1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 02:43:17.73 ID:U6Q36Scf0
部長「うーむ、生活保護受給者が210万人超えか」
麗子「年間費用が3兆円だしかなりの負担ですよね」
両津「中川、部長はなんの話をしてるんだ?」
中川「生活保護で日本の財政が苦しいってことですよ」
両津「ふーん…けど困ってるんだから国が助けてやるのが道義じゃねえか」
中川「それはもちろんそうなんですが中には不正受給者も多いのが現状なんですよ」
両津「なんだと?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 02:51:32.54 ID:U6Q36Scf0
中川「本当に困ってる人には受給されず、高圧的な人のほうが審査が通りやすいというのもありますし」
両津「ちっ…お役所仕事ってのはそんなもんだよな」
中川「それに暴力団だって関与してるケースも少なくありません」
両津「うーむ、今の日本は真面目に働いたら負けだな」
中川「たしかにそうかもしれませんね…」
両津「よし、わしも生活保護をもらうぞ!」
中川「先輩は無理ですよ、公務員じゃないですか…」
両津「くそっ、ダメか…」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 02:55:16.05 ID:U6Q36Scf0
両津「もとはと言えば生活保護費というのはわしらの税金だろ?」
中川「そうですね」
両津「わしが額に汗して働いておさめてる金をもっていく奴らがいるってことか」
中川「それはまぁそうですが…(なにか嫌な予感が…)」
両津「ならばわしがこの目でしっかり監視せねばならん」
中川「え?どうするつもりですか?」
両津「生活保護が支給されるのはどこだ?」
中川「市役所ですが…まさか先輩本気で行くつもりじゃ…?」
両津「そのまさかよ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 02:59:53.91 ID:U6Q36Scf0
中川「着きましたよ」
両津「おう、サンキュー、受給者はどこだ?」
中川「あそこですね」
両津「なんと!?こんな朝早くからあいつら並んでるのか!?」
中川「そうです、みんな一刻も早くお金をもらおうとしてますね」
両津「うーむ、さすが金にかけるパワーはすごい…」
中川「ドアが開きましたよ」
ナマポら「うぉぉおおお!!!」
ナマポら「どけどけ!俺が先だ!」
両津「げっ!あいつらダッシュしてやがる!」
中川「そうなんですよ、もらう時間なんて大して変わらないのにみんなわれ先にと…」
両津「う〜む、なんという浅ましさ…しかし給料日のわしも似たようなものかもしれん…」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:02:48.56 ID:U6Q36Scf0
中川「一人目がでてきましたよ」
両津「お、そうか」
中川「見るからに健康そうな男ですが…」
両津「おい、あいつを尾行しろ」
中川「やっぱりそうきますか…」
両津「あたぼうよ」
中川「わかりました、僕だって不正受給は許せませんからね」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:05:41.85 ID:U6Q36Scf0
中川「コンビニに入っていきましたね」
両津「わしらも入るぞ」
中川「はい」
K本「52番ひとつ」
店員「はい、440円です」
中川「タバコを買っていきましたね」
両津「ちっ、生活保護のくせにタバコなんか吸いやがって」
中川「ま、まぁそれはいいじゃないですか」
両津「ふんっ、まぁいい…尾行をつづけるぞ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:09:37.43 ID:U6Q36Scf0
中川「次はどこに行くんだろう…」
両津「この通りはもしや…」
中川「先輩なにか思い当たるものが?」
両津「やっぱり!あいつパチンコ屋に行きやがった」
中川「先輩さすがにするどいですね」
両津「まぁな、って感心してる場合じゃないぞ、あの野郎生活保護費をギャンブルに使いやがって」
中川「たしかにこれはいただけませんね」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:12:52.93 ID:U6Q36Scf0
中川「先輩、もう3時間が経ちましたよ」
両津「うむ、それにしてもあの野郎全然勝てないな」
中川「本当ですね、お金の無駄遣いだ」
両津「もう2万はスったんじゃねえか?」
中川「お金をもらってわずかな時間で使っちゃうなんて先輩みたいだな」
両津「バカ!わしは自分の金でギャンブルしてるじゃないか」
中川「でも借りてるときも…」
両津「細かい話をもちだすな!」ボコッ!
中川「痛てっ!す、すいません」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:18:27.49 ID:U6Q36Scf0
中川「ようやくやめるみたいですね」
両津「ったく、ヘタクソのくせによくやるよ」
中川「それにしてもあの人どうするんですかね?大分お金を失いましたよ…」
両津「ほとんど金使いきっちまって今月どうやって食ってくんだ」
中川「まさかこっそり貯金がある不正受給者かも…」
両津「だとしたらとっちめてやるあの野郎」
K本「これください」
両津「ん?なんだ?」
中川「パン屋ですね、パンの耳を無料でもらってます」
両津「あれで食いつなぐ気かよ…どういう頭の構造してやがんだ…」
中川「先輩も似たような…はっ!?」
両津「もうそれはいい!」ボコッ!
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:21:32.61 ID:U6Q36Scf0
両津「もういい、ちょっと行って来る!」
中川「先輩!どうする気ですか!?」
両津「心配いらんおだやかに話し合いをしてくるだけだ」
中川「それって絶対先輩が手を出すパターンですよぉ」
両津「おい貴様!」
K本「は、はい?なんですか?」
両津「お前はなぜ働いて金を稼がない!?」
K本「え?え?いきなりなんなんですか?」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:25:10.12 ID:U6Q36Scf0
両津「貴様生活保護を受け取っただろう?」
K本「はぁ…そうですけど…」
両津「それをたったの数時間で無くしてどうする!」
K本「ええ…まぁ…いや…」
中川(先輩が部長に説教されてる時みたいだなぁ)
両津「おい、なんとか答えろ!」
K本「なんとかって…なにを…ぶつ…ぶつ…」
両津「もっとはっきりしゃべりやがれ!」
K本「ひっ!ひぃぃっ…!」
中川「先輩、そんなに脅しちゃダメですよ!」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:29:23.48 ID:U6Q36Scf0
K本「うわぁぁあっ…!」
中川「逃げましたね」
両津「逃がすかよ!」
K本「あばばば…」
両津「貴様ぁ!なぜ逃げる!」
K本「ひひゃぁあ!」
中川「先輩、ちょっと…」
両津「ん?なんだ中川?」
中川「おどしすぎですよ」
両津「どこがだ?」
中川「なんていうかこういう人ってちょっとあれなんですよ…精神が弱いっていうか…」
両津「ふんっ!こんなもんどうってことないだろ、わしなんか昔は市民相手によく発砲したもんだ」
中川「連載初期と今では事情が違いますよ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:34:00.80 ID:U6Q36Scf0
中川「とにかく現代人はナイーブになってますからね」
両津「確かにそれは言えるな」
中川「まともに現実で人付き合いができない人が多いんですよ」
両津「こいつもその類か」
中川「そうです、彼らはネットでは大口を叩いてますが現実だとこんな風にどもるんです」
K本「あぅぅ…あぅぅ…」
両津「なんか見てるだけでイライラする奴だな」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:39:29.05 ID:U6Q36Scf0
両津「よし、ここはショック療法だ、5〜6発殴れば真人間になるだろう」
K本「ひぃぃっ!」
中川「それは見てみたいですけどやめてあげてください」
両津「ちっ、わかったよ…おいこのクソ青びょうたん」
K本「はっ、はひぃ!」
両津「殴られたくなければきちんと話を聞け、そして答えろ」
K本「は、はひ…はひ…」
両津「貴様なぜ働かない?」
K本「え…その…なんといいますか…あの…」
両津「ダメだやっぱりこいつ殴る!ムカツク!」
ドガッ! バギッ!
K本「いぎぃぃい!」
中川「ああ、やっぱりこうなるのか…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:45:08.89 ID:U6Q36Scf0
K本「あわわわ…」
中川「先輩、泡ふいてひくひくしてますが……」
両津「思った以上にエグい結果になったな」
中川「そうですね、リアルに人を殴るとエグいことになりますよね」
両津「うむ、血もダラダラ出てるな」
中川「白目向いてますね、死ぬかもしれませんよ」
両津「ふん、こんな社会のクズは死んでも誰も悲しまん」
中川「先輩の発言もエグいですね」
両津「うむ、ここ数年そういうことができなくなってたからな」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:50:39.41 ID:U6Q36Scf0
両津「じゃあ次の奴にするか」
中川「そうしますか、なんか心がスっとしますね」
両津「お、中川、お前も派出所勤務初期の頃にもどってきたな」
中川「はい、やっぱりあの頃はよかったですね、僕もよく発砲してましたし」
両津「よし、次の奴はぶっ殺すくらいの勢いで殴ってみるか」
中川「いいですねえそれ!」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:54:58.02 ID:U6Q36Scf0
両津「さて、次の生活保護受給者はと…」
中川「先輩、長いのでナマポと略しましょう」
両津「なんだそれは?」
中川「ネット用語ですよ、受給者の蔑称です」
両津「なるほど、カタカナってのがいいな」
中川「でしょう」
両津「中川もノってきたし」
中川「はい」
両津「ナマポのクソ野郎共ぶっ殺してやる!」
中川「いえーい!」
おわり
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/01(金) 03:58:26.81 ID:U6Q36Scf0
くぅ〜w疲れましたこれにて終了です
部長「わしの出番が1行だけとは」
麗子「わたしもそうよ」
両津「こち亀はやはり無茶苦茶したほうが面白いな」
中川「そうですね、僕も昔にもどりたいです」
両津・部長・麗子・中川・俺「それじゃあみなさんありがとうございました」
両津「ってなんで俺がいるんだよ!」ボコッ
俺「ぐへぇっ!」
これにて本当におしまい