1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 15:35:54.44 ID:jY8co+LZ0
回想
ミサト「そう、万一シンジ君が私達ヴィレに牙を剥いた場合…」
リツコ「脳波に干渉して強制的に私達の言う事を聞かせる」
アスカ「洗脳じゃない、それ…かつての同居人にそんな事出来る様になるなんて…ミサト、アンタも落ちたわね」
ミサト「殺さないだけマシだと思って欲しいわ」
リツコ「初期の案では彼が再びトリガーと化した場合、殺害する方向で考えていたわ」
アスカ「…いっそ殺した方が良心的だったかも知れないわね」
アスカ「で、なんでそんな話を私に?」
ミサト「アスカ、私達がヴンダーを離れている間はあなたにコレを預けるわ」
アスカ「ちょっと!なんで私なのよ!」
リツコ「かつての同居人さん、だからかしら?」
アスカ「ハァ?何それ?」
ミサト「シンジ君と面識があって表面上歳を取ってないの、あなただけよ」
アスカ「ちっ…なんでこの私がガキシンジのお守りなんか…」
リツコ「お守り?監視と拘束を頼んでいるのだけど?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 15:43:37.48 ID:jY8co+LZ0
アスカ「ハッ…ものは言い様ね…どうせ嫌だって言っても命令の一言で押し付けられるんでしょ?」
ミサト「ご名答」
リツコ「艦長、時間よ」
ミサト「アスカ…留守の間、頼んだわ」
アスカ「チッ…仕方ないわね!」
リツコ「あら?アスカ、口角が上がってるわ?」
アスカ「なっ!?」
ミサト「ま、久々にシンジ君に会えるんだものね」
アスカ「ちっ!ちっがぁああああう!!そんなんじゃない!!」
ミサト「ふふっ14年経っても、変わらないものがあるって事ね」
アスカ「違うっつーのぉ…バカミサト!さっさと行け!!」
ミサト「まっ!艦長に向かってなんて態度なの!?やっぱりスイッチはマリに…」
アスカ「艦長殿!行ってらっしゃいませ!!お気をつけて!!」
ミサト「よろしい」
リツコ「バカやってないで、さっさと行くわよ…アスカ、後よろしく…」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 15:49:41.88 ID:jY8co+LZ0
サクラ「検体BM-03、拘引しました」
アスカ「下がっていいわ」
サクラ「失礼します」
シンジ「…」
アスカ「…」
シンジ「…」
アスカ「何か喋りなさいよ…バカシンジ」
シンジ「…」
アスカ「フン!相変わらずウジウジしてる」
シンジ「また殴るの?」
アスカ「あん?」
シンジ「強化ガラスにヒビを入れる馬鹿力で僕を殴るんだ…」
アスカ「ハァ!?」
シンジ「ひっ…」
アスカ「チッ…男の癖にだらしないわね…」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 15:57:07.89 ID:jY8co+LZ0
シンジ「わざわざ呼び出して何の用なの?」
アスカ「アンタが勝手にウロウロしない様に、見張り」
シンジ「見張りならトウジの妹が居るじゃないか…それに…銃を持った兵士も…」
アスカ「アンタバカぁ?」
シンジ「…っ」
アスカ「兵士にウロウロされてちゃ息が詰まるでしょ!」
シンジ「それは…」
アスカ「今ミサト達、居ないの」
シンジ「それがなんだって言うんだよ…ミサトさんが僕に監視を付けたり、この首輪だって…エヴァに乗ったら死ぬって脅されて…」
アスカ「現責任者は私!」
シンジ「だから直接アスカが監視してるんだ…もう…僕に自由なんて無いんだ…」
アスカ「あぁあああああ!もう!!ホントバカ!!こっち来い!!」
シンジ「痛いよ!腕が千切れるよ!!」
アスカ「見ろ!バカシンジ!!」
シンジ「兵士が…居ない…」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 16:03:06.71 ID:jY8co+LZ0
アスカ「私の権限でアンタの監視を外してやったのよ…バカシンジ…」
シンジ「アスカ…」
アスカ「その代わり…」
シンジ「!!」
アスカ「首輪のスイッチは私が持ってる…どういう意味かわかる?」
シンジ「っ!…アスカ…」
アスカ「アンタ、私に全部握られてるってワケ…わかる?」
シンジ「僕をどうするつもりなの…」
アスカ「愚問ね…」
シンジ「なんだよ…その手に持ってるの…嫌だよ…止めてよ…!!アスカ?ねぇ!!アスカ!?」
アスカ「問答無用!!」
シンジ「うぁあああああああああああ!!!!!わぁああああああああああ!!!!!!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 16:10:31.00 ID:jY8co+LZ0
ヴンダー館内
アスカ「♪」
日向「アスカ、機嫌いいですね」
青葉「何か良い事でもあったのか?」
スミレ「足下」
日向「足下?」
シンジ「くぅーん…」
青葉「シンジ君…」
日向「シ…シンジ君…」
ミドリ「ゲッ!BM-03?マージィー?」
アスカ「ちょっとアンタ達!何見てんのよ!!!」
ミドリ「いや…見るっしょ…普通…」
アスカ「あぁ?これ?バカシンジ!挨拶!!」
シンジ「あ…あの…えっと…」
アスカ「しゃきっとしろ!!バカシンジ!!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 16:21:30.50 ID:jY8co+LZ0
シンジ「アスカにイヌミミを付けられました、碇シンジです…尻尾もあります」
日向「…」
青葉「…」
ミドリ「キモ…」
アスカ「何か言った?」
ミドリ「いや!すっごくかわいいBM-03だなー!私も欲しいなー…なんて…」
アスカ「そう!?あげない」
ミドリ「いらねーよ」
アスカ「あん?」
スミレ「アスカ、艦長が居ないからって検体を連れ回すのは…」
アスカ「ハァ?ガキの癖に!この私に意見しようってーのぉ!?バカシンジ!行くわよ!!」
シンジ「わん!」
日向「わん?」
青葉「…平和だな」