1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/03/10(日) 22:23:04.16 ID:W18WAtkN0
ケンスケ「……悪夢だよ」
シンジ「何で?あ、ペイントボール投げとくね」
カヲル「ありがとう、シンジ君」
マリ「姫は多少おしとやかになって。綾波レイは、多少積極的になった」
マリ「良い傾向だと思うにゃ。私、ツノ狙いで行くね」
カヲル「僕は尻尾を」シンジ「僕も尻尾狙うね」
ケンスケ「それだけならよかったけどね……ヤバい、一発くらった」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 22:25:47.55 ID:W18WAtkN0
マリ「ちょ!逃げて、逃げて!あんたガンナーだから!」
カヲル「自分の脆さ、少しは自覚をしてほしいね」
シンジ「こっち来い、こっち来い!」
マリ「はい来た!だから早く逃げなって!」
カヲル「回復、早く」
シンジ「まだ五分も経ってないのに、落ちないでよね」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 22:28:02.68 ID:W18WAtkN0
ケンスケ「」
シンジ「そういえば、トウジと委員長は?」
マリ「ゲーセンデートだよ」
カヲル「あの二人も、順調そうだね」
マリ「まだ姫と綾波レイほど、開き直れてないけどね」
シンジ「でも、微笑ましいよね」
ケンスケ「シンジは顔面偏差値高めだから……そんなにのんきでいられるんだよ」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 22:30:23.00 ID:W18WAtkN0
シンジ「そうかな?ケンスケと同じで、平凡な顔立ちだと思うよ?」
ケンスケ「……平凡なイケメンの間違いじゃないの?」
カヲル「ふふふ……まぁでも―
マリ「かわいい系の顔立ちではあるよね」
カヲル「」チラっ
マリ「」ニコッ
ケンスケ「」ブルっ
シンジ「……?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 22:34:32.59 ID:W18WAtkN0
カヲル「」ニコニコ
マリ「」ニコニコ
シンジ「……?所で、何かケンスケ元気ないけど、どうしたの?」
ケンスケ「さっきの綾波と惣流のやり取りを見て、なんで元気かと問いたいよ」
シンジ「……?仲が良くて、微笑ましい光景だったと思うけど」
カヲル「そうだね、とてもいい傾向だよ」
マリ「ええ、とっても」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 22:37:24.91 ID:W18WAtkN0
数十分前
綾波「惣流さん!」
アスカ「何、レイ?」
綾波「鍵、受け取って」ヒュン
アスカ「あ、今日掃除当番?」パシッ
綾波「そう。だから先に私の家に入って、PCの電源入れておいて」
アスカ「分かったわ〜レイの家で待ってるね〜」
綾波「冷蔵庫にあるジュースは、好きに飲んでいいから〜」
アスカ「ありがとー先に行ってるわねぇ〜」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 22:47:53.47 ID:W18WAtkN0
ケンスケ「ああ……思い出しただけで、気が滅入る」
シンジ「……何で?」
ケンスケ「シンジやカヲルを初めとした、顔面偏差値高めの連中だけだよ」
ケンスケ「そんなに、のんきでいられるのは……」
クラス内の男子たち「」
アリエン、アッテタマルカ リアルユリダト カミモホトケモイナイノカ
カヲル「僕にとっては、良い傾向だと思うけどね」チラっ
マリ「うん。私もカヲル君と同じ意見かな。でしょう、わんこ君?」ニッコリ
シンジ「そうですねマリさん、最近家出のアスカの様子も、なんだか機嫌がいいし」ニコ
カヲル「」ギリッ
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 22:51:16.48 ID:W18WAtkN0
ケンスケ「カヲルにマリさん……?」
カヲル「シンジ君、そろそろ倒れると思うから。準備して」
シンジ「うん、わかったよ」
マリ「おっしゃ!倒れた!斬れ、斬れ!部位切断狙えるよ!」
シンジ「よし、尻尾斬れた!」
ケンスケ「あ……乗り遅れた」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 22:54:24.70 ID:W18WAtkN0
シンジ「何かケンスケ。今日のプレイには、キレが少ないね」
ケンスケ「数十分前のあれだけでも、付け入る隙がなくて結構なダメージなのに」
カヲル「朝のラブレター事件だね」
マリ「感動的だったにゃあ〜」
シンジ「確か、綾波とアスカの下駄箱にラブレターが入ってたんだよね?」
カヲル「偶然なのかな、本当に」
マリ「どっちでも良いけどね…………わんこ君がフリーの状態が維持されるなら」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 22:57:53.33 ID:W18WAtkN0
ケンスケ「悪夢だよ……フラレルだけならまだしも」
カヲル「綾波レイに告白しようとした男は、惣流・アスカ・ラングレーにボロクソに言われて」
マリ「姫に告ろうとした男は、綾波レイにキツイ言葉を投げかけられた」
カヲル「二人の仲の良さが、視覚的に見える一番の好例だね」
マリ「感動的だよねぇ〜」
ケンスケ「何処が……」
シンジ「確かに、最近アスカが綾波と一緒にいない場面。見てないなぁ」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:02:30.25 ID:W18WAtkN0
シンジ「家での家事、特に料理は殆ど僕がやってるんだけど」
シンジ「アスカと綾波。最近はご飯だけ食べに家に来るんだよね」
ケンスケ「その話、初耳だぞ!?」
シンジ「ご飯だけ食べたら、綾波は家に帰って。アスカもそれについて行っちゃうから」
シンジ「そう言えば……もう結構な期間、アスカはミサトさんの家に帰ってない事になるな」
カヲル「もう、同居状態なんじゃないのかな?」
マリ「布団とか、姫が綾波レイの家に持って行く姿あった?」
シンジ「あー……引越し屋さんが来てたな一回。アスカの部屋からいろいろ運び出してた」
カヲル「その時だね」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:06:25.55 ID:W18WAtkN0
ケンスケ「」
シンジ「ケンスケ、動きがおぼついてないよ」
カヲル「ガンナーは脆いから。頼むよ?」
マリ「まぁ……二人の仲が良いのなら。私は万々歳だよ……おっしゃ、ツノ逝った!」
ケンスケ「二大アイドルが……よりにもよって…………」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:09:12.32 ID:W18WAtkN0
ミサト「リツコ、なんで貴女腰をぶっ壊しちゃったの。マヤに至っては両腕ぶち折れてるし」
リツコ「ギアーズ走りを真似して、ライフルを持って中腰で走ったら……」
マヤ「私は……ギアーズ流の側転回避を真似したら。受け身を取れずに腕から」
ミサト「……は?」
リツコ「しょうがないじゃない!」
マヤ「マーカス軍曹は理想の男性なんです!その所作を真似したくもなるじゃないですか!」
ミサト「え……なんで私怒られてるの?」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:14:42.15 ID:W18WAtkN0
クラスの女子たち「」
キタワーキタワー マサカライバルガフタリトモイナクナルトハ ワタシタチニモ、シンジクントイッショニナルチャンスガ
カヲルマリ「「」」ジロッ
シンジ「倒した!剥ぎ取り、剥ぎ取り!」
シンジ「碧玉!碧玉取ったぁ!!」
カヲル「おめでとう、シンジ君」
マリ「おめでとう、わんこ君」
ケンスケ「シンジ……その鈍感さが正直羨ましい……今周りの空気凄いぞ」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:19:06.65 ID:W18WAtkN0
リツコ「まぁ、腰は痛くてもゲームはできるわ」
マヤ「うう……腕が痛くてエイムが定まらない」
ミサト「呆れた……」
カヲル「さてと……もうひと狩り行く?」
シンジ「その前に、武器作らせて。碧玉がやっと手に入った」
マリ「私、農園に行くわ。ついでに猫ちゃんたちの狩猟成果も見ないと」
ケンスケ「わぉ、ゴミみたいな戦果。上位に行ったのに」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:24:42.85 ID:W18WAtkN0
アスカ「しかし、私達も飽きないわね」
レイ「ええ……本当に。本筋を進めずに、キャラメイクで可愛いキャラを作るのに集中しちゃって」
アスカ「これ、こういうゲームじゃ……いやこれもこの手のゲームじゃ重要要素か」
レイ「そうよね。可愛いキャラだと、モチベーションも上がるわ」
アスカ「…………レイみたいにね」
レイ「えっ?」
アスカ「うん?いや、何も?」
ゲンドウ「食堂に、インベーダーゲームを置いてみた」
冬月「不味いな……昔はもっと先にまで行けたのに。4面がギリギリだと?」
ゲンドウ「先生。やられたのなら、交代してください」
加持「おや……懐かしい物が」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:27:38.39 ID:W18WAtkN0
加持「必殺!名古屋撃ち!!
ゲンドウ「昔は出来たんだ。私も名古屋撃ちが出来たんだ……」
冬月「UFOも……ほとんど取りこぼさなかったんだがな」
ミサト「食堂って、食事をとる場所のはずじゃ……」
青葉「プレイヤーにダイレクトアタックだ!」
日向「甘い!トラップカード発動!!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:33:36.30 ID:W18WAtkN0
加持「うおお、最後の一匹に当たらない!」
ゲンドウ「ふふふ……よくある事だ」
冬月「加持リョウジ、やられたのなら交代だ。今度こそは五面に突入する……」
ミサト「」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:39:28.10 ID:W18WAtkN0
シンジ「あ、こんな時間だ!」
カヲル「おや……熱中しすぎたね。そろそろ行こうか」
シンジ「そうだね、どうせアスカと綾波は今日もご飯だけ食べに来るだろうし」
シンジ「それに、今日はカヲル君がいるから。いつもより多く作らないと」
マリ「えっ!?その話、知らないよ!」
カヲル「ふふふ……」
シンジ「良かったらマリさんも来ますか?マリさんも誘わないとなぁとは思ってたんですが」
シンジ「何か、色々あって。当日に知らせる事になっちゃって……何か予定があったらごめんなさいとしか言いようが」
マリ「行く、行くよ!予定なんて全然ないから!!私もわんこ君のごはん食べたい!!」
シンジ「だってさ、よかったね、カヲル君」
カヲル「……そうだね」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:49:29.69 ID:W18WAtkN0
カヲル(まあ、良いさ……彼女が来るのは想定内だ。焦るほどじゃない)
シンジ「そうだ。ケンスケも来る?」
カヲル「」チラっ
ケンスケ「いや……俺は(何だ、カヲルの表情を見てたら寒気が)」
マリ「良いじゃん、来なよ」
カヲル「!??」
マリ(カヲル君……今日は君を邪魔する事だけ考えさせてもらうよ)
カヲル(そう言う事か……彼女は今日の一件でそこまで仲を深める算段は取っていない)
カヲル(ただ、僕の邪魔をして。終わりにしない事を重点的に考えているのか)
カヲル「……そうだね、でも数が増えたから。僕も手伝うよシンジ君」
カヲル(上等だよ。アドバンテージは僕にあるんだ、ケンスケ一人くらいならわけはない)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:53:13.63 ID:W18WAtkN0
マリ「あ、私も手伝うよ。カヲル君とシンジ君だけには任せちゃいけないよ。押し掛けてるわけなんだし」
マリ(させないよぉカヲル君。二人っきりなんて)
ケンスケ(あ、何かこれ。色々と巻き込まれたかもしれない)
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 23:58:05.09 ID:W18WAtkN0
アスカ「目元は、これがベストかしら?」
綾波「そうね……この形から余りいじらない方がよさそうね」
アスカ「いやーここだけで何時間かけたかしら」
綾波「あまり考えたくないわね……良い時間ね。そろそろ碇君の家に行きましょう」
アスカ「あら、ほんと。じゃあ、シンジのご飯食べに行きましょうか。PCはどうする?」
綾波「消しておきましょう。私、トイレに行ってくるわ。電源落としておいてくれない?」
アスカ「分かったわ…………瞳の色、レイと同じ赤にしておこう」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 00:03:12.09 ID:Za2jytN/0
シンジ「じゃあ三人は、野菜の皮むいておいてくれない。僕は牛肉炒めて、スープとサラダの準備するから」
カヲル「ああ……任せておいてくれ」
マリ「ピーラー無いの?」
ケンスケ「うぉ、カヲルすげぇ!」
カヲル「ふふふ……慣れればピーラーなんかよりも包丁の方が皮をむくのに適しているのさ」
マリ「……くそ」
カヲル「むいた後は、食べやすい大きさに切り分けることも包丁なら造作ない」
カヲル「皮しかむけないピーラーじゃあ……」チラっ
マリ「」ギリッ
ケンスケ(帰りたい)
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 00:05:29.46 ID:Za2jytN/0
カヲル「シンジ君。固形ルーも、溶けやすいように包丁で砕いておくね」
シンジ「うん、ありがとうカヲル君」
マリ「ケンスケ、もっと早くむいて」シャッシャッ
ケンスケ「……はい」
カヲル「ふふ……シンジ君の手ほどきのおかげで、すっかり包丁さばきが上手くなったよ」
マリ「」ギリギリギリ
ケンスケ(帰りたいよぉ……)
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 00:08:50.01 ID:Za2jytN/0
冬月「よし!勘が戻ってきたぞ!!名古屋撃ちだ!」
加持「流石ですね……副指令」
ゲンドウ「思い出した……インベーダーもユイが一番上手くて、その次に先生」
ゲンドウ「確か……私が一番下手だった」
加持「息子さんは、ゲームの腕前はどっちに似ているんでしょうかね」
冬月「柔和な感じは、母親譲りだが」
ゲンドウ「ゲーム好きなのは、両方からの遺伝だがな」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 00:16:41.89 ID:Za2jytN/0
マリ「ねぇ、わんこ君。カヲル君に包丁さばきを教えたのは、わんこ君?」
シンジ「そうですよ。カヲル君も、最初はピーラーしか使えなくて」
マリ「そうなんだ……手取り足取り教えたの?」
カヲル「僕が教えようか?真希波・マリ・イラストリアス」
マリ「」ギロッ
ケンスケ(シンジーこっち向いてくれーそしたらここまで怖くはなくなるからあー!)
シンジ「良いよ、カヲル君僕が教えるよ。カヲル君は野菜と水を鍋に放り込んで」
マリ(ktkr!!)
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/11(月) 00:37:07.43 ID:Za2jytN/0
カヲル「え……ああ、分かったよ」トボトボ
ケンスケ「助かった……いろんな意味で」
シンジ「え?何が?」
マリ「まだむき終わってない野菜あるからねぇ。わんこ君が手伝ってくれるならすぐ終わるよ」
ケンスケ「そ、そうそう」
シンジ「……?」
マリ「えーっと。包丁ってどう持てば良いのかな?」
シンジ「あ、はいはい。えーっとね」
カヲル「」ザラザラ