1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:01:06.12 ID:/LB/27Tv0
佐原「今日は嵐が強いっすね〜」
ザーザーザーピカッゴロゴロゴロ
カイジ「ああ…なにせここはジャングル…天気だって読めはしない…」
佐原「じゃあ今日は俺がバナナの倉庫番をやりますよ!」
カイジ「は…?いきなり何を…」
ざわ…ざわ…
カイジ(!)
カイジ(佐原のやつ…!俺のバナナを横取りする気だな…!!)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:06:08.01 ID:/LB/27Tv0
佐原「じゃあちょっくら行ってくるっす」タタタタ
カイジ「あ、ちょっと待っ…」
カイジ「いってしまった…」
カイジ「まぁあいにくこの天気…バナナを盗むにしても持って逃げるなんて芸当は…鼻っから不可能…その点では安心…」
カイジ「…なによりも…佐原は相棒…!」
カイジ「疑った自分が恥ずかしい…!」
カイジ「寝よう、そしてまて明日、二人で気ままなトークン集め…!」
カイジ「…ぐー」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:12:01.77 ID:/LB/27Tv0
次の日の朝ー
カイジ「うぉー!今日はいい天気だ!!」ニカー
カイジ「しっかし佐原のやつ、朝になっても帰ってこないなんて…倉庫で寝てるんじゃねぇだろうな?」テクテク
カイジ…!佐原を起こしに出向く…!倉庫…なによりも、命よりも大切な『バナナ』がある倉庫へ…!
カイジ「おーい、佐原ぁ、朝だぞー…」
カイジ「あれ…?いねぇのか…」
カイジ「!?」
ざわ…
が…!いないのは佐原だけではない…!
カイジ「えぇ…!!?ぇ…!!??!」
ざわ…ざわ…
カイジ「バナナが…なくなってる…っ!?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:15:25.91 ID:/LB/27Tv0
カイジ「ぐっ…!」
ぐにゃあ〜
カイジ…!駆けめぐる…!思考に…昨晩の浅ましい考えが…!!
それもそのはず…!こうして…佐原と一緒に…!バナナがないのだから…!!
カイジ「さはらぁ…」ポロポロ
カイジ…!圧倒的涙…!!
カイジ「…」
が…!カイジ…!閃く!!!
カイジ「…帝愛だ!やつらの仕業だ…!!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:18:15.03 ID:/LB/27Tv0
カイジ「そうに決まってる…!!」
カイジ「第一に、佐原1人にあの圧倒的な量のバナナが運べるはずがない…!」
カイジ「房何本かならともかく、丸ごと全部は…不可能…!」
カイジ「確に荷台やら複数人なら可能だが…」
カイジ「この家にいるのは俺と佐原…それに…」
遠藤「また派手にやられたなぁカイジ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:19:58.82 ID:/LB/27Tv0
遠藤「てめぇの責任を他人に押し付けた結果だな」
カイジ「くそっ!帝愛…ぜってぇ許さねぇ…!いまからバナナを取り返しに行く!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:23:20.67 ID:/LB/27Tv0
レベル1 コンゴジャングル
カイジ「さぁ…!出発…!旅の始まり…!」
カイジ「この帝愛が落としていったバナナ…!これが手がかり…!」ピロロロ
カイジ「残機も増えるし…一石二鳥…!」
が…!そこに早くも現れる…!
カイジ「ぐ…!」
ノーティ「ぐふふふ…ぐふ…」ニタォ
カイジ「なんだこいつ…!ビーバーじゃねぇか…!なんでジャングル…もとい陸にいるんだ…!?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:25:57.38 ID:/LB/27Tv0
カイジ「…俺がやれるのはこれだ!」バッ
ノーティ「アンッ!」
カイジ「ジャンプして踏みつける…!基本中の基本!アクション…!」
カイジ「いいぞ…これならいける…!帝愛の所まで…一直線だ…!」
カイジサーンカイジサーン!!!
カイジ「!?なにか聞こえる…」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:29:19.49 ID:/LB/27Tv0
ざわ…
カイジ「これは…樽…!?」
樽<カイジサーンカイジサーン!!!
カイジ「この声は…佐原!?佐原なのか!?」
カイジ「待ってろ!今開けてやる!」
カイジ「くそっ…!かてぇ!!」
カイジ「仕方ない…!転がして壁にぶつける…!!これしかない!!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:32:28.10 ID:/LB/27Tv0
カイジ「えいっ…!」バッ
バァーンカイジサン!!
佐原「やっと出られた…!!」
カイジ「やっぱり佐原…!!」
佐原「カイジさん!!すいませんした!!
俺…見張りをしていたらいきなり…帝愛の奴らに…」ポロポロ
カイジ「…いい!気にするな!!お前は悪くない!悪くないんだ…!」
カイジ「全ては帝愛…!あいつらの仕業…!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:35:21.08 ID:/LB/27Tv0
バナナジャングルー
カイジ「ぐっ…!!木の上の風船…あれは魅力的…がしかし…!」
そう…!木の上には無数の風船…!あれを取れば例えミスしたとしてもやり直せる!
しかし…!
カイジ「ジャンプが届かねぇ…!」
ざわ…ざわ…
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:39:33.17 ID:/LB/27Tv0
佐原「あ、なら俺が行きますよ」ヒョイ
佐原「っと、これっすよね?」パシッ
テレレェン、ピォ
カイジ「あっ!」
ここで発覚…!カイジ…!佐原にジャンプで劣るという現実…!!
カイジ「ぐっ!」
カイジ「…まぁいい。今回、残機は二人で共通…お互い適材適所と行こうじゃねぇか…」
と…そのときである!
クランプ「」ノッソノッソ
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:41:25.63 ID:/LB/27Tv0
佐原「あっ!あいつ昨晩の…!!」ワナワナ
佐原「こんどこそ…!!」ダッ
カイジ「やめろ佐原…!!お前には…!」
ゴンッ…ゴンッ…
クランプ「?」
佐原「踏みつけが効かねぇ…!?」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:44:38.32 ID:/LB/27Tv0
カイジ…あることを思いつく…!
カイジ「佐原!ローリングアタックだ…!」
佐原「!」
クルクルクルッ
クランプ「ゴォンッ!」
佐原「はぁはぁ…倒せた…!」
佐原「いいやったああああ倒した!!倒したぞおぉ!!」
カイジ「佐原…」ホロ
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:48:52.11 ID:/LB/27Tv0
カイジ「これは…コンティニューバレル!!」
カイジ「佐原!僥倖だ!!コンティニューバレルがあるぞ!!」
佐原「ってことはカイジ…!」
カイジ「ああ!たとえやられても…ここからまた始められる!!」
カイジ「よしっ…よしっ…いい…流れは今…俺にある…!この感覚…!これ…!まさにこれ…!脳を刺激しあらゆる運さえも味方につける…自分の流れ…!」
佐原「っ!か、カイジ!あれを見ろ!」
カイジ「あ…?」クルッ
ネッキー「」バサッバサッ
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 21:52:47.10 ID:/LB/27Tv0
カイジ「なんだ…あいつ…?」
佐原「なあんだ、鳥か…脅かしやがって…」
佐原「俺がちょっくら片付けて来ますよ!」
カイジ「ああ…」
カイジ(確に見た感じただの鳥だが…なぜあんな地上から三段目のところにいる…?これが意味のない行為には見えない…まだあいつには何かあるのか…?)
佐原「よっ」
カイジ「っ!」ハッ
カイジ「佐原!そいつから離れろ!!」
佐原「え?いまさら何を…」
ネッキー「」バサッ!!
佐原「…え?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 22:02:37.17 ID:/LB/27Tv0
佐原「あ゛んっ!!」
カイジ「佐原あぁああああああああ!!」
そう…!それはネッキーの羽から生じるココナッツ…!!
カイジ「ひどい…!ひどすぎるっ…!」
カイジ「こんな話があるかっ…!
命からがら… やっとの思いで…辿り着いたのに… やり遂げたのに…ココナッツっ…!おのココナッツがもぎ取ってしまった!せっかく手にした奴の未来…希望… 人生を……!」
カイジ「ネッキーてめぇ!!」ガシッ
ブンッ
カイジ…!樽をネッキーに投げたっ…!!
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 22:05:19.33 ID:/LB/27Tv0
ネッキー「ケーッ!!!」
カイジ「くそ…くそ…!」ポロポロ
カイジ「ん、あれは…?」
なんとそこには…!箱っ!
カイジ「何か絵が書いてある…?似顔絵…?」
カイジ「開けてみよう…!」
バイーン
石田「…カイジくん!!」
カイジ「石田のおっちゃん!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 22:10:55.79 ID:/LB/27Tv0
石田「か、カイジくん…!!会えて嬉しいよ…!!」
カイジ「ああ!俺もだ!」
石田「…でも、私役に立てるかどうか…」
カイジ「大丈夫だ石田のおっちゃん!!俺たちはやれる!!やれるんだ!!」
そしてカイジと石田っ…!動き始める…!ステージ攻略…!帝愛への道を…!
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/30(火) 22:23:57.37 ID:/LB/27Tv0
ロープジャングルー
石田「カイジくんっ…!」
ぐいーんぐいーん
カイジ「おっちゃん!ロープにしっかり捕まってれば大丈夫だ…!あとはタイミングを合わせてジャンプ…!」
石田「わかったんだよ…人間には二種類いる…と …!
ダメだっ…オレはダメなんだ…わかったんだよ…オレにはもう…わかった…
人間には二種類いる…と…
土壇場で臆して動けなくなってしまう人間とそこで奮い立つ者と…
オレは…そのダメな方…ダメなんだ…
どうしてもマイナスのイメージが拭えないっ…!前へ進もうとしても…
自分の落ちる姿がちらついて…震えが止まらない…
本当に…もうこうしてるだけでギリギリ精一杯なんだ…」