1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:21:44.77 ID:wba7IW8F0
ドラ「シュレーディンガーの猫?また急にどうして?」
のび「何となく?」
ドラ「何となくって…まあ、いいや。シュレーディンガーの猫っていうのはね」
のび「うんうん」
2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:24:13.02 ID:wba7IW8F0
ドラ「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%8C%AB」
のび「???」
ドラ「…やはり君には難しかったか」
のび「もっと簡単に言ってよー」
3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:25:52.05 ID:wba7IW8F0
ドラ「例えばここに死にかけの猫がいたとした」
のび「うん」
ドラ「その猫を箱に入れてしまうんだ」
のび「えー!かわいそうに!」
ドラ「猫を入れたままの箱を開けなければ、中で猫が死んでるか分からないだろう?」
のび「死にかけの猫なら死んでいるんじゃない?」
ドラ「そうだね。死んでるかもしれない。でも生きているかもしれない。箱の中を覗かない限り分からないけれど」
のび「まあ、確かに」
ドラ「箱の中の様子が分からなければ、箱の中で死んでいる猫、生きている猫が存在するって事がシュレーディンガーの猫だよ。分かったか?」
のび「うーん…多分?」
4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:27:30.61 ID:wba7IW8F0
ドラ「結果が分からない状態じゃあ、いくつも可能性があるって事だよ」
のび「じゃあ…映画で見たけど、未来では僕と静ちゃんが結婚したよね?」
ドラ「そうだったね」
のび「でも第一話だと、僕はジャイ子と結婚していたよ?それもシュレーディンガーの猫?」
ドラ「ちょっと違うけれど、可能性があるって所は同じだな」
のび「えっ!?じゃ、じゃあ僕はまだジャイ子と結婚するかもしれないって事ぉ!?」
ドラ「むしろ今の所だと、結婚できない可能性の方が高いかもね」
5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:29:18.00 ID:wba7IW8F0
-その夜-
のび(シュレーディンガーの猫かぁ…凄く難しかったなあ。でもしかし…)
のび(僕がジャイ子と結婚?冗談じゃない!!)
のび(僕のお嫁さんは静香ちゃんが良いのに…)
のび(どうすれば……)
6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:29:48.24 ID:wba7IW8F0
のび「そうだ!!」
ガラッ
ドラ「…のび太君。まだ起きていたの?」
のび「あ、ごめん。起こしちゃった?」
ドラ「良いけど、早く寝なよ。明日も学校だろ?」
のび「うん、おやすみ」
7 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:31:09.81 ID:wba7IW8F0
-翌日放課後-
キーンコーンカーンコーン
ジャ「おい、のび太。帰ったら空き地に来い。野球の人数が足りないから特別に入れてやる」
スネ夫「ありがたく思えよー」
のび「あ、ごめん。ちょっと用事があって…」
ジャ「何だよ!この俺様が直々に誘ってやってるっていうのに。それよりも大事な用事だって言うのか〜?」
スネ夫「のび太の癖に生意気だぞー!」
のび「うっ…ごめん!僕の将来の為なんだー!!」タタタタッ
ジャ「…何だよ、アイツ」
スネ夫「さあ?」
8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:32:14.93 ID:wba7IW8F0
のび「ふう、危うく捕まるところだった」
のび「それじゃあ裏山に行こう。このスペアポケットから…」
のび「どこでもドアー」タッタタターターターター♪
9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:33:57.63 ID:wba7IW8F0
-裏山-
ガチャ
のび「やあ、待ったかい?」バタン
ジャイコ「のび太さん?この手紙を出したのって、あんただったの?」
のび「いかにも。この僕さ」
ジャイコ「あんた、これ一体なんて書いてあるの?」
のび「え?君、字が読めないの?」
ジャイコ「『ヅャイ子へ。君に犬じな話があるやら、うらやまに未い。みらいの君の夫じゃない入より』」
のび「一体、何を言ってるんだ?」
ジャイコ「あんたからの手紙。これ、字が間違いだらけよ。あんた字もまともに書けないの?」
のび「それはっ間違いは誰にでもあるだろ!」
10 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:34:37.88 ID:wba7IW8F0
ジャイコ「じゃあ、何の用?」
のび「そうだ。君に言いたい事があるんだ」
ジャイコ「なによ」
のび「僕は君を好きに」
11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:35:29.29 ID:wba7IW8F0
のび「好きにならない!絶対にだ!」
ジャイコ「!」
のび「だから僕の事は諦めてくれ!」
ジャイコ「…」
のび「僕は静ちゃんと結婚するんだ」
ジャイコ「…」
のび「だからっ頼む!この通りだよ」
ジャイコ「…ば、馬鹿にしないでよ!!」
のび「!?」
12 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:36:38.30 ID:wba7IW8F0
ジャイコ「黙って聞いてれば好き勝手言ってくれて…何が諦めてくれですって?私が、いつ、あんたを好きだと言ったの!?」
のび「だって未来では…」
ジャイコ「成績も運動神経も顔も悪い。おまけに弱虫で泣き虫。人に頼ってやっと生きている勘違い男なんて、億積まれたって好きにならないわ!!」
のび「うぅ…酷い!酷すぎる!」
ジャイコ「しかも源さんと結婚したいなんて、おこがましいにも程があるわ」
のび「何だとぉ!?」
13 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:37:28.67 ID:wba7IW8F0
のび「お前なんかあ」ガシッ
ジャイコ「何よ!叩くつもり?」
のび「お前なんかあ」ガチャ
ジャイコ「…え?」
14 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:38:51.29 ID:wba7IW8F0
のび「お前なんか!!」ドン
ジャイコ「あ…いや…」
バタン
のび「はあ…はあ…はあ…酷い…」
15 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:40:16.19 ID:wba7IW8F0
・
・
・
のび「酷いよ。あんまりだ」
のび「いくらなんでも、酷すぎる。言って良い事と悪い事も分からないのか。あいつは」
のび「…ジャイ子をどこでもドアに突き飛ばしたけど、ドアの向こうはどこだったっけ?」
のび「…」
のび「頭にきてたからちゃんと考えていなかった…」
のび「もしかして、これは不味い事になったのでは?」
のび「あ、そうだ!」
のび「シュレーディンガーの猫だ!」
16 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:41:31.63 ID:wba7IW8F0
のび「ジャイ子をどこでもドアに入れたけど、ジャイ子を探さなければ、ジャイ子が元気でいるって事になる」
のび「うん。探さなきゃ、結果が分からないもん。そういう事だよね?」
のび「しかも僕の前にもう現れないんだから。僕が静香ちゃんと…うふふ」
のび「思ってたのと違う結果になったけど…やったぞお!万歳ー!!」
17 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:43:00.47 ID:wba7IW8F0
-翌日学校-
のび「おっはよー」
ざわざわざわざわ
のび「ん?何だか騒がしいな」
スネ夫「あ、のび太だ!」
ジャ「のび太だと!?」
のび「え?なに、どうしたんだよ」
ジャ「お前、ジャイ子を…」
18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:44:40.95 ID:wba7IW8F0
ジャ「ジャイ子を見なかったか!?」
のび「え?」
スネ夫「ジャイ子ちゃんが昨日から帰って来ないんだってさ。のび太は何か知らないか?」
のび「知らないよ!ぜーんぜーん知らないよ!」
ジャ「ちっ、使えねぇ」
静香「武さん。のび太さんどうだって?」
ジャ「知らないってよ」
静香「え?…そうなの」
19 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:45:52.19 ID:wba7IW8F0
スネ夫「そうだ!ドラえもんだよ!」
ジャ「おおう!そうだ!!ドラえもんだ!!」
のび「ええ!?」
ジャ「何だよ!」
のび「いや…何でもないけど」
スネ夫「ジャイアン。こんな奴、放っといて早く行こうよ」
ジャ「おう」
のび「…どうしよう」
しず「…」
20 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:46:47.52 ID:wba7IW8F0
-野比家-
ジャ「おっ邪魔しまーす」
タマ子「あら、いらっしゃい。みんな揃ってどうしたの」
スネ夫「僕達、宿題しに来たんです」
タマ子「まあ?本当に?偉いわね〜。後でおやつを持っていくわ」
「「ありがとうがざいまーす」」
のび(ドラえもん…どうか出掛けていてくれ!)
21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:47:25.54 ID:wba7IW8F0
-のび太の部屋-
ジャ「ドラえもーん!!」
ドラ「あれ、ジャイアン?それに皆も」
のび「あちゃー…」
22 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:48:30.93 ID:wba7IW8F0
ジャ「実は」カクカクシカジカ
ドラ「成る程。それは心配だ」
スネ夫「何とか探せない?」
ドラ「うーん。探せないことはないけれど、今は無理だよ」
ジャ「どうしてだよ!!」
ドラ「四次元ポケットの調子が悪くて、メンテナンスに出しているんだ」
スネ夫「じゃあ、スペアポケットは!?」
ドラ「それもない……見当たらないんだ」
ジャ「嘘だろ!?ちゃんと探したのかよ!!」
ドラ「探したさ。四次元ポケットが戻ってきたら、また道具を使って探そうと思っていたけど」
23 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:49:25.35 ID:wba7IW8F0
スネ夫「じゃあ、タイムマシン!」
ジャ「それだ!!」
ドラ「言いにくいんだけど、それも…」
ジャ「つ、か、え、な、い、とか、言うつもりじゃないよな?」
ドラ「…使えないんだ」
ジャ「このっ野郎!!」
スネ夫「ジャイアン落ち着いて!」
静香「タケシさんっ」
のび(やったあぁ!!)
24 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:51:11.75 ID:wba7IW8F0
静香「タイムマシンが使えないって、どういう事なの?」
ドラ「ほら、この通りだよ」ガラッ
のび「何だい、これ?」
ドラ「時空嵐さ」
ジャ「関係ない!ジャイ子の為なら日の中、時空嵐の中だ!!」
ドラ「うわあ!よせ!!タイムマシンもスペアポケットにしまっているんだ!」
スネ夫「あーもう!どうしてなくしたんだよー!」
ドラ「僕だって好きでなくした訳じゃない!それに例えタイムマシンがあったからって、時空嵐だもの。どの時代に飛ばされるか分からないぞ」
25 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:52:00.27 ID:wba7IW8F0
-夜-
のび(いよいよ大事になってきたなあ)
のび(…ジャイ子もジャイ子さ。とっとと出てきてくれれば良いのに)
のび(はっ!もしかして…僕を困らせて、仕返しのつもりか!)
のび(そう思えば、何だかムカムカしてきたぞ。よーし、このスペアポケットで見つけ出してやる)ガサゴソ
26 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:52:35.66 ID:wba7IW8F0
のび(思い出しトンカチ〜)タッタタターターターター♪
のび(これで、僕の頭を叩くと…)
27 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:54:12.30 ID:wba7IW8F0
〜
G子「成績も運動神経も顔も悪い。おまけに弱虫で泣き虫」
のび(僕だってやれば出きる!)
G子「人に頼ってやっと生きている」
のび(やっと、生きているだってえ!?)
G子「勘違い男なんて、億積まれたって好きにならないわ!!」
のび「うぅ…酷い!酷すぎる!」
のび(どうしてそんなに酷い事が言われなきゃいけないんだ!!僕だって一生懸命生きているのに!!)
G子「しかも源さんと結婚したいなんて、烏滸がましいにも程があるわ」
のび「何だとぉ!?」
のび(僕と静ちゃんの未来まで、馬鹿にするのかあ〜)
のび「お前なんかあ」ガシッ
のび(なんて奴だ。なんて奴だ!!)
G子「何よ!叩くつもり?」
のび「お前なんかあ」ガチャ
のび(僕を、僕を、馬鹿にする奴は)
G子「…え?」
のび((消えてしまえ))
〜
のび「…あ」
28 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:54:57.04 ID:wba7IW8F0
のび「そうだ。僕がどこでもドアを繋げた場所は……海だ」
のび「頭にきてたから、よく覚えてなかったけど、太陽が海に反射して眩しかった」
のび「ドアを閉める時、水に何か落ちる音とドアを叩くような振動があったんだ…」
のび「ああ…そうだ。僕は…」
29 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:55:46.28 ID:wba7IW8F0
のび「やったぞ!」
のび「うひゃあ!やった!ざまあみろ!!僕を僕を馬鹿にするからこうなるんだ!!」
のび「思い出しトンカチで思い出せたけど、凄くムカムカしてきたぞ。くそぅ」
のび「……でも、海か」
のび「いや、大丈夫。シュれーディンガーの猫だ。ジャイ子は海に落ちただけど、僕はその結果を知らないもの」
のび「つまりっジャイ子は死んでいない!多分、元気だ!だから、大丈夫」
30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:57:41.77 ID:wba7IW8F0
-翌日-
ジャ「のび太!スペアポケットは見つかったか!?」ガシッ
のび「ま、まだだよ」
ジャ「…そうか」
のび「意外だ。もっと何か言われるかと思った」
スネ夫「ジャイ子ちゃんの捜索願いを出したんだってよ」
のび「えー!大袈裟な!」
スネ夫「大袈裟なもんか。女の子が二晩も帰って来ないんだぜ。ジャイアンとおじさんは寝ないで探しているし、おばさんは寝込んじゃったんだってさ」
のび「ふぅん、でも僕らだってよく行方不明になるじゃないか」
スネ夫「それは映画か漫画だろ。ここはSS速報VIPだ。何が起きても不思議じゃない」
のび「そういうものなのか」
31 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/23(土) 23:58:56.65 ID:wba7IW8F0
のび(ジャイアンが静かだと、スネ夫も大人しい)
のび(クラスも暗いけど、先生も僕を含めた皆に気を使ってて、凄く優しい)
のび(今日は良い日だなあ)
静香「のび太さん」
のび「あ、静香ちゃあん」
静香「あの、放課後裏山に来てほしいの?良いかしら?」
のび「よっ喜んでっ!」
32 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:00:12.32 ID:unFEr9Wp0
-放課後-
のび(静香ちゃんが裏山で話があるって…これはもしや、告白!)
のび(早速、ジャイ子がいなくなった効果が出てきたか)
のび「善は急げだ!」
のび「どこでもドアー」タッタタターターターター♪
33 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:00:59.57 ID:unFEr9Wp0
-裏山-
のび「しーずかちゃん」
静香「きゃあ!のび太さん!?」
のび「話ってなに?」バタン
静香「…」
のび「あー、もしかしてその話って、最初に『こ』がついたりしない?」
静香「!?」
のび(ビンゴ!)
34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:01:40.44 ID:unFEr9Wp0
のび(本当は男の僕から言うべきだと思うけど、静ちゃんが言いたいなら…うふふ)
静香「…のび太さん」
のび「なあに?」
静香「本当はジャイ子ちゃんがどこへ行ったか、知っているんじゃないの?」
36 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:03:10.19 ID:unFEr9Wp0
のび「な、なななななな何をっ根拠にっ」
静香「…私、ジャイ子ちゃんがいなくなった日、のび太さんがジャイ子ちゃんの下駄箱に手紙を入れたのを見たの」
のび「僕じゃないよ!人違い!」
静香「…それからこの手紙」
のび「それはっ」
静香「ここに落ちていたんだけど。のび太さん、あなたの字よね」
のび「僕の字はこんなに汚くないぞ!」
静香「…じゃあ、どうして?」
のび「え?」
静香「どうしてスペアポケットをあなたが持っているの?」
のび「あ…しまった」
37 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:03:51.49 ID:unFEr9Wp0
静香「…のび太さん、正直に言って」
のび「酷い!僕を疑うの!?これは…そう!拾ったんだ!見つけたんだよ!」
静香「怒らないから、本当の事を言って。ジャイ子ちゃんはどこにいるの?」
のび「違うったら!僕じゃないよ!僕は…ジャイ子を海に落としたりなんか…」
静香「海に!?」
38 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:05:40.88 ID:unFEr9Wp0
静香「どうしてそんな…恐ろしい事を…」
のび「違う違う!静香ちゃん誤解だよ!海に落としただけだからっ」
静香「落としただけ?ああ…どこの海?早く何とかしなくっちゃ…のび太さん、スペアポケットを渡して」
のび「大丈夫だよ!心配しなくても、ジャイ子は元気さ!」
静香「…それはどういう事?」
のび「ふふん、シュレーディンガーの猫って知ってる?」
静香「知らないわ。ドラえもんさんの道具?」
のび「違うよ」
39 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:07:17.51 ID:unFEr9Wp0
のび「シュレーディンガーの猫とは、うーん…例えば猫がいるだろ?しかも死にそうなんだ」
のび「で、死にそうな猫を箱に入れる。外から見えない箱にね」
のび「するとどうだい?猫は死んでない。そういう事なんだ」
しず「あなたの言っている事、さっぱり分からないわ」
のび「あー、だから問題ないんだ。ジャイ子は海に落ちたけど、死んでるかもしれないけど、生きているかもしれないってこと」
しず「問題ない訳ないじゃない!」
40 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:08:31.54 ID:unFEr9Wp0
静香「そうね。確認していないんだもん。生きてるかもしれない。けど、普通はただじゃ済まないわ」
のび「でも生きているかもしれないだろ?」
静香「もういいわ。スペアポケットを貸して。それからドラえもんさんに相談して」
のび「え!?嫌だよ!何言われるか分かったもんじゃない!」
静香「あなた、こんな時にまで何言ってんの!もう、いいわ。歩いて行くから」
のび「あ、待って…待ってよ静香ちゃああん!!」
41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:10:34.48 ID:unFEr9Wp0
静香(一番嫌な想像が当たってしまったようね)
静香(どこの海か分からないけど、とにかく探さなくちゃ…)
静香(万が一、手遅れだったとしても、タイムふろしきを使って元に戻して、それから記憶も消せれば)
静香(一番はタイムマシンが使えたら、のび太さんを止められるのに…)
のび「静香ちゃん!」
42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:11:21.07 ID:unFEr9Wp0
ドカッ
静香「のび、太さん…?」
のび「…あ」
静香「…」ドサッ
のび「静香ちゃん!」
静香「……」
43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:12:16.80 ID:unFEr9Wp0
・
・
・
のび「…めんよ…ごめんよ静香ちゃん…」
静香(ああ、のび太さんが泣いてる?)
のび「ごめんよ…僕が悪かった…」
静香(ううん、いいの。のび太さんは本当に駄目な人ね。やっぱり私がいないと…)
のび「もう…こうするしか…ないんだ」
44 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:14:37.61 ID:unFEr9Wp0
静香(あら?のび太さんが大きい?違うわ。私をスモールライトで小さくしたの?)
静香(…どうして?)
ザクッザクッザクッザクッ
のび「シュレーディンガーの、猫」
静香「!?」
45 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:16:48.43 ID:unFEr9Wp0
静香(そうだった…この人は…)
のび「シュレーディンガーの猫なんだ」
静香(この人は、話のタイトルになった道具を15分間ゴリ押しで使い続ける人だった)
のび「この穴に埋めてしまえば…」ザクッ
静香(もっと、違う方法があるでしょうに)
のび「僕も静香ちゃんは大丈夫」ザクッ
静香(私を…穴に埋めるつもりなの?嫌だ!声が、出ない!やめて!)
47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:17:57.63 ID:unFEr9Wp0
のび「静香ちゃん、ごめん」
静香(いや、手をはなさな…)
のび「大丈夫だから」ポイ
静香「〜〜〜〜!」
48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:19:12.08 ID:unFEr9Wp0
静香「」バキッグチャ
のび「後は埋めるだけか」
静香「」ピクピク
のび「よいしょっ」ザクッ
静香「」ピクピク
のび「うんしょ…疲れるなあ」ザクッ
静香「」ピクピク
のび「でも、これで大丈夫」ザクッ
静香「」
49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:21:07.67 ID:unFEr9Wp0
-夕方-
のび「いたたたた、掌に豆が!しかも破れそうだ!」
のび「でもよくスモールライトを思い出したな。あのまま埋めていたとしたら、もっと時間がかかったぞ」
のび「でも働いた後に見る夕日の美しさ!」
のび「…静香ちゃんにも見せたかったな」
のび「あ、でも僕と静香ちゃんは結婚するんだから、いつだって一緒に見られるや!」
50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:21:33.92 ID:unFEr9Wp0
のび「…あれ?」
51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:22:36.97 ID:unFEr9Wp0
のび「何だか、おかしいなぁ?」
のび「僕は静香ちゃんと結婚する」
のび「静香ちゃんと結婚する為に、ジャイ子を消した。いなくした」
のび「…」
のび「それが静香ちゃんにバレた」
のび「静香ちゃんに怪我をさせたから、嫌われないように、静香ちゃんを埋めた」
のび「??」
52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:24:12.62 ID:unFEr9Wp0
のび「待て!…待てよ」
のび「静香ちゃんを埋めた。そしたら静香ちゃんに嫌われたか、どうかは分からないから…」
のび「あれ?あれ?」
のび「静香ちゃんを…埋めた?」
のび「いやいや、埋めたけど、生きているかもしれない!」
『けど、普通はただじゃ済まないわ』
のび「!」
53 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:25:53.33 ID:unFEr9Wp0
のび「静香ちゃん!!」ザクッザクッザクッ!!
のび「ああ!僕はなんて馬鹿なんだ!」ザクッザクッ
のび「何がシュレーディンガーの猫だ!何が大丈夫だ!大丈夫な訳あるか!!」ザクッザクッ!!
静香「…」
のび「静香ちゃん!!」
54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:27:13.63 ID:unFEr9Wp0
のび「静香ちゃん、ごめんよ!今助けるから…」
のび「お医者さんカバン!!」タッタタターターターター♪
ピーピーピーピー
のび「お願いだ!静香ちゃんを…」
『治療不能、デス』
のび「このポンコツ!」
のび「静香ちゃん!!目を覚まして…静香ちゃん!!」
静香「」
のび「ひっ冷たい!」
静香「」
のび「本当に、死…?」
のび「あああ?あああうあああ!?」
56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 00:28:31.69 ID:unFEr9Wp0
のび「違う!こんなの…そうだ!タイムマシン!!」
のび「アハハ、何で最初から思いつかなかったんだ。本当に僕って馬鹿だなあ」
のび「どこでもドアで一度家に帰ろう!」
のび「静香ちゃん、直ぐに生き返らせてあげるから、待っててね」ガチャ
59 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:05:32.37 ID:unFEr9Wp0
-自宅-
のび「タイムマシン!」バタン
のび「はあ、はあ…」ガラッ
のび「…これは」
60 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:06:04.87 ID:unFEr9Wp0
のび「…ただの引き出し?タイムマシンは?え?え!?」
のび「ああ、そうだ。時空嵐とか言ってたっけ。これはもうドラえもんに聞くしかない」
のび「ドラえもーん!!」
シーン
のび「どこ行ったんだ?」
61 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:07:00.47 ID:unFEr9Wp0
-一階-
だだだだだだ
のび「ママ!!」
ママ「どうしたの?顔色が悪いわよ?」
のび「いや、僕の事はいいんだ。ドラえもんだよ!」
ママ「?」
のび「ドラえもんがどこへ行ったか知らない?」
ママ「ドラえもんって、誰の事?」
のび「!」
62 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:08:17.42 ID:unFEr9Wp0
のび「ドラえもんはドラえもんじゃないか!!僕は急いでいるんだ!!」
タマ子「まあ!親に対して何て口の聞き方ですか!」
のび「ママこそ、どうして酷い事言うんだ!ドラえもんは家族じゃないか!」
タマ子「知らないものは知りません!夢でも見ていたんじゃない」
63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:10:36.95 ID:unFEr9Wp0
-1年後-
のび「スペアポケットがなくなってる…」ブツブツ
のび「パパもドラえもんを知らない…」ブツブツ
のび「タイムマシンが使えない…」ブツブツ
のび「どうして…」ブツブツ
タマ子「のび太」コンコン
のび「」ビクッ
タマ子「タケシさん達がお迎えに来ているわよ」
のび「違う!あれはジャイアンじゃない!」
64 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:11:18.60 ID:unFEr9Wp0
のび「ドラえもんも知らないし!冒険も覚えていないんだ!!」
ママ「何を言ってるの」
のび「ママだって偽物だ!」
ママ「…」
65 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:14:05.68 ID:unFEr9Wp0
‐玄関‐
ガチャリ
タマ子「いつもごめんなさいね。のび太はまだ…」
ジャ「そうか。仕方がない奴だな」
スネ夫「学校来ないと修学旅行の班行、勝手に決めるからなって言ってやって下さい」
タマ子「ありがとう…」グスッ
だだだだだだ
のび「ママ!!」
66 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:15:05.64 ID:unFEr9Wp0
ジャ「のび太…お前、元気そうじゃ…」
のび「今っどこでもドアの!音が!」
タマ子「のび太、だから何を言って」
のび「どこでもドアだよ!どこにでも行けるドアだよ。無人島にも海底にも宇宙にも行ったんだ。楽しかったなあ…」
タマ子「のび太、お願いだから…」
のび「ああああ!?」
67 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:16:27.48 ID:unFEr9Wp0
のび「しししし静香ちゃん!?どう、して…」
静香「おはよう、のび太さん。あのね」
のび「ひいいい!!ひいい!?」
静香「え?なに?私、なにか」
タマ子「ごめんなさい。もう学校に行ってください」
ジャ「でも」
タマ子「この通り、のび太は昔ののび太じゃないんです」
スネ夫「…行こうよジャイアン。のび太だって、あんな姿を僕達に見られたくないだろうし」
68 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:18:26.46 ID:unFEr9Wp0
ジャ「分かったよ」
タマ子「だから、迎えに来るのは…今日で最後に」
ジャ「おばさん。悪いが、それは聞けないぜ」
69 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:19:09.09 ID:unFEr9Wp0
ジャ「のび太は俺の子分だ。子分の面倒を見るのはガキ大将の務めだろ」
スネ夫「そういう事だからおばさん。明日も来るよ。修学旅行のしおり持って」
静香「私達、いつまでも待ってます。お大事に」
ママ「…のび太は良い友達に恵まれたわね」
70 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:22:13.71 ID:unFEr9Wp0
-その夜-
ママ「あなた、今朝もタケシさん達が来てくれてね」
パパ「うん」
ママ「のび太に修学旅行…一緒に行こうって言ってくれて」
パパ「うん」
ママ「のび太が降りてきて、また変な事を喚いたの。でもあの子達、のび太が良くなるのを待ってくれるって」
パパ「うん」
ママ「…のび太を入院させようと思うの」
パパ「!」
72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:22:58.84 ID:unFEr9Wp0
パパ「そ、そうか!やっと決心してくれたか」
ママ「それが…あの子を助けになるなら…私が悪いんだわ。ちょっと出来が悪いくらいで、叱っていたから現実逃避をして」
パパ「のび太がああなったのは君のせいじゃないよ」
ママ「可哀想なのび太…」
73 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:24:26.41 ID:unFEr9Wp0
-数日後-
のび「…」
ママ「どうして…あなた起きているの…」
のび「やっぱり…」
74 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:25:15.32 ID:unFEr9Wp0
のび「僕の食事に睡眠薬を混ぜたな!!」
のび「その人達は誰だ!!」
のび「タイムパトロールか!?それとも悪い奴か!?密輸組織か!?負けないぞおお!!」
ママ「のび太、これは」
職員「いけない奥さん。興奮しているので近付かないで下さい」
のび「ふー、ふー」
75 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:26:24.07 ID:unFEr9Wp0
のび「そうだ!!タイムマシンだああ!!」ガラッ
ガターン
ママ「!」
のび「よーし、静香ちゃんを生き返らせなくちゃ!」
ママ「頭から引き出しに突っ込んで…机の下敷きになっているのに…笑って…ああ、本当にどうして…こんな事に?」ヘナヘナ
のび「そうだ!!これで大丈夫!!シュレーディンガーの猫だああ!!」
76 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:27:21.75 ID:unFEr9Wp0
猫だあぁ…
・
あぁ…
・
ぁ…
・
のび「…」
77 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:29:29.21 ID:unFEr9Wp0
のび太「シュレーディンガーの猫って、なあに?」
ドラ「シュレーディンガーの猫?また急にどうして?」
のび「何となく?」
ドラ「何となくって…まあ、いいや。シュレーディンガーの猫っていうのはね」
おわり。
78 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/24(日) 01:32:26.68 ID:unFEr9Wp0
登場人物の名前がめちゃくちゃで、読みづらくてすみません。
最後までかけてよかったです。
読んでくれた人、レスくれた人、ありがとうございました。
81 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/03/24(日) 04:31:54.54 ID:kZkAJelxo
ジャイ子や静香ちゃんの死で未来が変わって[たぬき]がこなくなったってことなんだろうけど
改変された現在では静香ちゃん生きてるよね、でものびたがおかしくなってるからやっぱり[たぬき]は製造されないのか
のび太に中途半端なこと教えるもんじゃないな
82 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/03/25(月) 01:18:52.31 ID:L0J1UMTzo
後半わからんかったけど
>>81そういうことか
にしても後味わるっ
83 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2013/03/25(月) 20:07:45.47 ID:6faolHc60
>>81、>>82
分かりにくくてすみません。
一応補足です。↓
@結局のところ、結婚相手が死んだので、ドラえもんが20世紀に来ない事になりましたが、ドラえもんが20世紀に来なければ道具も使えないので、のび太は誰も殺していないことになりました。
後日、退院したのび太は全てを夢だと思い込み、支えてくれた友人の妹(ジャイ子)と結婚し、将来的にセワシが生まれ、またドラえもんが20世紀に来ます。
Aそれから『どこでもドア』を使えたのに、『タイムマシン』が使えなくなっていたのは、引き出しを引く直前に静香が完全に蘇生不能となったからです。
なので、のび太は静香の時間を止めてから、ドラえもんに助けを求めるべきでした。
静香の時間を止めれば蘇生不能な状態まで悪化(?)しませんので、二人で考える時間は十分あると思います。
もっと良い方法があるかもしれませんが、例えば時空嵐が収まり次第、タイムマシンで裏山に向かう静香を『コピーロボット』とすり替える。
更にタイムマシンでジャイ子が海に突き落とされた現場に行き、ジャイ子も救出し、しばらく隠れて貰い、全て終わった後に出て来れば、二人とも死なずに済んだと思います。