1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 19:42:16.85 ID:zq1veuzS0
シンジ「smart2月号・・?」
シンジ「なんだろコレ。merry X'mas? アスカの字だな・・・」
シンジ「smart2月号? ファッション雑誌じゃないか。
広告が多いな・・・
こういうのって、どこまで本当にかっこいいのか正直よくわからないよね」
ペラペラ・・・
シンジ「実際のところ、同じ服を僕が着たってかっこいいかどうかっていうと、微妙な気もするし・・・」
ペラペラ・・・
シンジ「!?
な・・・なんだコレ!?
ア・・・アスカじゃないか!?」
シンジ「・・・・・・・」じーっ
シンジ「・・・・・・・・・・・・・・」じーっ
シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・許せない・・・・!」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 19:44:36.03 ID:zq1veuzS0
アスカ「えへへ。
そろそろ気づいたころかしら、バカシンジ・・・
今頃悩殺ショットにムラムラきちゃって、
『アスカ! もう我慢できないよ!』
『ば、バカ、順序ってもんがあるでしょ!』
『で、でも、どうしたらいいのか・・』
『キ、キスからよ、キスから・・・』
って、きゃああああ!!!
し、死ぬ! そんな展開になったらアタシたぶん死ぬ!」ジタバタジタバタ
ドタドタドタドタ
アスカ「!
く、来るわね!
よし、平静を装って・・・平常心、平常心・・・」
ドガァン!
アスカ「ドアが吹っ飛んだ!? な、なによ!?」
シンジ「アスカ!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 19:46:52.56 ID:zq1veuzS0
シンジ「アスカ!」
アスカ「(きたぁー! あ、あれ? でも、様子が・・・)」
シンジ「これ、どういうこと」
アスカ「な、なんのことぉ?」
シンジ「これだよ! この、雑誌!」
アスカ「へぇー、シンジもファッション雑誌なんて読むんだー」
シンジ「・・・・・・・」ズイッ
アスカ「な、なによ、・・って、あれぇー? これ、アタシねぇー?
あー、こんなカッコしちゃって、ちょっーっと、シンジには刺激が強すぎたかしらね〜」チラッ
シンジ「白々しいんだよ!」ムカッ
アスカ「えっ」
シンジ「なんなのこれは? ねえ、アスカ」
アスカ「えっ・・と・・・な、なに怒ってんのよ、バカシンジ」
シンジ「いいから、答えて」
アスカ「み、見てのとおりよ。あたしが、写ってるんじゃない」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 19:49:17.42 ID:zq1veuzS0
シンジ「・・・・・どうして?」
アスカ「どうして、って・・・だから、なに怒ってんの? せっかく、可愛く・・」
シンジ「可愛いのはわかってるよ!」
アスカ「(!!!!!!!)」
シンジ「そんなの、僕が一番知ってるよ!」
アスカ「(やばい!!!! 鼻血出る!!!!)」
シンジ「僕が聞きたいのは、なんでこんなところにアスカが、こんなかっこして写ってるのかってことだよ!」
アスカ「え、っと・・あの、その。ちょっと、落ち着きなさいよ、シンジ」
シンジ「落ち着いてられるわけないよ! アスカが、僕のアスカが、なんでこんな雑誌に! なんでこんな雑誌に!」
アスカ「(いいい、今、僕のって言った!? 僕のって言った!?)」
シンジ「アスカ、早く答えてよ。アスカが答えてくれなかったら、僕はこのお宝島社って会社に連絡しないといけなくなるよ!」
アスカ「だ、だから、なんで怒ってるか、教えなさいよ! その、我ながら、可愛く、撮れてるって、思ってるんだから!」
シンジ「だから! それがダメなんだろ!」
アスカ「そ、それがダメってどういうことよ?」
シンジ「だから! なんで、せっかく2人きりのクリスマスなのに、こんなのを見せられなくちゃならないんだって聞いてるんだよ!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 19:53:50.36 ID:zq1veuzS0
アスカ「(ふ、2人きりのクリスマス・・・えへへ)」
シンジ「アスカ! なにニヤニヤしてんだよ! 僕は、怒ってるんだぞ!」
アスカ「だ、だからっ、なんで、怒ってんのよ? そこを教えてよ!」
シンジ「・・・もういい! アスカのバカ!」
アスカ「ば、バカですって!? アタシに向かって、ずいぶんな言い方じゃない!
(なになに!? いきなりどうしてそうなっちゃうのよ!?)」
シンジ「ちゃんと、答えてよ。どうしてこんな写真撮ったの」
アスカ「・・・NERVのイメージアップのために、美少女パイロットを紹介、って、ミサトが・・・」
シンジ「ミサトさん・・・・!!!! 許せない・・・!!!」
アスカ「その、可愛いかっこしたら、彼氏も喜びますよ、って、カメラマンの人が・・・」
シンジ「カメラマン・・・・!!! まさか、男じゃないだろうね!」
アスカ「スタッフはみんな女の人だったわよ! ・・・え? まさか、あんた・・・」
シンジ「なんで僕以外の人に、こんな恰好みせるんだよ!」
アスカ「!!!!!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 19:57:14.80 ID:zq1veuzS0
アスカ「!!!!!」
シンジ「せっかく、今日、告白しようと思ったのに、これじゃ怒りシンジだよ!」
アスカ「ぷっ」
シンジ「笑い事じゃないよ! アスカは考えたことあるの!? 自分が好きな女の子が、こんなカッコで、こんなコンビニで買えるような雑誌に載
って!」
アスカ「・・・シンジ・・・」
シンジ「逆だったらどうなの! アスカは、僕が、たとえばビキニパンツ一枚で、女性誌にのってたらどう思うの!」
アスカ「ヘンタイ?」
シンジ「そういうことじゃないだろっ!」
アスカ「・・ふふ。えへへ」
シンジ「なに照れ笑いしてんだっ! 僕は本気で怒ってるんだぞ、アスカ!」
アスカ「シンジ、あたしのこと、好きなんだ?」
シンジ「当たり前だろっ!」
アスカ「(うわぁ・・ホントにシンジかしら、これ・・・アタシちょっと泣きそう・・・)」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 20:02:36.04 ID:zq1veuzS0
シンジ「だから、今日、指輪とかも用意して、ちゃんとムードつくって告白しようと思ったんだ!」
アスカ「えへへ。それでそれで?」
シンジ「そしたらこんな・・・! こんなのってないじゃないか! アスカ!」
アスカ「うん。ごめんね、シンジ」テレテレ
シンジ「ごめんねで済んだらNERVはいらないよ! 即刻回収だよ! 全部僕がEVAで焼きつくしてやるんだ!」
アスカ「あー、やばいわ。どうしてもニヤケ顔が治らない」
シンジ「なにニヤケてんだよ!? 僕は今までの人生で、一番怒ってるんだよ!?」
アスカ「あのね、シンジ」
シンジ「なんだよ!」
アスカ「それはね、シンジ専用なの」
シンジ「だからなんだっていう・・・・え?」
アスカ「そんな、セクシーなの、雑誌への掲載をokするわけないでしょ」
シンジ「えっ?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 20:06:46.22 ID:zq1veuzS0
アスカ「だから、その・・シンジになら、見られても・・・いいかなって、いう、特別仕様なの」
シンジ「・・・じゃあ・・・売ってるのは、こんなに過激じゃないの?」
アスカ「もっと、服着て写ってるに決まってるじゃない////」
シンジ「えっ・・と・・・あ、あれ? 早とちり?」
アスカ「・・・ね、今日、どういう風に、してくれる予定だったのよ?」
シンジ「その・・・一緒に、ご飯食べて・・・その、公園まで、自転車で・・・2人のりして・・」
アスカ「それから?」
シンジ「景色のいい公園で、その・・・告白、を・・・」
アスカ「ふんふん?」
シンジ「もし、okだったら、今日のために用意した指輪を・・」
アスカ「つけてくれるんだ?」
シンジ「の、つもり、だったん、だけど」
アスカ「そのあとは・・?」
シンジ「そ、そのあと?」
アスカ「考えてないわけじゃ、ないんでしょ?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 20:11:20.44 ID:zq1veuzS0
シンジ「・・あ、アスカと・・・」
アスカ「アタシと?」
シンジ「・・・その、一緒に、ずっと・・」
アスカ「声が小さくなってきたわよ?」
シンジ「アスカと、朝まで、2人で過ごすつもりだったよ!」
アスカ「/////」
シンジ「/////」
アスカ「・・・じゃ、最初から、やりなおそっか?」
シンジ「う、うん。そうだね」
アスカ「・・じゃあ・・・」
シンジ「・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 20:16:06.30 ID:zq1veuzS0
シンジ「アスカ。もう、我慢できない」
ギュッ
アスカ「わっ、ちょ、バカ、まだ・・心の準備が・・・!」
シンジ「も、もう、告白しちゃったじゃないか! 僕のバカ!」
アスカ「・・もー・・しょうがないわね、バカシンジ」
シンジ「アスカ。だ、大好きだよ」
アスカ「バカね、あたしのほうが好きだもん」
シンジ「じゃあ、明日は僕のほうが、好きになるね」
アスカ「じゃあ、明後日は、あたしのほうが好きになるわ」
シンジ「えへへ」
アスカ「あはは」
シンジ「・・・アスカ・・」
アスカ「シンジ・・・」
・・・・・・・・・・・・・・
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 20:18:38.45 ID:zq1veuzS0
後日
アスカ「うわあああ!?!? これ、載せちゃダメだっていったのにぃぃぃぃ!!!!!
制服のショットはどこいったのよ!?
シ、シンジが、怒っちゃう・・・・」
シンジ「・・・・アスカあああああ!!!!!!!
・・やっぱり、僕用のとは、雲泥の差だな・・・
でも、それとこれとは話が別だ!
アスカ! どこにいるの!!!」
おわり