1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 13:44:32.64 ID:v4V24X0NO
キョン(放課後教室に来いと言われて来てみれば、そこにはなぜか教室のど真ん中に置かれたソファーに鎮座するクラス委員がいた)
朝倉「遅いじゃない。ほら早く来て」ポンポン
キョン「・・・」
朝倉「なにしてるの?早く、ほら」ポンポン
キョン「・・・なにがしたいのかわからんが、もし出来るならこの状況を説明してくれないか」
朝倉「ひざ枕してあげる」ポンポン
キョン「だからなぜそうなるのかを説明してくれと言っているんだが」
朝倉「あら、あなたは美少女にひざ枕をされたいと思わないの?」
キョン「思わないとは言わないが、このわけのわからない状況で欲求のまま動くほど俺は平和な頭をしちゃいないんでね」
朝倉「じゃあ座ってお話ししよ?」
キョン「じゃあの使い方がおかしいぞ。帰らせてもら」
ピシャッ
キョン「・・・」グッグッ
朝倉「もうそのドアは開かないの。ふふふ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 13:52:14.74 ID:v4V24X0NO
キョン「冗談なら他の奴にやってくれ」
朝倉「冗談?」
キョン「外で誰かが押さえてるんだろう?あいにく俺も暇じゃないんだ。帰らせてくれ」
朝倉「えいっ」シュッ
キョン「ドアが・・・!?」
朝倉「これで冗談じゃないってわかった?」
キョン「・・・俺をどうするつもりだ」
朝倉「さっきから言ってるじゃない。ひざ枕してあげるって」ポンポン
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 14:36:00.56 ID:v4V24X0NO
キョン「自分がなにを言ってるかもう一度よく考えてみろ」
朝倉「ひざ枕してあげるなんて優しい?」
キョン「・・・お前はもっとしっかりとした思考能力があると思っていた」
朝倉「しっかりと考えた行動よ?いい加減諦めたら?」
キョン「このまま帰れる可能性は?」
朝倉「限りなく0に近いかな」
キョン「・・・」
朝倉「どうしてあなたがそこまで嫌がるのか分からないけど、仕方ないわね。じゃあ座るだけ。隣に座るだけでいいから」
キョン「座るだけで済む気がしない」
朝倉「もう、じれったいな」スタスタ
キョン「おい来るななにする気だやめろ俺は普通の高校生なんだ、あーっ!」
朝倉「捕まえた♪」ギュッ
キョン「ふもっ!?」モフッ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 14:45:29.55 ID:v4V24X0NO
キョン「くっ、はなせ!」
朝倉「いや♪えいっ」グイッ
キョン「うぉっ!?」
ドサッ
朝倉「はい、頭上げてくださーい」
キョン「・・・」
朝倉「見てこれ、よく斬れそうなナイフでしょ?」キラッ
キョン「くっ・・・」スッ
朝倉「いい子ね。よいしょっと」ギシッ
キョン「なっ・・・!!!」
朝倉「どうかしら?」ナデナデ
キョン(この時、俺は後頭部に感じる太ももの感触、体温、匂い、そして俺を優しく見下ろしながら頭を撫でる朝倉を見て)
キョン(このまま時間が止まればいい、なんてアホみたいなことを考えていた)
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 14:55:01.62 ID:v4V24X0NO
キョン「夕日が綺麗だな」
朝倉「そうね」
キョン「・・・朝倉」
朝倉「なにかしら?」
キョン「眠くなってきた」
朝倉「そう、なら寝ちゃってもいいよ」ナデナデ
キョン「とんでも能力でなにかするつもりだろう」
朝倉「しないわよ。わたしの目的はあなたにひざ枕をすることだもの」ナデナデ
キョン「そうか・・・zzz」
朝倉「・・・」ナデナデ
ドゴオオーーーーーーーーーーーーン!!
壁「ぎやあああああああああ」
キョン「なんだぁっ!?」ビクッ
朝倉「いらっしゃい長門さん」
長門「・・・」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 15:04:18.41 ID:v4V24X0NO
キョン「な、長門?なにしてんだ・・・その壁お前がやったのか?」
長門「朝倉涼子を敵性と判断。情報連結かい」
キョン「待て待て、敵性ってなんのことだ!?説明して・・・ん?」スリスリ
朝倉「どうしたの?」
キョン「横向きのひざ枕もいいもんだな」
朝倉「そう?それは良かった」ナデナデ
長門「情報連結かい」
キョン「だからなにをしようとしてるんだ長門!」
朝倉「本当よ。なにもしてないのに消されるなんて心外だわ」ナデナデ
キョン「消される!?そんな物騒なことしようとしてたのか長門!」
長門「・・・」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 15:18:06.83 ID:v4V24X0NO
キョン「つまり現状が変わらないことに焦れた朝倉が俺にひざ枕をすることでなにかしら進展させようとしたと」
朝倉「えぇ」ナデナデ
長門「・・・」
キョン「でも上司的ポジションの長門に許可を取ってなかったから長門は怒ってると」
朝倉「そうみたい」ナデナデ
長門「・・・わたしはあなたを助けにきた。朝倉涼子は危険」
キョン「別になんの被害も受けてないし大丈夫だぞ。むしろ喜ばしいくらいだ」
朝倉「最初は逃げようとしたくせに」ツンッ
キョン「なんのことだ?」
朝倉「もう、調子が良いんだから」
キョン「ははははは」
長門「朝倉涼子を敵性と」
キョン「長門!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 15:28:26.98 ID:v4V24X0NO
翌日 文芸部室
ハルヒ「あれ?なにこのソファー」
みくる「涼宮さんが持ってきたんじゃないんですかぁ?」
ハルヒ「知らないわね」バフッ
ハルヒ「おぉ、なかなか良いじゃない。みくるちゃんも座る?」
みくる「じゃあ、失礼します」ギシッ
ハルヒ「そいっ!」ゴロン
みくる「な、なんですかぁ?」
ハルヒ「ひざ枕〜。うんうんさすがみくるちゃんね!バツグンの寝心地」
みくる「ふぇぇ・・・」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 15:35:46.57 ID:v4V24X0NO
コンコン
ハルヒ「どうぞー」
ガチャッ
キョン「うわなにやってんだハルヒそのソファーは俺と朝倉が使うからどけい!」グイッ
ハルヒ「わわあっ!」ドサッ
ハルヒ「なにすんのよ!」
キョン「はぁぁ・・・」
朝倉「あらあらうふふ〜」
ハルヒ「ファック!!」
世界は改変された
終わり