服部平次「大学生やで工藤!!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 17:26:18.03 ID:fFiueLTuO

服部「いやー偶然やな!工藤も白馬も同じ大学受けとったなんてな〜工藤」

新一「…おう」

白馬「…………」

服部「ほな、これからよろしゅう…って、なんや今更やな工藤。ま、仲良うしたってくど…」

新一「…白馬、ちょっと色んなとこ見て回んねーか。オレまだこの大学の中よくわかってねーし」

白馬「そうしようか」スタスタ

服部「お、工藤?おい工藤、白馬ー?」


服部「…なんや、つれへんやっちゃなぁ工藤。工藤も白馬も」ボリボリ

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 17:30:55.97 ID:fFiueLTuO

服部「お、工藤に白馬やないか工藤!どや、昼飯食いに行かへんか工藤?ここの食堂はさすがにカレー美味いと思うで〜工藤」

工藤「…おう」

白馬「……すまないね、僕は少し用事があるから…」

工藤「あ、おい白馬」

服部「?」

学生A「(ザワザワ…)」

学生B「(ヒソヒソ…)」

工藤「…チッ…悪ィ、オレもちょっと用事あるから」

服部「あっ、おい工藤…工藤」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 17:36:12.60 ID:fFiueLTuO

服部「お、白馬!なんや講義重なっとったんなら言えや工藤ー」

白馬「あ…」

服部「隣ええか工藤?」

白馬「…………」ピッ トゥルルル

服部「?」

白馬「…ああ、すまないね…ああ、そうしてくれたまえ」

服部「おい工藤?」

白馬「…………」

黒羽「んだよ白馬ー、オレこの講義はサボろうと思ってたのによー」

白馬「まあまあ。…ということで、すまないね。隣は彼だから」

服部「…………」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 17:41:31.41 ID:fFiueLTuO

服部「……………」スタスタ

服部「…ん、あれは…工藤と白馬と…誰や?工藤」

白馬「こちらは高校からの僕の友人でね。彼も同じ大学を受けていたとは知らなかったんだ」

黒羽「ちぇ、オメーにゃ言いたくなかったんだよ…」

白馬「つれないな黒羽君。友人じゃないか。さあ、こちらの工藤君に挨拶したまえ」

黒羽「く、黒羽快斗で〜す、よろしく…?(うわああああ最悪だああああああ)」

新一「おうよろしく」

服部「(……なんや、オレには紹介してくれへんのやなぁ白馬…工藤)」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 17:49:38.73 ID:fFiueLTuO

服部「(ん、よう見たらあいつ…この前、白馬と一緒んなった講義にいた奴やないか工藤)」

新一「ってか、黒羽快斗って名前見たことあるぜ。模試の結果かなんかでいつも上位にいただろ?んで覚えちまってた」

黒羽「へ、へえ〜?(き、き、気付いてない、よかった!)」

白馬「こう見えて彼は頭が良いのだよ。…どこかの誰かみたいに手品も上手くて、ね」ボソッ

黒羽「ざ、ざけんな白馬!」

白馬「まあまあ。そろそろ昼時だな、食堂にでも行かないかい?二人とも」

黒羽「あっ、あいっかわらずスカした野郎だなオメーは…!!」

工藤「ははっ、仲良いなオメーら」

服部「(ほんまや…工藤)」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 17:55:00.11 ID:fFiueLTuO

服部「(…オレは……昼、どないしよう。工藤)」

服部「(一人で食堂…は、辛いで…工藤)」

服部「(しゃあない、明日から弁当持って…)」

服部「………………」

白馬「で、まぁ彼がそこで言ったことが…」

新一「なるほど。それが偽のアリバイだと分かる証拠になっちまった訳だ」

黒羽「んじゃあ最初のトリックも…」

服部「(打ち解けるの、えらい早いな工藤…)」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:00:53.70 ID:fFiueLTuO

服部「…ふぅ。裏庭も人がぎょうさんおるし…ここが一番、やな工藤」スタスタ

服部「……便所…綺麗でよかったでほんま…工藤」

黒羽「ひぇー、漏る漏るっ!!」タタタッ

服部「!」

黒羽「うあー…あぶねー…」ジョロジョロ

服部「(こいつは……工藤と、白馬の)」

黒羽「…ん?あれ、お前…」

服部「な、なんや工藤?」

黒羽「(なんで弁当…)」

服部「……………」

黒羽「……………」

服部「……………」

黒羽「な、よかったら飯食わねー?オレ今日は購買の気分なんだ」

服部「!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:03:48.26 ID:fFiueLTuO

服部「んでな、そこでオレが上手いことかわしてやったっちゅー訳や工藤!」

黒羽「ふ、ふーん?」

服部「んでな工藤、せやかて工藤、やからな工藤!」

黒羽「…………」

服部「ん、どないした黒羽?工藤」

黒羽「あの、さ…それ、口癖なのか?」

服部「なんやて工藤?」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:10:18.80 ID:fFiueLTuO

黒羽「だ、だからさ、語尾に、工藤って…工藤新一のことだよな?」

服部「は?なんや、工藤がどないした工藤?」

黒羽「………まぁ……いいか、それ以外は別に嫌な奴じゃねーし…」ボソッ

服部「なんや工藤?」

黒羽「あっ、いや、なんでもねーよ」

新一「おい黒羽!なにしてんだそんなとこで、行くぞ!」

黒羽「わーったよ! じゃ、服部、また飯でも食おーぜ。大阪から上がってきたっつーから大変だと思うけど…ま、トモダチとしてよろしくな?」

服部「(黒羽…工藤)」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:17:38.50 ID:fFiueLTuO

黒羽「おまたー」タタッ

白馬「…黒羽君」

新一「……黒羽。悪いことは言わねー、服部にはもう…近づくんじゃねー」

黒羽「……あ…、いや、そりゃちょっと確かに、変な奴だけどよ!」

白馬「黒羽君。僕たちは君のことを思って…」

工藤「そうだ黒羽。…オメーはいい奴だし、話も合うし、なんか…なんつーか、初めて会った気がしねーんだ」

黒羽「(そりゃな)」

工藤「だから…」

黒羽「…工藤、でも」

白馬「…フゥ。とりあえず、彼との必要最低限の接触は避けてください。いいですね?」

工藤「それがオメーのためなんだ」

黒羽「…………」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:22:59.67 ID:fFiueLTuO

黒羽「…よ、服部、講義被ったみてーだな」

服部「おう黒羽、工藤!…今日も昼飯、ええか工藤?」

黒羽「おう、もちろん」

黒羽「(見捨て…られねーよ。オレを追ってケガしたことだってあるし、一時は一緒に捜査だってしたんだ)」

服部「ほな、今日は裏庭でも行こか工藤」

黒羽「う、うん(話しかけられてんの誰だかわかんなくなってくんな…)」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:30:00.04 ID:fFiueLTuO

キャーキャーキッドサマー

服部「なんや工藤、今時ワンセグでテレビ見て何騒いどるんやねーちゃん達…って、まーた怪盗キッド特集かいな工藤」

黒羽「え、マジ?」

服部「あんだけキッド様キッド様言うてたら嫌でも耳に入るやろ工藤。…ったく、あんなんただの犯罪者や言うとんのに工藤」

黒羽「はは…」

服部「だいたいなー、オレはあいつのキザッたらしいとこが鼻についてしゃーないねん。生意気に毎回毎回予告状なんて出しよってからに、キャーキャー騒がれたいだけとちゃうんか工藤?」

黒羽「…………………」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:35:24.76 ID:fFiueLTuO

服部「なーにが確保不可能や、平成のアルセーヌ・ルパンや工藤。そんなんオレがちょちょいっと捕まえたるわ工藤」

黒羽「…………」

服部「…ま、宝石を盗んでは返し盗んでは返し、なんちゅうことする理由は気にならんでもあらへんけどな工藤。どーせ録な理由やないで工藤!」

黒羽「!!」

服部「おい黒羽、さっきから黙ってなんやくど…」

黒羽「ごめん服部」スクッ

服部「お、工藤?」

黒羽「オレ用事あるんだった。じゃーな」スタスタ

服部「あ、おい黒羽、工藤!?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:40:07.92 ID:fFiueLTuO

服部「(……………)」

黒羽「いーやーだっ!!オレは絶対今日は食堂に行かねー!」

白馬「やれやれ。君、寿司が嫌いだなんて本当に日本人なのかい?」

新一「期間限定らしいし、食い逃したら逃したでもったいねーだろ?」

黒羽「ぜっっったいに嫌だ!!!」

服部「(なんや、黒羽までつれなくなってもうた…工藤……)」

服部「(昨日から一週間、ただの一度も話してくれへんで工藤)」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:46:00.61 ID:fFiueLTuO

服部「(なんでや?工藤)」

服部「(黒羽だけはって…思うとったのに工藤)」

服部「(黒羽だけは…黒羽だけは…黒羽だけは…黒羽…工藤)」

新一「ていうか、オレ昼飯食ったら早退するわ。事件があったらしくてな、応援に呼ばれてんだ」

白馬「あ、そういえば僕も応援にと…」

黒羽「げっ、マジかよ。やだねー大変だねー推理オタク二人組は」

服部「(黒羽…工藤…工藤…黒羽……黒羽!)」

服部「(そうや…黒羽!黒羽!やから黒羽!どうや黒羽!なんや黒羽!せやかて…黒羽!!!)」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:55:36.12 ID:fFiueLTuO

工藤「んじゃーな、黒羽。サボんなよ」

白馬「心配だな。なにせ黒羽君ときたら、やたら友人は多いくせに…」

新一「そん中でたしなめてくれるような奴はオレらくらいだからな」

黒羽「(ちぇ、こっちは仕事の日程決めんのも一苦労だっつーのに…こいつらと一緒にいる時じゃ下手な真似できねーしな)」

新一「ラインでもしてやっから。またな」

白馬「仕方ないな」

黒羽「ハイハイ、またなー」

服部「(なんや黒羽!ラインはオレともできるで黒羽!!)」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 18:59:54.34 ID:fFiueLTuO

黒羽「はー、さて、講義行くか…めんどいけど」

学生A「快斗ー、講義行こーぜ!」

黒羽「おう!ってやべ、オレトイレ行きてーんだった!あいつらといるとつい話に夢中になっちまう…」

学生B「バーロ、早く行ってこいって!まだちょっと時間あんだろ」

黒羽「おう!先行っててくれ、すぐ行くから!」タタタッ

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 19:05:33.00 ID:fFiueLTuO

黒羽「ふう…もー、前も慌ててトイレ行ったっけな、気を付け…」ジョロジョロ

服部「黒羽」

黒羽「っ!!」ピタッ

服部「おい黒羽」

黒羽「………!!」

服部「黒羽」

黒羽「っ」

服部「く ろ ば」

黒羽「は、はっと、り」

服部「なんやて黒羽!せやけど黒羽!おい黒羽!どないしてん黒羽!せやかて黒羽!ところで黒羽!ひさしぶりやな黒羽!どこいくねん黒羽!おう黒羽!せや黒羽!なあ黒羽!こら黒羽!あかんて黒羽!乗れ黒羽!元気か黒羽!大丈夫か黒羽!ほれ黒羽!黒羽や黒羽!!!!」

黒羽「」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 19:08:05.90 ID:fFiueLTuO

黒羽「は…服部」

服部「おい黒羽!!」

黒羽「服部、ご、ごめんっ」

服部「なあ黒羽!!」

黒羽「お、オレが、オレが、悪かったよっ!!」

服部「元気か黒羽!!」

黒羽「服部!!!」

服部「せ や か て 黒 羽 !!!」

黒羽「う、うわあああああああああああ!!!!!!!!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 19:15:11.65 ID:fFiueLTuO

白馬「黒羽君!!」

新一「黒羽!!」キィィィン

服部「どや黒羽!!なんや黒羽!!ええやろ黒羽!!」

黒羽「おっ…」

黒羽「オメーら…!!」チャーチャチャッチャッチャーチャララーラーラーラー

工藤「こうなる前に…どうにかしとくべきだったんだな…」チャラーラー

白馬「…そのようだ」チャラーラーチャーラー

黒羽「ば、バーロ、オメーらなんで…!」

新一「虫の知らせってやつさ」

白馬「信じがたいことだが…ねっ!」ドカッ

服部「ええやないか黒…羽っ!!」ガシャーン

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 19:18:45.45 ID:fFiueLTuO

黒羽「は、はっと」

新一「黒羽!!!」

黒羽「!!」

白馬「見ただろう。…分かっただろう。もう彼は、こうしてやることでしか…」

黒羽「…!」

新一「手遅れなんだ。何もかも」キィィィン

黒羽「わかった、やってくれ」

新一「……」コクッ

服部「どないしたんや黒…羽ァァァァァァ!!!!!!」ドッガーン

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 19:21:47.54 ID:fFiueLTuO

ウウウーウーウウウーウーウウー


今はもう動かない服部を嘆くかのように…外では雨が降りだしていた…
この雨が降り止むことは…きっとないのだろう…
そう…オレたちが心で流す涙と同じように……

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 19:29:34.32 ID:fFiueLTuO

一ヶ月後

黒羽「あーっテスト終わったな!よっし、遊び行こーぜ!」

新一「お、たまにはいいな快斗。探は?」

白馬「ご一緒したいところなんだがね…ちょっと今日は調べ物があるんだ。また誘ってくれたまえ、快斗君に新一君」

黒羽「ちぇ、しゃーねーな。じゃあまた今度な探!行こうぜ新一」タタタ

新一「おう、またな探」タタタ

白馬「また明日。…さて、用でも足してから僕も行くか」



白馬「…ふぅ。よし、行く…」ジョロッ

…かて……

白馬「?」

…や……か………

白馬「なんだこの音は?…だんだん近づい…」

服部「せ や か て 白 馬」

白馬「」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/10(日) 19:31:46.41 ID:fFiueLTuO

おわり
支援おおきに工藤!!!



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