永沢「 燃 や す 」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「ハルヒにメールで犬好きだって送ってみよう」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:51:34.56 ID:Ceb8JP000

藤木「そういえば永沢君」

永沢「なんだい藤木君」

藤木「このあいださ」

永沢「うん」

藤木「どさくさにまぎれてレイプしたのばれないよね?」

永沢「跡形もなく燃えてるはずさ」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:52:54.74 ID:Ceb8JP000

永沢「僕らは完璧だ、いやミスなんかない」

藤木「そうだよね・・・!城ヶ崎さんが悪いんだよね!」

永沢「いや僕らは犯罪者だ」

藤木「だよね・・・」

僕は最近よくニュースで報道されている放火魔になってしまった。
火になにもかもを奪われた僕には最悪だった。僕は最高だった。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:53:40.64 ID:Ceb8JP000

永沢「いてっ」

僕にボールが当たった。ただでさえ奇形の僕の頭部がさらに奇形になった気がした。

大野「わりい!永沢そのボール取ってくれー!」

永沢「うんわかった」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:54:22.87 ID:Ceb8JP000

そこには将来を約束されたような脚が目に入った。
あやうく僕の懐のライタァが火を吹きそうになった。

永沢「あいつだ」

藤木「・・・うん」

永沢「焼こう」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:55:11.60 ID:Ceb8JP000

一緒に杉山も焼きたかったが、ターゲットは一人にしておきたい。

永沢「一人以上相手にするのは火が足りない」

永沢「だから狙うのは大野君だけだよ」

藤木は花輪の家を焼いたときに盗んだイヤホゥンを耳に刺している。
僕の声は聞こえてない。

藤木「なにか言ったのかい?」

永沢「君は相変わらず卑怯だ」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:56:18.16 ID:Ceb8JP000

結果的に大野と杉山も焼くことになった。しかし、今回は焼くのではなく吹き飛ばす。

藤木「永沢君はプライベートライアンを知ってる?」

永沢「あいにく僕は弾丸を持ってないよ」

藤木「その映画のシーンでね」

藤木「火薬を撒いて敵を吹き飛ばすシーンがあるんだ」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:57:41.92 ID:Ceb8JP000

永沢「ふぅん、でどうするんだよ」

藤木「彼らのグラウンドにありったけの火薬を仕込んで吹き飛ばす寸法さ」

バカが、僕は心の中で毒づいた。

永沢「そんなの火薬の量が足りない、君が持ってる火薬では通路を吹き飛ばす量しかないじゃないか」

藤木「やっぱりだめかあ・・・」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:58:18.15 ID:Ceb8JP000

僕はふと、思いつく。通路さえ吹き飛ばせば。
火薬は少量、なおかつ大野と杉山も吹き飛ばせる。

永沢「僕は残念ながら君よりも卑怯だったよ」

藤木はイヤホゥンを耳に差し込んでいる。
僕の声は聞こえない。彼はひとり音の中へ沈む。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:58:51.73 ID:Ceb8JP000

永沢「準備するか」

藤木に手伝わせる。鬱陶しい。

僕達は彼らがグラウンドへ行く近道。
つまり職員通用口に火薬を仕掛けた。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 08:59:23.51 ID:Ceb8JP000

昼休み、僕らは給食を食べない。大野と杉山は乞食のように食い漁る。

永沢「今日はお腹の調子が悪いから・・・」

藤木「僕もちょっと・・・」

火薬の香りが教室まで来ている気がした。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:00:05.89 ID:Ceb8JP000

藤木「そろそろだね」

永沢「うん」

手には愛用のライタァ、僕は少しずつ手を掛ける。

校舎が騒がしくなって来た時、偵察の藤木が帰ってきた。

藤木「来るよ!」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:00:47.88 ID:Ceb8JP000

あの憎たらしい将来を約束された脚が、僕の視界を埋め尽くす。
ボールを取り落とす。蹴る。キャッチする。火薬の匂いがする。
僕はライタァに火をつけた。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:01:19.49 ID:Ceb8JP000

パンと言う音と共に、大野と杉野は宙を舞った。

永沢「やった・・・!」

藤木「うん・・・!」

すぐに大騒ぎになった。僕達は逃げ出した。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:01:50.60 ID:Ceb8JP000

藤木「とってもよかったよおおおおおおお!!!」

藤木「僕感動したよ!!!」

永沢「君は見てただけじゃないか」

火薬の用意は藤木がしてくれたのだが。

永沢「まあ早いうちに家に帰ろう」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:02:38.93 ID:Ceb8JP000

次の日、教室が騒がしい。

はまじ「おい!永沢達がきたぞ!」

関口「ほんとだ!人殺しめ!」

正確に言うと人殺しではない。脚を吹き飛ばしただけだ。
僕は訂正しそうになった。

永沢「どうして僕達が人殺しなんだい?」

はまじ「それは・・・」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:03:42.55 ID:Ceb8JP000

はまじ「これをみろよ!」

そこには僕達の犯行、正しくは作業を記録した写真であった。

藤木「・・・・!」

藤木はなにも喋らない。イヤホゥンを差す。何も聞こえない。
野口がクスクスと笑う。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:04:13.65 ID:Ceb8JP000

そろそろ潮時かも知れない。僕ははまじに火をつけた。

はまじ「ぎゃあああああああああ!!?」

藤木の腕を掴む。とにかく逃げる。乾燥したところに。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:04:46.73 ID:Ceb8JP000

藤木「なんであんなことするんだよおお!!!」

永沢「あのまましらを切ろうとしてたのかい?」

藤木「そうだよ!!いけないのかよぉお!?」

永沢「君は卑怯者だ」

僕達は少しずつ灯油を撒きながら走る。逃げるために。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:05:19.82 ID:Ceb8JP000

たまちゃん「いた!あそこだ!」

永沢「ほなみって目エ見えるのかよ・・・」

藤木「永沢君こっちだよ!」

3階に上がる。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:06:48.58 ID:Ceb8JP000

永沢「こんなときまで君と一緒にいるなんてな」

藤木「仕方ないよお!僕だって逃げたいよお!!」

永沢「君にはドイツ語とフランス語の通訳を頼みたいよ」

いたじょおおおおおおおおおおおお!!!!
突如気持ちの悪い声が響く。池沼だ。僕の嫌悪感は燃え上がる。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:08:15.65 ID:Ceb8JP000

永沢「燃えろよッ!!」

瞬間、山田の髪に火がつく。

山田「あついじょおおおおおおおおおおお!!!」

腐ったりんごのような池沼特有のにおいがする。

山田「あああああああああ!!!」

藤木「うわああああああ!?!?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:08:54.24 ID:Ceb8JP000

燃える髪のまま山田は藤木に掴みかかった。

山田「はなさないじょおおおお!!!」

山田の腹が飛び散った。

山田「だじょ?」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:10:06.50 ID:Ceb8JP000

藤木「はあはあ・・・・」

渡しておいて正解だった。護身用の特殊ライタァ。
それは、燃やすのではなく爆発。

藤木「ざまあああああみろおおおおおおお!!!」

藤木「てめえは!!池沼の癖に!あの子にすりよってええ!!」

それは君の思い違いだろう。僕は口にはしない。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:11:36.38 ID:Ceb8JP000

永沢「藤木君早く行こう、もう追ってがくる」

藤木「そうだね・・・」

僕らは屋上に着いた。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:12:52.23 ID:Ceb8JP000

もうやるべき事は全てやった。校舎中に灯油も撒いたし、花輪の家も燃やした。
城ヶ崎もレイプして燃やした。小杉も脂でよく燃えた。
脚も吹き飛ばした。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:13:22.72 ID:Ceb8JP000

永沢「僕は火に愛されてるなぁ」

藤木「なにか言ったかい?」

彼はイヤホゥンをはずした。

永沢「なんでもないよ」

君は卑怯者だといったさ。僕はそう言った。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:15:48.06 ID:Ceb8JP000

すさまじい炎と共に校舎は燃え上がった。
一瞬。関口と目が合ったが僕は気にしないことにする。

藤木「やっちゃったね・・・」

永沢「ああそうだね」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:17:01.38 ID:Ceb8JP000

藤木「僕が君を捕まえて英雄になるよ!!!」

藤木は爆発ライタァを突き出す。僕は少ししゃがんでそれをかわす。
頭の上で爆発する。

永沢「君は相変わらず卑怯だ」

僕は藤木の懐に入る!僕はライタァに手を掛ける。
勝った。僕の炎が彼を包む。僕の身体は爆発した。

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:18:42.51 ID:Ceb8JP000

藤木「残念だったなぁあ永沢君」

藤木「僕はまだ爆発ライタァを持ってたんだよおおおおお!!!」

君は卑怯者だな。僕はそう言った。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:19:31.20 ID:Ceb8JP000

藤木「だぼがああああああああああ!!!てっめええを殺して!僕は英雄に!!!」



僕の意識はそこで終わった。

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:21:08.70 ID:Ceb8JP000

藤木「警察を早く呼んで!!英雄に!!!」

その瞬間燃え広がった炎が藤木を襲った。

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:24:06.35 ID:Ceb8JP000

永沢「あいにく僕は助かった」

あのあと消防と警察が来て僕は助かった。
あの事件以来、神出鬼没の放火魔はどこにも現れていない。

永沢「そりゃ入院してるしね」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:25:41.46 ID:Ceb8JP000

そのとき、病室がノックされた。
僕は独り言をやめる。

永沢「看護師さんかな?」

ガチャりと誰かが入ってきた。

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:27:05.71 ID:Ceb8JP000

警察のものです。
僕の目の前で男は言った。少し、お話を聞かせて貰えるかな?

永沢「はい・・・なんでしょうか・・・?」

僕はチキチキと、愛用のライタァの回転部分を回す。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:28:21.60 ID:Ceb8JP000

警察「突然だけど君が、あの放火魔なのかな?」


僕はまた、火をつける覚悟をした。

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:30:05.00 ID:Ceb8JP000

おわり

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/02(土) 09:34:12.98 ID:Ceb8JP000

お前ら火の扱いは気をつけろよwww


くぅ疲



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