1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 13:32:05.20 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「冷静に考えてみると……」
ハルヒ「まず最初にした自己紹介」
ハルヒ「あんなの完全に……」
ハルヒ「完全に……キチガイじゃない」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 13:37:59.41 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「高校入ってからの言動をしっかり思い返してみればみるほど……」
ハルヒ「キチガイじみた言動しか見つからない……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……やり直したい」
ハルヒ「……やり直したいわ」
グルグルグルグル
ハルヒ「!? (周りの空間が歪んでる……!?)」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 13:43:27.50 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「!」パチッ
ハルヒ「……」ムクッ
ハルヒ(ここは……私の部屋……)
ハルヒ「……」バッ
ハルヒ(外が……薄暗い……?)
ハルヒ(さっきまで昼間だったのに……)
ハルヒ(時計、時計……)チラッ
ハルヒ「!!」
ハルヒ(AM5:00……!?)
ハルヒ(ひ、日付は……)
ハルヒ「!?」
ハルヒ(し、4月……2日……?)
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 13:47:30.50 ID:73vCrjkC0
――通学路――
ハルヒ(完全に……入学式の日)トコトコ
ハルヒ(ちょっと信じられないけど……)トコトコ
ハルヒ(とりあえず制服に着替えて、登校……)トコトコ
――学校――
ハルヒ「……」ゴクッ
「第○○回入学式」
ハルヒ(完全に……私達が入学した時の……)
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 13:54:14.88 ID:73vCrjkC0
「以上で、入学式を閉会致します」
ハルヒ(校長先生のお話にしても、来賓の挨拶にしても、なんていうデジャブの連続だったの……)
「では、新入生は各クラスの教室に移動して下さい」
ハルヒ「……」ガタッ
ハルヒ「……」トコトコ
ハルヒ(この教室……か)ガラッ
ハルヒ(あの席……)スタスタ
ハルヒ(時間が戻ったなんて、信じられないけど……)
キョン「やれやれ」スタスタ
ハルヒ「!」
ハルヒ(もう……受け入れざるを得ないようね)
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 14:00:08.89 ID:73vCrjkC0
担任「という事で、連絡は〜」
ハルヒ(担任の先生も同じ、する話も同じ……)
ハルヒ(と言う事は、この次は……)
担任「では最初に、自己紹介をしていきましょう。いきなりですが、名簿順逆からでお願いします」ニコッ
名簿順後ろの方の生徒「えぇ〜」
ハルヒ「!」
モブ「はい」ガタッ
モブ「西中出身の、○○です。部活は剣道部でした。高校でも続けたいと〜」
ハルヒ「……」
ハルヒ(ここから全てが始まったのよね)
ハルヒ(高校での、私のキチガイじみた言動は……)
モブ「南中出身の、○○です。趣味はアニメ鑑賞で、休日はいつも〜」
ハルヒ(しっかりやらなきゃ……)
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 14:07:16.70 ID:73vCrjkC0
担任「では次、涼宮さん」
ハルヒ「!」
ハルヒ「は、はい!」ガタッ
ハルヒ(……よし)
ハルヒ「ひ、東中出身の、涼宮ハルヒです!」
ハルヒ「趣味は……(あれ、なんて言えば良いんだろう……) えぇっと……面白い事探しです。なんちゃって」テヘヘ
ハルヒ「あと、スポーツはなんでも好きです!」キリッ
ハルヒ「こ、高校生活、思いっ切り楽しみたいと思うので、みなさんお友達になって下さい!」ペコッ
ハルヒ(あれ……張り切り過ぎちゃって……ちょっと痛い感じになっちゃったかな……)
パチ パチ パチ パチ
ハルヒ(ほっ……)
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 14:12:28.43 ID:73vCrjkC0
ハルヒ(あ、あんな感じで良かったのよね……?)ソワソワ
担任「では、次の人」
キョン「……」ガタッ
ハルヒ(ど、どうだったんだろう……)
キョン「ただの人間には興味が無い」
ハルヒ「!?」
キョン「この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、俺のところに来い。以上」
ハルヒ「」
ザワ ザワ ザワ ザワ ザワ ザワ
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 14:24:52.17 ID:73vCrjkC0
ガヤ ガヤ ガヤ ガヤ
モブ「涼宮さんって美人だよね〜」
ハルヒ「そ、そんな事ないわよ〜」アセアセ
モブ「本当にスポーツ万能らしいぞ〜」
ハルヒ「好きなだけでそこまで出来るってわけじゃないわよ〜 (な、慣れないわね……)」アセアセ
谷口「いやーこいつ、すごかったんだぜ〜。勉強も出来るし。モテモテでさ〜 (なんか違和感あるけど……可愛いし良いっか)」
モブ「へぇ〜」
ハルヒ「や、やめてよ〜」アセアセ
ハルヒ「……」
ハルヒ「……」チラッ
キョン「……」
ハルヒ(なに腕組んじゃって……周りに興味無さげにムスッっと座ってんのよ……)
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 14:31:23.66 ID:73vCrjkC0
モブ「じゃあまた後でね〜」 モブ「是非バレー部に入ってね〜」 モブ「剣道部入ろうね〜」
ハルヒ「か、考えておくわ」
ハルヒ「ふぅ (やっと解放されたわ……)」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……」チラッ
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「………」
キョン「……」
ハルヒ「…………」
キョン「……」
ハルヒ「……………」
ハルヒ「………………」
ハルヒ(どう接したら良いかわからない……)
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 14:38:02.61 ID:73vCrjkC0
ハルヒ(でも、このままじゃなんか……いけない気がするわ)
ハルヒ(第一、あれだけみんな色々話してたのにこいつだけ完全に孤立してたし……)
ハルヒ(……よし)
ハルヒ「……」クルッ
ハルヒ「こ、こんにちわ」
キョン「……」
ハルヒ「は、初めまして。えぇっと……」
キョン「キョン」
ハルヒ「はい?」
キョン「呼ぶならキョンとでも呼んでくれ」
ハルヒ「わ、わかったわ。初めまして、キョン君」
キョン「……」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 14:38:43.67 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「わ、私は涼宮ハルヒ。よろしくね」
キョン「……」
ハルヒ「えぇっと……」
キョン「……用事はそれだけか?」
ハルヒ「え……えぇ」
キョン「……」
ハルヒ(な、なによこいつ……!)ムスッ
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 14:47:58.38 ID:73vCrjkC0
ハルヒ(でも……話し始めちゃった手前、なにか続けなきゃ……)
ハルヒ「キョン君は、なにか部活とか入ろうとかっていう予定あるの? (多分無いと思うけどとりあえず……)」
キョン「……無いな」
ハルヒ「あ、そうなんだ (……やっぱり)」
キョン「興味が無いんだ」
ハルヒ「体動かしたりするのあんまり好きじゃないのね (省エネ人間だものね)」
キョン「いや、もっと広く」
ハルヒ「もっと広く?」
キョン「なんていうか……この退屈な世界に、興味が無いんだ」
ハルヒ「……」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 14:59:35.63 ID:73vCrjkC0
ハルヒ(なんなのこいつ……どうしちゃったのよ……)
キョン「涼宮は」
ハルヒ「! な、なに?」
キョン「……涼宮は違うのか?」
ハルヒ「違う……?」
キョン「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者ではないのか?」
ハルヒ「え? ち、違うわよ」アセアセ
キョン「……そうか」
ハルヒ「……」
キョン「ただの人間か」
ハルヒ「……」ムカッ
ハルヒ(なんなのこいつ……むかつく……)
ハルヒ(それに……なんなの……この……)
ハルヒ(抉られるような痛々しさは……)ズキズキ
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 15:09:26.18 ID:73vCrjkC0
キョン「……」イヤホン スチャッ
ハルヒ(なんか知ってるわこの感じ……)
ハルヒ(これってまさに……)
ハルヒ(まさに……)
キョン「……」iPod ポチポチ
ハルヒ(時間戻る前の私じゃない……!)
キョン「やっぱ洋楽を一度聴いてしまうと、邦楽はもう聴けないな」ボソッ
ハルヒ(あれ、それともなんか違う……)
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 15:20:06.49 ID:73vCrjkC0
キョン「イヤホンってあえてRとLを逆に付けた方が俺は聴きやすい気がするんだよな。ちょっと異端か?w」
ハルヒ(ど、どうしよう……)
ハルヒ(こいつ……これ以上無いくらい絡み辛い奴になってる……)
キョン「やっぱエルイーディーゼッぺリンのシャフトはすごいよな」
ハルヒ(レッドツェッペリンでしょ……シャウトでしょ……)
キョン「涼宮は洋楽とか聴かないのか?」
ハルヒ「あ、あんまり聴かないわね」
キョン「多感な時期に”本物”を聴いておかなきゃ損するぞ」
ハルヒ(なんか最初よりやたら饒舌になってきてるし……)
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 15:28:55.09 ID:73vCrjkC0
ザワ ザワ ザワ ザワ
ハルヒ「……!」
ハルヒ(周りの人達にも……結構聞こえちゃってる……)
ハルヒ(み、見てられないわ……)
ハルヒ(なんだろうこの気持ち……)
ハルヒ(身内がバラエティーに出て盛大に滑ってるような……)
キョン「入る気は無いけど……部活見学でも行ってくるかな」
キョン「異端で面白い奴がいるかも知れない」ガタッ
ハルヒ「!」
ハルヒ(ダメよね……こんな痛々しい奴野放しにしちゃ……!)
ハルヒ「待って!」カシッ
キョン「!?」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 15:33:16.93 ID:73vCrjkC0
キョン「なんだ?」
ハルヒ「そ、その…… (ど、どうしよう……)」
ハルヒ(と、とりあえず適当に……)
ハルヒ「い、一緒に部活作りましょ?」
キョン「……は?」
ハルヒ(とか言って、なによこの唐突な提案……私の馬鹿!)アセアセ
キョン「……」ジーッ
ハルヒ(うわっ……こいつに変な目で見られるなんて……なんたる屈辱……)アセアセ
キョン「面白そうじゃねぇか」ドドーン
ハルヒ「」
キョン「部長は俺な」
ハルヒ「……」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 15:41:23.53 ID:73vCrjkC0
――文芸部部室――
キョン「ここで良いな。どうせ活動なんかしてないだろう」ガチャッ
ハルヒ(勝手に良いのかしら……)
ハルヒ「あ、誰かいるじゃない (あれって……)」
キョン「……」スタスタ
キョン「文芸部員か?」
長門「!」
長門「……」クルッ
長門「そうだよぉ」ニコッ
ハルヒ「」
キョン「そうか……既に使われていたか」ウーム
長門「って言っても、本読んでるだけなんだけどねぇ」ニコニコ
ハルヒ(なによこれ……)
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 15:47:45.80 ID:73vCrjkC0
長門「でも有希は隅っこで本読んでるだけだから、自由に使って良いよぉ」
キョン「! そうか」
ハルヒ(キャラ違いってレベルじゃ……)
キョン「じゃあお前も俺達の部活に入ったらどうだ?」
長門「部活? なにするのぉ?」
キョン「それはこの後、発表する」ニヤッ
長門「なんかすごいねぇ。わくわくするよぉ」
キョン「じゃあ入部で決定だな」
長門「わぁい兼部 有希 兼部大好き〜」
ハルヒ「……」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 15:55:06.75 ID:73vCrjkC0
キョン「よし。じゃあまず名前から発表しよう」
長門「わぁい!」
ハルヒ(私はここで……SOS団とかいう痛々しい名前を付けた……)
キョン「我が部の名前は……」
ハルヒ(キョンは一体……)
キョン「EOE団だ!」ドドーン!
ハルヒ「EOE団……?」
長門「由来はなにぃ?」
キョン「俺が人生で最も大きな影響を受けた映画だ」ドヤァッ
ハルヒ「!」
長門「へぇ〜。外国の映画かなぁ〜?」
キョン「そ、そうだ。ふ、フランスだったかな?」アセアセ
ハルヒ(まさか……The End of Evangelion……)
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 15:58:07.08 ID:73vCrjkC0
長門「活動内容は〜?」
キョン「……」フッ
キョン「この部活の目的はずばり……」
長門「ずばり……?」ワクワク
ハルヒ「……」
キョン「サードインパクトを起こす事だ」
長門「サードインパクト……?」
キョン「あぁ」
ハルヒ(やっぱり……エヴァに嵌った中二病ってわけね……)
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 16:08:40.74 ID:73vCrjkC0
キョン「ふぅ」お茶ズズズ
長門「ふぅ」お茶ズズズ
キョン「なんかぽかぽか暖かいな」
長門「この部屋は日当たりが良いから、穴場なんだよぉ」
ハルヒ「……」
ハルヒ(活動目的を掲げたは良いけど……特にやる事は無いのね)
キョン「……」イヤホン スチャッ
キョン「……」iPod ポチポチ
キョン「長門は洋楽とか聴かないのか?」
ハルヒ(出た……洋楽アピール)
長門「うーん……洋楽はiPodに三千曲くらいしか入ってないかなぁ」
キョン「! そ、そうか。お、俺もそれくらいかな」アセアセ
イヤホン「I know, I know I've let you down 〜」
ハルヒ(洋楽じゃなくてエヴァの劇中歌じゃないの……)
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 16:15:56.86 ID:73vCrjkC0
長門「洋楽だけで三千曲くらい入ってるって事は○○とか知ってる?」
キョン「あ、いや……そっちのジャンルは専門外だな (まずい……)」アセ
長門「じゃあ△△はぁ?」
キョン「いや……そっち系もあまり…… (詳しくない事がバレる……)」アセアセ
長門「じゃあ〜」
キョン「ちょ、ちょっと、偵察に行って来る」ガタッ
ハルヒ「?」
長門「偵察?」
キョン「あ、あぁ。サードインパクトを起こすために必要なものが、この高校のどこかにあるかも知れない」スタスタ
ハルヒ「……」
長門「行ってらっしゃ〜い」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 16:21:07.14 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「ふぅ」
ハルヒ(なんなのよこの……時間軸は……)
長門「涼宮さん」
ハルヒ「! な、なに? (まだこの有希は慣れないし……)」
長門「ちょっとお願いがあるんだけどねぇ」
ハルヒ「ど、どうしたの?」
長門「今日の夜、有希のお家に来て貰っても良いかなぁ?」
ハルヒ「い、家に……?」
長門「うん!」ニコッ
ハルヒ「ど、どうしてまた……」
長門「それはお家で話すよぉ」
ハルヒ「そ、そう……。(ここは乗っておいた方が良いのかしら……?) わ、わかったわ」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 16:26:43.63 ID:73vCrjkC0
「だからなんの部活なのよ……!」
「だからサードインパクトを起こすための……」
「意味がわからないわよ!」
「良いからとりあえず部室まで来てくれ」
「もう」
ハルヒ「!」
ハルヒ(キョンが誰かつれてきたのかしら……?)
ガラッ
キョン「新しい部員の朝比奈さんだ」
みくる「……」プイッ
ハルヒ「」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 16:33:36.61 ID:73vCrjkC0
みくる「……ったく」
みくる「とりあえず、私がこの部活に入れば良いわけね?」
キョン「あ、あぁ」
みくる「じゃあ毎日最善を尽くしてもてなしなさいよね! 先輩なんだし」
キョン「は、はい」
みくる「早くお茶淹れなさいよ!」
キョン「は、はい」アセアセ
みくる「そこの白い子、肩揉みなさい」
長門「はぁい!」トコトコ
ハルヒ(これまたキャラ違いもキャラ違いな……)
キョン(キャラと髪の長さでアスカ役にぴったりかと思ったが……アスカより酷いな……)
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 16:46:52.69 ID:73vCrjkC0
みくる「あぁ〜喉乾いた」
キョン「す、すぐに買ってきます」
みくる「ジュースぐらい買い置きしておきなさいよ。使えないわね〜」
ハルヒ(あんな我儘な子になっちゃって……)
ハルヒ(なんかこれはこれで抉られるものがあるわね……)
みくる「そこの可愛い子! お茶淹れてよ」
ハルヒ「え? あ、は、はい」アセアセ
ハルヒ「……」スタスタ
ハルヒ「……」お茶コポコポ
長門「凝ってますね〜」
みくる「もっと力入れて良いわよ」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 16:53:04.19 ID:73vCrjkC0
キョン「買ってきました」アセアセ
みくる「遅いわよ〜」
キョン「す、すいません」オロオロ
長門「男の子なんだからもっとシャキっとするんだよぉ」
キョン「は、はい」
ハルヒ(女性陣に押されて相対的にだけど、キョンもえらいキャラが変わってきたわね……)
長門「もっとシャキっとだよぉ」
キョン「は、はい!」ピンッ
長門「それで良いよぉ」ニコニコ
ハルヒ(有希に叱られちゃってるわ……)
みくる「本当見るからにダメ男ね〜」
キョン「……」ポリポリ
ハルヒ「!」
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 16:58:00.65 ID:73vCrjkC0
ハルヒ(まさかキョンは……)
ハルヒ(この部活に、エヴァの登場人物を揃えたいのかしら……?)
ハルヒ(言うまでも無くキョンがシンジで……)
ハルヒ(みくるちゃんはアスカで……)
ハルヒ(レイは……前の時間軸だったら完全に有希だけど……こっちではミサトさん的なポジに……口調はなんか違うアニメの主人公っぽいけど……)
ハルヒ(じゃあレイは誰?)
ハルヒ「……」
ハルヒ(さっきから薄々気が付いてたんだけど……)
ハルヒ(今この空間で一番無口なのって……)
ハルヒ(……私よね)
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:04:00.59 ID:73vCrjkC0
ハルヒ(後はカヲル君だけど……)
ハルヒ(これはあの人で間違いないでしょうね……)
ハルヒ(じゃあこれで私がレイ役を担えば……)
ハルヒ(キョンの望みは叶えられるわけね)
ハルヒ(もちろんサードインパクトは起きないけど……)
ハルヒ(適当に黄色い液体かぶりながら”ごっこ”すれば良いでしょ)
ハルヒ(それでキョンの中二病が治るのであれば……)
ハルヒ(……よし)
ハルヒ「……」
ハルヒ(あれ……レイの真似って黙ってる以外なにもしようがないわね……)
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:09:27.76 ID:73vCrjkC0
キョン「じゃあそろそろ帰るか」
みくる「この部活も悪くないわね。いてあげても良いわよ」
長門「部長、次回の活動内容もしっかり決めておいてねぇ」
キョン「は、はい (なんで長門に敬語になってんだ俺……)」
キョン「涼宮も帰るぞー」
ハルヒ「……」
ハルヒ「えぇ」
キョン「……?」
ハルヒ「……」スタスタ
キョン(こいつやけに無口になってるな……)
ハルヒ「……」スタスタ
キョン(なんていうか……レイっぽい)
キョン(……か?)
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:15:26.28 ID:73vCrjkC0
――夜――
ハルヒ(別れる直前に地図を貰って……)
ハルヒ(夜更けを待って、その地図通り来たけど……)
ハルヒ「……」
ハルヒ(このでっかいマンションで良いのよね?)
タッタッタッタ
ハルヒ「!」
長門「ハルちゃん、お待たせぇ」
ハルヒ「(来たわね) ちょうど今来た所」
長門「じゃあ私のお部屋に案内するねぇ」
ハルヒ「えぇ (無口無口)」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:21:16.89 ID:73vCrjkC0
長門「一人暮らしだから、色々気にしなくて良いからねぇ」
ハルヒ「えぇ (……こんな大きなマンションで一人暮らし)」
長門「こっちだよぉ」トコトコ
ハルヒ(される話はだいたい予想がついてるわ)トコトコ
長門「お夕飯は食べた?」
ハルヒ「えぇ (いきなり時間が戻ったり、知ってる人がキャラ変して出てきたり……)」
ハルヒ(色々おかしな事が起こりっぱなし)
ハルヒ(そしてこのタイミングで、わざわざ私を家に一対一で呼ぶ)
ハルヒ(しかもその家は、高校生の一人暮らしなのにやたらデカいマンション)
ハルヒ(有希がタダ者じゃないって事くらいわかるよ)
ハルヒ(きっとこのおかしな出来事についてなにか知っていて、私に話そうって事ね)
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:25:26.55 ID:73vCrjkC0
長門「ここだよぉ」ガチャッ
ハルヒ「……」
ハルヒ(間取りは2LDKってとこね。完全にただの高校生が一人暮らしするような部屋じゃない)
長門「どうぞどうぞ」スタスタ
ハルヒ「……お邪魔します」スタスタ
長門「適当に座ってねぇ」
ハルヒ(なんて広いリビング……)
長門「お茶だけ淹れるから」
ハルヒ「えぇ」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:29:59.52 ID:73vCrjkC0
お茶スッ
ハルヒ「ありがとう」
長門「ふぅ」
ハルヒ「……」お茶ズズズ
長門「あのねぇ」
ハルヒ「!」
ハルヒ「な、なに?」
長門「大事なお話があるんだぁ」
ハルヒ「そ、そう」
ハルヒ(今の私なら、どんな話でも受け入れるわよ)お茶ズズズ
ハルヒ(それに……今の私はレイなんだから、クールにクールに聞くわよ)
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:32:17.90 ID:73vCrjkC0
長門「あのねぇ。びっくりしないでねぇ」
ハルヒ「えぇ (おかしな事態になってるって事は誰よりも私がわかってるんだから……)」
長門「あのねぇ」
ハルヒ(ちょっとやそっとじゃ驚かないわよ……!)
長門「私ねぇ」
ハルヒ(クールにクールに……!)お茶ズズズ
長門「女の子が好きなんだぁ」
ハルヒ「……」お茶ブーッ
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:37:24.49 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「ゴホッ……ゴホッ……」
長門「だ、大丈夫?」アセアセ
ハルヒ「え、えぇ……ゴホッ……ゴホッ……」
長門「き、聞こえたよね……?」
ハルヒ「え、えぇ (き、聞こえたからお茶噴いたのよ……)」
長門「そ、それでね」グイッ
ハルヒ「う、うん? (頭の中を整理する暇をくれない……!)」
長門「今日ハルちゃんに会ってねぇ」グイグイッ
ハルヒ「う、うん? (こ、これは……)」
長門「すっっっっごく可愛いなって!」ダキッ
ハルヒ「」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:41:14.99 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「ちょっ……ちょっ……」アセアセ
長門「こんなに一目ぼれしたの初めてなんだよぉ」ギューッ
ハルヒ「やめっ…… (そ、想定外過ぎて……どうしたら良いのか……)」アセアセ
長門「なんかずっと前にどっかで会った事があるような……」
長門「なんちゃってなんちゃって」テレテレッ
ハルヒ(ま、間違いじゃないけど……)アセアセ
長門「ハールちゃん!!」ギュギューッ
ハルヒ「んっ……」
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:47:47.71 ID:73vCrjkC0
キョン「ふぅ」
キョン(いつも通り、夕闇に飲まれた街で散歩でもしてくるかな)
キョン「……」イヤホン スチャッ
キョン「……」iPod ポチポチ
イヤホン「わたーしにかーえーりなーさーい♪ うまーれーるまーえーにー♪」
キョン「♪」トコトコ
古泉「ふんふんふんふんふんふんふんふん♪」
キョン「……?」
キョン(なんだあの男……?)
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:52:05.84 ID:73vCrjkC0
キョン(あまり関わらないように……)ソー
古泉「やぁ」
キョン(……バレた)ビクッ
キョン「……は、はい?」
古泉「やっと会えましたね」
キョン「」
キョン(……真性か)
キョン「そうですね〜。ではまた会えると良いですね〜」ササッ
古泉「待って下さいよ」スタッ
キョン(……こっち来た)
キョン「……な、なんだよ?」
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 17:57:42.75 ID:73vCrjkC0
長門「……」ギューッ
ハルヒ「……」
長門「今日はまだ、こうやって寄り添っててくれるだけで良いから」ギューッ
ハルヒ「……」
長門「嫌だ……?」
ハルヒ「べ、別に……嫌じゃないけど……(今日はって……)」
長門「ハルちゃんのにおい」クンクン
ハルヒ「……」
長門「ハルちゃんの感触」サワサワ
ハルヒ「……」
長門「ハルちゃんの唇」チューッ
ハルヒ「!! んっ……(話違うじゃなーい!)」バタバタ
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:03:43.43 ID:73vCrjkC0
――キョンの部屋――
キョン「んで、人の部屋に上がりこんでどうする気だ?」ジュース ゴクゴク
古泉「話を聞いてくれるって言ったのは君じゃないですか」フフ
キョン「まぁ……そうだが (なんか気になったんだよな……)」
古泉「では、お話をさせて頂きますね」
キョン「あぁ (あのキャラに似てるし……)」
古泉「あまり驚かず聞いて下さいよ」
キョン「あぁ (もしかして……サードインパクトの秘密を知ってるんじゃ……)」ジュース ゴクゴク
古泉「僕はですねぇ」
キョン「あぁ (それなら、聞き入れる準備は充分に……)」
古泉「男の子が好きなんですよ」
キョン「……」ジュース ブーッ
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:09:23.49 ID:73vCrjkC0
古泉「初めて会ったその日に、顔にジュースを吹きかけるとは大胆ですねぇ」フキフキ
キョン「わ、悪い…… (そ、想定外過ぎて……)」
古泉「口の周りのは……」ペロンッ
キョン「!」ゾクッ
古泉「とまぁ、僕の話は以上です」
キョン「えっ……? (単に同性愛を打ち明ける相手が欲しかったのか……?)」
古泉「一番重要な事は、最初に言っちゃいましたから」
キョン「最初に……?」
古泉「言ったじゃないですか。やっと会えましたねって」
キョン「あ、あぁ……?」
古泉「あれは僕の、一目ぼれした時の告白文句ですよ」
キョン「」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:21:05.15 ID:73vCrjkC0
ハルヒ(こうやって胸で抱きながら撫でてあげてれば大人しくなるのね)ナデナデ
長門「うーん…ハルちゃん天国だよぉ」ポケーッ
ハルヒ(なんか傍から見れば私から能動的に有希を手篭めにしてるようであれだけど……)ナデナデ
ハルヒ(無理矢理キスやその先に進められるよりマシね)ナデナデ
長門「ハルちゃんだーい好き」ニコニコ
ハルヒ「え、えぇ (……もうきっと中学の時にされた告白の数より有希一人から告白された数の方が多いわ)」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:27:41.64 ID:73vCrjkC0
キョン「……だからその「だけで良い」ってなんだ」
古泉「言葉の通りですよ」
キョン「普通の人にとっちゃ、それは「だけ」とは言わないんだ」
古泉「そうでしょうか? キスくらい……」
キョン「……」
キョン「とにかく嫌だぞ」
古泉「そうですか……残念です」
キョン「帰ってくれ」
古泉「では、ハグはどうでしょうか?」
キョン「 帰 っ て く れ 」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:33:25.61 ID:73vCrjkC0
キョン「……」パッ
キョン「さぁ、これで良いだろ? 帰ってくれ」
古泉「こんなに短くてはハグとは言いませんよ」
キョン「充分だろ! 早く帰ってくれ」
古泉「ダメです。しっかりしてくれるまでここを絶対に動きません」
キョン「……」
キョン(ハグは抵抗あるけど……部屋にホモにずっといられる方が遥かに抵抗あるから、ハグしてみたものの……)
古泉「……」ツーン
キョン(なんて我儘なホモなんだ……)
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:37:34.83 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「有希、もう良い?」ナデナデ
長門「……」首ブンブン
ハルヒ「もう……」ナデナデ
長門「ハルちゃんからキスしてくれたらもう終わりで良いよ」
ハルヒ「……」
長門「してくれないなら、まだまだずっとこうしててよぉ」
ハルヒ「もう……」ナデナデ
ハルヒ(こんな感じでもう1時間以上……)
ハルヒ(なんて我儘な百合っ子なのかしら……)
ハルヒ「……」ナデナデ
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:41:11.54 ID:73vCrjkC0
キョン「……」ギューッ
古泉「……」
キョン(30秒くらい経ったな。さすがにもう良いだろ)
キョン「離すぞ」パッ
ギュッ
キョン「!!」
古泉「今度は僕の番ですよ」ギューッ
キョン「」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:45:15.04 ID:73vCrjkC0
キョン「……おい、離せ」
古泉「これは、キョン君にハグしてもらったお礼ですから」ギューッ
キョン「……」
キョン「もう俺がハグしてた時間はとっくに過ぎたぞ」
古泉「僕は、なにか貰ったら同じ金額のものでお返しをするような人間じゃありませんから」ギューッ
キョン「……」
古泉「何十倍にも、何百倍にも」ギューッ
キョン「……」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:49:14.15 ID:73vCrjkC0
古泉「ふぅ」パッ
キョン(おっ……やっとか……)
古泉「今日はここまでにしておきましょう」
キョン「なんだ今日はって……。もう会う事も無いだろう」
古泉「では、また明日」
キョン「明日?」
古泉「部室で」
キョン「」
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:52:05.59 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「……」ナデナデ
長門「……」スースー
ハルヒ「!」
ハルヒ(ね、寝ちゃったのかしら……?)
長門「……」スースー
ハルヒ(これは……チャンスよね!)
ハルヒ(そーっと……)スススッ
ハルヒ(有希を……座布団の上に寝かせて……)
長門「……」スースー
ハルヒ(……よしよし)
ハルヒ(音を立てないように……)ソーッ
ハルヒ(帰る!)ピャーッ!
長門「……」スースー
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 18:57:29.98 ID:73vCrjkC0
――次の日の放課後――
キョン・ハルヒ「……」
ガラッ
古泉「うちのクラスはこんな感じですよ〜」ニコニコ
長門「へぇ〜すごいねぇ〜」
みくる「一年前懐かしいわ〜」
ハルヒ(あ、あれは……)
キョン(すっごいナチュラルに混ざってる……)
古泉「……」ニコッ
キョン「!」ゾゾッ
長門「おはよう」ニコッ
ハルヒ「!」ドキッ
373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 19:03:15.48 ID:73vCrjkC0
キョン(とは言っても……)お茶ズズズ
ハルヒ(さすがにみんながいる前では……)お茶ズズズ
キョン(迫ってきたりはしないようだな……)お茶ズズズ
ハルヒ(迫ってきたりはしないようね……)お茶ズズズ
古泉「あのハンカチが……消えちゃうんです」パッ
長門・みくる「おぉ〜!」
古泉「これがメンタリズムです」ペコッ
長門「すごぉい!」パチパチ
みくる「古泉君、イッケメン!」
キョン(部活中は平和だな)
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 19:07:26.47 ID:73vCrjkC0
ハルヒ(問題は今日の帰り……)
ハルヒ「……?」
ハルヒ(私のバッグの口に……紙が挟まってる? 手紙?)
ハルヒ(なんだろう……)スタスタ
みくる「……」チラッ
ハルヒ(もしかしたら有希からかも知れないから……みんなにはバレないように……)コソコソ
ハルヒ(……って、なに隠れカップルみたいな)
ハルヒ(とりあえず……そうっと開いてみて……)カサッ
ハルヒ「!?」
ハルヒ(み、みくるちゃんから……?)
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 19:11:59.26 ID:73vCrjkC0
――夕方――
キョン「そろそろ帰るぞー (問題はこの後だ)」
キョン(古泉に捕まらないようい……)ソーッ
古泉「……」ニコニコ
キョン「!」ゾゾゾ
ハルヒ(ど、どういう事だろう……)チラッ
みくる「……」ニコッ
ハルヒ「!」
キョン「みんな早く帰れよー (強引に一人で帰れば……!)」スタスタ
ガラッ
キョン「!? (誰だ……?)」
国木田「キョン!」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 19:14:11.47 ID:73vCrjkC0
キョン「(同じクラスの……国木田……?) ど、どうしたんだ?」
国木田「一緒に帰ろう」
キョン「え?」
国木田「話があるんだ」
キョン「話?」
国木田「良いから、良いから」カシッ グイグイ
キョン「ちょっ……」
古泉「……」
キョン「待てって (まぁ古泉から逃れる良い言い訳にはなるが……なんでいきなり!?)」
国木田「良いから、良いから」グイグイ
389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 19:16:31.85 ID:73vCrjkC0
バタンッ
ハルヒ(あれ、同じクラスの国木田とかいうやつね。一体どうしたんでしょう……?)
古泉「……」ゴゴゴゴ
ハルヒ(なんか……古泉君恐い……)
長門「ハルちゃん!」
ハルヒ「!」
長門「一緒に帰ろう?」
ハルヒ「! あ……」
長門「? ダメ?」
ハルヒ「ちょっと今日は用事があるのよね……」
長門「そ、そっかぁ……」ショボン
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 19:18:12.11 ID:73vCrjkC0
――公園――
ハルヒ「……」
みくる「ごめんなさいね。いきなり呼び出しちゃって」
ハルヒ「そ、それは構わないけど……」
みくる「ちょっとお話があるの」
ハルヒ「……話?」
みくる「うん」
ハルヒ(ま、まさか……今度こそ……)
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/07(木) 19:23:52.71 ID:73vCrjkC0
ハルヒ「……」
みくる「あれ? やっぱ勘づいてる?」
ハルヒ「いや……なんていうか…… (やっとこのおかしい世界を説明してくれる人が……)」
ハルヒ「な、なんとなくは…… (現れたって事で良いのかしら……?)」
みくる「そう。じゃあ話は早いね」
ハルヒ「……」
みくる「驚かないで聞いてね」
ハルヒ「……」
みくる「私ね」
ハルヒ「……」
みくる「女の子が好きなの」
ハルヒ(こっちかーーーーー)
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 19:27:22.92 ID:73vCrjkC0
おっけーんじゃあここで終了