1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:31:36.20 ID:/4LQ3g1u0
短いのでさっさと流す
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:33:30.46 ID:/4LQ3g1u0
〜放課後 教室〜
アスカ「ぇー……」
ヒカリ「わあ、超めんどくさそう」
アスカ「だって、湯せんして形を整えて……準備するのも億劫だわ」
ヒカリ「(やっぱそこか)じゃ、じゃあ市販品でもいいわ、バレンタイン、まだまだ売ってるわよ」
アスカ「バレンタイン限定系って高くない?」
ヒアkリ「え? じゃ、じゃあポッキーとか市販品でも……」
アスカ「市販品ね〜、でも普通のはしょっちゅうシンジに買ってあげたり、もらってるし〜」
ヒカリ「…………」
アスカ「よくシンジと一緒に食べてるから」
ヒカリ(なぜそこまでの仲なのに、それ以上いかないかな……)
ヒカリ「お、お菓子に限らなくてもいいんじゃない? 何か碇くんが欲しがってたものとか」
アスカ「アイツがほしいもの?」
ヒカリ「そうそう」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:35:23.27 ID:/4LQ3g1u0
アスカ「……ヘンケルスってとこの包丁とか欲しがってたわね」
ヒカリ「……え?」
アスカ「そういうのって普通男から女へあげるでしょ? いや逆もあるかもしれないけどさ、中学生がよ?」
アスカ「そりゃあんまり家事をしない私が言うのもなんだけどさ、ちがくない?」
ヒカリ「あー……まあ、そうね」
ヒカリ(プレゼントとしてはいいけど、バレンタインに中学生が包丁って……な、無いかも)
アスカ「変に高いもの渡すとさ、アイツ変に真面目だからお返しとか気使っちゃうんだろうな」
ヒカリ(私の知らないアスカがいる。ここまで碇くんに気をつかうだなんて……)
アスカ「?」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:37:11.12 ID:/4LQ3g1u0
ヒカリ「……そこまで仲いいのにお互い何もないの?」
アスカ「……そうなのよねぇ、あのバカ」グッタリ
ヒカリ「碇くんも碇くんよねぇ……ハァ」
アスカ「ま、いいか。帰りにコンビニでも行くわ」
ヒカリ「うん」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:38:56.19 ID:/4LQ3g1u0
〜コンビニ〜
ヒカリ「はい、もうどれも食べてそうだから、ストレートにポッキー。渡しやすいでしょ?」
アスカ「そ、そりゃそうだけどね。早いわね、見つけるの」
ヒカリ「えへへ」
アスカ「……ヒカリ、強引ね」
ヒカリ「アスカも強引にシンジくんを引っ張ってみたら?」
アスカ「そうなんだけど、そういうキッカケが」
ヒカリ「碇くん密かに人気者だからためらってると誰かに取られちゃうよ、例えば綾波さんとか」
アスカ「な、何でその名前が出るのよ!?」
ヒカリ「だって、碇くんお弁当作ってきてあげたりしてるし、普通同居人以外のお弁当ってそうそう作らないわよ?」
アスカ「……」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:42:11.70 ID:/4LQ3g1u0
〜ヒカリと別れて〜
アスカ(そういやアイツの部屋にあったエロ本、短髪だった気が……)
アスカ(まさかね)
アスカ(でも……)
アスカ(一冊しか見なかったし、ひょっとしたら他にあるかも)
アスカ(金髪ロングヘアーとか……)
アスカ(あ、ひょっとして日本ってあまり無いのかしら!?)
アスカ「んが〜〜、もっと探索すりゃよかったわ〜〜」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:44:20.24 ID:/4LQ3g1u0
〜葛城邸〜
アスカ「ただいま」
シンジ「おかえり、アスカ」
アスカ「シンジ、アンタチョコ何個貰った?」
シンジ「ぶっ! い、いきなりなに聞くのさ?」
アスカ「べっつに〜、学校のアイドルシンジ様はいくつ貰ってるのかなって気になってさ〜」
シンジ「なんだよそれ……」
アスカ「で、どうなの?」
シンジ「何個か……貰ったよ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:46:15.41 ID:/4LQ3g1u0
アスカ「ふうん……何個かね。さぞ本命チョコとやらで溢れてるでしょうに」
シンジ「な、何言って――」
アスカ「この袋ね?」
シンジ「あ、ちょっと!?」
アスカ「いいじゃない、減るもんじゃなし――」
アスカ「……うわ、何これ」
アスカ「アンタ、これ全部超本命系ばっかじゃん!?」
アスカ「ちょっと、これラッピング凄!? こっちは……何この大きさ!」
シンジ「あ、あはは……」
アスカ「全くいつの間にこれだけの量を……結構目を光らせてたつもりなのに……」ブツブツ
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:48:42.59 ID:/4LQ3g1u0
シンジ「え?」
アスカ「ん、コレは」
シンジ「わあ、それは……」
アスカ「エコヒイキね」
シンジ「せ、せっかく買ってきてくれたみたいだし」
アスカ「アンタいつ貰ったの?」
シンジ「え? 綾波の? ネルフの帰りに貰ったけど」
シンジ「わざわざ持ってきてくれてね、ちょっと嬉しかったな」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:50:31.05 ID:/4LQ3g1u0
アスカ(……)
アスカ「ほう」
アスカ(……)
アスカ(…………)プチ
アスカ「……シンジ、私もあげるわ」
シンジ「え」
アスカ「買ってきたのよ、待ってて今出すわ、すぐ食べて欲しいし」
シンジ「あ、ありがとう……え? 食べる?」
アスカ「どうせならゲーム形式で渡したいんだけど、参加してくれる?」
シンジ「ゲーム?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:52:56.46 ID:/4LQ3g1u0
シンジ(そういえばアスカはゲーム好きだったな……せっかくアスカがくれるんだし参加しなきゃ)
シンジ「いいよ」
アスカ「ん、じゃあちょい待ち」パク
シンジ(ポッキーを咥えた?)
アスカ「はい」
シンジ「……え?」
アスカ「アンタもポッキーの片方咥えなさい」
シンジ「あ、アスカ……?」
アスカ「早くする!」
シンジ「わ、わかったよ」パク
アスカ「……いい? 目を閉じて?」
シンジ「え? どうして?」
シンジ(そういやどんなゲームするのか聞いてなかった)
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:55:14.40 ID:/4LQ3g1u0
アスカ「ゲームって言ったでしょ? お互い目を閉じてポッキーを両端から食べて――」
アスカ「先に食べきった方の勝ち、負けたら罰ゲーム。なんでもいうこと聞くのよ? いい?」
シンジ「た、食べきったらって、それって――」
アスカ「スタート」
シンジ「!?」
カリカリカリカリ
アスカ「……ほら、あと一噛みよ? シンジ?」
シンジ「あ、え……と……」
アスカ「もういいわ、私がアナタを引っ張ってあげる……」
カリ
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:57:01.05 ID:/4LQ3g1u0
シンジ「アス――んむぅ!」
アスカ「――」
シンジ「――」
アスカ「――」
シンジ「――」
アスカ「――」
シンジ「――」
プルルルルル――
シンジ「電……ぅ」
プルルルルル――
アスカ「――」
シンジ「――」
プルルルルル――
アスカ「――」
シンジ「――」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 02:59:56.51 ID:/4LQ3g1u0
プルルルルル――
ピ『あ、私だけどシンちゃん、今日飲み会あるから晩御飯抜きでいいわ、作ってたらごめんね、じゃね♪』
『伝言一件デス』ピーピー ブツッ
アスカ「――」
シンジ「――」
アスカ「――」
シンジ「――」
アスカ「――」
シンジ「――」
アスカ「――」
シンジ「――」
アスカ「――っはぁ……」
シンジ「……」ドキドキ
シンジ「ア、アスカ……!?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 03:02:58.65 ID:/4LQ3g1u0
アスカ「……」
シンジ「……ァ」
アスカ「なにキスくらいで動揺してんのよ? しっかりしなさい、私のファーストキスもらって嬉しくないの?
シンジ「う、うれしいけど」
アスカ「そ」
シンジ「……うん」
アスカ「じゃあもう一回」ガバッ
シンジ「え? ちょっとアス――ぁむぅ!?」
〜十五分後〜
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 03:05:04.58 ID:/4LQ3g1u0
アスカ「ふふ、何回目のキスだっけ?」
シンジ「アスカ……僕、も、もう――」
アスカ「アンタなに興奮してんのよ? バ……エロシンジ!」
シンジ「だ、だって……」
アスカ「ふん、不潔ね。 アンタ変な期待なんかしてないでしょうね?」
シンジ「……し、してな――」
アスカ「嘘つき」
シンジ「……」
アスカ「……」
シンジ「……」
アスカ「……」
シンジ「……し、したよ」
アスカ「フン……」
『アスカも強引にシンジくんを引っ張ってみたら?』
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 03:07:59.33 ID:/4LQ3g1u0
アスカ(……フフン)
アスカ「アンタ、私の部屋に来なさい」
シンジ「え!?」
アスカ「嬉しいでしょ? さっきアンタが期待したのを叶えてあげるって言ってんのよ、エロシンジ」
シンジ「あ、アスカ」
アスカ「ミサトは帰ってこないわ……ほら、いくわよ」
シンジ「う、うん」
アスカ「……シンジその扉閉めた瞬間から罰ゲームスタートだからね? 何でもいうこと聞くのよ?」
シンジ「あ、そういえば、ま、まだ罰ゲーム始まってなかったんだね」
アスカ「そうよ、何でも言うこと……聞くのよ」
アスカ「さ、閉めて、シンジ、私がバレンタインあげるわ……」
シンジ「――うん」
ガラガラ――
つづく(続きは各自で脳内保管計画)
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/28(月) 03:09:44.29 ID:/4LQ3g1u0
夢のなかで続きを堪能してね(´・ω・`)
おやすみなさい