カツオ「この街は戦場になった」【第1話】


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:09:02.50 ID:UKVAQ4Wg0

野球が終わり、家へ帰るカツオ。

カツオ「おなかすいたなぁ・・・ただいまー」

サザエ「おかえりー。ご飯よ、来なさい」

カツオ「フー、お腹ペコペコだよ」

茶の間で笑いながら食事を楽しむ磯野家

波平「突然じゃがカツオ」

カツオ「ん?」モグモグ

波平「死ねぇぇぇい!!」

波平の強烈なパンチがカツオの顔面を陥没させる。

カツオ「ぐあああああ!!」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:12:52.12 ID:UKVAQ4Wg0

カツオ「なにすんだよ父さん!!」

波平「わしが見たところ、君は超能力の素質がある。発現する前にその芽を摘まねば」

カツオ「え!?どういうこと!?」

波平が手をパーにしてこちらへ向けた。

すると畳の床がクレーターのようにへこんだ。

カツオ「うわああああ!!」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:16:15.34 ID:UKVAQ4Wg0

マスオ「カツオ君に何をするんだぁ!!」

波平をプロのラグビー選手顔負けのタックルで突き倒すマスオ。

波平「!?」

すると突然、マスオの手から炎が出た。

さっきの技で炎をガードする波平。

波平「なんと!!マスオ君も目覚めていたのかね!!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:21:37.07 ID:UKVAQ4Wg0

マスオ「おのれの力に溺れ、悪の道に落ちたか!!」

波平「能力者はわしで一人で十分。他にはいらん。」

カツオ「ぐああああああああ」

マスオ「カツオ君をはなせ!!ファイアートルネード!!」

炎の竜巻が波平を襲う。

しかしまわりの家具は燃えないところを見ると、本物の炎ではないようだ。

波平「くっ」

カツオ「うっ・・・はぁ!!ゲホゲホ」

マスオ「大丈夫かいカツオ君?」

カツオ「何がどうなってるの!?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:26:45.77 ID:UKVAQ4Wg0

マスオ「詳しい話はあとだ。とにかく逃げろカツオ君!!やつの狙いは君だ。ノリスケ君の家に行くんだ!」

カツオ「え!?」

マスオ「おそらくやつの能力は念動力のような類だろう。僕の能力では足止めが精一杯さ。」

カツオ「・・・・」ガタガタ

マスオ「早く逃げるんだ!!さぁ!」

カツオはうなずくと、ノリスケの家へ走り出した。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:33:52.59 ID:UKVAQ4Wg0

炎を弾き飛ばし、炎の渦から脱出する波平。

波平「くくく、念動力か」

マスオ「何がおかしい!!」

波平「そんなチャチな能力じゃあないよ。はぁっ!!」

マスオの体が勢いよく天井へ叩き付けられた。

マスオ「ぐは!!」

波平「わしの能力は重力を操る!!重力使いの波平さ!!」

マスオの体が今度は勢いよく地面にたたきつけられた。

サザエ「マスオさぁん!!」

部屋の端っこで震えているフネ、ワカメ、タラ。

波平「押しつぶしてくれるわ!!」

メキメキ音をたて、床にめり込んでいくマスオ。

マスオ(ち・・・力が・・・炎が・・・出せない・・・!!)

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:41:05.90 ID:UKVAQ4Wg0

波平「ふぅ、弱いな」

マスオは床にめり込み、血まみれになっている。

かろうじて息はあるようだ。

波平「飲み友達のよしみで命は取らないでおいてやろう。」

   「しかしもう二度と自分の足では歩けまい。」

波平を見てただ震えているサザエ、フネ、ワカメ、タラちゃん。

波平「わしの能力はこれだけじゃないんだなあ」

頭に生えた一本の髪の毛を4人の頭に突き刺した。

波平「新たなる4人の能力者よ、わしの忠実なるしもべとなれ!!」

波平の2つ目の能力、それは頭の毛で突き刺した者を能力に目覚めさせ、自分の意のままに操ることだったのだ!

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:46:52.82 ID:UKVAQ4Wg0

ノリスケの家のインターホンを押しまくるカツオ。

ガチャ

ノリスケ「やぁ、カツオ君じゃないか。どうしたんだい?」

カツオはすべての事情をノリスケに説明した。

ノリスケ「そうか・・・そんなことが・・・」

     「マスオ君は、一人で波平さんに立ち向かったのかい?」

カツオ「はい。僕を逃がすために・・・」

ノリスケ「冷たいことを言うようだが、マスオ君はもう生きちゃいないだろう。」

カツオ「えぇー!?」

ノリスケ「波平さんの能力は圧倒的だ。マスオ君の能力じゃ、波平さんの前に立っていることすら難しい」

カツオ「そんな・・・」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:43:52.68 ID:hUd9S59K0

っつーか一本の毛ぬくなよwwwwwwwwwwしかもなんで4人に刺せるんだよwwwwwwwwwwww

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:50:40.50 ID:UKVAQ4Wg0

>>25焼き鳥的な感じで刺してる

ノリスケ「それにしてもカツオ君、あらためて見ると、すごいよ、君。」

カツオ「どういうことです?」

ノリスケ「その体中からほとばしるオーラ!!間違いなく強力な能力者の素質だよ!!」

カツオ「オーラなんてみえませんけど」

ノリスケ「能力者になると、感じるんだ。」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:55:42.96 ID:UKVAQ4Wg0

カツオ「じゃ・・・じゃあ僕の能力を目覚めさせてください!!マスオ兄さんの仇を!!」

ノリスケ「そうは言ってもなぁ・・・能力っていうのは、突然、自然に目覚めるものなんだ。」

     「ぼくにどうこうできる事じゃあないんだよ」

カツオ「え・・・」ションボリ

ノリスケ「!!」

ノリスケが不意に空を見上げた。

カツオ「?」

空を見上げるカツオ。

ノリスケ「な・・・何か飛んでくる」

     「あれは・・・フネさん!!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 13:58:59.80 ID:UKVAQ4Wg0

ドン!!

ノリスケ家の前にある道路へ着地するフネ。

フネ「見つけましたよ」

カツオ「母さんまで!?」

ノリスケ「フネさんも能力者なのか!?」

フネ「波平様のため、始末する」

フネの目は焦点が合っていない。

ノリスケ「ま・・・まさか・・・操られているのか!?」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:05:05.06 ID:UKVAQ4Wg0

突然、フネの着物のすそから大量の水があふれ出した。

ノリスケは少しいやらしいことを想像してしまった。

フネからあふれ出した水は龍の形になった

フネ「水龍」

水の龍が突っ込んでくる。

カツオ「ひいい!!死んじゃぅぅ!!」

ノリスケ「よけろ!カツオ君!」

ノリスケは、プロのアメフト選手顔負けのタックルでカツオを突き飛ばした。

カツオ「うわぁ!」

ノリスケ「怪我はないかい!!カツオ君!」

カツオ「ありがとう」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:09:44.65 ID:UKVAQ4Wg0

フネ「邪魔するな」

ノリスケ「カツオ君はぼくらの希望・・・未来への希望なんだ!!手は出させない!!」

     「僕が相手だ!!」

カツオ「ノリスケおじさん・・・」

ノリスケ「スネークウィップ!!」

ノリスケが手にしていたのは、蛇の顔のついた鞭のようなものであった。

ノリスケ「来い!!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:15:22.23 ID:UKVAQ4Wg0

フネ「お望みどおり、貴様から始末してやろう。」

   「水龍」

今度は2つの龍が襲ってきた。

ノリスケ「そのていどか!」

ノリスケはすごい鞭さばきで一頭めの龍を撃破した。

しかし今度はさらに、フネが3頭の龍を出してきた。

フネ「合計4頭の龍の一斉攻撃!かわせまい!」

ノリスケは斜めに大きく鞭を振った。

一気に4頭まっぷたつにしようというのだ

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:19:53.29 ID:UKVAQ4Wg0

フネ「フハハッ!よければいいだけのこと!」

4頭の龍は斬撃をかわした。

龍が向かってくる。

フネ「かかったな!大振りの後は隙が大きい!」

ノリスケ「!!」

カツオ「ノリスケおじさぁーーーーーーーーーーーーん!!!!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:23:34.24 ID:UKVAQ4Wg0

しかし、ノリスケは笑った。

フネ「!?」

ノリスケ「あまいな」

なんとノリスケの鞭が急に伸びた!

ノリスケ「ただの鞭じゃあない。能力でできた鞭なんだぜ」

フネ「な・・・なにぃー!?よけきれ・・・」

フネは右肩から左腰までまっぷたつにされた。

ノリスケ「この勝負、僕の作戦勝ちだな。」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:29:34.91 ID:UKVAQ4Wg0

―フネ死亡―

ノリスケ「もうここも危ない。花沢不動産へ逃げよう。」

カツオ「あ・・・うん」

2人は花沢不動産へと走り出した。



一方、磯野家、波平の部屋

波平「毛根で感じる・・・フネがやられたようだ。」

ワカメ「次は私が行きましょうか」

波平「気を付けろ。ノリスケはああ見えて頭は切れるほうだ。それに、やつらにもまだ仲間がいるやもしれん」

ワカメ「わかりました」

ワカメは屋根の上をつたって、カツオたちを始末しに向かった。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:35:56.97 ID:UKVAQ4Wg0

花沢不動産についた2人。

カツオ「ごめんくださーい」

花沢「磯野くぅーん!!」

花沢さんがカツオに抱き着いた。

カツオ「痛いよ花沢さん」

花沢「無事でよかったわ!!」

カツオ「え?なんでそのことを?」

花沢父「町の中で強力なオーラを持つ者どうしのぶつかり合いを感じたのでな」ザッ

ノリスケ「花沢さんの感知能力もさすがですね!」

花沢父「なぁに、まだまだ現役だよ」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:42:30.92 ID:UKVAQ4Wg0

ドゴォォォォン!!

花沢不動産の屋根が崩れ落ちてきた。

花沢父「カツオ君!危ない!!」

花沢父はカツオをかばった。

ザクッザクッザクッ!

花沢父「げふっ!!」

カツオ「あぁ!!」

花澤さんはカツオを守ったため、自分の防御が間に合わず、背中に柱がささった。

吐血する花沢父。

花沢「父ちゃーーーん!!」

花沢父は、もう自分が助からないことを知った。

花沢父「花子・・・幸せになれ・・・」

    「カツオ君・・・花子を・・・花子を頼んだぞ・・・」

ガクッ

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:50:33.41 ID:UKVAQ4Wg0

倒れこむ花沢父。

死んでしまったのか気絶したのかわからない。

カツオ「そんな・・・僕のせいで・・・」

その時、ボロボロの屋根の上から、ワカメが飛び降り、花沢さんの頭を踏みつぶした。

ノリスケ「なっ!!」

ワカメ「まずは一人。」

花澤「・・・」

   「・・・よくも」

   「よくも父ちゃんをぉぉぉぉ!!!」

ノリスケ「!!あの能力を使う気か!!離れるんだカツオ君!!」

カツオを引っ張って花沢不動産から出るノリスケ

花沢「腐敗陣!!」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 14:56:56.12 ID:UKVAQ4Wg0

花沢不動産が粘土のようになり、溶けていく。

花沢「私の能力はまわりのものを腐らせ、溶かす。まぁ、生き物はすぐには溶かせないけど」

二人の服は溶けないが、そこはご都合主義だ。

ワカメ「?」

ワカメは、自分の頬を触った。ヌルヌルしている。

花沢「気が付いた?そう。あなたの皮膚の表面は、もう溶け始めている!!」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:01:25.68 ID:UKVAQ4Wg0

花澤「あなたが溶けて死ぬまで、あと5分ってとこかしら」

ワカメ「なら5分以内にあなたを殺す。」

花沢「できるかしら」

ワカメ「ポイズンボディ!!」

ワカメの体が紫色に変わった。

ワカメ「私があなたに触れたとき、それはあなたの敗北を意味する」

花沢「触れれば、だけどね」

ワカメ「行くぞ!!」

花沢「来いぃぃ!!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:07:24.31 ID:UKVAQ4Wg0

ワカメは花沢に殴り掛かる。

しかし、溶けた床g盛り上がり、パンチをガードする。

殴られた床の壁は毒で朽ちてゆく。

ワカメ「私のラッシュのスピードが速いか、あなたが5分間守り切れるか」

花沢「勝負ね」

カツオとノリスケは、ただ溶けゆく花沢不動産を見つめるしかなかった。

カツオ「あ!」

花沢不動産がついに崩れ落ちた。

その時、その中に立っていたのは・・・









ワカメであった

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:11:54.17 ID:UKVAQ4Wg0

ワカメ「ふう・・・危なかった・・・」

カツオとノリスケをにらみつけるワカメ

カツオ「ひぃぃぃ!!」

ワカメが猛ダッシュでこっちへ向かってくる。

ノリスケ「カツオ君!逃げるんだ!ここはぼくが!!」

鞭を振り回すノリスケ。

しかしワカメはそれをことごとく避け・・・

ワカメ「もらった!!」

ワカメの指が、ノリスケの左腕を触れた。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:17:19.48 ID:UKVAQ4Wg0

ノリスケ「うわああああああ!!」

ノリスケの手首から、肩へと毒が昇ってゆく。

ノリスケ「こうなったら・・・うおおおおおおお!!」

ノリスケは鞭を振り、左手を切断し、毒の進行を止めた。

ノリスケ「ぐああああああ・・・うっ・・・はぁ!!」

ワカメ「ちっ。しかしもうこいつは戦えまい。」

カツオは腰が抜けて動けなかった。

カツオ(ノリスケおじさんまでやられる・・!)

ワカメ「止めだ!!」

ノリスケ「ちくしょぉぉぉぉ!!」



その時!!

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:20:26.84 ID:UKVAQ4Wg0

ワカメが横へ吹き飛んだ。

ノリスケ「!?」

???「原稿を書いていたら、邪悪なオーラの気配がしましてな」

ワカメ「!!」

ノリスケ「その声は!!」

カツオ「伊佐坂先生!!」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:29:31.91 ID:UKVAQ4Wg0

ワカメ「手も触れずに私を吹き飛ばした・・・だと!?」

    「まさか・・・波平様と同じ能力!?」

伊佐坂「いいえ。私の能力は肉体強化。拳圧であなたを吹き飛ばしたのです」

ワカメ「拳圧だと!?」

ノリスケ「先生も能力者だったんですね!!」

伊佐坂「原稿を書いていたら突然目覚めましてな」

    「まぁ、話はこのぐらいにして、彼女を始末するとしましょうかね」

ワカメ「ほざけ!!」

ダッシュで伊佐坂に襲い掛かるワカメ。

伊佐坂「遅い」

伊佐坂は、空中を思い切りけった。

その瞬間、ワカメの胴体に風穴があいた。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:35:30.08 ID:UKVAQ4Wg0

ワカメ「カッ・・・!!」

伊佐坂「ほっほっほっほっほっ!!」

伊佐坂は連続で空中を蹴った。

ワカメ「ぐがぁっ!がっ!がぶぁっ!」

ワカメは哀れな肉片となり、道路に落ちた。

伊佐坂「こういうところは敵にすぐ見つかってしまいますな」

    「磯野君の通っている小学校に身を隠しましょう。今日は日曜ですし、誰もいないでしょう。」

3人は小学校へと走り出した。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:43:38.07 ID:UKVAQ4Wg0

―磯野家―

波平「毛根で感じる・・・。ワカメも倒された。」

サザエ「ワカメがやられたとなると、あっちにも相当の強者がいるんでしょう。」

    「今度は私とタラちゃんの二人で行きます。」

タラちゃん「殺るでーす!!」

波平「まかせた。ワカメやフネとはお前らはランクが違う。存分に殺ってこい」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:50:16.78 ID:UKVAQ4Wg0

小学校の3階に隠れる3人。

ノリスケ「それはそうと、先生、原稿の調子は?」

伊佐坂「え?」ギクッ

    「あとクライマックスだけですよ・・・ははは・・・」

ノリスケ「それはよかった」

そうこう話していると、チャイムが鳴った。

その時!!

バリィィィィィィン!!

校舎の窓ガラスが全部割れた。

ノリスケ「敵か!?」

伊佐坂「そのようですな」

廊下の壁が吹き飛び、2人の敵が入ってきた。

タラちゃん「いたでーす」

サザエ「殺るわよ、タラちゃん」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 15:59:36.78 ID:UKVAQ4Wg0

伊佐坂「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!」

タラちゃんに飛びかかる伊佐坂。

伊佐坂「頭蓋骨を叩き割って背骨を引き抜いてくれるわ!!」

タラちゃん「えいっ」

伊佐坂「ぐあ!!」

伊佐坂が吹き飛ばされた。

伊佐坂「超音波か!!」

タラちゃん「行っくでーす!!」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:00:06.27 ID:UKVAQ4Wg0

伊佐坂「拳圧!!」ボファ!!

それをひらりとかわすタラちゃん

タラちゃん「そりゃ!!」

超音波を発射するタラちゃん。

伊佐坂「ぐぁ!!耳がぁ!!」

しかし伊佐坂はひるまず拳圧を繰り出し続ける。

タラちゃん「接近戦はまずいでーす!」

床を破壊し、2階へ距離をとるタラちゃん。

伊佐坂「まてぃ!!」

伊佐坂も床を破壊し、後を追う。

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:07:44.48 ID:UKVAQ4Wg0

ノリスケは切断した肩の出血は止めたものの、相当疲労している。

ノリスケ「サザエ!来ぉい!!」

カツオ「ノリスケおじさん!今度こそ本当に死んじゃうよ!!」

ノリスケ「カツオ君は逃げろ!!いつか君が能力に目覚めたら、波平をたおせ!!それまで逃げるんだ!いいな!」

サザエの手が映画に出てくる悪魔の手のような形に変形した。

ノリスケ「それが君の能力か!」

カツオ(また僕は逃げるのか!また僕のせいで死なせるのか!もうそれだけはいやだ!)

    「うおおおおおおおおおお!!」


その時!まばゆい光がカツオを包んだ!

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:13:20.87 ID:UKVAQ4Wg0

カツオ「!?」

ノリスケ「この光・・・!まさか・・・目覚めたのか!?」

カツオ(わかる・・・どのようにして力を使えばいいのか・・・わかる・・・)

カツオの手に、黄金のバットが現れた。

カツオ「うらぁ!」

カツオは思い切りスイングした。

次の瞬間!

サザエの胴体が消滅した。

サザエ「まさか・・・空間を・・・!?」

サザエは倒れた。

ノリスケ「この能力なら・・・波平を倒せるかもしれない!!」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:19:16.81 ID:UKVAQ4Wg0

―2階廊下―

伊佐坂「どうにかして間合いを詰めなければ!」

タラちゃん「死ねでーす!」

伊佐坂「ぐあ!!」

伊佐坂は吹き飛ばされ、壁に激突した。

伊佐坂「うぐぁ・・・!!つ・・・強い・・・!!」

そのとき

伊佐坂が下りてきた天井の穴から、カツオが下りてきた。

伊佐坂「カツオ君!来ちゃだめだ!!」

カツオ「うおおおおおお!」

カツオはタラちゃんを縦に一刀両断した。

伊佐坂「カツオ君・・・ついに目覚めたんだね!!」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:23:16.30 ID:UKVAQ4Wg0

カツオ「ノリスケおじさん、伊佐坂先生の手当てをお願いします!!」

ノリスケ「ああ。君はどこへ?」

カツオ「波平と決着をつけに行きます」

ノリスケ「そうか・・・気をつけてな」

カツオ「はい。」

伊佐坂「信じているぞ」

カツオは一言うなずいて、学校をあとにし、磯野家へ走り出した。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:27:24.17 ID:UKVAQ4Wg0

カツオは走った。

花沢さんの死。

花沢さんの父さんの死。

フネ、ワカメの死。

タラちゃん、サザエをこの手で殺してしまったこと。

いろいろなことを考えながら走った。

あと少しで家に着く。

そこで決着がつく。

そう思ったその時!

カツオの前に現れたのは

中島だった。

中島「磯野〜!野球しようぜ〜!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:32:27.87 ID:UKVAQ4Wg0

中島は白銀のバットを持っていた。

カツオ「中島もバットに関係した能力なのか!?」

中島「さぁ?どうだかな」

カツオは無二の親友を殺さなければならないのかと思った。

中島「こいよ」

カツオ「うわああああああああああ!!」

カツオは中島のメガネごと頭を消滅させた。

カツオ「くっ!!」

カツオはまた走り出した。

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:36:46.83 ID:UKVAQ4Wg0

カツオは家の玄関を勢いよく開けた。

カツオ「波平ぃぃ!!」

波平が奥の部屋から姿を現した。

波平「ここに来たということは、あの2人を倒してきたということか」

カツオ「ああ」

波平「目覚めたのか?」

カツオ「ああ」

波平「そのバットで何をするつもりだ?」

カツオ「貴様を殺すのさ!!」

カツオは波平に襲い掛かった。

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:41:51.18 ID:UKVAQ4Wg0

波平は重力でカツオを押しつぶそうとする。

カツオはバットで重力を消滅させた。

カツオがバットを振る。

しかし波平はそれを軽くよける。

後ろの壁が消滅した。

一進一退の攻防が続くかに見えた。

だがそうではなかった。

カツオだけが明らかにダメージを追って行いく。

波平のほうがはるかに体力、戦闘センスが上なのだ。

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:45:04.20 ID:UKVAQ4Wg0

ついに波平の攻撃がカツオに直撃する。

カツオ「うぐあああ!!」

壁にめり込んでいくカツオ。

カツオ「くっ・・・強い・・・バットが・・・振れない・・・!!」

波平「止めだ。」

その時

波平を炎がつつんだ。

波平「!?」

マスオ「カツオ君を殺させてたまるかぁ!!」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:49:33.79 ID:UKVAQ4Wg0

そこには床に倒れたマスオがいた。

マスオ「うおおおおお!!今だカツオくぅん!!」

カツオ「マスオ兄さん!!」

波平「このクソ野郎がぁぁぁぁぁぁ!!」

波平が炎を吹き飛ばす。

波平「せっかく生かしてやったのに・・・その恩をあだで返すとは・・・死ね」

カツオ「うおりゃあああああ!!」

波平の右手が消滅した。

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 16:58:42.92 ID:UKVAQ4Wg0

波平「ぐああああああああああ!!腕があああああああ!!」

マスオ「いけえええ!!カツオ君!!」

波平「くっそおおおお!!」

波平は自分に重力をかけ、窓を突き破り、家から脱出した。

カツオ「まて!」

波平「出血が止まらん・・・どうする・・・くそ・・・くそ・・・」

その時

波平の頭の上の1本の毛がものすごいスピードで伸び始めた。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 17:03:00.26 ID:UKVAQ4Wg0

のびていく毛は、枝分かれしていき、葉のない木のようになった。

波平「まさか・・・わしの能力が・・・進化したのか!?」

枝分かれした髪の毛は四方八方に広がっていく。

カツオ「なんだこれは!?」

広がった毛は、町中の人の頭を貫いた。

波平「ふはははははははは!!すごい・・・すごいぞ!」

   「町中の人間はわしの意のままだ!!」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 17:09:21.67 ID:UKVAQ4Wg0

カツオ「やめろ波平!!」

波平「やめろと言われてやめるとでも思うのかね?」

カツオ「くっ!殺す!そうすれば町の人の支配も解けるだろう!!」

波平は自分に重力をかけ、新幹線並みのスピードで逃走した。

カツオ「くっそぉぉ!!」

波平「一度に数百人・・・数千人の人を操れたのはいいが、能力には目覚めていないのか。」

   「能力ノ素質のないものもいるからな・・・」

   「しかしこれであの忌々しいカツオをリンチしてくれるわ!!」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 17:11:49.93 ID:UKVAQ4Wg0

カツオ「大変なことになったぞ・・・」

マスオ「波平を探すんだ!!そうすれば町の人はわれに返る!!」

カツオ「わかった!!」

マスオ「頼んだぞ!!」

カツオ「この街の平和を・・・取り戻す!!」





第2話に続く

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/06(土) 17:14:19.24 ID:UKVAQ4Wg0

第2話は明日あたり書こうと思います。



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