1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:15:53.99 ID:XlGOmlGE0
しんのすけ「えーオラアクション仮面見たいからとうちゃん一人で行けばー」
ひろし「そんな固いこと言うなよー、お給料上がったら好きなだけチョコビ買ってやるからよ」
しんのすけ「カンタムロボの可変フィギュアもつけてくれたら考えるゾ」
ひろし「ぐぬぬ抜け目のない奴…わかった買ってやる買ってやるよ」
しんのすけ「わーいありがとうとうちゃん!」
ひろし「じゃあ出かける支度しろ、何日か帰ってこないから服とか多めにな」
しんのすけ「ほーい」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:18:09.88 ID:XlGOmlGE0
ひろし「よし、と。これで準備オーケーだな」
しんのすけ「オラも準備できたゾ」
ひろし「その大量のおもちゃは置いていきなさい」
しんのすけ「チ、とうちゃんは子供心がわかってないゾ」
みさえ「あら二人とも、出掛けるの?」
ひろし「おう。ちょっとブチャラティたちを暗殺にな」
みさえ「そうなの、夕飯までには帰ってきてね」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:21:12.40 ID:XlGOmlGE0
〜イタリア〜
しんのすけ「うっほほーい!オライタリアなんて初めてだゾ!」
ひろし「俺も仕事じゃなかったら来ることなんてなかっただろうな…っておいこら!」
しんのすけ「へいそこのキレイなおねいさーん、オラとお茶しなーい?」
ゲンコツゲンコツッ!
ひろし「まったくこいつは誰に似たんだか」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:25:55.29 ID:XlGOmlGE0
しんのすけ「とうちゃん」
ひろし「なんだ?腹でも減ったか?」
しんのすけ「暗殺ってどゆこと?」
ひろし「暗殺ってのはな…なるべくターゲットに気付かれないようにこっそりそいつを殺すことだ」
しんのすけ「殺す…とうちゃん、この写真に乗ってるブチャラティさんたちを殺すの?」
ひろし「…そうだ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:30:12.35 ID:XlGOmlGE0
しんのすけ「人を殺すのはいけないことだって、かあちゃんもよしなが先生も言ってたゾ!」
ひろし「俺だってほんとはやりたくねえよ!」
ひろし「でもな…やらないと俺は、お前たちを養っていけねえんだよ…」
しんのすけ「とうちゃん…」
しんのすけ「……!とうちゃんあれ!」
ひろし「あいつはっ!」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:35:11.01 ID:XlGOmlGE0
ひろし「この写真の顔と同じ、間違いない、あいつはジョルノだ」
しんのすけ「他のメンバーもいるゾ」
ひろし「他のやつらが飯食ってるのにジョルノだけ少し離れてるな…周囲を警戒しているらしい」
ひろし「しんのすけ、近づくぞ!」
しんのすけ「ほ、ほい」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:37:53.15 ID:XlGOmlGE0
ひろし「よし、チャンスがあればやれる距離だ。ここでチャンスを待とう」
ブチャラティ「ジョルノ、今は堂々と食おう。敵が来たら「迎え撃つまでだ」。隠れることに意味はない」
ジョルノ「ええ、しかし警戒は必要ですよ」
ジョルノ「食事に毒を入れられるということもありうる」
ひろし「やっぱり敵を警戒してるな…」
ひろし「…なんだ!?ナランチャたちが誰かを殴りだしたぞっ!!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:43:20.31 ID:XlGOmlGE0
しんのすけ「とうちゃんっ!」
ひろし「ジョルノやブチャラティの注意もそっちに向いてる!今だっ!!」
ガバッ
ジョルノ「ふぐっ!!」
ジョルノ「(この臭いは…!!敵のスタンドか…)」
ジョルノ「(だめだ…意識が……)」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:49:33.22 ID:XlGOmlGE0
ひろし「悪いな、俺が3週間ぶっ続けで履いてた靴下だ」
ひろし「(このまま人目のつかないところまで引っ張る)」
ズリッズリッ
ひろし「怖いくらい上手くいったな、まずは一人」
しんのすけ「とうちゃん、この人…殺しちゃうの?」
ひろし「ああそうだ…しょうがねえんだよ…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:53:35.72 ID:XlGOmlGE0
しんのすけ「オラ、とうちゃんが人殺しになっちゃうなんて嫌だゾっ!」
ひろし「しんのすけ…」
ジョルノ「うう、む…」
ひろし「まずい!ジョルノが起きちまう!やるしかねえっ」
ひろし「くそおおおおおおっ!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 04:57:36.98 ID:XlGOmlGE0
ひろし「…………」
ひろし「……うう、できねえ…やっぱりできねえよ、人殺しなんてよお…」
しんのすけ「とうちゃん…悪いことをした時はごめんなさいって言うんだゾ」
ひろし「ああ…ごめんなしんのすけ、俺がバカだったよ」
ジョルノ「う…ここは…?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 05:03:58.33 ID:XlGOmlGE0
ジョルノ「(こいつに攻撃されたようだが、傷はないみたいだ…直接的な攻撃力はないスタンドか?)」
ジョルノ「僕を気絶させておいて殺さない、拷問もしない…あなたたち、何者ですか?」
ひろし「仕事でおまえさんたちを暗殺しに来たんだが、やめたよ。こんなことしてすまなかったな」
ジョルノ「……どうやら今の追っ手とは関係なさそうですね」
ひろし「追っ手?すまんが俺はおまえさんたちの顔以外は何も知らないんだ」
ジョルノ「誰に雇われたんですか?」
ひろし「日本の双葉商事って会社の仕事だよ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 05:08:58.26 ID:XlGOmlGE0
ジョルノ「(日本の組織か…おそらく麻薬関係だろう)」
ジョルノ「(日本にまで麻薬が広まっている…やはり一刻も早く僕がボスになって組織を変えるしかないな)」
ジョルノ「ところで、どうして僕を殺さなかったんですか?」
ひろし「私利私欲で人を殺すってのはいけないことだって、自分の子供に教えられてな」
ひろし「ほんとは俺が教えなくちゃいけないってのにな、ハハ…」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 05:12:20.29 ID:XlGOmlGE0
ひろし「ま、これで俺はクビだろうけど、後悔はしねえさ」
しんのすけ「オラが稼いでやるから安心しろよひろし」
ひろし「へへ、ありがとうよ、しんのすけ」
ジョルノ「……あなたにも夢があるんですね」
ひろし「ああ。夢は逃げない、逃げるのはいつも自分だ」
ひろし「家族のためだからしょうがないって無理やり自分に言い聞かせて、俺は逃げてたよ」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 05:15:28.90 ID:XlGOmlGE0
ジョルノ「…あなたの連絡先、教えてもらえますか?」
ひろし「俺の?いいけど、聞いてどうするんだ?」
ジョルノ「いえ特には」
ひろし「ふーん、まあいいや。ほらよ」
ジョルノ「ありがとうございます。では僕はこれで」
ひろし「今回はすまなかったな、俺はもう日本に帰るよ。それじゃあな」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 05:19:06.60 ID:XlGOmlGE0
その後ひろしたちは日本に帰り、双葉商事をクビになったひろしは新しい職に就いた
しばらくして双葉商事は麻薬の密輸が発覚して倒産した
アナウンサー「近年イタリアでの麻薬中毒患者が激減しており…」
ひろし「ようやく仕事にも慣れてきたなー」
prrrrrrrr
ひろし「ん?誰からだ?」
ひろし「ああ!あんたはっ!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 05:23:20.06 ID:XlGOmlGE0
パッショーネのボスとなったジョルノは、職を失ったひろしに対して援助の申し出をした
しかしひろしはすでに職に就いており、自分の力で家族を養って暮らすと言って援助を断った
ジョルノ「すみません、あなたの夢を侮辱するようなことをしてしまいました」
ひろし「気にすんなよ。俺はあんたのことはよく知らないが、いい人だってことはなんとなく分かるぜ」
ひろし「これからもお互いの夢のために頑張っていこうや」
完
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 05:27:06.84 ID:XlGOmlGE0
読んでくれてありがとう
スレタイ思いついただけだから内容は勘弁してくれ
あとひろしがイタリア語しゃべってたりジョルノが日本語しゃべってるのもスルーでおなしゃす