ハルヒ「温泉のペアチケットが当たったわ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 00:52:43.45 ID:zdhwAodH0

ハルヒ「どうしよう…誰と行こうかしら…」

ハルヒ「…」

ハルヒ「有希かみくるちゃんのどちらかを連れて行くともう一方に申し訳ないじゃない」

ハルヒ「古泉君は…無いじゃない」

ハルヒ「となると…仕方ないけどキョンを誘うしか無いわね
ほんと仕方なくだけど」


ハルヒ「早速連絡しなくちゃ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 01:03:09.33 ID:zdhwAodH0

ハルヒ「も、もしもし?キョン?」

ハルヒ「今度の土日なんだけどあんた暇?暇よね?」

ハルヒ「実は温泉のペアチケットを貰ったんだけどみんな忙しくて来れないのよ」

ハルヒ「だから仕方なく、仕方なくだけどあんたを誘ってあげるわ」

ハルヒ「え?両親にあげればいいって?」

ハルヒ「…でもこれはあたしが貰ったんだから私が使うべきじゃない」

ハルヒ「とにかく!土曜朝9時に駅前集合!遅刻したら罰金!いいわね!」

ガチャ ツーツー

ハルヒ「…やった」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 01:12:46.76 ID:zdhwAodH0

ハルヒ「さーて、いろいろ買い出しに行かなきゃ」

ハルヒ「…いろんな可能性を考えて」



ハルヒ「随分買い込んじゃったわ…」

ハルヒ「…だってもしかしたらキョンが特殊な性癖で下着が汚れるかもしれないし」

ハルヒ「もしかしたらキョンがゴムを持ってこないかもしれないし」

ハルヒ「これは必要経費よ必要経費」

ハルヒ「将来への投資よ」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 01:21:49.90 ID:zdhwAodH0

土曜
ハルヒ「…眠れなかった」

ハルヒ「あれもこれも全部キョンのせいよ、キョンの」

ハルヒ「おかげで一時間も前に来ちゃったじゃない」

ハルヒ「…今凄いデートっぽいかも」

ハルヒ「折角だから今日くらい優しくしてやろうかしら」

ハルヒ「今日がチャンスなのよ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 01:33:07.62 ID:zdhwAodH0

キョン「なんてこった、30分前に来たのにもうハルヒがいやがる」

キョン「また奢らされるのか…やれやれだ」


キョン「よう、待たせたな」

ハルヒ「!?あ、お、おはようキョン!罰き…じゃなくて…あ、あたしも今来たところなのよ!」

ハルヒ「全然待ってなんかいないから!」

キョン「そ、そうか…
まあ俺の方が遅かったからな、何か買ってやるよ」

ハルヒ「や、今日くらいいいわよ。私が突然呼んだんだし…」

キョン「…珍しいな」

ハルヒ「あ、キョン、何か飲みたい物ある?私が買ってくるわよ」

キョン「え?あ、ああ
じゃあコーヒーを…」

ハルヒ「コーヒーね、分かったわ!ちょっと待ってて!」


キョン(ハルヒがおかしい)

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 01:39:27.89 ID:zdhwAodH0

電車内
ハルヒ「ねえ、キョン」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「突然呼び出したんだけど…迷惑じゃなかった?」

キョン「いや、まあ唐突に呼び出されるのは慣れてるからな」

ハルヒ「そう…よかったわ」

ハルヒ「…今日の旅行、楽しみにしてた?」

キョン「ああ、それなりにな」

ハルヒ「あたしも、楽しみにしてたわ」

ハルヒ「とても」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 01:49:19.01 ID:zdhwAodH0

温泉
ハルヒ「さ、着いたわ」

キョン「おおう…随分また高そうな旅館だな…」

ハルヒ「安心しなさい、チケットがあるからタダよ」

キョン「いや本当に…今回のが無かったら一生縁が無かったかもしれんな」


女将「お荷物をお運びいたします」

キョン「そういやハルヒ」

ハルヒ「何?」

キョン「…部屋はどうなってるんだ?
まさか同じ部屋とか…」

ハルヒ「…同じよ
なに、嫌なの?」

キョン「いや、別に嫌という訳じゃないが…」

ハルヒ「じゃあいいじゃない。これでいいのよ」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 01:56:56.85 ID:zdhwAodH0

部屋
キョン「部屋は…まあ普通か」

ハルヒ「ねえ、見てみなさいよキョン!
窓の外の景色、凄い綺麗よ!」

キョン「ああ、綺麗だ…
ありがとよ、ハルヒ」

ハルヒ「…っ、な、何よ急に…」

キョン「お前が誘ってくれたからここに来れたわけだしな」

ハルヒ「か、感謝しなさい!感謝!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 02:03:03.33 ID:zdhwAodH0

キョン「さて、早速だが…」

ハルヒ「…っ」ドキン

キョン「俺は風呂に入る」

ハルヒ「…そりゃそうよね、普通温泉に来たらお風呂よね…
行ってらっしゃい、あんたが戻ってきたらあたしも入るから」

キョン「?ああ、じゃあ行ってくる」


大浴場
キョン「…いい湯だ、癒される」カポーン

キョン「常日頃ハルヒに無理難題を押しつけられてる俺にはたまにもこういう休息が必要だな」

キョン「にしても…今日のハルヒは何かおかしい…」

キョン「まあいいか…いい湯だ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 02:10:24.40 ID:zdhwAodH0

佐々木「橘さんに温泉の招待券を貰った」

佐々木「『たまには温泉でも入ってリラックスしてください!』って言われたけど、正直一人で来てもなあ…」

佐々木「例えばここにキョンがいたらそれは素晴らしい旅になっただろなぁ…」

佐々木「橘さんにはそういうところで気を使って欲しかったな…温泉じゃなくても近くのテーマパークペアチケットとかさ…」

佐々木「まぁ温泉はとてもよかったんだけどね…」


佐々木「…ん?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 02:15:39.92 ID:zdhwAodH0

キョン「やっぱ風呂上がりはおしるこだよな」ガコンガコンガコン


佐々木「あの気怠そうな背中…」

佐々木「憂鬱を抱えたような肩」

佐々木「そして頭」

佐々木「間違いない…あれはキョンだ」

佐々木「くっくっく…くっくっ…うふ、うふふ、えへへ」

佐々木「やっぱ神様っているんだなぁ…涼宮さんには感謝しないとね」

佐々木「あと橘さんにも」

佐々木「毎日星に願っただけあるよ」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 02:27:12.81 ID:zdhwAodH0

佐々木「ん…ごほん」

佐々木「風呂上がりだけど髪型よし」

佐々木「浴衣よし」

佐々木「下着も…よし」


キョン「おしるこうめえええ!!超うめえええええ!!!」ガコンガコンガコンガコンガコンガコン

佐々木「すみません、そ、そこの人」

キョン「あっすみません、邪魔になってました……か……」

佐々木「や、やあ!誰かと思えばキョンじゃないか!久しぶりだね!こんなところで君に会えるなんて思ってもなかったよ!やっぱり日頃の行いがよかったのかな」

キョン「お、おう、久しぶり…
というか何でお前がここに…」

佐々木「僕は友人に招待券を貰ってね、一人でここに来てたところなんだ
君は家族旅行か何かかい?だったらお義母様に挨拶でもしていこうかな」

キョン「いや、今日は知り合いと二人でな」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 02:36:47.58 ID:zdhwAodH0

佐々木「そうか、ご友人と来てるのか。もしかして国木田君かな?
まあなんだ、積もる話もあるだろうからこの後僕の部屋にでも来ないかい?どうだい?歓迎するよ?僕は一人部屋だよ?」

キョン「いや、知り合いってのは…」


ハルヒ「ちょっとキョン、遅いじゃない。どこで油売ってんのよ…ってあれ?佐々木さんじゃない」

キョン「…ハルヒだ」

ハルヒ「ちょっとキョン、何で佐々木さんがいるのよ!」

佐々木「ちょ、ちょ、え?何で?待ってわかんない」

キョン「佐々木はどうやら一人で来てるみたいでな、偶然ここで会ったんだ
俺はハルヒに誘われてな、二人で来てる訳だ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/07(日) 02:37:19.86 ID:zdhwAodH0

眠い寝る
誰か続きどうぞ



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