1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 17:59:23.18 ID:KeoMJ9kh0
キョン「団長の第一声がそれか……」
みくる「ほ、ほんとなんですかぁ……?」
キョン「朝比奈さん、本気にしないほうがいいですよ」
キョン「どうせTVで幼児でもみて可愛かったから保育園に行くとか言い出すだけですよ」
ハルヒ「はぁ!? 嘘なわけないでしょ!? 証拠見せてあげるから! ほら」
キョン「これは……妊娠検査薬……この印は」
古泉「陽性ですね……」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:03:10.68 ID:KeoMJ9kh0
キョン「嘘かと思えば……このバカ野郎!! 相手は一体どこのどいつだ!!」
ハルヒ「……それがわからないのよ。なんだか吐き気がするなーって思ってて……」
みくる「え……ぇえ!?」
キョン「そんなわけあるか! 正直に話せ!!」
ハルヒ「そんなの私が聞きたいわよ! それでね。考えたんだけど私は産むわ。そしてSOS団で育てましょう!!」
ハルヒ「なんだかワクワクしてきたわ!! 名前を考えましょう!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:08:22.35 ID:KeoMJ9kh0
キョン「いいから相手は誰だ!? 言えないって事は逃げられたのか!?」
ハルヒ「だから知らないっつーの! もしかしてあんたが私に夜這いでもかけたんじゃないの!?」
キョン「俺がお前なんかにそんなことするか!! このクソビッチ!!」
ハルヒ「なによ! もうあんたなんて知らないわ!! バカキョン!!」ダッ
キョン「……」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:12:55.49 ID:KeoMJ9kh0
みくる「涼宮さん……」
古泉「困ったものです……」
キョン「しかしハルヒの奴、元々人格破綻してると思っていたが、性器まで破綻していたとは……」
古泉「ええ。僕もショックですよ。心の底で涼宮さんは永遠に夢見る少女のままだと思っていましたから」
みくる「しかし、結局相手の男性は誰なのでしょう?」
キョン(そんなことが分かるのは1人しかいない……)
キョン「長門、ハルヒの相手は誰なんだ? わかるか?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:19:02.42 ID:KeoMJ9kh0
長門「それは……あなた」
キョン「……?」
長門「聞き取れなかったようなので繰り返す。涼宮ハルヒの子供の父親はあなた」
長門「遺伝子透視装置を起動、涼宮ハルヒの子宮をスキャンした結果」
長門「あなたの遺伝子に依る生命だという事実が判明した」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:22:46.43 ID:KeoMJ9kh0
古泉「……さきほど、涼宮さんの前でしらばっくれてましたよね……まさか本当に夜這いを……」
みくる「ひ、ひどいです、キョン君!! 思いっきり当事者の癖に涼宮を罵倒するだなんて」
キョン(な、なにをいっている。長門まで……)
キョン「ちょ、ちょっとまて、俺は本当に記憶がない。それに、俺はさっき言ったとおり童貞だ」
キョン(俺童貞だよな……長門に指摘されると自分を疑ってしまう……)
キョン(ってことは……ハルヒの奴俺が寝てる間に俺から精液を……?)
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:28:50.60 ID:KeoMJ9kh0
みくる「……」じー
古泉「長門さん」
長門「あなたの記憶は間違っていない。あなたは童貞。さらにつけ加えるなら涼宮ハルヒも処女」
みくる「どういうことですか?」
古泉「チェリーボーイの父ってどういう……」
長門「記憶というのは曖昧なもの。そしてそれ以上に曖昧なのは涼宮ハルヒの願望によって姿を変えるこの世界」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:34:25.37 ID:KeoMJ9kh0
長門「涼宮ハルヒはあなたが好きだった」
キョン「……」
長門「それこそあなたの子供を望むくらいに」
キョン「ちょっとまて……その先は……」
長門「そう、世界を改変した結果、処女懐妊」
キョン(ハルヒ……お前とうとう聖母にまでなってしまったのか……なんでもありだな)
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:36:51.29 ID:KeoMJ9kh0
キョン「ちょっと待て、そしたら俺は何者になるんだよ……」
長門「少なくとも神様ではない」
キョン「……」
みくる「なんだか壮大な話になってきました……」
古泉「なんだか僕達の名も後世にも残りそうな勢いですね」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:46:05.66 ID:KeoMJ9kh0
キョン(しかし、なんだ……このまま進むとどうなる?)
キョン「なぁ、俺はどうすればいいんだ」
古泉「そうですね。処女懐妊とは言えお腹の子供は貴方の子供に変わりありません。
そして、涼宮さんの両親は涼宮さんと一番仲のいい異性にDNA鑑定を求めるかもしれません。
涼宮さんの性格上、堕胎という選択はありえないでしょう。
そうなればあなたは認知せざるを得なくなるかもしれません」
キョン「そんな……確信もないのにDNAを求めるなんて……」
古泉「涼宮さんの人格破綻ぶりから考えると両親も相当かと」
キョン「……」
長門「おめでとう。パパ」
キョン「よせ!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 18:55:10.92 ID:KeoMJ9kh0
キョン(しかし、そんな未来予想が簡単にできてしまった……)
キョン「で、どうすればいい?」
古泉「これまでと同じです。納得させるしかありません。子供なんて要らないと思わせるしかないです」
古泉「想像妊娠だったということにさせるのです。それも無理なら物理的に堕胎です」
キョン「……しかし、なんていうか、その……高校生の体で堕胎というのは……傷付きそうで……」
古泉「ならば、父親になりますか?」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 19:00:00.65 ID:KeoMJ9kh0
古泉「実際、悪くはない話です。涼宮さんは能力を差し置いてもバイタリティにも才能にも溢れています」
古泉「子供を産んだ後に有名大学に合格、大企業に入社し独立」
古泉「巨万の富を得るというも現実も想像するに難しくありません」
古泉「それに加えて、あの器量。申し分のないものだと思いますが」
キョン「性格的なものが最悪じゃねーか。その他もあくまでも想像だろう?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/27(水) 19:13:16.71 ID:KeoMJ9kh0
古泉「いずれにせよ、覚悟は必要かと思われますよ」
みくる「は、反対です!! せっ折角できた命なんですよ! キョン君お父さんになってください」
古泉「しかし、楽観的に考えるべきでないというのならば、我々は高校生です。堕胎は一番現実的な手段かと思われますが」
みくる「現実的でもだ、だめですぅ!! ね、キョン君。涼宮さんとならきっと大丈夫です」
古泉「先ほどは確かに涼宮さんの大いなる可能性を述べましたが、それでも……先立つものが必要です」
長門「外野がガヤガヤ言っても埒が明かない。ここはあなたが決断するべき」