1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 21:26:17.92 ID:3ZRempku0
ハルヒ「そんなもんで喜んでいるなんてかわいそう」
キョン「ほっとけ」
ハルヒ「明日、あたしが本物の牛丼を食べさせてあげるわ」
ハルヒ「有希やみくるちゃんも来なさい。全員にご馳走してあげる」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 21:31:16.82 ID:3ZRempku0
ハルヒ「さぁ、団長お手製の牛丼よ。感激の涙に袖をベトベトにしながら食しなさい」
みくる「いただきます」
長門「いただきます」
キョン「……いただきます」
ハフハフ ハフハフハフ
ハルヒ「どうよ」ドヤ
みくる「あ、その、美味しいですぅ〜」
有希「非常に美味」
キョン「いや、不味いな」
ハルヒ「なんですって」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 21:36:00.65 ID:3ZRempku0
キョン「腕もよく、いい物を使っているのかもしれないが、それだけで旨くはならない」
キョン「雰囲気やシチュエーションというものも大事な要素になる」
ハルヒ「何が言いたいのよ」
キョン「なに食ったって、昨日から人を馬鹿にして見下していたお前のドヤ顔を見ながらじゃ旨いとは思えない」
ハルヒ「この、キョンのくせに………キョンのくせにぃ」
古泉「待ってください」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 21:42:05.04 ID:3ZRempku0
古泉「涼宮さんがどんな思いでこの牛丼を作っていたと思っているんですか」
キョン「なぁにぃ」
ハルヒ「別にあたしは」
古泉「涼宮さんは僕たちに『美味しいと言ってもらえるといいな。いや、絶対言うわ。言わせてみせる』と」
古泉「にやけたりドヤ顔したり鼻歌歌いながら3時間もかけてこの牛丼を作ってくれたんですよ」
ハルヒ「そんなことしてないわよ。なんで3時間なの。なんか生々しいんだけど!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 21:53:44.60 ID:3ZRempku0
キョン「ちょっと想像できないな」
古泉「機関、いえ僕の自宅に動画があります。信じられないのなら確認されますか」
キョン「見せてもらおうか」
古泉「んっふ、了承です」
古泉「涼宮さん、僕と彼ですが30分ほど席を外させていただきます」
ハルヒ「全部聞こえてたんだけど。動画ってどういうこと! 盗聴?」
古泉「涼宮さん。男性同士の内緒話を盗み聞きするなんて品が良いとは言えませんよ」
ハルヒ「聞こえてきただけだから。聞く気なかったけど、声が大きすぎて聞こえただけだから」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 22:05:18.57 ID:3ZRempku0
キョン「嘘じゃないんだな」
古泉「僕がこういったことで貴方に嘘をついたことがありますか?」
キョン「そうだな。信用しよう」
キョン「もう一度」ハフハフ
キョン「うん、旨いじゃないか。具材も煮込み具合も味付けも素晴らしい。なによりハルヒの愛情が詰まっている」
古泉「一件落着ですね」
ハルヒ「素直に喜べないんだけど」
ハルヒ「それと、後で古泉くんの部屋に行って、家宅捜査するからね」
古泉「んっふ」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 22:12:59.74 ID:3ZRempku0
長門(この惑星の人間は不思議だ)
長門(相手の態度により味覚が変化する)
長門(材料と成分が同じなら、誰が作ろうとどこで食べようと同じはずなのに)
長門(ただ)
ハルヒ「別に普通に作っただけだからね」
キョン「ハルヒかわいいよハルヒ」
ハルヒ「なに言ってんのよバカキョン」
長門(この惑星の住民のこういった喧嘩は、ほほえましい)
おわり