1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 00:47:14.48 ID:u0Hf1MKN0
深夜
マスオ「しまったなー。アナゴ君に付き合わされて」
マスオ「帰るのがこんなに遅くなってしまったぞ」
マスオ「サザエ、かんかんだろうな」
ブロロロロ
マスオ「ん? 車か」
ブロロロロロ
マスオ「何だぁ? スピードを上げてこっちに来るぞぉ」
キイイイイィィィ
マスオ「びゃ゛あああああああああああ゛ぁ゛ぁ!!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 00:51:42.57 ID:u0Hf1MKN0
ブロロロロ…
マスオ「ハァハァ、ヒィヒィ、ゼェゼェ」
マスオ「危ないところだったなー」
マスオ「何だったんだあの車」
マスオ「明らかに僕を轢く気だったようだけど」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 00:54:04.14 ID:u0Hf1MKN0
磯野家
サザエ「あなた、言い訳するにしてももっと選びなさいよ」
マスオ「本当なんだって」
マスオ「歩いていたら車が僕めがけて急に!」
マスオ「あれは明らかに故意だよ」
サザエ「どうやら今夜相当飲んだようね」
マスオ「おいおい、サザエ〜」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 00:58:35.93 ID:u0Hf1MKN0
翌朝
波平「それじゃあ、行ってくる」
フネ「今日は家で食べるんですか?」
波平「ああ、遅くなる予定はない」
マスオ「同じく」
サザエ「昨日みたいなのはごめんよ」
マスオ「わかってるって」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:01:06.59 ID:u0Hf1MKN0
駅のホーム
波平「しかし、マスオ君」
波平「昨夜はとんだ災難だったようじゃないか」
マスオ「ええ。一歩間違ってたら大変な目に遭ってるところでした」
波平「お互い気を付けんといかんな」
マスオ「はい」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:04:02.24 ID:u0Hf1MKN0
ドン
波平「えっ」
波平「ぐわあああああああぁぁ」
ドサッ
マスオ「あー! お義父さんが路線に!?」
波平「いたたた……」
マスオ「大丈夫ですか? お義父さん」
『間もなく、電車が参ります。黄色い線の内側まで……』
マスオ「た、大変だぁ〜!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:06:41.85 ID:u0Hf1MKN0
パー
ガタンゴトンガタンゴトン
波平「ぎゃあああっ! お助けを!」
マスオ「き、緊急停止ボタンを!」
ポチ
ジリリリリリリリリリ
キキキィィー ガタン…
波平「うぅぅ」
波平「ワシは助かったのか……」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:10:53.22 ID:u0Hf1MKN0
夕方
サザエ「まあ、そんなことが」
フネ「聞いただけで寿命が縮まりそうな話ですよ」
波平「まったくだ」
カツオ「何にせよ、父さんが無事でよかったよ」
ワカメ「うん!」
タラオ「よかったです」
波平「マスオ君のおかげだよ」
マスオ「いえいえ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:14:12.38 ID:u0Hf1MKN0
フネ「本当に、ホームでは気を付けてくださいよ」
波平「それがな、今朝のはどうも誰かに後ろから突き落とされた感じがするんだよ」
サザエ「それじゃあ、誰かがお義父さんを電車に轢かせようとしたって訳?」
カツオ「まさかー。この期に及んで言い訳なんていいよ」
カツオ「路線に落っこちた時点で充分かっこ悪いんだから」
波平「言い訳なもんか!」
波平「あれは絶対誰かに背中を突き飛ばされたんだ」
25 名前:修正[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:18:36.30 ID:u0Hf1MKN0
マスオ「待ってください」
マスオ「もしお義父さんの言ってることが本当なら」
マスオ「やっぱり昨晩僕が車に襲われた件もあながち間違いじゃ」
マスオ「なかったのかもしれないですよ」
サザエ「同一犯ってこと?」
カツオ「誰かが父さんとマスオ兄さん二人を陥れようとしたってことか」
ワカメ「やだ怖い……」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:21:36.08 ID:u0Hf1MKN0
サザエ「やだー、考えすぎだって」
サザエ「何二人して疑心暗鬼になってるのよ」
波平「しかしなぁ」
サザエ「自分の注意力が足りなかったのを」
サザエ「他人様のせいにするのは感心しないわ」
波平「むぅ」
マスオ「そう言われちゃあなぁ」
カツオ「姉さんだって人のこと言えないくせに」
サザエ「あら、何か言った?」
カツオ「別に」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:29:09.14 ID:u0Hf1MKN0
ノリスケ「ごめんくださーい」
波平「ノリスケか」
ノリスケ「おや。なんかいいタイミングにお邪魔しちゃったようですね」
波平「この時間帯を見計らって来たくせに何を言う」
サザエ「待ってね。今ノリスケさんの分も準備するわ」
ノリスケ「ありがとうございます」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:33:44.08 ID:u0Hf1MKN0
ノリスケ「あれ、どうしたんですか?」
ノリスケ「何だか皆さん、いつもより静かな気がしますけど」
波平「別にそんなことはない」
カツオ「実は今朝、父さんが駅で誤って路線に落ちちゃったんだ」
波平「こら、わざわざ話す奴があるか」
ノリスケ「えっ! それは大変でしたね」
ノリスケ「サザエさーん、ビールもお願いしますねー」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:37:39.82 ID:u0Hf1MKN0
カツオ「ノリスケおじさん、反応それだけ?」
ワカメ「その後どうなったかとか気にならないの?」
ノリスケ「別に気にならないけど」
ノリスケ「だっておじさんは今ここで元気に食卓を囲んでいるじゃないか」
ノリスケ「つまり何ともなかったってことだろ」
ノリスケ「なのにそれをとやかく詮索するなんて野暮だよ」
マスオ「言ってることはもっともだけど」
マスオ「何だかノリスケ君らしくないなー」
カツオ「うん。いつもならこういうネタにはすぐ食いつくもんね」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:42:28.36 ID:u0Hf1MKN0
ノリスケ「やだなー、僕はそんな安っぽい人間じゃありませんよ」
ノリスケ「ささ、今日は多いに飲みましょう」
波平「本当に調子のいい奴だ」
ノリスケ「そうそう。マスオさん、明日僕の家に来ませんか」
マスオ「君の家にかい? どうしてまた」
ノリスケ「イクラがタラちゃんと遊びたがってるんですよ」
ノリスケ「たまには僕の家で、というのも悪くないでしょう」
タラオ「イクラちゃんと遊びたいでーす」
マスオ「わかった。それじゃ明日は休日だしお邪魔させてもらうよ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/14(日) 01:48:18.37 ID:u0Hf1MKN0
ノリスケ「それとおじさん」
波平「何だ?」
ノリスケ「ちんこ」
波平「まんこ」
マスオ「おまんちん」
おしまい