1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 18:54:02.14 ID:kJw3nxqh0
歩美「ええ〜っ!?光彦くん病気なのぉ!?」
コナン「いや、病気とはまた違う……いや、病気なのかもな」
元太「そういや光彦の奴へんだったぞ!俺の事を無視しやがったんだ!」
灰原「厨二病っていうのはね、なんでもない自分に嫌気が差した人が、現実逃避に違う世界の人間の事を演じることなのよ」
歩美「へ〜!」
コナン「光彦は頭がいいから一過性のもんだと思うが……一応、俺が様子を見に行ってみるよ」
―教室―
コナン「お、光彦!居残りか?誰もいねーのに何やってんだ?」
光彦「……君は、先住者の友人……か」
コナン「……いや、それはもういいからさ、光彦がいねーからサッカーが出来ないんだよ。とりあえずグラウンド行こうぜ!」
光彦「私は光彦ではない!」バッ
コナン「!?」
光彦「我が名は……我が名は、『罪彦』」
コナン「!!!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 19:06:33.71 ID:kJw3nxqh0
コナン「へ、へーそうなのか。じゃあ罪彦、とりあえずサッカーで汗流そうぜ」
罪彦「ふん……『七つの大罪』を読み解きし我が、今更球戯等に興じると思うのか?」
コナン「……」イラッ
コナン「じ、じゃあ見てるだけでいいよ!皆お前がいねえと調子が出なくてよ!とりあえず行こうぜ!」
罪彦「なるほど…先住者はよっぽど愛される人物だったようだな」
コナン「あ、ああ!お前は少年探偵団にかかせねえ存在だからな!」イラッ
罪彦「他人に頼らなければ思うままに遊戯も出来ぬか……これだから、この世界の人間は、劣っているのだ」
コナン「……おい光彦、いい加減にしろ」
罪彦「!?」
コナン「俺がいつまでも優しいと思ってんなよ」
罪彦「クッ……先住者!?やめろ!お前に体は明け渡さない……うおお!」バタッバタッ
コナン「……」
光彦「プシュ〜……あ、あれ?コナン君?どうしたんですか?僕、さっきまで授業を受けていたはずなんですが……」
コナン「あ、もういいわお前ずっとそうやってろ」ガラガラッ
光彦「えっ?コ、コナンく…ち、ちょっと待って!」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 19:17:01.09 ID:kJw3nxqh0
元太「お、コナン!」
歩美「光彦くんどうだった?」
コナン「ああ……もう光彦なんて放っておいてさ、サッカーしようぜサッカー!」
歩美「えっ!?どうして!?」
灰原「工藤くん…何かあったの?」
コナン「なんでもねえよ!いくぞ元太!」
元太「おう!」
歩美「コナンくんもどうしたんだろ……」
灰原「……心配ね。円谷くん、孤立しないといいんだけど」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 19:25:16.24 ID:kJw3nxqh0
コナン(さっきは言いすぎたかな……)
コナン(まあ、あいつも反省したみたいだし、後できちんと話しすりゃ大丈夫だろ)
小林「それじゃ、この問題を……円谷くん!」
罪彦「……」
歩美「ねえ光彦くん、呼ばれてるよ」
罪彦「……何?今、私を呼んだのか?教授」
コナン「!」
小林「き、教授……ええ、そうよ、円谷くん」
コナン(や、やめろ光彦!)
罪彦「ふん……この際だから言っておこう」
罪彦「我が名は『罪彦』……」
罪彦「『潰し屋 罪彦』だ」
小林「!?」
コナン「あぁ〜……」
ザワザワ ザワザワ
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 19:31:53.71 ID:kJw3nxqh0
小林「え、えと……とりあえずこの問題の答え……」
罪彦「ふん……低級な問題だな。これくらいの追証、『此方側の人間』では常識過ぎて、敢えて学ぶ必要もない」
罪彦「だが教授のお望みとあらば、解いて見せよう」
罪彦「4+7……まずはグングニール公式を代入して、追求者の定理により現れた数値を……」カッカッ
コナン(やめろ!やめてくれ光彦!)ボガッボガッ
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 19:43:07.12 ID:kJw3nxqh0
罪彦「答えは12だ……Q.E.D。君たちには高度すぎたかな?」
コナン(クソックソッ!心にビンビンきやがる!なんで俺は高校生探偵なんて名乗ってたんだ!)ボガッボガッ
元太「光彦すげー!」
歩美「……なんか、やな感じ……」
灰原「……」プルプル
ザワザワ ザワザワ
小林「違います」
罪彦「!?」
灰原「ンフフwwwwwww」
小林「えっと……それじゃ、つみひこくん、席に戻って」
罪彦「……」
小林「えっとね、グングニール公式?じゃなくてね、これは、ひっ算っていうやりかたで……」
元太「なんだよ光彦!ぜんぜん違うじゃねえか!」
ドッ アハハハ
コナン(元太!気持ちはわかるが今はやめろォ!)ボガッボガッ
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 19:50:44.43 ID:kJw3nxqh0
元太「光彦のやつダサかったな!授業終わったらさっさと帰ったしよー」
歩美「コナン君……顔、腫れてるけど、どうしたの?」
コナン「ああ……『潰し屋』にやられたのさ」
灰原「ンフッwwwwえ、江戸川くんwwwやめてwwww」
コナン「笑い事じゃねえぞ灰原!俺達でなんとかしてやらねーと、あいつ、本格的にやべえぞ!」
灰原「ふふっwwwそうねwwwそうねwww後で博士と相談しましょうwww」
コナン「ああ、そうしよう……もう手遅れな気がしねーでもないけどな」チラッ
歩美「なんか、今日の光彦くん、やな感じだったなー……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 20:14:32.87 ID:kJw3nxqh0
コナン「……という事なんだよ。博士、なんとかならねーか?」
博士「……光彦くんがのお、とてもそんなふうになるようには見えんかったが」
灰原「さすがにこのままだと円谷くんが孤立してしまうわ」
コナン「なにか役に立ちそうな道具はねーのかよ?」
博士「ふうむ、麻酔銃で眠らせて変声機を使うのも結局はその場しのぎじゃからのお」
コナン「うーん……」
ピンポーン
博士「おや、誰かきたぞい。ちょっと出てくるからの」
コナン「ああ……」
灰原「……誰かしら?博士に来客なんて珍しいわね……」
コナン「……まさかとは思うが『黒の組織』の連中だって可能性もある……こっそり話を聞いてみよう」
灰原「黒の……あ、ああ、それは実際にあるわね」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 20:24:36.68 ID:kJw3nxqh0
博士「…じゃから……うん……」
???「ですから……ください……」
コナン「クソ……聞き取りづらいな……一体誰なんだ?」
灰原「工藤くん、地下室に玄関の監視カメラがあるわ」
コナン「バーロー、それを早く言え!早く行くぞ!」
―地下室―
コナン「よし、玄関の監視カメラのチャンネルは……と」
光彦『ですから、何か凄い道具をなんでもいいからくださいよぉ!』
博士『そうは言ってものぉ』
コナン「」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/05/19(日) 20:30:57.33 ID:kJw3nxqh0
罪彦「ハッ夢か」
従者コナン「どうなさいましたか」
罪彦「何か悪い夢を見ていた……ウッ、内容が思い出せん」
グレーヒル・サッドリィ「罪彦、あなた疲れてるのよ……」
罪彦「そうだな……最近『潰し屋』の依頼が多い……今度の仕事が一段落したら、一度、私たちの子供に会いに行こう」
グレーヒル・サッドリィ「そうね、それがいいわ」
罪彦「さあ、早く城へ!」
従者コナン「へへー、さあ、飛ばせ元太!」
元太「うな重」パカラッパカラッ
完