1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 03:51:10.75 ID:BeqMID6K0
シンジ「やっと自由が……」
ピンポーン
ピンポーン
アスカ「バカシンジー。遊びに来てやったわよー!」ガンガンガン
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 03:55:29.04 ID:BeqMID6K0
シンジ「アスカ、ひょっとして手伝いに来てくれたの?」
アスカ「え、違うわよなんで私が。うわ、まだ片づいてないじゃない」
シンジ「そりゃ…今日引っ越したばっかなんだし」
アスカ「ふーん。ま、あんたがグズなのは今更よね。とりあえずご飯」
シンジ「へ?」
アスカ「お腹すいた」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 04:00:06.94 ID:BeqMID6K0
シンジ「ど、どうぞ」コト
アスカ「ん」
シンジ「まだ道具も全部出してないし、そんなのしか作れなくてごめん」
アスカ「……」モグモグ
シンジ(ホントなにしに来たんだ)
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 04:04:44.61 ID:BeqMID6K0
シンジ「うんしょ、うんしょ」
アスカ「へえー。あんたこんな本持ってたんだ。ふむふむ」
シンジ「アスカぁ……そこ座り込まれたら邪魔だからちょっとどいててよ」
アスカ「お風呂」
シンジ「なに?急に」
アスカ「お風呂わかしといて。そろそろ入るから」
シンジ「…」
アスカ「あー、やだシャツに埃ついちゃったじゃない!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 04:09:03.53 ID:BeqMID6K0
シンジ「お風呂の用意できたよ」
アスカ「はーい」
シンジ「でも、アスカの着替えなんてないけど」
アスカ「大丈夫よ持ってきてるから」
シンジ「わざわざ!?」
アスカ「で、こっちが汚れ物ね。洗濯しといて」
シンジ「僕が!?」
アスカ「んじゃ入ってくるから」スタスタ
シンジ(新築なのに、自分より先に使われちゃった…)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 04:16:22.36 ID:BeqMID6K0
アスカ「またね」バタン
シンジ(はぁ、やっと帰ってった……なんだったんだ)
シンジ(家事してた人間が急にいなくなったから、困ってるのかな。今日くらい仕方ないか)
ゴチャゴチャ
シンジ「よし。今度こそこれ片づけないと」
翌日
ピンポーン
ピンポーン
アスカ「シーンジー。また来てやったから開けなさーい」ドンドン
シンジ「…」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 04:25:44.09 ID:BeqMID6K0
シンジ「って感じで、もう一週間毎日」
トウジ「なんやそら」
シンジ「なんだろう」
トウジ「いくらなんでも舐められすぎやで! センセ」
シンジ「そ、そうなのかな」
ケンスケ「シンジはお人好しだからな」
トウジ「しめるときはビシッ!としめなあかんで」
ケンスケ「そうそ。引越し後まで家事やらせに来るなんてあんまりだろ」
シンジ「うん……やっぱりそうだよね。今日言ってみるよ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 04:33:01.92 ID:BeqMID6K0
アスカ「お邪魔しまぁすっと……なに突っ立ってんのよ」
シンジ「アスカ。あのさ」
アスカ「ん?」
シンジ「その…もう同居してるわけじゃないだし…自分のことは自分でしてくれないかな……?」
アスカ「……」
シンジ「遊びに来てくれるのは嬉しいけど、線引はしておきたい、っていうか……」
アスカ「なるほど。もう家政夫じゃないんだから対価が欲しいってわけね」
シンジ「元々家政夫じゃないし、家政夫さんだって対価はあるんじゃないかな」
シンジ「いや、っていうかさ、そういう話じゃなくて。アスカはアスカで自炊するとか」
チュッ
シンジ「!!!??」
アスカ「はい、お駄賃」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 04:42:26.47 ID:BeqMID6K0
シンジ「い、い、今…っ」
アスカ「バーカ。キス初めてじゃないのに驚きすぎ」
アスカ「まぁあの時はあんた、息苦しかっただけみたいだったけど」
シンジ「……」ドキドキ
アスカ「今のも、ドサクサすぎてよく分からなかった?」
シンジ「え?」
ガシッ
シンジ「え」
ちゅぅぅぅぅぅぅ、ちゅっ
アスカ「はぁ……今度はハッキリくっきりでしょ?」
シンジ「あぅ、ぁ ///」
アスカ「シンジ。私、今夜は魚が食べたい」
シンジ「ふ、ふぁい」フラフラ
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 04:47:27.88 ID:BeqMID6K0
ケンスケ「結局、惣流の件はあれからどうなったんだ?」
シンジ「件って?」
ケンスケ「ほら、先週言ってたろ。引っ越したのに働かされるって話」
シンジ「あ…うん」
トウジ「きっちり断り入れられたんか?」
シンジ「な、なんとか」
シンジ(嘘ついてごめん! でも、対価もらって流されちゃってるなんて言えないし…!)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 05:01:41.57 ID:BeqMID6K0
バタン
シンジ「……いらっしゃい」
アスカ「…」
シンジ「アス、んんっ」
チュッ チュゥゥゥ〜〜 チュチュッ チュッ
シンジ(やぁらかい。抱きしめてるだけなのにキモチイイ。女の子の、アスカの身体ってすごいや)
シンジ「はぁぁ…」
アスカ「今晩のメニューは?」
シンジ「ビ、ビーフストロガノフ作ったんだ。こないだアスカ、食べたいって言ってたから」
アスカ「よろしい。じゃ、用意して」
シンジ「うん」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/09(日) 05:06:58.60 ID:BeqMID6K0
シンジ「―――このままじゃダメだ!」
シンジ(ずるずるずるずる、いいように使われるばっかりで。何のための一人暮らしなんだか!)
シンジ(明日。明日こそきっぱり断ち切ろう)
翌日
ニュル ニュルン チュププッ レロレロレロッ
シンジ(しっ舌が、あぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜…)
アスカ「ぷはぁ。ん……こういうキスって案外難しいのね」
シンジ「」
アスカ「ねぇシンジ。ご飯の後にアイスも食べたいんだけど」
シンジ「か…買ってきまふぅ…」