1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 18:55:52.44 ID:MLQZRP2Z0
某スレの短編祭りで書いたモノの総集編です。
注意点として、キャラ崩壊アリ、下ネタアリ、ですので
そういうのが苦手な人、純粋なAGEファンの人は
そっ閉じした方がよろしいかと思います。
それでは始めます。
2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 18:56:57.87 ID:MLQZRP2Z0
ディケ「〜♪〜♪」 ピッポッパッ
フリット「? ディケ、何してるの?」
ディケ「お、フリット」
ディケ「いやぁ、AGEシステムを使って、ちょっと実験しようと思って……」
フリット「……AGEシステムは おもちゃじゃないんだから」
ディケ「そこだよ!」
フリット「え?」
ディケ「AGEシステムは、確かに兵器開発のためのディバイスだ」
ディケ「でも、この技術はやがて民間にも使われるようになる」
フリット「そ、そうかな?」
3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 18:57:41.77 ID:MLQZRP2Z0
ディケ「だから、これからの未来のために」
ディケ「今の内から色々試しておくべきなんだ」
フリット「…………」
ディケ「大丈夫だって!」
ディケ「別段、おっそろしい爆弾やドッズライフルみたいなデータを」
ディケ「入れてるわけじゃないから!」
フリット「……どれどれ?」
フリット「…………」
フリット「……ディケ」
ディケ「何だ?」
フリット「何だ? じゃないよ」
フリット「これ、携帯ゲーム機のデータじゃないか」
4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 18:58:28.72 ID:MLQZRP2Z0
ディケ「だ、だから、実験だって、言ってるだろ!?」
ディケ「決して 新しいゲーム機が欲しいワケじゃないから!」
フリット(ウソくせ〜……)
ディケ「で、でも、フリットだって興味あるだろ!?」
ディケ「AGEシステムが どんな進化をさせるか!」
フリット「……そりゃ、まあ……」
ディケ「じゃあ決まり! やってみようぜ!」
フリット「…………」
フリット(いいのかなぁ……)
(ナレ)たぶん、ダメだと思います。
5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 18:59:13.47 ID:MLQZRP2Z0
ディケ「スイッチ、オン!」 ポチッとな!
ゴウン ゴウン ゴウン…
プシュー…
ディケ「なんか早いな?」
フリット「モノが小さいからじゃない?」
トテ トテ トテ…
ディケ「さぁて! どんなゲーム機になったのかな……?」
ディケ「」
フリット「? どうした? ディケ?」
フリット「」
美少女「…………」
ディケ「…………」
フリット「…………」
6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:00:04.12 ID:MLQZRP2Z0
ゴシ ゴシ ゴシ…(目をこする二人)
ディケ「…………」
フリット「…………」
ディケ「……何で女の子が出来るんだ?」
フリット「……僕に聞かないでよ」
美少女「…………」 パチ(目を開けた)
ディケ「!」
フリット「!」
美少女「〜♪〜♪〜♪」
ディケ「あれ!?」
フリット「どうした? これ何の曲を歌ってるの?」
7 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:00:46.74 ID:MLQZRP2Z0
ディケ「こ、これ、ソ○ーのゲーム機が起動した時に流れる曲だ!」
フリット「! なんだって!?」
フリット「…………いったい、どういう事?」
フリット「そうだ!」
フリット「ビルダー・コントロールパネルに」
フリット「何か、表示されてるかも!」
タッ タッ タッ…
フリット「……! あった!」
フリット「えっと……何々?」
フリット「進化形 携帯式ゲーム機搭載 自動人形……」
フリット「OMS−01 DS子(ディスコ)!」
8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:01:35.78 ID:MLQZRP2Z0
ディケ「何だよそれ!?」
ディケ「だいたい何で女の子型のロボットになるんだよ!?」
フリット「え〜と……忘れ物防止の為……?」
ディケ「アラームとかで いいだろ!? コスパ悪すぎだぜ!?」
フリット「知らないよ! AGEシステムが、そういう答えを出したんだから!」
ディケ「…………」
フリット「…………」
ディケ「ま、まあ……確かに”進化”だけどさ……」
ディケ「予想外の所から、パンチを入れられた気分だぜ……」
フリット「……とにかく、出来てしまった物はしょうがない」
フリット「他にどんな機能があるのか調べてみよう……」 ピ……ピピ……
9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:02:20.35 ID:MLQZRP2Z0
フリット「……全身は合成シリコン樹脂で覆われ、実際の人間と変わらない肌ざわりを実現」
フリット「マイクロ3D映写機能を全身に装備して、遮蔽物を気にせず3D画像を写す事が……」
ディケ「……何か無駄にスゲーな」
フリット「おっこれもすごいな」
フリット「今、現在まで発売されたゲームをDS子(ディスコ)にダウンロードさえすれば」
フリット「どんな物でもプレイ可能だ」
ディケ「! そうそう! そいうの待ってた!」
フリット「でも過去作は テレビに端子を接続しないと いけない物があるってさ」
ディケ「……AGEシステムでもカバーしきれないモノがあったか」
フリット「技術の限界だね……」
フリット「後は……」
10 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:03:04.12 ID:MLQZRP2Z0
フリット「自動充電機能に、性処理機能も搭載……」
ディケ「」
フリット「」
DS子「…………」
ディケ「…………」
フリット「…………」
ディケ「ワンモア リピート」
フリット「自動充電機能に、性処理機能も搭載……」
ディケ「…………」
フリット「…………」
11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:03:54.90 ID:MLQZRP2Z0
ダダダダダダッ!!
ディケ「こ、こら! フリット! これは、俺のアイデアで作ったんだからな!?」
フリット「AGEビルダーで作ったモノの安全性を確かめるのは、僕がやるべきだ!」
ディケ「お前には、エミリーが居るだろうが! リア充!」
フリット「性処理を頼めるわけないだろ!?」
ディケ「大丈夫だ! 必ずやってくれるって!」
フリット「じゃかましい! とっとと、その手を放せ!!」
――その時――
――フリットに、ひとつのアイデアが浮かぶ――
フリット「あ」
ディケ「おわっと!?」 ズデ〜ン…
ディケ「……? フリット?」
12 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:04:41.20 ID:MLQZRP2Z0
フリット「……よく考えたら データを元に」
フリット「もう一体、作ればいいんだ!」
ディケ「!!」
ディケ「フリット! お前、天才だな!!」
フリット「しかも、外見を好きな様に改変だって可能だ!!」
ディケ「な、なんだってー!?」
フリット「まあ、そのDS子(ディスコ)も パーツを取り替えれば可能だけどな!」
ディケ「お前、本当に天才だ!!」
フリット「よっしゃー! 作るぜー!!」 ピポパピポ!
ディケ「おお! キ○・ヤマト並みの速度!」
ディケ「じゃ! 俺はDS子(ディスコ)の具合を試してみるな!」
フリット「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 ピポパピポ!
13 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:05:27.72 ID:MLQZRP2Z0
こうして……DS子(ディスコ)mkUをユリンの外見で制作したフリットは
そのあまりの高性能さにうつつを抜かし、エミリーにも愛想をつかされ
ヴェイガンの事など、どうでも良くなった。
地球圏は、あっという間にヴェイガンに支配され、人口は10分の1にされたが
戦争は早々に終決した……。
おしまい
14 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:08:05.13 ID:MLQZRP2Z0
アセム編
アリーサ「よう、アセム!」
アセム「アリーサ」
アリーサ「何やってんだ? AGEビルダーの前で」
アセム「いや……ふと、疑問に思って」
アリーサ「疑問?」
アセム「普段は武器や、AGE−2の換装パーツなんかを作ってるけど」
アセム「普通の……例えば、洗濯機のデータとか入力したら」
アセム「どうなるのかな?と……」
15 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:08:52.41 ID:MLQZRP2Z0
アリーサ「ふんふん……なるほどねえ」
アリーサ「じゃあ、実際やってみたら いいんじゃないの?」
アセム「簡単に言うなよ……これは、おもちゃじゃないんだぞ?」
アリーサ「いいじゃん。 物騒な武器を作るわけじゃないし」
アリーサ「あたしも興味ある!」 ニシシ!
アセム「はいはい。 平和になったらな」 テク テク テク…
アリーサ「あ、おい! アセム!」
アリーサ「……ったく、ノリ悪ぃーな、あいつ……」
アリーサ「…………」
アリーサ「あたしだけで、やってみるか!」
16 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:09:55.48 ID:MLQZRP2Z0
―――――――――――
アリーサ「ふいー」
アリーサ「データ入力、オーケー」
アリーサ「慣れない事は、するもんじゃないね……肩こっちゃった」
アリーサ「…………」
アリーサ「よし、AGEシステムが導き出す、究極の洗濯機」
アリーサ「見せてもらいましょうか!」 ワクワク♪
アリーサ「ポチッとな!」 ピッ
ゴウン ゴウン ゴウン…
プシュー…
アリーサ「おー、仕事が早いね」
17 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:10:52.69 ID:MLQZRP2Z0
タッ タッ タッ
アリーサ「どれどれ……」 ワクワク♪
アリーサ「……あれ?」
箱ロボ「…………」
アリーサ「………?」
アリーサ「なんか、ロボットっぽいけど……」
アリーサ「ああ、ちゃんと見慣れた洗濯槽もある」 サワサワ…
ピッ
アリーサ「あ」
アリーサ「スイッチ、入れちゃっ」
18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:11:44.89 ID:MLQZRP2Z0
キャアアアアアアアアアアッ!!
アセム「……!?」
タッ タッ タッ
アセム「どうした!? アリー」
アセム「」
アリーサ「み、見るな!」 ///
アセム「ご、ごめんっ」 ///
アセム「っていうか! 何でこんな所で全裸になってるんだよ!?」 ///
アリーサ「好きで なるわけないだろ!?」 ///
19 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:12:43.38 ID:MLQZRP2Z0
アリーサ「AGEビルダーで作った洗濯機が……!」 ///
アセム「!! お、お前、何やったんだよ!?」 ///
アリーサ「わ、悪かったから、上着、貸してくれ!!」 ///
―――――――――――
アセム「スイッチを入れたら襲われた!?」
アリーサ「ああ……」
アセム「……洗濯機のデータだけ入れたんだろ?」
アリーサ「それは間違いない」
アセム「???」
アセム「ともかく、原因を調べないと」
アセム「ビルダー・コントロールパネルに何かあるかも……」
タッ タッ タッ
アセム「…………」 ピ……ピピ……
20 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:13:23.52 ID:MLQZRP2Z0
アセム「なになに……?」
アセム「多目的型 超高性能 完全自動 機動洗濯機……」
アセム「OMS−02 Wイング(ウイング)!?」
アリーサ「ネーミングセンスは最悪だな……」
アセム「…………」 ピ……ピピ……
アセム「本機は機動性を高めているため、防護膜で覆われ」
アセム「万一、人にぶつかっても怪我をしないよう最大限の配慮を……」
アリーサ「あたしは、精神的に怪我をしたぞ……」 クスン…
アセム「…………」 ピ……ピピ……
21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:14:13.07 ID:MLQZRP2Z0
アセム「自動的に汚れた衣類を回収・洗濯し、さらにリサイクルシステムを完備」
アセム「一週間程度は、水を取り替えることなく行動でき、取替作業及び充電も自動で……」
アリーサ「うわぁ……そりゃすごい。 超ラクだね」
アセム「…………」 ピ……ピピ……
アセム「………?」
アセム「おかしいな?」
アセム「システム的には問題ない」
アセム「恐ろしい程 全自動で何もかもやる、ただの洗濯機だ」
アリーサ「恐ろしい程って……何やるんだよ?」
アセム「自分のメンテナスまで自動だ」
アリーサ「……もう『ただの』洗濯機じゃないね」
アセム「しかし……なぜアリーサを襲ったのかが解らない」
アセム「どういう状況だったんだ?」
22 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:15:01.71 ID:MLQZRP2Z0
アリーサ「どういうって……」
アリーサ「AGEビルダー動かして、あれを作って」
アリーサ「出来たから、ちょこちょこ触って……」
アリーサ「うっかりスイッチを入れちまったんだ」
アセム「そしたら、襲われた?」
アリーサ「ああ……5,6本のマニュピレータに掴まれて」
アリーサ「……丸裸にされた」 ///
アセム「……うーん」
アセム「…………」
アセム「……ん?」
23 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:15:40.88 ID:MLQZRP2Z0
アセム「アリーサ、服は破かれたのか?」
アリーサ「え? ……いや、脱がされた」 ///
アセム「それだ!」
アリーサ「!?」
アセム「つまり……」 ピ……ピピ……
アセム「あいつは、どこまで行っても洗濯機……」 ピ……ピピ……
アセム「アリーサの着ていた服を『汚れた衣類』と 判断したのかもしれない!」 ピ……ピピ……
アリーサ「! なるほど!」
アセム「! ビンゴ!」
アセム「センサーレベルが最大だと ほんの少し汗を吸っただけでも」
アセム「『汚れ』と受け取る!」
24 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:16:38.62 ID:MLQZRP2Z0
キャアアアアアアアアアアッ!!
アセム「!!」
アリーサ「!!」
レミ「ひっ……! オブライト中尉、み、見ないでくださいっ!」 ///
オブライト「す、すまん!」 ///
ミレース艦長「い、いったい、あれは何なの!?」 ///
ディケ(おほう……艦長、なかなかいい胸してますなぁ) ///
ロマリー「きゃああああああああ!」 ///
ロマリー「ディケ技師長! ま、前! 前を隠してください!」 ///
25 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:17:31.34 ID:MLQZRP2Z0
アセム「」
アリーサ「」
ミレース艦長「アセム! アリーサ!」
アセム・アリーサ「は、はい!」
ミレース艦長「この騒ぎの原因は、あなた達なの!?」
アセム「い、いや、あの!!」
アリーサ「すみません! あたしは止めたんですが!」
アセム「!? ア、アリーサ!?」
ミレース艦長「……ア〜セ〜ム〜」 プルプル
レミ「……最低です」 グスン…///
ロマリー「……アセム」 ゴゴゴ……
アセム「」
26 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:18:26.96 ID:MLQZRP2Z0
……アセムは、この後三日間の独房入りを命じられた。
自分は無実だ、と訴え続けたが全く聞き入れてもらえず
アセムは『変態』のレッテルを ロマリーを含めた女性クルー全てに貼られた……。
アリーサ「……テヘッ☆」
しかし、一部の男性クルーには、ものすごく感謝された。
おしまい
27 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:19:24.23 ID:MLQZRP2Z0
キオ編
キオ「…………」 ピ……ピピ……ピ……ピ……
ウェンディ「キオ、何してるの?」
キオ「ああ、ウェンディ。 ちょっとね」
キオ「AGEシステムで作りたいものがあって……」
ウェンディ「作りたいもの?」
キオ「新しいノーマルスーツを、ね」
ウェンディ「ノーマルスーツを?」
キオ「もちろん今のノーマルスーツが全くダメって、言いたいわけじゃないんだ」
キオ「コストの問題もあるけど……もっと、機能的で生存性を高めた」
キオ「究極のノーマルスーツを作りたいんだ」
28 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:20:23.84 ID:MLQZRP2Z0
ウェンディ「なるほど……キオらしいね」 クスッ
キオ「そうだ、良かったらウェンディの意見も参考にしたい」
ウェンディ「わ、私の!?」
キオ「メディックの君の意見なら、生存性の向上につながると思って」 ニコ
ウェンディ「う、うん! 新米の私でいいのなら、喜んで!」 ///
キオ「ふふ、頼むよ」 クスッ
―――――――――――
ウェンディ「……ねえ、キオ?」
キオ「ん?」
ウェンディ「これ……MSのデータも入ってるみたいだけど?」
29 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:21:47.96 ID:MLQZRP2Z0
キオ「ああ、これは、コクピットの内部情報」
キオ「マニュピレータ(腕部・脚部)の参考になれば、と思って」
ウェンディ「何の為に?」
キオ「どんなにいい物が作れても様々な状況に対応出来なければ、意味がないからさ」
キオ「例えば生存性はもの凄く高いけど 既存のMSコクピットに座れない様じゃ」
キオ「本末転倒だよ……」
ウェンディ「う〜ん……確かにそうなんだけど……」
ウェンディ「こんなに詰め込んだ性能の要求をして」
ウェンディ「さらに制限を加えて大丈夫なの?」
キオ「だからこそのAGEシステムなのさ」
キオ「様々なシミュレーションを短時間で行い、その中から優れた答えを導き出す」
キオ「それが”進化”になるんだよ」 クス
ウェンディ「ふうん……」
30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:22:44.66 ID:MLQZRP2Z0
キオ「まあ……これで満足出来るモノにならなくても」
キオ「またデータ入力からやり直せばいい。 それだけさ」 ニコ
ウェンディ「それもそうね」 クス
キオ「それじゃ……データ入力も終わったし」
キオ「始めるか!」 ポチッとな
ゴウン ゴウン ゴウン…
プシュー…
ウェンディ「……? もう出来たの?」
キオ「MS関連のモノに比べたら ずいぶん早いな?」
ウェンディ「小さいから?」
キオ「かもしれない。 とにかく出来たものを見てみよう」
ウェンディ「そうね」
31 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:23:42.87 ID:MLQZRP2Z0
タッ タッ タッ
キオ「おっ、出来てる出来てる!」
ウェンディ「見た目は、そんなに違わないね」
キオ「うん……着方も従来のものと遜色 無いみたいだ」
ウェンディ「あら? キオ、もう一着作ったの?」
キオ「え? 僕は知らないけど?」
ウェンディ「でも……ほら」
キオ「……ホントだ」
キオ「おかしいな? どういう事だろう?」
ウェンディ「説明とかないの?」
キオ「……あ! ビルダー・コントロールパネルに何かあるかも!」
32 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:24:22.10 ID:MLQZRP2Z0
タッ タッ タッ
キオ「え〜っと……」 ピ……ピピ……
キオ「……ああ、そういう事か」
ウェンディ「どういう事?」
キオ「簡単だよ。 男性用と女性用のモノを それぞれ作ったんだ」
ウェンディ「ああ……そっか。 納得」
キオ「これだけのハイスペックを詰め込んだからね……」 ピ……ピピ……
キオ「さすがに男女共用には作れなかっ」 ピ……ピピ……
キオ「」
ウェンディ「? どうしたの? キオ?」
33 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:25:06.10 ID:MLQZRP2Z0
キオ「……これ」
キオ「裸で着ないとダメだってある……」 ///
ウェンディ「……えっ!?」 ///
キオ「ウェ、ウェンディは、着なくていいよ!? 被験者は僕だけでいいから!」 ///
ウェンディ「……」 ///
ウェンディ「ううん! 私もやる!」 ///
ウェンディ「私の意見も含まれてるし……それに」 ///
キオ「? それに?」
ウェンディ「! ううん! 何でも無い!」 ///
ウェンディ(は、初めての、キオとの共同作業だし……) ///
キオ「な、なんかゴメン、変な事に付き合わせちゃって……」 ///
ウェンディ「だ、だから、いいってば!」 ///
ウェンディ「じゃ、じゃあ、ちょっと着替えてくるね!」 /// タッ タッ タッ…
34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:25:42.80 ID:MLQZRP2Z0
――10分後――
ウェンディ「お……お待たせ、キオ」 ///
キオ「あ、うん……」 ///
キオ・ウェンディ(ど、どうしても、あの下は裸なんだなって考えてしまうっ……) ///
キオ「……っと、素材の説明をするね?」 ///
ウェンディ「う、うん」 ///
キオ「まず……外郭には、ガンダムにも使われてる金属を使ってる」
ウェンディ「えっ!? 触った感じ 金属とは思えなかったけど!?」
キオ「うん……簡単に言うと、金属を極細のワイヤー状にして」
キオ「それをより合わせて 布状にして コーティングを施したみたい……」
35 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:26:50.22 ID:MLQZRP2Z0
ウェンディ「……凄すぎね。 AGEシステム……」
キオ「もちろんMSの攻撃は難しいけど……」
キオ「人間用の武器なら ほとんどダメージにならないと思うよ」
ウェンディ「…………」
キオ「後、長時間使用する事も想定してる」
キオ「完全リサイクルシステムを完備してて」
キオ「無補給状態でも四日間は呼吸が可能だし」
キオ「外部電源さえ確保できれば、ずうっと着っぱなしでも問題ない」
ウェンディ「……それはさすがに無理なんじゃないの?」
ウェンディ「食べ物とか……そのっ……トイレ……とか」 ///
キオ「それが……さっきも言った、完全リサイクルシステムなんだけど……」
キオ「言いにくいけど……僕達の出す……そのっ……老廃物も……」
キオ「栄養源にする事が可能なんだ……」
36 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:27:36.97 ID:MLQZRP2Z0
ウェンディ「……うえっ」
キオ「あくまで、非常処置、だから……」
ウェンディ「…………」
ウェンディ「……ねえ、老廃物って」
ウェンディ「回収は、どうやるの?」
キオ「それがまた、すごいんだ」
キオ「音波で細かく砕いて、スーツ自体が吸収・回収する」
キオ「おまけに、着用者の体もキレイにする事が出来る」
キオ「ああ、もちろん浴び続けるわけじゃないから、人体に影響もない」
ウェンディ「……それが裸で着る理由かしら?」
キオ「正解」
37 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:28:23.00 ID:MLQZRP2Z0
キオ「最後にこのヘルメット」
キオ「これを装着すると、自動でスーツの機能もオン状態になる」 カポ
ウェンディ「よいしょ……と」 カポ
キオ「……どう?」
ウェンディ「うん、今までのものより楽な気がするね」
キオ「僕もそう思うな」
ウェンディ「ひゃあっ!?」
キオ「!? ど、どうしたの!?」
ウェンディ「い、今、何かに触られた!」
キオ「ああ、それは多分、スーツの機能だよ」
ウェンディ「ええっ!?」
キオ「Xラウンダーの技術を応用して、かゆい所をかいてくれるんだ」
ウェンディ「へえ……」 ポリ ポリ…
38 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:28:57.56 ID:MLQZRP2Z0
ウェンディ「わぁ……これ地味だけど、ありがたい機能だね」
キオ「うん。 僕もこれは、ありがたい機能だと思ってる」 ポリ ポリ…
ウェンディ「後は どんな機能が付いてるの?」
キオ「これもさっき言ったXラウンダー技術の応用なんだけど」
キオ「念じるだけで たいてい何でも出来る」
キオ「まずは、ヘルメットのバイザーに表示が出るよう心に念じて?」
ウェンディ「……あ、一覧表が出た……」
キオ「凄いだろ? マッサージにゲーム……映像で、映画を楽しむ事も出来る」
ウェンディ「わぁ……ホントに至れり尽せりね」
キオ・ウェンディ「……っ!」
39 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:29:58.80 ID:MLQZRP2Z0
キオ・ウェンディ(…………) ///
キオ・ウェンディ(せ、性処理、機能!?) ///
キオ・ウェンディ(………………) ///
キオ「……き、今日は、この辺にしておかない?」 ///
ウェンディ「! そ、そうね! それがいい! そうしましょ!」 ///
キオ「じゃ、じゃあ、また、後で!」 ///
ウェンディ「う、うん! また後で!」 ///
タッ タッ タッ…
――それぞれの更衣室――
ウェンディ(…………) ///
ウェンディ(どうしよう……) ///
キオ(ここ(更衣室)なら、問題ないかな……?) /// キョロキョロ…
キオ(……じゃ、せ、性処理機能……オンライン!) /// ピッ
40 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:30:40.17 ID:MLQZRP2Z0
…………約2時間後、二人は、恍惚の表情を浮かべ
ビクン、ビクン、と痙攣していた所を更衣室で発見される。
二人は多くを語らなかったが、あの試作型スーツを手放す事はなく
暇さえあれば、着用しているのを目撃されていた。
?????「あひぃっ――――!」
??「おああああっ! で、でるうぅぅぅっ!!」
……彼らの部屋からは、今日もおかしな声が漏れていた。
おしまい
41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:31:28.02 ID:MLQZRP2Z0
三世代編
キオ「…………」
アセム「…………」
フリット「…………」
キオ「えっと……あえて聞くけど」
キオ「二人共、何をしているの?」
アセム「…………」
フリット「……おもちゃの研究だ」
キオ「おもちゃ?」
アセム「キオ……今までは、AGEビルダーで、まともにモノを作ろうとしたから」
アセム「失敗したんだ」
キオ「はあ……」
42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:32:16.98 ID:MLQZRP2Z0
フリット「だから考えた」
フリット「ここは逆転の発想で」
フリット「もう最初から【ピ――】な【ピ――】を作れば」
フリット「まともなモノが、作れるんじゃないのか?とな」
キオ「……最初から作らなきゃいいんじゃ?」
フリット「じゃあ始めるか、アセム」
キオ「おい、聞けよ爺ちゃん」
アセム「わかっているよ、父さん」
キオ「何でいきなり分かり合ってるの……父さんと爺ちゃん……」
43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:33:03.76 ID:MLQZRP2Z0
フリット「何しろディーヴァのクルーを始めとして」
フリット「若い娘が多すぎるのがいけない」
アセム「まあ最近のアニメは それ無くしては」
アセム「DVDが売れないからね……」
キオ「父さん、メタ発言はやめよう?」
フリット「ともかくだ、ワシの余りある性欲を抑えねばならんのだ!」
アセム「羨ましいですよ、父さん」
キオ(……僕、こんな人達の血を受け継いでると思うと、死にたくなるな……)
フリット「データの入力は済んでいるな?」
アセム「ああ、バッチリさ」
アセム「二次、三次の各エ○雑誌はもちろん」
アセム「大人のお○ちゃにエ○ゲー情報も完璧だ!」
キオ(あんた達には、奥さんが居ると言うのに……)
(※ナレ)空気ですけどね!
44 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:34:21.23 ID:MLQZRP2Z0
フリット・アセム「スイッチ、オン!」 ポチッとな! ピッ
ゴウン ゴウン ゴウン…
プシュー…
フリット・アセム「…………」 ワクワク♪
キオ「…………」
タッ タッ タッ…
フリット・アセム「おおおおおっ!?」
フリット・アセム「こ、これは!?」
キオ「何々……?」
キオ「完全自動型 介護・介助機能付き セッ○スロイド……」
キオ「OMS−03 ○マ姉……!?」
キオ(……いいのかな?)
45 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:35:19.11 ID:MLQZRP2Z0
フリット「こ、これが……AGEシステムの出した」
アセム「答えだというのか……!」
キオ「本機は、完全オート化された自動人形で」
キオ「充電・メンテナンス・使用者のメンタルケアまで完璧に行い」
キオ「電力さえあれば、半永久的に男女の使用者の性的欲求に答え……」
キオ「……ん?」
キオ「男女の?」
キオ(あの女の子型ロボット、女性にも対応できる!?) ///
46 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:36:02.55 ID:MLQZRP2Z0
フリット「…………」
フリット「……ふ」
フリット「ふはははっ!」
アセム「父さん?」
フリット「そういえば……タ○姉はワシの若い頃のズ○ネタだったな……」
フリット「その後も様々なズリ○タを使ったが」
フリット「考えてみれば、一番、再使用率が高かった……」
アセム「……フ」
アセム「奇遇ですね……俺もそうでした」
アセム「フィギュアも様々なヴァージョンが発売されたが……」
アセム「どのフィギュアでも抜けたのは、後にも先にも彼女だけだ」
47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:36:39.72 ID:MLQZRP2Z0
フリット「ホントに……どれだけ、キン○マを空にされた事か……」
アセム「俺も 精○、搾り取られまくりでした……」
キオ(きめぇ……ただ、きめぇ……)
キオ(何、親子でズ○ネタ、語り合ってるんだよ……)
フリット「……では、そろそろ行くか? アセム」
アセム「ええ、行きましょう、父さん!」
フリット・アセム「天国へ!!」 ダッ!
キオ(ホントに行かねーかな……いや、行くとしても地獄だよな……)
48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:37:13.25 ID:MLQZRP2Z0
????「あなた」
????「アセム?」
フリット「!!!!」 ビクン!
アセム「!!!!」 ビクン!
フリット「……エ、エミリー」 汗ダラダラ…
アセム「ロ……ロマリー」 汗ダラダラ…
49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:37:49.90 ID:MLQZRP2Z0
キオ(……詰んだな)
エミリー「いったい何をしているのかしら?」 ゴゴゴ…
フリット「な、何を、と、言われても……」 汗ダラダラ…
ロマリー「ふふふ……昨日は、疲れてるって言ってたわよね?」 ゴゴゴ…
アセム「い、いや、き、昨日は、ほ、本当に……」 汗ダラダラ…
モンドウムヨウー!! ギャ――!!
キオ(ご飯食べて寝ようっと……) ふあっ…
テク テク テク…
50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:38:36.73 ID:MLQZRP2Z0
せっかく作り上げた、究極の○ックスロイド・○マ姉だったが
開発者に使用される事は無かった……。
その後、タ○姉は、宇宙に投棄されたが、それをヴェイガン側が拾い上げ
量産され、あっという間に広がった。
結果、○マ姉に腑抜けにされたヴェイガンは戦争に敗北。
そして、今度は地球圏に広がり、地球圏の男が腑抜けにされた。
やがて、人類全体が緩やかに人口を減少させ、気がつかない内に
滅亡の危機に立たされる事になる。
ガンダムは、救世主にならなかった……。
おしまい
51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga] 投稿日:2013/05/24(金) 19:39:45.18 ID:MLQZRP2Z0
お粗末さまでした。