カイジ「帝愛…高校…??」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:29:12.74 ID:XbZ2lLdk0

教師A「それでは、生徒会長…一条聖也、前へ。」

一条「はい」

ここは私立帝愛高校…そして今日はその入学式。
この高校…金融業者帝愛グループが立ち上げた、一風変わった高校。
入学金…教材費…全て無償…受験料すら存在しない。
そして入学試験…これは受験番号と名前さえ書けば…受かる、誰でも…!!

まるで底辺…ド底辺…猿でも入学できる、この高校…
しかし卒業すれば約束される、齢17にして…その将来…!!

進学先、就職先…全てにおけるコネクション、
取り揃えてある…この高校。

しかし、それは卒業出来ればの話…!!

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:30:53.05 ID:XbZ2lLdk0

一条「新一年生の皆さんご入学おめでとうございます。
私達はみなさんがこの私立帝愛高校に来るのを心からお待ちしておりました。
一生に一度しかない青春を、この帝愛高校で存分に楽しんで下さい。」



カイジ「…なんだ、思っていたより…平凡、平凡じゃないか。
もっとこう…殺伐としていると思っていた。…噂では、この高校…
多額の負債を抱えて、年々過半数以上の学生が…辞めていく…!!
そう聞いていたが、平凡…至って平凡…これなら俺の将来、約束されたも同然…!!」



一条「それでは、これより利根川校長から、新一年生の皆様へ
この学校のシステム説明を執り行って頂きます。」

カイジ「ん…?システム…説明?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:31:23.44 ID:XbZ2lLdk0

利根川「あぁ…新一年生の諸君、入学おめでとう。
えぇ…前置きは、もういらないだろう。一条君が、それはもう済ませた筈…
なのでこれより、システム説明を執り行う。

説明はただ一度のみ、繰り返さない。あとで質問されても、答えることは出来ない。
だから集中力を持って聞くように。…では入学の際、合格通知と共に同封されていた名札、
その名札に注目して欲しい。」

カイジ「名札って…これか?
星が3つ付いてあるこの名札…これのことか?」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:31:59.97 ID:XbZ2lLdk0

利根川「その名札には…星が付いていると思う。それも3つ…付いているだろう。
新一年生の諸君らには、それをこの一年間で…奪い合って頂く…!!」

カイジ「…は?」

利根川「その星は、生命線…諸君らにとっては生命線…進級する際、その星が6つ以上無ければ…
出来ない、進級することは出来ない。つまり退学…退学して頂く。それもただでは退学できない…
負債…諸君らには想像もつかない程の負債…抱えて去って貰う、この学校。」

カイジ「…なっ!!? なんだそれ、…ねえだろ…そんな権利…いくら私立でも、ねえ筈だ…!!」

利根川「諸君らの入学書類…細工させて貰った。諸君らはこの学校に入学した時点で、
退学したと同時に多額の負債を背負い込むこと…もう既に同意している…!!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:32:54.40 ID:XbZ2lLdk0

生徒A「はぁ!!??なんだよそれ!!ふざけんな!!!」
生徒B「そうだ!!そんなの初めから知っていれば入学なんてしなかった!!!」
カイジ「こいつらの言う通り…無茶苦茶だ、通るかよ…そんな理不尽…!!」

利根川「諸君らはこの学校に、何のリスクもなく入学してきた。
義務教育を終え、進学か就職・・・選べた筈だ。しかし諸君らはこのご時世…
中卒では歩めない…成功者の道、そう踏んで進学を選んだ。そうだろう?

なのにどうだ…一銭も払わず…何の努力もせず…得ようとしている。
成功者の道、歩もうとしている…そんなこと、普通許されない。
だから諸君らには渡ってもらう…この地獄の淵で、絶望の綱渡り…」

カイジ「そ…そんな…」ぐにゃぁ〜

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:34:27.49 ID:XbZ2lLdk0

利根川「肝心の星の奪い合いについてだが…問わない。
互いに同意の上なら、どんな奪い合いをしてもよい。
じゃんけんだろうが、大富豪だろうが、麻雀だろうが…」

ざわ…ざわ…

生徒A「も、もし星がなくなれば・・・どうなるんだ!!??」
生徒B「その負債、払えなかったら!!??」
生徒C「おい!!どうなるんだよ!!??」



利根川「…まれ…」

カイジ「…え」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:36:05.31 ID:XbZ2lLdk0

利根川「だまれ…ぶち殺すぞ、ゴミめら。」

カイジ「こ…こいつ…!!」

利根川「お前らの質問に答えるのは容易い、
だが…ここで負けた時の処遇を聞いてどうなる?
そんな話を聞きたいのならいくらでもしてやる。

しかし…ここにいるお前らにその話の真偽を確かめる術はない。
それでも聞きたいというのか?

負けて行き着く先が地獄云々より、今ここが既に…地獄の釜の底だということがまだ分からんのか?
ただ…糸は垂れている…運が良ければおよそ半数がこの釜の底から引き上げられる…
お前らが今成すべきことは勝つこと…勝って進級すること、心に刻め…!!勝つこと…勝つことだけが全てだと…!!

勝たなければゴミ…!! 勝たなければ…勝たなければ…勝たなければ…!!」

生徒A:B:C「…うっ…うぐぐっ…」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:37:23.04 ID:XbZ2lLdk0

利根川「それでは最後に、新一年生代表の挨拶を執り行う。」



カイジ「なっ…こんな話聞かされて…出来るかよ…そんなこと…!!
こんな話聞かされた後に、挨拶なんて…そんなこと出来る奴、正気の沙汰じゃねえ…!!」



利根川「それでは新一年生代表、赤木しげる君…前へ。」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:39:55.16 ID:XbZ2lLdk0

アカギ「…ククク…」

ざわ…ざわ…

生徒A「お…おい、あいつ・・・」
生徒B「え・・・冗談だろ…」

カイジ「…ん…?? なんだ…一体…」

生徒C「な・・・名札…あいつの…名札・・・!!」

カイジ「あっ…星…星7つ!!??」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:41:05.79 ID:XbZ2lLdk0

利根川「ほぅ…まだ説明して5分も経たぬ内に…もう安全圏…
さすが新一年生代表、勝ち上がってくるか…もうここで…!!」

アカギ「…ねえな…」
利根川「あぁ…??」

アカギ「…興味ねえな…」
利根川「??」

カイジ「あっ…あいつ、何を…!?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:41:45.44 ID:XbZ2lLdk0

アカギ「…挨拶は以上だ…」

利根川「…そうか。それでは諸君、入学式はこれにて閉会…解散…!!」



カイジ「くっ…それにしても、とんでもねえ高校に入学しちまった…!!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:42:54.38 ID:XbZ2lLdk0

翌日…

カイジ「俺のクラスは…1-A…ここか。」ガラガラ…



カイジ「っっ!?…どうゆうことだ…あと5分で授業が始まるっていうのに…人っ子一人…いねえ…」

アカギ「ククク…」

カイジ「あっ、お前…」

アカギ「俺とアンタ…2人だけ…」
カイジ「えっ…??」
アカギ「もうこのクラスには、俺とアンタの2人だけ…」
カイジ「は、はぁ!!??」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:44:15.07 ID:XbZ2lLdk0

アカギ「ククク…星が全て無くなれば、その時点で即退学…多額の負債を抱えて…」
カイジ「えっ、そ…そうなのか!?星が無くなれば即退学、だから俺達以外は…あ…いやでも…
そうだとしても、まだ登校初日…俺達以外のクラス全員が星を失うなんて…」

アカギ「ククク…」

アカギ、ポケットから取り出す…無数の星、
いや正確にはカイジとアカギを除いた38名の星…
つまり38×3…117つの星…ポケットから取り出す…ジャラジャラと。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:44:52.34 ID:XbZ2lLdk0

カイジ「そ…それ…!!」
アカギ「そう…奴らの星…」

カイジ「まさか…お前が…お前が奪いやがったのか?…このクラス…全員の星を…!?」
アカギ「ククク…奪ったも何も、互いに同意の上…破滅覚悟…」
カイジ「いや…そうだが…お前、昨日の挨拶の時点で…星7つ…安全圏…安全圏だったろ…!!
なのに…それなのに…奪ったのか…クラス全員の星を…!?」

アカギ「…ねえな…」

カイジ「え…??」
アカギ「…関係ねえな…」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:47:31.40 ID:XbZ2lLdk0

カイジ「っっ!? 関係ねえって、お前…」
アカギ「…ククク…それよりも…始まる…」

カイジ「えっ…」
アカギ「もう、時間だ…」

キーンコーンカーンコーン

教師A「おい、授業開始のチャイムが鳴った、座れお前ら。」
カイジ「あ…は、はい…」
アカギ「ククク…」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:49:33.93 ID:XbZ2lLdk0

私立帝愛高校…授業内容は至って平凡…まとも…
しかし入らない、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされている
学生達の頭には…如何に平凡、まともな授業であろうと入ってこない…

カイジ(こんな状況下で…勉強なんて出来るかよ…
それより早く…早く増やさなきゃ…星を…!!)

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:50:16.46 ID:XbZ2lLdk0

教師A「それでは、一限目はここまでとする。
それから、お前たち2人には次の授業から1-Bで受けて貰う。」
カイジ「…えっ!?」

教師「なんだ?」
カイジ「…あっ、いや…なんでもありません。」
カイジ(そりゃそうか…たった2人のために、教室一つなんて…正気の沙汰じゃねえもんな…)



アカギ「ククク…波乱…予感…予兆…」
カイジ「…な、なんだ?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:52:03.54 ID:XbZ2lLdk0

アカギ「…分かる…直に。それより早くいこう……1-B…」
カイジ「あ…あぁ…」





「ンッフフフフ…ようこそ、1-Bへ」

カイジ「…あ、あんたは…?」
大槻「わしは大槻、このクラスの班長…」

カイジ「は…班長?」
大槻「ンッフフフフ…そう、班長…ンッフフフフ」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 08:58:30.86 ID:XbZ2lLdk0

ちょ、飼ってる猫ズタボロで家帰ってきた

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/13(土) 09:01:39.56 ID:XbZ2lLdk0

ごめんちょっとこれやばそう病院連れてく



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