1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:30:47.21 ID:NsXODbtd0
シンジ「はい。ネルフです」
主婦『もしもし。ウチのすぐ近くに野良アスカが出て……』
シンジ「分かりましたすぐ向かいます。場所を教えていただけますか?」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:30:50.00 ID:NsXODbtd0
主婦「私が見た時は、ちょうどこの辺りに」
シンジ「ありがとうございます。まだ遠くにはいってないでしょうから、ここで待ってみます」
主婦「探さないんですか?」
シンジ「近ければ、向こうから見つけてくれると思うので……」
アスカ「いた! バカシンジ!」
シンジ「あ。もう来た」
アスカ「なにが来たよ間の抜けた顔して。お腹すいたから早くご飯作んなさい」
シンジ「うん。じゃあ一緒においで、アスカ」
アスカ「ふん」
主婦(あっという間……)
シンジ「それでは、ご協力ありがとうございました」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:30:51.00 ID:NsXODbtd0
シンジ「ただいま」
アスカ達「「「「「!」」」」」
アスカ「やっと帰ってきたわね」
アスカ「水風呂するからプールに水入れて」
アスカ「水着どこ?シンジ」
シンジ「プールだと水風呂とは言わないような……」
アスカ「細かいわね」
アスカ「細かいこと気にする男はモテないわよ」
アスカ「私昼寝する」
アスカ「で、水着はどこ?」
シンジ「ね、ねえちょっと待ってよ。新しく加わる子を紹介するから」
アスカ「……やかましいトコね、ネルフって」
シンジ「今日からここで暮らすアスカ。皆、えっと仲良くね。お願いだからケンカしないでね」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:30:52.00 ID:NsXODbtd0
僕の名は碇シンジ
ネルフという、怪しげな公共機関で実務の一端を任されている
中学生なのに
この街に運ばれてきたグレートマザー『弐号機』から大量発生したアスカ達を
ネルフに回収、保護育成するのも仕事の一つだ
シンジ「はいネルフです」
爺さん『あのー。俺んとこの畑の野菜を勝手に食ってるマリがいてだな』
シンジ「野良マリですね。分かりましたすぐ向かいます」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:30:59.00 ID:NsXODbtd0
シンジ「……」キョロキョロ
爺さん「じっとしてていいんか?」
シンジ「真希波―――あ、マリ種につけてるコードです。大抵、真希波のほうが寄ってくるので」
爺さん「そらすげえなあ」
マリ「あっ見っけ! ワンコ君だワンコ君」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:31:01.00 ID:NsXODbtd0
マリ「クンクンクンクン。はぁぁ、いい匂い」
シンジ「ま、真希波。外であんまりクンクンしないでよ」
マリ「どこならオーケー?」
シンジ「僕と一緒にネルフに行こう。そこでなら、まぁ、なんとか」
マリ「ふむ。じゃあついてく」
爺さん「ほー、見事なもんだ」
シンジ「ご協力感謝します。それでは失礼します」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:31:02.00 ID:NsXODbtd0
シンジ「ただいま」
マリ達「「「「「!」」」」」
マリ「キタキタ。待ちくたびれたにゃ」
マリ「匂いかがせてーワンコ君」
マリ「クンクン。クンクン」
マリ「クンクン。クンクン。はぁぁ〜」
シンジ「あっ、あの! まずは今日から入る子の紹介……って、あれ?」
マリ「クンクン。クンクン」
シンジ(もう馴染んでる……)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:31:04.00 ID:NsXODbtd0
僕の名は碇シンジ
ネルフという、怪しげな公共機関で実務の一端を任されている
中学生なのに
どこからともなくこの街に湧いてくるようになった新種の固有種、マリ達を
ネルフに回収、保護育成するのも仕事の一つだ
シンジ「はいネルフです」
JK『もしもし、すみません。えっとあの、学校裏の森に野良レイがいるみたいで』
シンジ「森に? 分かりましたすぐ向かいます」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:31:06.00 ID:WaHHjpMC0
シンジ「……結構広い森ですね」
JK「はい。多分ここのどこかに……私以外にも、何人か生徒に目撃者がいて」
シンジ「探してみます」
JK「だ、大丈夫ですか? まさか私、私より年下の子が一人で来るなんて思ってなくて……」
シンジ「なんとか。いつもの事ですから」
JK「仕掛けとかでおびき寄せるわけじゃないんですね」
シンジ「ええ。綾波(レイ種のコード)はアスカや真希波と違って、こちらから見つけてあげないといけないんです」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:31:09.00 ID:WaHHjpMC0
シンジ(どこかなー)ガサガサ
シンジ「……あ」
シンジ(枝に包帯が巻いてある。自分の縄張りを示す綾波の習性……じゃあこっちの奥かな)
シンジ「……」ガサガサ
レイ「……」
シンジ「いた。綾波」
レイ「……」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:31:11.00 ID:WaHHjpMC0
シンジ「一人?」
レイ「……」
シンジ「綾波、ネルフにおいでよ。そこなら食料にも寝床にも困らないから」
レイ「……いい」
シンジ「どうして……?」
レイ「私には、何もないもの。それに、死んでも代わりはたくさんいるわ」
シンジ「そんなことない。綾波が何人いたって、一人一人が大事な命じゃないか」
レイ「……帰って。碇君」
シンジ「綾波!! 来いッッッ!」
レイ「!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:31:13.00 ID:WaHHjpMC0
ガサガサ…
JK「いたんですか?」
シンジ「はい、なんとか無事見つけられました。待たせてしまってごめんなさい」
レイ「……」
JK(ネルフの人の裾つかんでる……懐いてる? それにしても)
JK「レイって、近くで見るとこんな可愛いんですねえ」
シンジ「はは。では失礼します。ありがとうございました」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:31:15.00 ID:WaHHjpMC0
シンジ「ただいま」
レイ達「「「「「!」」」」」
レイ「おかえりなさい碇君」
レイ「碇君」
レイ「紅茶、いる?」
シンジ「うん、淹れてくれたら飲む。ありがとう。ちょっとその前に一人紹介したいんだ」
レイ「……」
シンジ「この子が今日連れて来た綾波。色々教えてあげて」
レイ「ええ」
レイ「命令ならそうするわ」
シンジ「命令っていうかお願いだけど。綾波は一番話聞いてくれるから助かるよ、ホントに」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/04(日) 06:31:18.00 ID:WaHHjpMC0
僕の名は碇シンジ
ネルフという、怪しげな公共機関で実務の一端を任されている
中学生なのに
街に古くからある遺跡にしてグレートマザーでもある『リリス』が生み出す綾波達を
ネルフに回収、保護育成するのも仕事の一つだ
他スタッフの助けがあるとはいえ、彼女達の食事、洗濯、掃除などを
日々こなしていくのは簡単じゃない
給与だって、決して多いというわけじゃないし(中学生だからいいけど)
ただ、それでもこの仕事を辞められない理由がある
一つは、なんでだか三種とも僕によく懐いてくれること
もう一つは、僕が中学生で、仮にも男子で、つまり色々とアレなモニョモニョ
アスカ「ねえシンジ。キスしよっか?」