ドラえもん「のび太君、また深夜アニメなんか見てるのかい?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 06:00:53.89 ID:+sNGiY6z0

のび太「うるさいな!アニメに集中できないじゃないか!」

ドラえもん「まったく、君ってやつは…遅刻しても知らないからな」

のび太「アニメが見られない位なら遅刻したほうがまだましさ」

翌日

ドラえもん「朝だぞ起きろ!」

のび太「あと、一時間寝かせて」

ドラえもん「昨日あれほど言ったのに案の定これだよ。
      このままだと完全に遅刻だぞ」

のび太「じゃあいいよそれで」

ドラえもん「いいわけないだろうまた先生に怒られるぞ」

のび太「別に先生なんて怖くないし。お説教なんてものは、ただはいはい聞いてれば
    それでいいんだよ。というわけで僕は寝るからね。おやすみ」

ドラえもん「もう、勝手にしろ!」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 06:09:01.22 ID:+sNGiY6z0

教師「野比はいるか?」

スネオ「あいつのことだからどうせまた遅刻ですよ」

教師「まったくしょうがないな野比は、野比が登校したら職員室まで
   来るように言っておいてくれ」

スネオ「はーい」

教師「それじゃあ、これで朝のホームルームを終わります」

しずか「のび太さん、また遅刻なんて体の具合でも悪いのかしら?」

ジャイアン「どうせ、いつものようにただの寝坊だろう」

スネオ「前にも増して酷くなってるよな」

ジャイアン「本当、あいつは何度叱られても反省しない奴だよな」

しずか「昔は、そんなことなかったのに」

ジャイアン「いや、あいつは昔からそういう奴だよ。人の忠告を聞き入れようとしない上に
      自分は人より出来ない癖に人一倍プライドが高いっていうのかな」

スネオ「でも、ここ最近怠け癖が酷くなって来てるのは確かだな。
    小学生の頃はまだ努力する姿勢は見せてたからね。
    見てよ、のび太の奴今頃来やがったよ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 06:14:34.13 ID:+sNGiY6z0

ジャイアン「噂をすればなんとやらって奴かちょっと構ってやるかな」

スネオ「僕も行くよ」

ジャイアン「よぉ、のび太。今日も重役出勤かい?」

のび太「重役出勤だって?なんだそれ」

スネオ「会社の偉い人みたいに遅く来たんだなって意味だよ」

のび太「意味わからんし」

ジャイアン「まぁ、とにかく遅刻は良くないってことだよ」

スネオ「先生も怒ってたぞ。昼休みに職員室まで来いだってさ」

のび太「はぁ、またか。あの教師は何度同じことを言えば気が済むんだろうか?」

ジャイアン「何度注意されても遅刻するのび太が悪いんだろうが」

のび太「そうは言うけどさ、ぶっちゃけ遅刻したからってどうってこともないだろう」

ジャイアン「はぁ!?」

スネオ「うわ、とうとう開き直りかよ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 06:23:18.41 ID:+sNGiY6z0

のび太「だってそうだろう?僕が遅刻をしたからといって
     誰かが不利益を被るのかい?」

ジャイアン「あえていえば不利益を被るのはのび太自身だろう?」

のび太「それってさ、逆に言えば僕以外には関係のない話ってことだろう?」

ジャイアン「それは、そうだけど。先生も俺たちものび太の事を心配して
      言ってやってるんだぜ」

のび太「フン!、大きなお世話だね」

スネオ「なんだと!のび太のくせに生意気だぞ」

ジャイアン「やめとけよスネオ」

スネオ「せっかく人が心配してやってるのに大きなお世話とはなんだ!」

ジャイアン「しずかちゃんも心配してたぜ」

のび太「あっそ、それがどうかした?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 06:32:54.46 ID:+sNGiY6z0

ジャイアン「のび太がしずかちゃんのことでナイーブになってるのは
      わかるけどよ、いい加減にしないと本当に駄目人間になっちまうぞ
      それでもいいのかよ?」

スネオ「もう、すでになってるでしょう」

ジャイアン「だから、スネオは余計なこと言うなって」

のび太「べ、別にしずかちゃんのことなんて全然気にしてないもんね」

スネオ「またまた、強がっちゃって」

ジャイアン「そうだぞ、俺たちには本音を打ち明けてもいいんだぞ」

のび太「だから、大きなお世話だって言ってるだろうが!」

スネオ「また、言いやがったな」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 06:43:21.81 ID:+sNGiY6z0

ジャイアン「俺たちは心の友じゃなかったのかよ。なんでも相談し合える
      のが親友ってもんだろう?」

スネオ「しずかちゃんのことを気にしてるってバレバレなのにまだ強がるのかよ
    もう、こいつに何言っても無駄だって。早くしないと入学式始まっちゃうし」

ジャイアン「話したくないのなら無理とは言わないけどよ、気が変わったら
      いつでも俺たちに相談しろよな」

スネオ「こんな奴、放っておいてさっさと体育館行こうよ」

ジャイアン「俺たちはいつでも待ってるからな」

のび太「…後輩の入学式とかだるいし、家に帰って昼寝でもするかな
    正直、後輩とかどうでもいいし」

?「あら?のび太さんじゃない」

のび太「うん?誰だっけ君?」

ジャイ子「ジャイ子ですよ、武の妹の」

のび太「なんだ、剛田の妹か。しかし、あの時とは随分と変わったもんだね」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 06:51:27.24 ID:+sNGiY6z0

ジャイ子「中学の時コミケで会って以来ですもんね」

のび太「剛田の妹がこんな所でなにしてるんだよ?」

ジャイ子「飛び級で今日からこの高校に通うことになったんですよ」

のび太「そういえば今年から飛び級制度が新設されたんだったな
    君、頭だけはよかったもんね」

ジャイ子「頭だけとはなんですか…ってまぁそれはいいとして
     早く入学式に行かないと、新学期早々電車が遅れるとか
     縁起悪いですよね。お兄ちゃんが妙に張り切ってるから
     遅れたらなんて言われるかわからないですし」

のび太「相変わらずシスコンやってるのか剛田の奴は」

ジャイ子「ええ、もう心配性で。この歳になっても
     ああだこうだ言ってきて困っちゃいますよ」

のび太「剛田も本質的は変わっちゃいないんだな」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 07:00:56.29 ID:+sNGiY6z0

ジャイ子「じゅあ、行きましょうか。のび太さんも入学式出るんですよね?」

のび太「僕は、帰るところだから」

ジャイ子「入学式に出ないんですか?」

のび太「僕が、後輩の入学式なんて出たってしょうがないだろう?」

ジャイ子「そんなことないですよ、出たほうがいいですって」

のび太「いいよ、校長の長ばなしなんかに付き合う位なら家で
    昼寝でもしてたほうがましだからね」

ジャイ子「そんな…」

のび太「せいぜい楽しんで来てよ、僕は帰るから。じゃあね」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 07:12:11.57 ID:+sNGiY6z0

家に帰るのび太

のび太のママ「あら、随分帰りが早いわね入学式はどうしたの?」

のび太「早退した」

ママ「駄目じゃないのちゃんと出席しないと」

のび太「ママには関係ないでしょう」

ママ「ちょっと待ちなさいのび太!もう、あの子ったら」

ドラえもん「のび太君、入学式はどうしたんだい?」

のび太「ドラえもんまでママと同じようなこと聞くなよ」

ドラえもん「また、ずる休みかい?」

のび太「ちょっと眠くなっちゃってね。BDレコーダーに撮りためたアニメも
    見なきゃならないし。」

ドラえもん「まったく君ってやつは…」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 07:21:52.06 ID:+sNGiY6z0

のび太「お説教ならやめてよね、何度言っても無駄だってことは君が
    一番良くわかってるだろう?」

ドラ「そんなこと自分で言うな!不愉快だ、僕はちょっと出かけてくるよ」

のび太「また、猫とデートかい?随分とお盛んなことだね」

ドラ「うるさいな!それこそのび太君には関係ないことだろう」

のび太「確かに、そんなもん知りたかないけどね」

ドラえもん「のび太君が変わってしまったのはあの日からだった。
      それは、高校一年の夏の事だった…」

以下、ドラえもんの回想

のび太「助けてよ!ドラえも〜ん!」

ドラえもん「また、不良グループにいじめられたのかい?」

のび太「今日は違うんだよ、しずかちゃんとモテ夫が付き合ってるらしいんだ」

ドラえもん「なんだ、そんなことか」

のび太「そんなことって…ドラえもんはしずかちゃんとモテ夫が結婚しても
    いいっていうのかい?」

ドラえもん「結婚だなんて大げさだな、しずかちゃんとモテ夫君が付き合ってるのは
      一時的なもので将来、君としずかちゃんが結婚するのは決まってることじゃないか」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 07:31:17.96 ID:+sNGiY6z0

のび太「本当に?」

ドラえもん「本当もなにも、結婚生活を実際に見て来たじゃないか。
      じゃあもう一度見に行ってみるかい?」

のび太「そうだね、今のままじゃ安心できないからね」

タイムマシーンで15年後へワープした、のび太とドラえもん。

のび太「ここが、15年後の世界か…」

ドラ「確か、のび太君の家はこのマンションだったよね」

のび太「よし!本当に僕としずかちゃんが結婚してるかどうか
    この目で確かめてやる」

ドラ「待ちなよのび太君、この時代の人に見つかったらまずいよ」

のび太「ここが僕の家か、さっそく潜入してみよう。石ころ帽子を出してくれ」

ドラ「道具に関する記憶力だけはいいんだから」

のび太「あれが、15年後のしずかちゃんか相変わらずかわいいな」

ドラ「のび太君、目的が違ってきてるよ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 07:41:34.04 ID:+sNGiY6z0

のび太「あ、そうだった、僕としずかちゃんが結婚してるかどうか
    それが重要だ」

ドラ「もう、わかりきってるけどね」

大人しずか「ですから、私はあなたと付き合う気はありません!」

のび太「なんか電話で揉めてるみたいだね」

モテ夫「どうしたんだい?揉めてたようだけど」

しずか「大学生の時付き合ってた元彼なんだけど、復縁しろってしつこくて」

モテ夫「また、のび太か…あいつもしつこい奴だな」

しずか「この前、警察にいったんだけど被害がないと動けないって…」

モテ夫「まったく、なんのための警察だよ!今度、俺が直談判してやる!」

のび太「ちょっと!これってどういうこと!?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 07:51:23.36 ID:+sNGiY6z0

ドラ「状況からいって、のび太君がストーカーでモテ夫君が
   しずかちゃんの夫だね」

のび太「そんなことはわかってる!なんでこんなことになってるんだよ!」

ドラ「まぁ、未来は変わることだってあるから…」

のび太「ふざけるな!ドラもんは言ったよね僕としずかちゃんが
    結婚するのは決まってるって」

ドラ「僕に八つ当たりしないでよ、未来の話だから道具の力では
   どうすることもできない不確定要素だってあるんだよ」

のび太「僕は、こんな未来信じないからな!」

ドラ「のび太君、あまり暴れると石ころ帽子が…」

のび太が暴れた拍子に石ころ帽子が取れて
存在がしずかとモテ夫にバレる。

大人しずか「まぁー高校生ののび太さんじゃないの!」

ドラ「僕もいます…」

モテ夫「なんなんだこいつらは!」

しずか「あなたにはあとで説明するわ」

のび太「しずかちゃ…いや、しずかさんこれにはわけがあって…」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 07:59:22.55 ID:+sNGiY6z0

しずか「タイムマシーンで未来まで来て私たちの生活を覗き見してたのね!」

のび太「確かに、覗き見してたけどこれは僕としずかさんが本当に結婚してるか
    どうかを確かめるためで…」

しずか「何を意味のわからないことを言ってるの!あなたなんかと結婚するわけないでしょう!」

のび太「そ、そんな…しずかちゃんもう一度考え直して…」

ドラ「のび太君ここはひとまず退散しよう」

のび太「離せ!僕は、こんなの絶対認めないからな!」

モテ夫「なんだったんだあの子と変な着ぐるみは…
    最近は変な奴が多くて困るな」

しずか「本当、現在でも困ってるのに過去からまで来るなんて
    なんて粘着質なのかしら!」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 08:12:49.96 ID:+sNGiY6z0

現在へと戻ったドラえもんとのび太

のび太「うぅ…しずかちゃんなんであんなことに…」

ドラ「僕もこれは予想外だった…まぁ、気を落とさないでのび太君
   未来は変えることだって出来るんだから」

のび太「どうやってさ!覗きしてるところもバレたしもうお終いだよ」

ドラ「しずかちゃんじゃなくても女なんて星の数ほどいるじゃないか」

のび太「嫌だ!しずかちゃんじゃないと駄目なんだよ!」

ドラ「のび太くん、男は諦めも肝心なんだよ」

翌朝

ドラ「のび太君!そろそろ起きないと遅刻だぞ!」

のび太「今日は、学校休むよ」

ドラ「駄目だよ!ずる休みなんて」

のび太「しずかちゃんと結婚できない未来なんてもう生きる希望を失った…」

ドラ「まだ、そのことを気にしてるのかい?いい加減にしなよ」

のび太「いいさ、どうせ僕なんて誰からも相手にされずに死んでいくんだ」

ドラ「もう、しょうがないな今日だけだからね」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 08:22:22.99 ID:+sNGiY6z0

その夜

ドラ「のび太君、もうそろそろ寝ないとまた起きれなくなるぞ」

のび太「昼間寝てたから眠くないんだよ。もう、学校なんてどうでもいいし
    これから、アニメ見るから邪魔しないでくれる」

ドラ「のび太君…」

ドラえもんの回想終わり。

ドラえもん「それ以来、のび太君は無気力になりアニメに没頭し続けて
      今に至るというわけさ。早く、どうにかしないと僕の存在意義すら薄れてくる」

ジャイアン「のび太の奴、結局入学式に来なかったな」

スネ夫「一回顔出したんだから参加すればいいのにバカな奴だ」

ジャイアン「久しぶりにのび太の家に行ってみるか?」

スネ夫「えぇ〜またあのエロゲや萌えポスターだらけのキモイ部屋に行くの?」

ジャイアン「キモイとはなんだスネ夫!」

スネ夫「あ、ごめん、ジャイ子ちゃんもアニメとか好きだったんだっけ?」

ジャイアン「スネ夫だって本当はのび太のこと気になってるんだろう?」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 08:31:38.08 ID:+sNGiY6z0

スネ夫「気にならないと言ったら嘘になるけど」

ジャイアン「じゃあ、行かないわけにはいかないよな」

スネ夫「もう、ジャイアンったら強引なんだから」

ジャイアン「おう、のび太来てやったぜ!」

スネオ「相変わらず汚い部屋だな」

のび太「この前、言っただろう。もう来なくていいって」

ジャイアン「まぁ、そう言うなよ。たまにはこうやって集まるのも悪くないだろう?」

スネ夫「僕は、ジャイアンについてきただけだけどね」

ジャイアン「おお、なんだこれ。かわいい人形だな」

のび太「ああ〜もう、触るなって、手あかが付くだろう。
    あと、人形じゃなくてフィギュアな」

ジャイアン「へぇー、最近はそう言うんだな」

スネ夫「スネ吉兄さんがこういうの好きだったっけな」

のび太「話すことがないのなら帰ってくれないかな?僕は昼寝したいんだよ」

ジャイアン「まったくつれないやつだな。よし、スネ夫から本題を話してやれ」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 08:45:43.33 ID:+sNGiY6z0

スネオ「え?なんで僕なのさ」

ジャイアン「いいから、早く話せって」

スネオ「じゃあ、単刀直入に言うけどのび太。僕たちになにか隠してるだろう?」

のび太「仮に隠してることがあったとして君達には関係のないことじゃないか」

ジャイアン「隠してることがあるってことは認めるんだな?」

のび太「いや、それはその…」

ジャイアン「いいから、話っちまえって人に聞いて貰うだけでも
      楽になるって言うだろう?」

のび太「だから、君たちには…」

ジャイアン「ここ最近の、のび太はいつもそうだ関係ない関係ないって
      人の話も聞かずに自分一人で抱え込もうとする。
      なんでだよ俺たちの何がいけないっていうんだ?」

のび太「別に誰が悪いってわけじゃないただ人に話すような気には
    なれないそれだけだよ。」

スネ夫「はっきり言ってやるがずっとそんな態度をとり続けてたら
    そのうち誰からも相手にされなくなるぞ。
    こうやって構われてるうちがはななんだからな」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 08:57:11.53 ID:+sNGiY6z0

のび太「わかったよ、じゃあ話すけど。笑ったりするなよ」

ジャイアン「こんな時に笑うわけないだろう俺だってそれ位の空気は読める」

この前見て来た未来の事について話すのび太。

ジャイアン「なるほど、しずかちゃんがモテ夫とね…」

スネ夫「未来は変わると言うけどね…」

のび太「酷い話だろう?思いだしたくもない」

ジャイアン「でもよ、それってのび太の努力不足っていうのもあるんじゃないか?」

のび太「僕の努力不足だって!?」

ジャイアン「要するにのび太はあらかじめしずかちゃんと結婚すると言う事を知っていたわけだ」

のび太「そうだよ、僕としずかちゃんが結婚することは決まってたのに…」

ジャイアン「そこだよのび太の悪いところは、よく考えても見ろ決まった未来なんて
      あると思うか?」

のび太「運命とかそういうのはあると思うよ」

ジャイアン「運命ね…」

スネ夫「でも、のび太が信じていた決められた未来とやらは見事に変わっていた
    それが現実だよな。違うか?」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 09:07:22.31 ID:+sNGiY6z0

のび太「そ、それは…」

ジャイアン「恐らく未来ののび太は、今ののび太のいう決まった未来の上に
      あぐらをかいていたのさ。
      その結果がのび太がこの前見たあの未来だったってわけだ。」

のび太「全て僕のせいいだって言うのかい?」

ジャイアン「すべてとは言わないがその影響が大きいだろうな」

のび太「じゃあ、もう一度タイムマシーンで未来へいって
    ドラえもんの道具を使ってしずかちゃんとやり直せるようにすれば…」

ジャイアン「そんなことをして結婚できたとしてもそれでのび太自身は嬉しいのか?」

のび太「嬉しいにきまってるだろう、あのしずかちゃんと結婚できるんだから」

スネ夫「じゃあ、しずかちゃんの気持ちはどうなる?」

のび太「それはそれでいいだろう、お互い合意の上結婚するんだから」

ジャイアン「やっぱりな、これでよくわかったぜ。
      あんな未来になった原因はのび太…お前にある!」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 09:15:10.67 ID:+sNGiY6z0

のび太「なんでだよ!僕はこんなにもしずかちゃんのことが好きなのに!」

ジャイアン「その好きって気持ちはどういう気持ちだ?」

のび太「どういう気持ちもなにも好きな物はすきなんだよ」

ジャイアン「のび太のさっきの発言を聞いているとどうも
      のび太はしずかちゃんという女性を物としてしか
      見ていないように感じ取れる。
      そう、ここにあるフィギュアのようにね」

のび太「なにを言ってるんだ、僕はただしずかちゃんと結婚したいだけなんだよ」

ジャイアン「事実、のび太は未来の世界ではストーカーになってるじゃないか
      恐らくしずかちゃんはのび太の束縛から逃れたくてモテ夫とくっ付いたんだろうよ」

のび太「そんなことない、僕はしずかちゃんを束縛なんてしないよ」

ジャイアン「それは、未来ののび太に聞かないとわからないことだ」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 09:27:23.75 ID:+sNGiY6z0

のび太「なんだよ!相談に乗るっていうから正直に話してやったのに
    こんな酷いこと言われるなら話すんじゃなかったよ」

スネ夫「僕らは、事実を言ったまでだよ。ねぇージャイアン」

ジャイアン「このままじゃのび太がろくな大人にならないことは事実だな」

のび太「いいよ、いいよ、どうせ僕なんて…もう死にたい」

ジャイアン「死ぬなんていうな、未来は変えることだってできるんだからよ」

スネ夫「そのためのドラえもんだろう?」

のび太「もう、ドラえもんも呆れてるよ、僕はどうしようもない奴だって」

ジャイアン「じゃあ、俺たちが助けてやるよ」

スネ夫「出来る範囲なら僕も手伝ってやらないこともないけどね」

のび太「ジャイアン、スネオ…これまで悪かったよあんな態度とって
    本当は誰かに相談したかったんだでもバカにされるかと
    思って」

ジャイアン「もう、俺たちは小学生じゃないんだ。そんなことで
      バカにしたりするわけないだろう」

のび太「そうだよね、本当にありがとう」

スネ夫「今頃、礼なんて言っちゃって。のび太らしいや」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 09:36:45.59 ID:+sNGiY6z0

のび太「でも、これからどうしたらいいかわからないよ」

ジャイアン「まずは、真面目に学校に来ることだな」

のび太「朝起きられるか不安だな」

ジャイアン「なに甘いこと言ってるんだ、俺達だって眠いけど
      毎朝登校してるんだ。俺たちにできてのび太にできないってことはないだろう」

のび太「頑張ってみるよ」

ジャアン「そうだ、もし明日学校に来なかったら久々にゲンコツくらわすからな」

のび太「それだけは勘弁してよ」

ジャイアン「駄目だ!今ののび太はだらけているからそれくらいしないとな
      のび太が学校に登校さえすればいい話だろう。」

のび太「そ、そんな〜」

ジャイアン「それじゃあ、明日絶対学校に来いよな」

スネ夫「遅刻もするなよ」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 09:44:16.76 ID:+sNGiY6z0

ドラえもん「のび太君、もう寝るのかい?」

のび太「悪いか?」

ドラ「もちろん、いいことだけど。いつもなら、深夜アニメ見てから寝てるのに
   どうしたのかなって思って」

のび太「アニメは予約録画してるからいいんだ、それより明日遅刻しないように
    しないとジャイアンに殴られるんだよ」

ドラ「さては、ジャイアン達に説得されたんだな?」

のび太「そ、そんなことどうでもいいだろう。おやすみ」

ドラ「なにはどうであれ、学校に行く意欲が出て来たのはいいことだよ」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 09:55:13.37 ID:+sNGiY6z0

翌朝、学校

のび太「久しぶりに遅刻しないでこれたな、これでジャイアンに
    殴られなくて済む。」

不良A「よお!のび太久しぶりだな」

のび太「お、おはようごいざいます、Aさん」

不良A「久々に会ったところで悪いんだけどよ、ちょっと金貸してくんねぇーかな」

のび太「僕、お金なんて持ってないし」

不良A「そんなもん知ったこっちゃねぇー、今日の夕方6時までに
    1万円なんとかしな。」

のび太「そんなの無理ですよ」

不良B「じゃあ、母ちゃんの財布からでも抜きとればいいだろう」

のび太「そ、そんなこと出来ないし…」

不良A「俺たち友達だよな、友達ならお互い助け合わないとな」

のび太「で、ですよね」

不良A「わかったな、今日の6時までに金を用意しろ。
    さもないとどうなるか…」

のび太「わ、わかりました、お金は用意しますんでどうかお見逃しを…」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 10:12:22.07 ID:+sNGiY6z0

不良C「わかったならいいんだそれで」

不良A「じゃあ、頼んだぞ」

のび太「どうしよう、とんでもないことになったな」

ジャイアン「おお、約束通り遅刻しないできたな」

スネ夫「期待してなかったけど、やるじゃん」

のび太「やぁ、二人ともおはよう」

ジャイアン「どうしたんだよ、顔が青ざめてるぞ」

のび太「徹夜でアニメ見てたから寝不足なんだ」

ジャイアン「夜中にやってるアニメってそんなにおもしろいのか?」

スネオ「のび太らしい理由だね」

ジャイアン「のび太の復帰祝いじゃないけど今日の帰り久々に野球でもしないか?」

スネ夫「僕はサッカーの方がいいな」

ジャイアン「じゃあ、のび太に決めて貰おうぜどっちがいい?」

のび太「悪いんだけど、僕ちょっと用事があるから。行けなくて」

ジャイアン「部活もやってないくせに用事ってなんだよ?」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 10:21:23.79 ID:+sNGiY6z0

のび太「ママにおつかい頼まれてるんだよ」

スネオ「そんなの、30分位で終わるだろう?」

のび太「それが、その後にも予定があって…」

ジャイアン「なるほど、お前の気持ちはよくわかった俺の誘いはうけたくないって
      ことだな。」

スネ夫「ちょっと人が優しくしたからって調子に乗るなよ」

のび太「本当に用事があるんだよ」

ジャイアン「もういい言い訳なんて聞きたくない、いいよ他の奴誘うからさ
      気にするな。俺は、のび太が学校に来てくれただけで満足だから」

のび太「ジャ、ジャイアン…」

放課後

のび太「どうしよう、6時までに金を用意しないと奴らになにされるかわからないし
    ドラえもんに相談しても後でもっと酷いめにあわされるしな…
    しょうがない背に腹は代えられないタンスの引き出しから1万円借りよう
    まぁ、あとで返しとけば問題ないよね、返すあてはないけど。」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 10:28:17.61 ID:+sNGiY6z0

不良A「おい、のび太。金は持ってきたか。」

のび太「この通り持ってきました」

不良A「よくやったな、これで今日は勘弁してやろう」

のび太「どうもありがとうございます」

不良B「今後もまた頼むよ」

のび太「えーまたですか?」

不良B「誰が今日だけだって言った?」

のび太「そ、そんな…。」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 10:33:11.63 ID:+sNGiY6z0

のび太「家に帰ったらママになんて言おう…」

ジャイアン「おい、のび太どうしたんだよションボリして」

スネ夫「ドラえもんとケンカでもしたのか?」

のび太「そ、そうなんだよ。ドラえもんとケンカしちゃってさ
    アハハ、ロボットのくせに怒りっぽくて嫌になっちゃうよ」

ジャイアン「しょうがない奴だな、それで家に帰る事もできず
      空き地でションボリしてたわけか」

スネオ「バカなくせにつまらない意地張っちゃって」

ジャイアン「じゃあよ、仲直りするまでの間俺の家に来いよ」

のび太「悪いよそんな」

ジャイアン「いいっていいって、今日は母ちゃんと父ちゃんも
      町内会の旅行でいないからちょうどよかったぜ」

のび太「じゃあ、お言葉に甘えて…」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 10:42:34.10 ID:+sNGiY6z0

ジャイアン「悪いな、狭くて汚い部屋で」

のび太「そんなことないよ、僕の方こそ突然来たりして」

ジャイアン「まぁ、ゆっくりしてけよ」

ジャイ子「誰か来たの?」

ジャイアン「のび太がドラえもんとケンカして家に帰りずらいって言うからよ
      俺の家にかくまってやってるんだよ。
      安心しろ、お前に手出しなんてさせないからな」

ジャイ子「そんな心配してないよ、のび太さんがそんなことするわけないもの」

ジャイアン「だよな、あいつ本当にしずかちゃん以外興味ないからな」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 10:50:30.85 ID:+sNGiY6z0

ママ「ドラちゃん、のび太がどこにいるか知らない?」

ドラ「のび太君ならなにも言わないで出かけたけど
   どうかしました?」

ママ「それが、タンスの引き出しから1万円が無くなってるのよ
   のび太が持ってったとしか考えられないわ」

ドラ「まさか、のび太くんがそんなこと…」

ママ「事情を聞きたいからとりあえずのび太を探してきてちょうだい」

ドラ「まったく、しょうがないなのび太君は」

ジャイアンの家

ジャイアン「どうしたんだよ?ドラえもんが俺の家に来るなんて
      珍しいな。」

ドラえもん「のび太君の居場所を知らないかと思って」

ジャイアン「さぁー知らないね」

ドラ「そうか、ジャアンも知らないなんて心配だな」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 10:58:08.11 ID:+sNGiY6z0

ジャイアン「ところでのび太となにがあったんだ?」

ドラ「なんの話?」

ジャイアン「いや、今日学校でのび太からドラえもんとケンカしたって聞いたもんでさ」

ドラ「いや、ケンカなんてしてないけど」

ジャイアン「え?じゃあ、なんでのび太を探しに来たんだよ?」

ドラ「実は、探してるのは僕じゃなくてママなんだよタンスの引き出しから
   お金が無くなったとかでのび太君が持ちだしたんじゃないかって疑われてるんだよ。
   まさかねそんな、のび太君に限って…」

ジャイアン「なるほど、そういう事か…」

ドラ「全く自分の息子位信用してあげればいいのに」

ジャイアン「ドラえもん、のび太は俺の部屋にいるから後は頼んだ」

ドラ「え?どういうこと?」

ジャイアン「俺は用事があって出かけるからのび太を頼むと言ってるんだ」

ドラ「なんだか、よくわからないけどのび太くんの居場所がわかったからいいか」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 11:08:29.68 ID:+sNGiY6z0

不良の溜まり場

不良A「今日は、俺のおごりだみんな飲んでけ!」

不良C「ありがとうございますAさん」

ジャイアン「待ちな!それはのび太の金だろう?」

不良A「誰かと思ったらたけしじゃねえーか」

不良B「元リーダーかつ」

不良C「裏切り者のな!」

不良A「よくぞまぁー今頃のこのこ顔出せたもんだな」

ジャイアン「うるせえ!過去のことなんてどうでもいいだろう
      それよりお前らがのび太から金を巻きあげてるっていうのは
      本当だったんだな」

不良A「それがどうした?弱い物をいたぶるのが俺たちのやり方だろう?
    お前もそうしてきただろうが元リーダーさんよ」

ジャイアン「違う!前のお前らは弱い物イジメなんてしなかった
      絡むのは自分達と同じか格上の不良同士だっただろう
      それなのに最近のお前らときたらのび太みたいな
      弱い奴に絡みやがって。」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 11:18:15.83 ID:+sNGiY6z0

不良B「なんだよ、のび太の奴俺たちのことお前にチクったのかよ」

ジャイアン「違う!俺が自主的に来たんだ!」

不良A「はいはい、お前は弱者を守るヒーローで俺たちは悪人
    いいね、わかりやすくて」

不良B「うぬぼれるなよ!裏切り者」

不良Aから腹をパンチされるジャイアン。

ジャイアン「グハァ!、やりやがったな」

不良A「だからなんだ?もう、俺たちはお前なんて怖くないんだからな」

その後もジャイアンは不良達から殴る蹴るの暴行を受け続けた。

不良B「なんだよ、ちょっとは反撃してくるかと思ったのに」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 11:31:43.14 ID:+sNGiY6z0

?「なんだか、騒がしいね」

不良A「すみません、リーダー、たけしの野郎が来やがったもんで」

?「たけし?ああ、剛田たけしか…」

ジャイアン「お、お前は…」

出木杉「やぁ、久しぶりだね、剛田君。」

ジャイアン「お前がリーダーだったとは予想外だったぜ。」

出木杉「一応表向きは優等生で通ってるからね」

ジャイアン「のび太みたいな弱い奴をいたぶるなんてどういうつもりだ」

出木杉「僕は、弱い者いじめをしたいわけじゃないだ。のび太イジメをしたいだけさ」

ジャイアン「なんだと」

出木杉「あいつのことは前から気に入らなかったんだ。」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 11:40:16.32 ID:+sNGiY6z0

出木杉「なにかにつけて僕としずか君との恋路の邪魔をしてくるのび太が憎かったのさ」

ジャイアン「確かに、のび太はお前としずかちゃんの関係をあまりよく思ってなかったのは
      事実だけどだからってこんなことしていいわけないだろう」

出木杉「いや、潰すよ。徹底的にね、最終的には自殺に追い込みたいんだけど
    なかなかしぶとくてね。」

ジャイアン「ふざけるな!俺がそんなことさせねえーからな」

出木杉「おいおい、冗談だろう君みたいな未来ある青年があんなクズの
    ためにそこまでする理由がどこにあるっていうんだい?
    手を引くなら今のうちだぞ?」

ジャイアン「誰が降参なんてするか」

出木杉「実は、本来結婚するのは僕としずか君だったんだよ」

ジャイアン「でたらめをいうな、しずかちゃんと結婚するのはモテ夫だ!」

出木杉「ああ、あれね。のび太が見て来たって未来、あれ、実は
    すべて嘘だったんだよ。」

ジャイアン「なんで、お前がそんなこと知ってるんだよ」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 11:50:26.71 ID:+sNGiY6z0

出木杉「僕が未来のモテ夫に頼んだんだよ、しずかちゃんを
    誘惑してくれってね。そしたらあの女ころっと引っかかりやがったよ
    のび太と別れさせるための罠だとも知らずにね」

ジャイアン「なんだと、じゃあのび太が見た未来っていうのは」

出木杉「そう、すべて僕が仕組んだことだったのさ」

ジャイアン「でも、そんなもんすぐにバレてのび太としずかちゃんが復縁したらお終いだろう」

出木杉「しずかちゃんはモテ夫にぞっこんだったからね
    のび太を騙す為の罠だとも知らずにモテ夫にいくら貢いだんだっけな
    で、のび太は心配してしずか君の携帯に電話を掛けまくるわけだけど
    ストーカー扱いされる始末さ。」

ジャイアン「その後どうなったんだよ?」

出木杉「のび太はストーカーで逮捕されて、モテ夫は契約満了で
    しずか君と別れたさ、そこに僕が現れてしずか君と付き合って
    結婚するって流れさ」

ジャイアン「自分がしずかちゃんと結婚したいがためにのび太の人生を
      滅茶苦茶にしやがって。そんなことしてタイムパトロールが
      黙ってないぞ!」

出木杉「おいおい、未来の僕を誰だと思ってるんだい。
    日本のマスコミを牛耳るメディア王だよ
    タイムパトロールを黙らすことなんてどうってことないさ」

ジャイアン「タイムパトロールが許しても俺が許さないぜ」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 12:01:08.51 ID:+sNGiY6z0

出木杉「そんな体でまだやる気かい?」

不良A「ここは俺たちにおまかせ下さい」

出木杉「じゃあ、あとはよろしく」

ジャイアン「おい!待て!出木杉!話はまだ終わってねぇ」

不良B「じゃあ、俺たちが相手してやるよ」

その後もジャイアンは殴られ続け、気絶していた。

ジャイ子「お兄ちゃん!起きてよお兄ちゃん!」

のび太「ジャイアン…なんで僕なんかのために」

ジャイアン「お、お前ら…」

ジャイ子「よかった、目を覚ました」

ジャイアン「へへ、妹を悲しませるなんて最低な兄貴だな…」

ジャイ子「そんなことより早く病院へ行かないと」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 12:09:41.24 ID:+sNGiY6z0

ジャイアン「いいんだ、俺は結局負けちまったからな。
      ごめんなのび太、お前の未来変えることできなかったよ。」

のび太「なに言ってるんだよ、僕の為に誰かが犠牲なるなんてそんなの
    嫌だよ!」

ジャイアン「そうだな、お前はそういう奴だったよな…」

ドラ「一体どういうこと?」

のび太「なんだって!? 出木杉がそんなことを?」

ドラ「つまり、僕たちが見て来たあの未来は全て嘘だったと」

ジャイアン「そういうことらしい」

ジャイ子「何言ってるの?お兄ちゃんたち」

ジャイアン「いいな、ジャイ子。出木杉とだけは絶対に関わるないいな!」

ジャイ子「でも、出木杉さん良い人だし…」

ジャイアン「あれは、表向きの姿だ、本当のあいつは時間犯罪者なんだ」

ジャイ子「なんかよくわからないけど、お兄ちゃんがそう言うのなら
     出木杉さんとはあまり関わらないようにするわ」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 12:17:21.84 ID:+sNGiY6z0

ジャイアン「それでいいんだ。あと、のび太」

のび太「なに?」

ジャイアン「ジャイ子を幸せにしてやってくれ…」

のび太「なんで、そのことを…ってジャイアンしっかりしてよジャイアン!」

その後、ジャイアンは意識不明になり病院へ入院した
ジャイアンを殴った不良グループは出木杉以外はドラえもんの協力で逮捕された。

のび太「出木杉がジャイアン暴行事件に関与してた証拠は
    まだみつからないの?」

ドラ「駄目だ、なにも手掛かりがない。」

のび太「クソ!なんでジャイアンがあんなことになって
    出木杉が無罪放免なんだよ!」

ドラ「僕に言われても困るよ」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 12:26:09.03 ID:+sNGiY6z0

のび太「そういえば、ジャイアンの最後の一言が気になるんだよな」

ドラ「ジャイ子を幸せにしてやってくれって言葉だね」

のび太「うん。」

ドラ「本来ならのび太君はジャイ子ちゃんと結婚する予定だったから
   そのことを知ってたことになるね」

のび太「でも、出木杉が未来を改変したせいで
    ジャイ子ちゃんと結婚するはずだった僕は刑務所の中だよ」

ドラ「よし、のび太君が出所したあとの状況をタイムテレビで見てみよう」

タイムテレビには、出所して途方に暮れるのび太の姿が映っていた。

大人のび太「はぁ、これからどうしよう…両親からは勘当されたし
      帰る場所も仕事も無いし…」

大人ジャイ子「のび太さん」

大人のび太「ジャ、ジャイ子ちゃんどうしてこんなところに
      まさか、僕が出所する日を知ってたのかい?」

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 12:33:08.24 ID:+sNGiY6z0

大人ジャイ子「私がのび太さんのことを知らないわけないじゃないの
       これからはずっと一緒だよ。」

大人のび太「君とは、もう別れたはずだろう?」

ジャイ子「いいじゃないしずかは出木杉と結婚したんだし
     もう、あなたには私しかいないわよ。
     お兄ちゃんも応援してくれてるわ」

のび太「ちょっと考えさせてくれ!」

ジャイ子「駄目よ!今すぐ結婚しましょう!」

のび太「いや、僕にも選ぶ権利はあるはずだよ」

ジャイ子「駄目よ、これじゃ私の計画が完結しないじゃない」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/05(土) 12:41:45.05 ID:+sNGiY6z0

大人のび太「計画ってなんだい?」

ジャイ子「私が出木杉さんに頼んでのび太さんが私と結婚するように
     仕組んだのよ」

大人のび太「え?そんなバカな」

大人ジャイ子「お兄ちゃんが意識不明になったのも全てやらせよ」

大人のび太「そうか、だからジャイアンは僕とジャイ子ちゃんが結婚することを知ってたのか」

以下、現在ののび太の部屋

のび太「ちょっと、これってどういうこと!?」

ドラ「つまり、本当の黒幕はジャイ子ちゃんだったってことだね」

のび太「嫌だ!こんなのありえないよ!!」

ドラ「まぁ、いいんじゃない?本来はジャイ子ちゃんと結婚する予定だったんだし」

のび太「そういう問題じゃないよ、こんな未来怖すぎるよ〜!」

ドラ「もう、手に負えないよ」

のび太「どうしてこうなるんだ〜、助けてよドラえも〜ん!!」

おわり



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