ゲンドウ「インターネットを始めるぞ、冬月」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「おしっこがしたい…」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:41:47.08 ID:NkyWUdJX0

冬月「ほう……」

ゲンドウ「ブログというやつを始めるときがきたのだ。冬月」

ゲンドウ「ちなみにブログはインターネット上の日記だ。所謂な」

冬月「しかし、何故コミュニケーション障害を患っているお前がそんなものを始める」

ゲンドウ「職員にスパイがいると言う噂だろう。ブログをやれば分かるらしい」

冬月「……日記をやるとなぜスパイが分かる」

ゲンドウ「知らんが、そう言う感じらしい」

冬月「……で、どこのブログをやる」

ゲンドウ「このミックス・アイというやつだ」

冬月(それはmixiだ……碇)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:43:06.42 ID:NkyWUdJX0

ゲンドウ「まず、メイルアドレスとカード番号、暗証番号を送って登録……」ポチッ

冬月「ま、まて碇!!!いかん!!!」

ゲンドウ「……何だ冬月」

冬月「それはmixl!ニセサイトだぞ!」

ゲンドウ「……何」

冬月「普通カード番号と暗証番号など聞かんぞ……」

ゲンドウ「 」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:44:06.76 ID:NkyWUdJX0

そして

ゲンドウ「なんやかんやあったが本物のmixiに登録できた」

ゲンドウ「50万ほど使われたがスパイ探し代にしたら安いものだ」

冬月「………そうだな」

ゲンドウ「で、本名登録後……ニックネームか」

ゲンドウ「……『ゲンちゃん』っと」カタカタカタカタ

ゲンドウ「これでいい」

冬月「………」

ゲンドウ「………」

ゲンドウ「おい冬月」

冬月「なんだ碇」

ゲンドウ「これから先どうする」

冬月「……知らん」

ゲンドウ「………そうか」

冬月「……」
ゲンドウ「……」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:44:48.85 ID:NkyWUdJX0

冬月「マイミクをまず作るのだな」

ゲンドウ「……マイミクとはなんだ」

冬月「mixi上の友人だ。ここにこうして情報をうって……検索すると」

冬月「……知り合いと思われる人間がでる」

ゲンドウ「そうか」

ゲンドウ「ハイテクだな、冬月」

冬月「お前がローテクなだけだ」

ゲンドウ「………ああ」

ゲンドウ「では、この『シンちゃん』とやらにマイミク申請をする」

ポチッ

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:45:15.25 ID:NkyWUdJX0

―そのころ―

プルルルルル♪

シンジ「あれ、ケータイ」

シンジ「……あ、マイミク申請」

シンジ「………『ゲンちゃん』さんからマイミク申請が来ています……か」

シンジ「誰だろ、知らないなあ……断ろう」

ペンペン「クェッ!!!」ポチッ

『承認しました』

シンジ「ちょ!ちょっと!ペンペン!」

シンジ「ああ……」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:45:57.03 ID:NkyWUdJX0

―そのころ―

プルルルルル
ガバッ


ゲンドウ「………mixiからだ」

冬月「ああ、マイミク申請の結果が届いたようだな」

ゲンドウ「ああ……」

ドキドキ

ドキドキ

ゲンドウ「………」チラッ

『シンちゃんさんとお友達になりました』

ゲンドウ「…………」グッ


冬月(死ぬほど嬉しそうだな碇………)

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:46:30.87 ID:NkyWUdJX0

ゲンドウ「……やはりお礼を書くべきか」

冬月「そうだな」

ゲンドウ「………どうする」

冬月「……見ると相手は若い人間のようだ。あわせてフレンドリーに書けばいいのではないか」

ゲンドウ「フレンドリー……だと」

冬月「フレンドリーに」

ゲンドウ「………ああ」カタカタカタカタカタカタカタカタ

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:46:59.63 ID:NkyWUdJX0

プルルルルル♪

シンジ「……あ、mixiからだ」

パカッ

シンジ「ああ……さっきの人からだ」

シンジ「なになに………」


シンちゃんさん江


お疲れちゃーーーーん\(☆o☆)/
ゲンちゃんでぇーーーSUo(`▽´)o
マイミク承認サンキュ(`ヘ´) でぇーーーSU( ̄○ ̄;)
ゲンちゃん(ρ°∩°)マンモスウレP|( ̄3 ̄)|
これからシクヨロ(`ε´)でいきますんで(`ε´)
ワイルドだろ〜〜♪〜θ(^O^ )


ゲンちゃんより


シンジ「な…………に…………?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:47:48.03 ID:NkyWUdJX0

―ネルフ―

冬月「まさかアレを送ったのか!!!」

ゲンドウ「“若者ことば辞典”を見て頑張って書いた」

冬月「……そうか」

ゲンドウ「どうということは無かったな、若者とのコミュニケーションは」

冬月「………そうか」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:48:28.04 ID:NkyWUdJX0

プルルルルル♪

ゲンドウ「………mixiからだ」

冬月「………そうか」

ゲンドウ「………」チラッ



ゲンちゃんさん初めまして。シンちゃんと言います。
えっと……なんだかユニークなメール、ありがとうございました。
面白い人なんですね。


『面白い人なんですね』


ゲンドウ「………」ニヤッ

冬月「………碇」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:48:54.22 ID:NkyWUdJX0

シンジ「………なんだか気の毒な人だったな」

ペンペン「クェェ………」

アスカ「なにやってんのよアンタ」

シンジ「あ、アスカ……なんかさ、変な人からマイミクが来てさ……」

アスカ「断りゃいいじゃん」

シンジ「だけど……見てよコレ」


アスカ「ん、なになに」

アスカ「『第三新東京市のゲンちゃん』。チャームポイントはヒゲとサングラス……ちょっと無口だけどよろしくネ(`■∩■´)モンダイナイ」


アスカ「………あっ(察し)」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:49:33.40 ID:NkyWUdJX0

シンジ「え、なになにどうしたのアスカ」

アスカ「いや……そのー……」

シンジ「なに!なに!」

アスカ「………優しくしてあげなさいよ」

シンジ「えっ」

アスカ「……ちょっと出かけてくる」

シンジ「えっ!ちょっとアスカ!」

ペンペン「クェェ………?」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:49:55.62 ID:NkyWUdJX0

―司令室―

ゲンドウ「…………返事がこない」そわそわ

冬月「相手にも事情がある」

ゲンドウ「そうだな。ではその間に何か……」

冬月「そうだな、ではマイミクの日記などを見たらどうだ」

ゲンドウ「日記。なるほどな、そこから何かしらの情報を得ることが出来るかも知れんのか」

冬月「うむ。」

ゲンドウ「よし……では一つ目」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:50:26.38 ID:NkyWUdJX0

タイトル:久々に父さんに会いに行った時の話

この間、ずっと離れて暮らしていた父さんと会いました
優しくしてもらえるのかなとか思いましたが
何か道具みたいに扱われて辛かった。身体も精神もボロボロになったし
もう嫌だ 死にたい

コメント(0)


ゲンドウ「何と酷い父親だ………」

ゲンドウ「よし、シンちゃんさんを励ましてやろう」

カタカタカタカタカタカタ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:50:46.57 ID:NkyWUdJX0

♪ピロリロリン

シンジ「あ、またmixiからだ」

シンジ「日記にコメント……珍しいなぁ」カチャッ


日記読みました!
酷いお父さんだと思います!父親失格だとおもいます!
シンちゃんさんが可哀想だとおもいます!でもくじけずに頑張ってください!
私はあなたのきもちがわかります!がんばれ!

ゲンちゃん


シンジ「………」

シンジ「……すごく良い人だな、ゲンちゃんさんって」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:51:58.25 ID:NkyWUdJX0

♪ピロリロリン

ゲンドウ「!」ガバッ

冬月「……完璧なるネット依存の傾向だな碇よ」

ゲンドウ「………」ピッ


コメントありがとうございますゲンちゃんさん。
すごく励まされました。泣いちゃいました(笑)
僕ももっとよくゲンちゃんさんを良く知りたいなーなんて(笑)
良かったら本アド教えます!

シンちゃん

ゲンドウ「おお!」
冬月「思わぬ収穫だな碇!」

ゲンドウ「よ、よ、よし。ここは私から教えてやるのが礼儀というものだからな………」カタカタカタカタカタカタ

ゲンドウ「送信」ッターーーン!!

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:52:32.61 ID:NkyWUdJX0

♪ピロリロリン

シンジ「あ、ゲンちゃんさんからだ……」

シンジ「あっ!ゲンちゃんさん、本アド……電話番号まで送ってくれたんだ」

シンジ「えっと……」

シンジ「えっ……」

シンジ「えっ?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:52:57.02 ID:NkyWUdJX0

ゲンドウ「返信はまだか」

冬月「まだだ」

ゲンドウ「まだか」

冬月「まだだ」

ゲンドウ「そうか」

ピロリロリン♪

ゲンドウ「………」ガバッ

ゲンドウ「………」チラッ


当選おめでとうございます!!1000万円当たりました!!

ゲンドウ「………え?」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:53:18.34 ID:NkyWUdJX0

ピロリロリン♪

ゲンドウ「またメールか」ピッ

今夜Hどうですか……謝礼は払います

ゲンドウ「??」


ピロリロリン♪

エロサイトのご入金の確認が……

ピロリロリン♪

主人がオオアリクイに………

ピロリロリン♪

アキバのまゆゆだけど……



ゲンドウ「???」

冬月「………放流されたな、碇」



終劇

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 15:54:20.89 ID:NkyWUdJX0

シンジ(………電話番号だけは流さないであげよう)



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