1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 17:22:06.04 ID:WDMBuRcb0
レッド「うぁ……」
エリカ「ほらほら、動かないでください」
レッド「エリカ……もうやめてくれ」
エリカ「ダメです。耳垢になって取れなくなっちゃいますよ」ホジホジ
レッド「い、いたいいたい!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 17:27:55.53 ID:WDMBuRcb0
エリカ「ちょっとレッドさん、そんなにモゾモゾしないでください!」
レッド「……ならもう少し優しくやってくれ」
エリカ「優しくしているではありませんか」
レッド「……不十分だ」
エリカ「ワガママですね。だったら自分でやりますか?」
レッド「……」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 17:33:41.04 ID:WDMBuRcb0
レッド「……ああ、自分でやる」
エリカ「本当にですか? 一人でできるんですか?」
レッド「……エリカは過保護すぎるぞ」
エリカ「だってレッドさんは私がいないと何もできないではありませんか」
レッド「ぐっ……」
エリカ「図星ですね」
レッド「……と、とにかく! 耳掃除は自分でする」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 17:36:55.03 ID:WDMBuRcb0
レッド「……」
エリカ「なさらないんですか?」
レッド「い、今やるところだ……」
エリカ「そうですか」
レッド「……」
レッド(……自分でやるのはやはり怖い。もし間違えて鼓膜を突き破ったら……)ゾワッ
レッド「……やっぱり後でやる」
エリカ「はい、ダウトです」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 17:42:15.96 ID:WDMBuRcb0
エリカ「さあさ、早く横になってください」
レッド「……わ、わかったよ。今やるから」
エリカ「……嘘ではないですね?」
レッド「あ、ああ……」
エリカ「じー……」
レッド「……見られるとやりにくい」
エリカ「……」
レッド「ふぅ……いくぞ」
...ゴリッ
レッド「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」ジタバタ
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 17:45:28.45 ID:WDMBuRcb0
エリカ「まったく……しょうがないお方ですね」
レッド「……き、今日はもう安静にしないと」
エリカ「ダメです。レッドさんは嫌なことを先へ先へ延ばそうとするんですから」
レッド「……」
エリカ「さあ、観念してください」
レッド「……」
エリカ「おやつ抜きにしますよ?」
レッド「……はい」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 17:50:32.90 ID:WDMBuRcb0
エリカ「首は痛くないですか?」
レッド「……耳の中が痛い」
エリカ「では……痛いの痛いのとんでけ〜♪」
レッド「……」
エリカ「痛みはとれましたか?」
レッド「全然」
エリカ「レッドさん、かわいくないです」
レッド「……」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 17:56:00.89 ID:WDMBuRcb0
エリカ「……」カリカリ
レッド「ぅ……ぐぬぉ……」
エリカ「……」カリカリ
レッド「あふぁふ……いひゃ……」
エリカ「……あ、とれました」
レッド「た、耐えきった……」
エリカ「レッドさん、すごい汗です……」フキフキ
レッド「……もう終わりか?」
エリカ「まだ反対側があります」
レッド「……」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 18:09:36.04 ID:WDMBuRcb0
エリカ「……」カリカリ
レッド「んっ……んー……」
エリカ「レッドさん、少し慣れましたか?」
レッド「……ああ」
エリカ「ほら、痛くなんてなかったでしょう?」
レッド「……最初は痛かった」
エリカ「それはレッドさんが暴れるからです」
レッド「……ごめん」
エリカ「わかればよろしいのです♪」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 18:15:05.18 ID:WDMBuRcb0
エリカ「〜♪」カリカリ
レッド「……」
レッド(今更だが、俺が枕にしてるのってエリカの太ももなんだよな……)
レッド「……っ」モゾモゾ
エリカ「レッドさんたら、またモゾモゾして……!」
レッド「……ごめん」
エリカ「またどこか痛かったんですか?」
レッド「いや、そうじゃなくて……エリカの膝枕って気持ちいいなあと」
エリカ「なっ……///」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 18:21:27.91 ID:WDMBuRcb0
エリカ「ば、バカなことおっしゃってないでジッとなさってください!///」
レッド「……ああ、続きもよろしく」
エリカ「……わ、わかってますわ///」ドキドキ
エリカ(まったく……レッドさんったら、もう……)
エリカ「……っ///」ガリガリ
レッド「いだいいだいっ!」
エリカ「あ……ご、ごめんなさい!」
レッド「き、気をつけてくれよ……」
エリカ「……っ、も、もとはといえばレッドさんのせいではありませんか!///」
レッド「……え?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 18:42:46.23 ID:WDMBuRcb0
エリカ「……っ///」カリカリ
レッド「エ、エリカ……?」
エリカ「もう黙っててください! 手元が狂います!」
レッド「……は、はい」
エリカ「……///」カリカリ
------------------------------------
エリカ「……終わりましたよ」
レッド「……」
エリカ「レッドさん?」
レッド「……」
エリカ(寝てしまったのかしら……?)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 18:51:20.59 ID:WDMBuRcb0
エリカ「レッドさんも困ったものです……いきなりあんな破廉恥なことを言い出すなんて……」
エリカ「……///」モゾモゾ
エリカ「で、でも……やっぱり少し嬉しいものですね」
エリカ「レッドさんが(下心であれ)私の一部分でも好いてくれる……」
エリカ「好きな殿方からそういう風に思ってもらえるって……女性としては、すごく幸せなことです……」
エリカ「いつか、私のすべてを好きになってもらえることができたら……私……」
「……好きだぞ」
エリカ「……え?」
レッド「俺は……エリカの全部が好きだぞ」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 18:55:57.61 ID:WDMBuRcb0
エリカ「レ、レッドさん……」
レッド「……」
レッド(言ってしまった……これってプロポーズ、だよなあ……)
レッド(まあいつかは言おうと思ってたし、結果オーライか……)
レッド「あの、エリカ……」
エリカ「……」
レッド「エリカ……?」
レッド(どうしたんだろう……そんなに嬉しかったのか?)
エリカ「……レッドさん」
レッド「なに?」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/16(土) 19:00:59.28 ID:WDMBuRcb0
エリカ「……さっきの話、全部聞いていらしたんですか?」
レッド「……え?」
エリカ「……」ゴゴゴ
レッド(なんかまずい予感……)
レッド「い、いや……エリカに黙れって言われてたし……」
エリカ「……どこから聞いていらしたんですか?」ゴゴゴ
レッド「別に寝たふりとかじゃ……」
エリカ「……どっから聞いていやがったんですか?」ゴゴゴ
レッド(ひぃ……!)
エリカ「乙女のひとり語りを盗み聞きとは……失礼極まりないです!」ペシンッ
レッド「ぎゃー!」
こうしてエリカの尻に敷かれる新生活がスタートしたレッドであった。
おわり