン「……ん？」
5 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:05:50.25 ID:KSo6DJS30
ﾁｮｺﾝ
キョン「…長門さん？なぜ俺の膝の上に座っているのです？」
長門「解消法」
キョン「はい？」
長門「これが有効」
キョン「そ…そうか」
長門「そう」
キョン（かわいい）
6 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:09:23.54 ID:KSo6DJS30
長門「……」
キョン「今日は本読まないのか？」
長門「あなたが来る前に読み終わってしまった」
キョン「そうか」
長門「……」
キョン「…」
長門「…」ﾁﾗ
キョン「なんだ」
長門「あなたの腕を私の前に回して欲しい」
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:12:11.33 ID:KSo6DJS30
キョン「こ…こうか？」ｷﾞｭ
長門「そう」
キョン「……」
長門「…」ｷｭｯ
キョン（俺の腕を掴んでる）
長門「……」
キョン「…なぁ、これが本当に解消法になってるのか？」
長門「ハグは一回でストレスの三分の一を解消すると言われている」
10 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:15:36.42 ID:KSo6DJS30
キョン「え？そうなのか？」
長門「そう」
キョン「へぇ」
長門「ただし、それは有機生命体の場合、そうでない私に効果があるかh」
キョン「いいや、言わなくていい」
長門「そう」
キョン「あぁ」
長門「……」
キョン「…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
長門「……？」ﾋﾟｸｯ
12 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:19:22.42 ID:KSo6DJS30
キョン「なんだ？」
長門「今の行動は私の要求にはない」
キョン「ないことをしちゃいけないのか」
長門「効果に期待が持てない」
キョン「そうかい」
長門「でも」
キョン「…？」
長門「イレギュラーは付き物」
キョン「つまり？」
長門「やって」
キョン「はいよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
長門「……」
15 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:30:08.73 ID:KSo6DJS30
キョン「…そろそろハルヒ達が来るんじゃないじゃないか？」
長門「朝比奈みくるがあと一分二十五秒で到着する」
キョン「そうか」
長門「……」
キョン「どうだ？少しはマシになったか？」
長門「わからない」
キョン「そうかい」
長門「でも」
キョン「…？」
長門「ありがとう」
17 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:31:58.80 ID:KSo6DJS30
①ほのぼの
②シリアス
SELECT>>19
19 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:32:58.59 ID:V9mGH9UOP
ほのぼの！
21 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:37:30.67 ID:KSo6DJS30
翌日
キョン「うぃーす…って長門だけか」
長門「…」
キョン「どうだ？調子は」
長門「最悪」
キョン「なに？」
長門「最悪」
キョン「そうか…また世界がどうにかなっちまうのか？」
長門「それを止める術をあなたは知っている」
キョン「まぁ、思い当たる節はあるが…」
長門「だから」
キョン「…」ｺﾞｸﾘ
長門「座って」
キョン「……え？」
22 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:42:35.78 ID:KSo6DJS30
長門「…？」
キョン「…？じゃない、最悪とか言うからこっちはまた三年前に旅立ったり三
年後に旅立ったりナイフで刺されたりデカイ便所コウロギと戦う覚悟
を決める最中だったんだぞ？」
長門「その必要はない」
キョン「つい十秒前にわかったよ」
長門「……だめ？」
キョン「ダメじゃないが…」
長門「…」ｼﾞｯ
キョン「…はぁ、やれやれ」
23 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:50:12.69 ID:KSo6DJS30
キョン「…で？今日は何をすればいいんだ？」
長門「あなたは何もしなくていい」
ﾁｮｺﾝ
キョン「…長門、なぜこっちを向いて座るんだ？」
長門「この方がストレスの減少が早い」
キョン「そ…そうか」
長門「…」ｷﾞｭ
キョン（長門の頭が俺の顎の下に…そして抱きつかれてないか？）
長門「……」
キョン（あぁ、やばい、この時ばかりは俺の情けないヘタレ根性に感謝するね
リビドー的なものがヤバイ）
長門「…」
キョン（…ふと気づいたんだが、なんか顔朱くないか？）
長門「……」ｷﾞｭｯ
キョン（あ、隠した）
25 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 16:55:04.60 ID:KSo6DJS30
長門「…」
キョン（谷口あたりが見たら、嫉妬心に狂って天井に刺さる
くらいのリアクションは見せるだろうよ）ｷﾞｭｯ
長門「…ん」
キョン（おい、今のはなんだ？なぜ声が漏れた？）
長門「不覚、あなたに抱きしめられることを想定していなかった」
キョン「はい？」
長門「抱き枕というものが存在する、それと同じ」
キョン「つまり？」
長門「抱き枕は動かない」
キョン「あぁ、そうだな」
キョン（俺は抱き枕かよ、まぁなんとなくわかってはいたがな…ホントだよ？）
29 名前：PCぶっ壊れたから別ので書く[] 投稿日：2013/09/15(日) 17:08:23.46 ID:KSo6DJS30
長門「でも」
キョン「ん？」
長門「あなたは有機生命体」
キョン「ほう」
長門「抱き枕ではない」
キョン「つまり？」
長門「お願い」
キョン「長門おおおおおおおおおおお！！」
終わり
52 名前：PC治った、長門で行こう[] 投稿日：2013/09/15(日) 17:59:53.10 ID:KSo6DJS30
ｶﾞﾀｯ
みくる「こんにちわ～、あれ？早いですね」
キョン「え…えぇ、こんにちわ」
長門「…」
キョン（あ…危なかった）
みくる「キョン君、汗がすごいですよ？どうしたの？」
キョン「いや、なんでもないですよ、ハハハ」
みくる「そっか、えっとその」
キョン「あ、着替えですね」ｶﾞﾀｯ
みくる「すいません」
キョン「いえいえ」
57 名前：ただいま[] 投稿日：2013/09/15(日) 18:16:40.70 ID:KSo6DJS30
キョン「…ふぅ」
古泉「どうしたんですか？ため息なんて」
キョン「うお！」
古泉「そんなに驚くような登場をしましたか？僕は」
キョン「いきなり声をかけられりゃ誰でもビビるだろ」
古泉「すいません、中では朝比奈さんが？」
キョン「あぁ」
古泉「それでは待つとしましょう」
58 名前：ただいま[] 投稿日：2013/09/15(日) 18:21:34.79 ID:KSo6DJS30
みくる「どうぞ～」
古泉「行きましょうか」
キョン「あぁ」
ｶﾞﾁｬｯ
キョン「…！？」
古泉「これはこれは、珍しいですね」
ハルヒ「やっほーってあれ？あんたたち、ドアの前でなにやってんの…あれ？」
みくる「長門さんに着せてみました、メイド服」
長門「……」
ハルヒ「昨日あたしが持ってきたやつじゃない、来てくれたのね？有希」
長門「そう」
ハルヒ「これはあたしも団長として着替えるしかないわね！」ﾇｷﾞｯ
キョン「おわっ！」ﾊﾞﾀﾝ
古泉「…また待ちぼうけをくらうようですね」
59 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 18:24:43.74 ID:KSo6DJS30
古泉「しかし、どういう風の吹き回しでしょうか、長門さんがメイド服を着るとは」
キョン「あ、あぁ、正直俺も心底困惑している」
古泉「あれも、長門さんなりの意思表示なのかもしれませんね」
キョン「なんのだよ」
古泉「当然あなたへのに決まってるじゃないですか」
キョン「なぜ」
古泉「さぁ、なぜでしょうね」
62 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 18:32:31.61 ID:KSo6DJS30
ハルヒ「入っていいわよ～」
古泉「今度こそ大丈夫なようです、参りましょう」
キョン「あぁ」
ｶﾞﾁｬｯ
キョン「…」
古泉「これは、朝比奈さんはいつものことながら、お三方ともよくお似合いですよ」
ハルヒ「当然よ！ちょっとキョン、あんたは何もないわけ？」
キョン「あ…あぁ、似合ってると思うぞ」
ハルヒ「そうよね！特に有希！さいっこうに似合ってるわ！なんでもっと早く
気づかなかったのかしら」
長門「…」
ハルヒ「はい、それじゃあ今日も会議をはじめるわよ！」
64 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 18:39:03.63 ID:KSo6DJS30
ーーーーー
キョン（メイド姿のまま部室で本を読む長門の姿は素晴らしかった）
長門「…」ﾊﾟﾀﾝ
ハルヒ「今日は終りね！あたしは先に帰るわ！戸締りよろしく！」ﾊﾞﾀﾝ
みくる「私は着替えてから帰るのでお先にどうぞ」
古泉「僕も今日は野暮用がありましてね、お先に失礼します」
キョン「そうかい、お前は？長門」
長門「帰る」
キョン「それじゃあ途中まで帰るか、聞きたいこともあるしな」
長門「…」ｽｯ
キョン「いや、着替えてから来い」
66 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/15(日) 18:48:54.29 ID:KSo6DJS30
ーーーーー
キョン「…でだ、長門」
長門「…？」
キョン「急にどうしたんだ、お前ストレスとか言ってる割には楽しそうに見えたぞ」
長門「それとこれとは別」
キョン「…？」
長門「ダメージは蓄積されている、最悪のケースもありえる」
キョン「…」
長門「だから来て」
キョン「どこに」
長門「家」
キョン「誰の」
長門「私」
キョン「…はぁ」