1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 23:54:19.80 ID:LHNMWT560
シンジ「今年もよろしくね」
アスカ「まぁせいぜい、あたしの足を引っ張らないことね」
シンジ「なんとかするよ」
アスカ「……新年といえば」
シンジ「言えば?」
アスカ「餅よね」
シンジ「鏡餅のこと?」
アスカ「そうそうそれそれ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 23:57:36.92 ID:LHNMWT560
アスカ「たべましょーよ!」
シンジ「……鏡餅ってお正月明けてから食べるんじゃなかったかな……?いや僕もよくは知らないんだけどさ」
アスカ「じゃあ細かいこと気にしないで食べましょうよ」
シンジ「まぁいっか」ビリビリ
アスカ「へぇー、底から開けるのね」
シンジ「しかも袋詰めの角切りお餅が入ってるだけだよ」
アスカ「見た目だけの風情ね」
シンジ「オーブンで焼いちゃうよ?」
アスカ「適当によろしく〜」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:01:49.60 ID:/doH36pQ0
シンジ「はい、焼けたよ」
アスカ「砂糖と醤油」
シンジ「はいはい」
アスカ「量はこんな感じ?」
シンジ「お好みじゃないかな?」
アスカ「ふーん……まぁ適当でいっか」
アスカ「じゃあいただきまーす」ムシャムシャ
シンジ「いただきます」ムシャムシャ
アスカ「んー、お餅ってこんなもんだったかしら?」
シンジ「つきたてならもっと美味しいと思うよ」
アスカ「もしかしたら昔食べたのそれだったかも」
シンジ「じゃあ来年は餅つきでもしようか」
アスカ「ネルフでぱぁーっとね」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:05:38.89 ID:/doH36pQ0
アスカ「……餅だけじゃだめよね」
シンジ「お雑煮作ってあるよ」
アスカ「流石、葛城家の主夫ね」
シンジ「ミサトさんいい加減家事覚えてくれないかなぁ……」
アスカ「ミサトは加持さんのことていっぱいいっぱいなのよ」
シンジ「……微妙」
アスカ「なら受け流しなさいよね。お雑煮早く用意してよ」
シンジ「はいはい、ちょっと待っててよ」
アスカ「まぁ常夏の日本でお雑煮ってもあれだけどね」
シンジ「それを言うならお餅もだよ」
アスカ「それもそうね」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:07:32.79 ID:/doH36pQ0
シンジ「はいお待たせ」
アスカ「どれどれ……んー、まぁまぁね」
シンジ「それはアスカなりの美味しいわ、だよね?」
アスカ「わかってても口に出さないことね」
シンジ「言われたくないなら最初から素直に誉めてくれればいいのに」
アスカ「……あたしがそんなことするもでも?」
シンジ「するわけないよね」
アスカ「ないわよ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:10:25.30 ID:/doH36pQ0
アスカ「そういえば肝心のおせちは?」
シンジ「それが用意できなかったんだよ」
アスカ「なんでよ?」
シンジ「……失敗しちゃってさ」
アスカ「シンジでもそういうことあるのね」
シンジ「まぁ来年は頑張るよ」
アスカ「一年待たせた分美味しくなかったら承知しないわよ」
シンジ「はいはい」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:12:32.17 ID:/doH36pQ0
アスカ「そういえば赤木博士がこんなものくれたわ」
シンジ「……福笑い?」
アスカ「ネルフ職員の顔写真で作ったらしいわよ……ちょっとミサトでやってみない?」
シンジ「ミサトさん怒らないかなぁ……」
アスカ「じゃああんたはこっちでいいんじゃない?」
シンジ「……父さん」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:16:46.43 ID:/doH36pQ0
アスカ「これって目隠しして輪郭の中に顔のパーツを入れればいいのよね?」
シンジ「そうそう、気楽にやればいいと思うよ」
アスカ「ふふん、こんなのエースパイロットアスカ様の空間認識力をもってすれば……!」
シンジ「……なにこれ?」
アスカ「……ミサトよ」
シンジ「どちらかというと……ケンスケだよね」
アスカ「メガネのパーツなんてなかったのにどっから……メガネ?ちょっとバカシンジ?」
シンジ「福笑いがまともすぎたらおもしろくないじゃないか」
アスカ「……ふーん、そういうことするのね、いいわじゃああんたのやつで遊んでやるわよ!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:19:59.26 ID:/doH36pQ0
シンジ「…………凄いや」
アスカ「おかしいわね、それはそれは面白いシンジ様のお顔でも作ってやろうかと思ったのに」
シンジ「どうみても僕だよ。完璧だよアスカ」
アスカ「まぁ、毎日見てる顔だし自然にできちゃったのかもしれないわね」
シンジ「……でもなんか嬉しいや」
アスカ「……バカじゃないの?」
シンジ「そうかもしれない」
アスカ「……ちょっとあたしのでも、やってみなさいよ」
シンジ「え、アスカの?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:25:00.51 ID:/doH36pQ0
シンジ「……どう?」
アスカ「あんたこんな美少女の顔をこの程度しか、再現できないなんてほんとに男?」
シンジ「男です、一応」
アスカ「女の子みたいな顔してるわよ」
シンジ「それだけは言わないでよ!」
アスカ「気にしてたんだ」
シンジ「気にするよ、多感な時期なんだよ」
アスカ「お年頃の男の子な割にはあましには無関心じゃない?」
シンジ「そ、そんなことは…………いやこの話題はやめようよ、いくとこまでいっちゃいそうだよ」
アスカ「ちぇ、面白そうだったのに」
シンジ「多感な中学生をからかうなよな……」
アスカ「あたしもなんだけどね」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:28:02.93 ID:/doH36pQ0
シンジ「それにしても暇だね……」
アスカ「お正月休みなんてあってもねぇ……」
シンジ「そういえばミサトさんは……」
アスカ「たぶん、加持さんのとこで姫初めでしょ」
シンジ「……なにそれ?書き初め?」
アスカ「多感な男子中学生はしらなくていい話よ」
シンジ「またそうやって僕をバカにして……」
アスカ「そんなに知りたい?」
シンジ「そこまで言われたら気になるじゃないか」
アスカ「じゃあ初詣に付き合ってくれたら教えてあげるわよ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:31:23.29 ID:/doH36pQ0
シンジ「初詣か、いいね」
アスカ「あ、そうだ折角だからちょっと準備させて頂戴」
シンジ「え、なんの?」
アスカ「いいからあんたはテレビでも見て待ってなさい」
シンジ「はぁ………」
アスカ「じゃーん、どう?」
シンジ「それこの間のお祭りに着てたやつだよね」
アスカ「……あんたも素直に誉めるってことを覚えた方がいいわよ」
シンジ「……あ、ごめん」
アスカ「しょうがないわね、さっきのは聞かなかったことにしてあげるわ」
シンジ「……似合ってるよアスカ」
アスカ「ふふん、当然よ」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:36:43.57 ID:/doH36pQ0
シンジ「ところでさ、この辺に神社とかあったっけ?」
アスカ「第5の使徒の時にバカシンジが無様に落下したところ」
シンジ「古傷を抉るのはやめてよ……」
アスカ「命令無視したんだって」
シンジ「必死だったんだよ、僕なりに」
アスカ「ま、七光りは七光りだったってことね」
シンジ「……」
アスカ「でもそれは昔の話でしょ」
シンジ「アスカ……」
アスカ「ま、あたしの方が優秀だけど」
シンジ「そうだね!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:40:02.15 ID:/doH36pQ0
アスカ「……暑い」
シンジ「そりゃこの階段を浴衣で登ったら暑いよ」
アスカ「……暑い」
シンジ「僕にどうしろっていうのさ」
アスカ「あおいで」
シンジ「何でだよ」
アスカ「なんでもいいから……っ」
シンジ「えー……」パタパタ
アスカ「涼しくない」
シンジ「そりゃ手だし」
アスカ「脱ごうかしら……」
シンジ「えっ」
アスカ「冗談よ、本気にしちゃってまー」
シンジ「先に行くから」
アスカ「あ、ちょっと待ちなさいよ!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:44:34.42 ID:/doH36pQ0
アスカ「……ついた、休憩……」
シンジ「お疲れさま」
アスカ「浴衣着てくるんじゃなかったわ」
シンジ「でも何となく、お正月っぽくていいよ」
アスカ「……フォローの仕方に意義あり」
シンジ「浴衣姿のアスカ可愛いからいいと思うよ」
アスカ「とーぜんよ」
シンジ「単純だね?」
アスカ「あんたが悪いのよ、あんたが」
シンジ「どうせ僕には女の子の気持ちなんてわからないよ」
アスカ「後で思う存分わからせてあげるわよ」
シンジ「え?」
アスカ「そんなことより……あれ司令じゃない?」
シンジ「父さん?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:47:04.38 ID:/doH36pQ0
ゲンドウ「……シンジか」
シンジ「父さん……父さんも、初詣?」
ゲンドウ「ああ」
シンジ「一人で?」
ゲンドウ「レイもいる」
シンジ「そうなの?」
ゲンドウ「木陰で休んでいる」
シンジ「そうなんだ」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
ゲンドウ「シンジ、お年玉だ」
シンジ「え、くれるの?」
ゲンドウ「ああ」
シンジ「あ、ありがとう、父さん……」
ゲンドウ「あけましておめでとう、シンジ」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:51:21.94 ID:/doH36pQ0
アスカ「なに話してたのよ?」
シンジ「なんか……お年玉もらっちゃった」
アスカ「え!?碇司令があんたに!?明日は雪ね……」
シンジ「降らないよ」
アスカ「ねぇ、いくら?いくら?」
シンジ「ここぞとばかりにがめついよアスカ……」
アスカ「いいから!ちょっと見せなさいよ!」
シンジ「あっ……強引だなぁもう」
アスカ「……流石司令……ね」
シンジ「え……ええっ!?なにこれ?」
アスカ「このお金で美味しいもの食べに行くわよ」
シンジ「い、行かないよ!貯金するよ!」
アスカ「……マメね」
シンジ「ほっといてよ……」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:54:47.19 ID:/doH36pQ0
シンジ「これ……一枚だけお賽銭いれようかな……」
アスカ「え、うそ」
シンジ「ほら、壊しちゃったし……」
アスカ「そんなよネルフがなんとかしてるわよ、実際今はどこも壊れてないわよ」
シンジ「いやでも……」
アスカ「……もう、好きにすれば?」
シンジ「うん、そうするよ、気持ちの問題だよ」
アスカ「明日、賽銭箱開けたらビックリするでしょうね……」
シンジ「だろうね、じゃあ……よいしょ……あ、あれ?」
アスカ「なによ」
シンジ「……お札がすでに無茶苦茶入ってる……」
アスカ「……まさか」
シンジ「父さん……」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 00:58:46.18 ID:/doH36pQ0
アスカ「気を取り直して」
シンジ「鈴を鳴らそう」
シャラシャラシャラシャラ
パンパンッ
アスカ「……あんた、なにお願いしたの?」
シンジ「そう言うことは聞いたらご利益なくなるよ?」
アスカ「どうせバカシンジだからそんなに変わらないわよ」
シンジ「酷いなぁ……アスカの足を引っ張らないように……ってね」
アスカ「ほんとにバカね……」
シンジ「そういうアスカはどうなのさ」
アスカ「シンジが言ったからってあたしが言うなんて一言もいってないわよ?」
シンジ「……ずるだ」
アスカ「ご利益なくなるんでしょ?だから言わないわ」
シンジ「ちえっ……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:01:26.89 ID:/doH36pQ0
シンジ「どうしよう、このまま帰る?」
アスカ「……アイス食べたい」
シンジ「一気にお正月ムード台無しじゃないか……」
アスカ「暑いものは暑いのよ」
シンジ「じゃあ帰りに買って帰ろうか」
アスカ「シンジの奢りでね」
シンジ「貯金させてよ……」
アスカ「ちょっとぐらいいいじゃないよ、あの神社にはお札が出せてあたしには小銭も出せないってーの?」
シンジ「……そういわれると困るよ」
アスカ「わかればよろしい」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:03:08.63 ID:/doH36pQ0
アスカ「ただいまー」
シンジ「ここぞとばかりにハーゲンダッツの六個入り一箱を……」
アスカ「まだいうの?」
シンジ「……せっかく父さんからもらったお年玉なのに」
アスカ「……ふんだ、あたしちょっとお風呂入るから」
シンジ「うん、いってらっしゃい」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:04:15.35 ID:/doH36pQ0
アスカ「父さん、父さんってなによ、もう」
アスカ「隣にあたしがいるってのに」
アスカ「バカシンジ!」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:07:16.30 ID:/doH36pQ0
アスカ「あー、さっぱりした」
シンジ「おつかれ……って、うわ、なにその格好!」
アスカ「バスローブよ」
シンジ「見たらわかるよ!なんで!」
アスカ「なによ?悪い?」
シンジ「悪くないけど……」
アスカ「アイス、出して」
シンジ「……はい」
アスカ「スプーン」
シンジ「……はい」
アスカ「なんでこっちみて渡さないのよ」
シンジ「見れないよ……」
アスカ「ふーん」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:12:15.05 ID:/doH36pQ0
アスカ「やっぱいい」
シンジ「え?食べないの?」
アスカ「食べるけどあたしは触らない」
シンジ「え?どうするのさ」
アスカ「開けて」
シンジ「僕が?」
アスカ「そうよ」
シンジ「わかったよ……」ペリペリ
アスカ「はい」
シンジ「スプーン?」
アスカ「あーん」
シンジ「ええっ!?」バッ ババッ
アスカ「なんでこっちみた瞬間向こう向くのよ、それじゃあーんできないじゃない」
シンジ「なんでだよ、自分で食べなよ!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:16:33.26 ID:/doH36pQ0
アスカ「いや、シンジに食べさせてもらうの」
シンジ「横暴だ……」
アスカ「むしろごほうびじゃない」
シンジ「で、でも……」
アスカ「もう、なによバスローブぐらいで!脱ぐわよ!?」
シンジ「わかったよ!わかったから脱がないでよ!」
アスカ「最初からそうすればいいのよ、はいあーん」
シンジ「は、はい……あーん」
アスカ「んー……美味しい」
シンジ「普通逆じゃ……」
アスカ「じゃあしてあげるわよ」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:18:03.86 ID:/doH36pQ0
アスカ「はい、あーん」
シンジ「え、あ、あーん……」
アスカ「どうよ?」
シンジ「正直味どころじゃないよ」
アスカ「あたしが可愛すぎるから?」
シンジ「うん……」
アスカ「最初からそういえばいいのよ」
アスカ「せっかくシンジと初詣だったのに」
アスカ「司令が現れたとたん父さん父さんって」
アスカ「嫌になるわよ」
シンジ「……ごめん」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:20:38.23 ID:/doH36pQ0
アスカ「そんかバカシンジには罰よ」
シンジ「罰?」
アスカ「そう、罰。今からあたしを見ててもらうから」
シンジ「……アスカを?今見てるじゃないか」
アスカ「目が泳いでる」
シンジ「だ、だって……」
アスカ「あたしの目を見て」
シンジ「目を……?」
アスカ「そらしちゃダメだからね」
シンジ「う、うん」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:24:53.76 ID:/doH36pQ0
アスカ「……」ジリジリ
シンジ「アスカ……なんか、近くなってない?」
アスカ「気のせいよ」ジリジリ
シンジ「……いや、でも」
アスカ「気のせい」
シンジ「でも……もう、息が」
アスカ「じっとしてて」
シンジ「う……もう、鼻が……」
アスカ「あたしの唇がシンジの唇に当たりそう」
シンジ「あ……ああ……」
アスカ「……キス、する?」
シンジ「……っ!?」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:27:50.18 ID:/doH36pQ0
アスカ「目はあけたままね」
シンジ「えっ……それっ……んん!」
アスカ「んっ……」ジーッ
シンジ「んん!!んーーーっ!!」ジタバタ
アスカ「……っ」ジーッ
シンジ「ん!!んんん!!」
シンジ「……ぷはっ、もうだめ!!」
アスカ「逃げた……」
シンジ「ダメだよこんなの!恥ずかしすぎるよ!」
アスカ「あたしは恥ずかしくないわよ?」
アスカ「ずっとシンジを見てきたんだから」
アスカ「こうしたかったんだから」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:29:27.31 ID:/doH36pQ0
アスカ「シンジはずっとあたしを見てなかったわ」
アスカ「一緒に暮らしてるのに」
アスカ「でも別にミサトを見てたわけでもない」
アスカ「えこひいきでもない」
アスカ「父親のことばっかり」
アスカ「そんなのってないわ」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:32:31.33 ID:/doH36pQ0
シンジ「そんな……こと……」
アスカ「でもあたしも素直じゃないからシンジがあたしを見てくれるようなこと出来なかったし」
アスカ「だからシンジに見てもらえるようにしたわ」
アスカ「でもシンジから離れた」
シンジ「だって……いきなりキスだなんて……」
アスカ「まぁいきなり過ぎたかもしれないけど」
アスカ「あたしはそうは思わないわよ」
アスカ「だって、シンジが……」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:34:27.04 ID:/doH36pQ0
シンジ「じゃあ僕はどうしたらよかったんだよ」
アスカ「それはあたしにもわからないわ」
シンジ「じゃあ、そんな!」
アスカ「だから今を考えてよ」
アスカ「今どうしたらいいか、考えてよ」
シンジ「……今、僕は……アスカを……」
シンジ「……アスカ」
……ギュッ
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:38:21.48 ID:/doH36pQ0
シンジ「僕は……アスカを、抱き締めたい……」
アスカ「それだけ?」
シンジ「言いたいことも、できた」
シンジ「でも、それは僕から言いたいかな」
アスカ「……なによ、この期に及んで見栄張っちゃって」
シンジ「だって……だって、アスカがここまでしてくれたら……僕もそれに、答えなきゃって」
アスカ「……ありがと」
アスカ「……やっとあたしを、みてくれたね、シンジ」
シンジ「ごめん、アスカ今まで気づかなくて」
アスカ「ま、気づいてたらシンジじゃないけど」
シンジ「それは酷いよ」
アスカ「でもそこも好きよ」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:40:48.40 ID:/doH36pQ0
アスカ「……ね、シンジ、ちょっと寒い」
シンジ「そんな格好するからだよ」
アスカ「シンジが喜ぶかなっ、て」
シンジ「嬉しいけど、アスカが風邪引いちゃうよ」
アスカ「じゃあ……風邪引かないように、もっとぎゅってしてよ」
シンジ「……うん」
アスカ「ふふ……シンジ、暖かい……」
アスカ「しばらく……このままで……」
シンジ「うん……」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:44:26.24 ID:/doH36pQ0
シンジ「……そういえば、姫初めって、結局なんだったのさ」
アスカ「あー、そんなこと言ったわね」
シンジ「結局教えてくれたかったじゃないか」
アスカ「あたしはちゃんと教えたわよ?」
シンジ「え?いつ?」
アスカ「年の初めに、あたしを知ってもらったじゃない」
シンジ「……っ、ええ!?そういう意味だったの?」
アスカ「もう、言わせないでよね、バカシンジ!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/06(日) 01:45:16.57 ID:/doH36pQ0
消化不良かもしれないけどおしまい、いい加減寝るわ
付き合ってくれた全ての人にありがとう