1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/09/06(金) 04:52:58.76 ID:33eeJTFD0
ハルヒ「はぁ・・・何でいつもうまくいかないのかな」
ハルヒ「やっぱり私が短期なのかな、すぐ喧嘩しちゃうし・・・」
ハルヒ「キョンだったら怒るけどいつも許してくれたわね・・・」
ハルヒ「そうだ、キョンって今何してるのかな、大学も近くみたいだし、電話してみよう」
ハルヒ「もしもし!」
長門「はい」
ハルヒ「あっごめん、これ有希の番号だった?」
長門「違う、彼の携帯」
ハルヒ「え、何で有希が電話にでるの?」
長門「今彼はお風呂に入っている」
ハルヒ「まさか一緒に暮らしてるの?」
長門「そう」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 04:56:43.33 ID:33eeJTFD0
三日後
ハルヒ「久しぶり、元気だった?」
キョン「ああ、お前から連絡がくるとは思ってなかったな」
ハルヒ「高校以来ね」
長門「・・・」
ハルヒ「有希と付き合ってたのね」
キョン「ああ、大学も同じだ」
ハルヒ「有希ならもっといい大学入れたでしょ?キョンに合わせたの?」
長門「そう」
キョン「そのことはいいだろ、高校の時の奴に会ったら必ず言われるんだから」
ハルヒ「ふぅーん、上手く行ってるんだ」
キョン「ああ」
長門「うまくいってる、これからも」
ハルヒ「・・・そう、みくるちゃんや古泉くんは何してるか知ってる?」
キョン「・・・」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:00:15.37 ID:33eeJTFD0
キョン「実は・・・」
キョンは語った、古泉が高校卒業後麻薬におぼれたこと、朝比奈みくるが古泉と
付き合っていたこと、古泉が麻薬を買うお金欲しさに朝比奈みくるをソープで働かせていたこと
ハルヒ「そうだったの・・・」
キョン「そうなんだ」
長門「・・・」
ハルヒ「全然知らなかったわ・・・まさかそんなことになってるなんて」
キョン「朝比奈さんは三日前亡くなったよ、自殺だって」
ハルヒ「え?」
長門「自宅でロープで首を吊っているのを発見された」
ハルヒ「古泉くんが最初に見つけたの?」
キョン「いや友達らしい、古泉は行方不明だ」
ハルヒ「そんな・・・」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:04:26.12 ID:33eeJTFD0
キョン「お前はどうなんだ?」
ハルヒ「私は・・・最近彼氏と別れたくらいね、大したことないわ」
キョン「そうか、わがまま言って相手が怒ったりしたんだろ?」
ハルヒ「よくわかったわね」
キョン「まぁそんなことだろうと思ったよ」
ハルヒ「昔はキョンをいつも怒らせていたわね」
キョン「確かにお前のわがままに振り回されていたからな」
ハルヒ「でもキョンは私のために怒ってくれてた感じだったわ・・・」
キョン「そうだったか?」
ハルヒ「そうよ、今でこそわかるけど、キョンって優しかったのね」
長門「・・・」
ハルヒ(有希の前で何言ってるのかしら・・・二人は付き合ってるのに)
キョン「そうだ、今夜暇なら家で飯を食べないか?」
ハルヒ「え、いいの?」
キョン「今日はおでんなんだ、みんなで食べた方が楽しいだろ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:08:35.45 ID:33eeJTFD0
ハルヒ「なんかすごいアパートに住んでるのね」
キョン「そうか?」
ハルヒ(キョンの家ってお金持ちなのかしら・・・いや、有希の方?)
キョン「さぁ入ってくれ」
ハルヒ「おじゃまします・・・あっ」
朝倉「いらっしゃい、久しぶりね」
ハルヒ「何で朝倉さんがいるの?」
朝倉「いろいろあったのよ、今はキョンくん達と一緒に暮らしてるわ」
ハルヒ「ルームシェアしてるってわけ?」
朝倉「ううん、恋人関係よ」
ハルヒ「だってキョンは有希と・・・」
キョン「俺は特定の一人に縛られないタイプなんだ、二人も納得してくれてるしうまくやっているぞ」
長門「そう」
朝倉「何も問題ないわよね」
ハルヒ「そっそうなんだ・・・なんかすごいわねあんた・・・」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:13:48.29 ID:33eeJTFD0
ハルヒ「二人はそれで納得してるわけね」
長門「問題ない」
朝倉「まぁ私がすでに付き合ってる二人に混ぜてもらってる形だからね、むしろ感謝してるわ」
キョン「な?」
ハルヒ「そうなんだ・・・まさか、その・・・エッチも三人で?」
キョン「それはないな、俺は一人に集中したいからな」
長門「三人ですることはない」
朝倉「私は何度か三人でしようって誘ったんだけどね」
キョン「セックスは戦いだからな、一対一であるべきなんだよ」
ハルヒ「へっへぇ・・・じゃぁ、あと一人増えても問題なかったりするの?」
キョン「あと一人も何も、お互い納得すれば何人でもいいぞ」
長門「私はこれ以上増えてもらっては困る」
朝倉「彼を独占する時間がなくなるもんね」
長門「そう」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:17:39.37 ID:33eeJTFD0
ハルヒ「おいしかったわ、ごちそうさま」
朝倉「お粗末さまでした」
キョン「朝倉の作るおでんはおいしいからな」
長門「おいしい」
ハルヒ「ねぇ、何で私をここに呼んだの?」
キョン「久しぶりにお前と話をしたかったし、おでんはみんなで食べたいからな」
ハルヒ「そうじゃなくて、私に何かお願いしたかったんじゃないの?」
キョン「お願い?」
ハルヒ「ほら、その・・・」
ピンポーン
朝倉「誰か来たわね」
長門「私が応対する」
朝倉「おねがいね」
キョン「こんな時間にだれだろう」
ハルヒ「・・・」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:20:25.29 ID:33eeJTFD0
朝倉「誰?」
長門「古泉一樹」
キョン「何?」
ハルヒ「え?」
朝倉「どうするの?」
キョン「入れてやれ」
長門「入って」
キョン「まさか古泉が来るとはな」
ハルヒ「大丈夫なの?」
キョン「かといって無視するわけにもいかんだろ」
長門「152秒後にここに来る」
朝倉「おでんの具足して煮ておきましょう」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:24:34.91 ID:33eeJTFD0
古泉「おいしいです」もぐもぐ
キョン「お前そんなに焦らなくてもおでんはまだあるぞ」
朝倉「そうよ、そんなにがっつかないの」
古泉「でも・・・さいきんろくなもの食べてなくて・・・」
キョン「そうか・・・」
ハルヒ(古泉くんかわったわね、こんなに痩せこけて目つきも悪くなって・・・)
古泉「あの、お願いがあるんですが」
キョン「なんだ?」
古泉「こんなことをお願いする立場ではないとは思うのですが、お金を少し貸してもらえないでしょうか?」
キョン「それよりもお前、朝比奈さんの件はどうなんだ?」
古泉「みくるは・・・あれは自殺ですよ、朝目が覚めたら首をつってて・・・」
キョン「どうしてその日から行方をくらましたんだ?」
古泉「だって朝目が覚めたら死んでるんですよ?怖くなって我慢できなくなって・・・」
キョン「我慢できなかったのは朝比奈さんの方じゃないのか?」
古泉「・・・そうですが、でも、死ぬことはないでしょ?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:26:26.85 ID:33eeJTFD0
古泉「それよりも・・・お金の方はダメでしょうか?」
キョン「おい長門」
長門「わかった」
長門は手に封筒を持ってきた、ずいぶん分厚い
古泉「これは・・・」
キョン「百万入っている」
古泉「え、いいんですか?」
キョン「ああ、その代り・・・もう俺達にかかわらないでくれ」
古泉「え?」
キョン「それを受け取るなら俺達にかかわるなと言ってるんだ、もちろんハルヒにもだ」
古泉「でも・・・」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:29:33.13 ID:33eeJTFD0
古泉は封筒を受け取るとそそくさと出ていった
朝倉「また来るんじゃないでしょうか・・・」
キョン「それはないだろ、ただお前らに接触してくる可能性はあるから気をつけろ」
長門「わかった」
朝倉「涼宮さん、あなたもよ」
ハルヒ「う・・・うん」
キョン「どうした?」
ハルヒ「だって、古泉君ずいぶん変わってたわ」
キョン「そうだな、人は変わる」
ハルヒ「キョンも変わったわね」
キョン「そうか?」
ハルヒ「うん・・・なんか変わった、依然なら古泉君を更生させようとするのかと思ってたわ」
長門「実は彼が来たのは初めてではない」
ハルヒ「え?」
キョン「ああ、実は何度かこのように借金しにきてたんだ、一万や二万だったけどな、まぁ回数も多くなっていたわけだが」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:33:44.52 ID:33eeJTFD0
ハルヒ「そうなんだ・・・」
キョン「ああ、何度も更生させようとがんばったが、もう無理だと思ったんだ」
ハルヒ「そう・・・ごめんなさい、私何も知らないのに勝手な事いって」
キョン「かまわん」
ピンポーン
朝倉「古泉くんが引き返してきたのかしら?」
長門「違う、いつもの人」
朝倉「え?」
キョン「入れろ」
長門「・・・わかった、入って」
ハルヒ「お客さんなら私帰ろうか?」
キョン「そんなに気を使う必要はないぞ」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/09/06(金) 05:37:33.25 ID:33eeJTFD0
エルフの女騎士「なんだ客が来ていたのか?」
キョン「高校の時の同級生だ」
エルフの女騎士「貴様は同じ高校の仲間とつるむのが好きなようだな」
朝倉「確かにそうね」
長門「・・・」
ハルヒ「はじめまして」
エルフの女騎士「ほぅ、貴様が涼宮ハルヒか、三人から話は聞いている」
キョン「それよりもこんな夜中に何の用なんだ?」
エルフの女騎士「実は・・・」