1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:28:45.53 ID:AaiIBepJ0
のび太「なんだこれ、英語で全然読めないや」
のび太「ドラえもん翻訳蒟蒻出してよ」
ドラ「はい」プルルンッ
のび太「ゴクリンチョ さてさて〜?」
のび太「このノートに名前を書かれた者は死にます」
のび太「なんだ凝ってあるイタズラだなぁー」
のび太「落書き帳として使ってやろう」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:32:47.60 ID:AaiIBepJ0
――――数日後
先生「野比、運動会で皆が出る種目をまとめて先生の所に明日持ってきなさい」
――――家
野比「はぁめんどくさい役を押し付けられちゃったよ」
野比「このノートでも使ってやるか」ビリ
野比「」カキカキ
野比「・・・・」ホジホジ
野比「うわ、デっかいのが取れた!」ピト
野比「・・・・はぁ書けた書けた 僕にだってこれくらいできるんだ」
野比「寝よう・・・・・ ぐぅ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:37:05.84 ID:AaiIBepJ0
――――学校
のび太「なんだか先生たちの様子が変だな」
のび太「泣いてる子までいるし」
スネ夫「お前はこんなときまですっとぼけた顔してるんだな」
のび太「なに? なにかあったの?」
スネ夫「知らないのか? 田中と山田と山中が死んじゃったんだ」
のび太「えぇ!? な、なんで急に!」
スネ夫「そんなの僕が知るかい!」
キンコンカンコン
先生「中には知ってる人もいるかもしれないが・・・ 山田君と田中君と山中君の三人が、昨日の夜突然亡くなりました」
先生「今から全校集会が開かれるので、体育館に集合してください」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:38:37.74 ID:AaiIBepJ0
のび太「校長先生によると、心臓麻痺だったらしい」
のび太「そんな偶然もあるもんだな」
のび太「ドラえもんはどう思う?」
ドラ「不運だったとしか言いようがないさ 君もぐうたらしてると同じ目に遭うぞ」
のび太「怖いこと言うなよ」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:40:31.29 ID:AaiIBepJ0
のび太「あ、先生に運動会のを出すの忘れた」
のび太「まあこんな時だし、問題ないだろ」
のび太「ん?・・・・ !?」ガサガサ!
のび太「まさか・・・このノートが!?」
のび太「って僕はクラス全員の名前を書いたんだ それなら僕含めて皆死んでるはずさ あほらし」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/21(金) 03:45:03.20 ID:AaiIBepJ0
――――翌日
のび太「先生、書けました」パサ
先生「ん、ああ・・・・って野比」
先生「お前間違えだらけじゃないか ほとんど間違えてるぞ字を」
のび太「え?」
先生「はぁ・・・ いいから書き直してこい ほらこの名簿を貸してやるから」
のび太「はい」
―――――教室
のび太「うわぁ ものの見事に間違えてるぞ」
のび太「あっ しずかちゃんの名前まで! これは未来の旦那様としてあっちゃならないや」ニヘラ
のび太「田中はあってるな・・・・ 山田もあってて・・・・ 山中も・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゾクッ
のび太「そ、そんな・・・・そんなことあるわけないよ・・・・」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:47:45.45 ID:AaiIBepJ0
のび太「と、とりあえず、一応、念のためさ、ハハ 別の紙に書きなおそう」
のび太「手、手が震えて・・・・」ブルブル
しずか「あらのびたさん! 大丈夫? 寒いのかしら?」
のび太「し、しずちゃん・・・・ そのこれを書くの頼まれてくれないかな 僕、用事が出来て」
しずか「運動会のね べつにかまわないけれど」
のび太「ありがとう」ダッ
しずか「あ、のびたさん!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:50:02.24 ID:AaiIBepJ0
―――野比家
ドラえもん「そんなことあるわけない・・・・」
野比「じゃあこれをどう説明するんだよ!」
ドラえもん「未来の道具にこんな危険なものはないよ」
野比「未来の道具じゃないのかもしれないね」
ドラえもん「偶然さ 単なる」
野比「じゃあ、試してみようか?」
ドラえもん「何を言ってるんだ君は!」ダンッ
野比「こんなこと有り得ないんだろう!?だったらいいじゃないか!」
ドラ「駄目なものは駄目さ これは僕があずかる」
野比「なんだよ・・・・ まぁ別にいいけどさ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:53:24.11 ID:AaiIBepJ0
―――――未来
ドラミ「へえ これがそのノートなの」
ドラえもん「偶然にしては出来過ぎてるよ」
ドラミ「ちょっと詳しく見てみてましょうか、中身を」
ドラミ「なになに・・・デスノートに名前を書かれた人間は死ぬ。
名前を書かれる人物の顔が頭に入っていないと効果は得られない。
前述のルールゆえに、対象となる人間の名前と顔が一致する必要があるため、同姓同名の別人は死なない。―――――――――
ドラミ「とても細かく記されているわ それに、どこにも矛盾が無いように思える」
ドラえもん「あぁ 手が込みすぎてる」
ドラミ「このまま処分してしまってもいいけど・・・・」
ドラミ「何もわからないまま闇に葬ってしまうのも、とても怖いことのような気がするわ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:56:36.91 ID:AaiIBepJ0
ドラえもん「じゃあどうするのさ?」
ドラミ「それは・・・・実際に名前を―――」
ドラえもん「君まで何を言うんだ!!」
ドラミ「そうよね ごめんなさいお兄ちゃん」
ドラミ「でも私、まだ信じられないわ この目で確かめてみないと」
ドラえもん「・・・・・・ しょうがない」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 03:58:29.99 ID:AaiIBepJ0
――――
ドラミ「お兄ちゃん、あんなに怒ってたのに」
ドラえもん「どうせ死ぬ人間なんだ 構わないさ」
ドラえもん「はい 15:30執行ですよね はい 分かりました」
ドラえもん「40秒前に書けばいいんだな」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:01:59.49 ID:AaiIBepJ0
チッチッチッチッ
ドラえもん「ごく・・・・そろそろだ・・・・」
ドラえもん「・・・・よし」カキカキ
ドラえもん「書けた・・・あと32秒」
チッチッチッ
ドラえもん「・・・・」ダラダラ
チッチッチッ
ドラえもん「4・・・3・・・2・・・・1・・・・」
死刑囚「うぐっ ぐぐっ」バタバタ
執行官「死刑囚が苦しみ始めました!!!」
オイ ドウナッテル! ナンダンアンダ!
ドラえもん「本物だ・・・・」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:05:31.35 ID:AaiIBepJ0
ドラえもん「これは君に預ける 厳重に保管しておくんだ」
ドラえもん「僕は一度のび太君の所に帰るよ」
ドラミ「うん・・・・」
――――タイムマシン
ドラえもん「ん? のび太君の叫び声が・・・」
のび太「ウアア・・・・ バケモ・・・・ バケモノ―――!!」
ドラえもん「のび太君!!!」ガラッ
ドラえもん「どうしたののび太君!!」
のび太「あわあわわわわあわわ・・・」ガクガクブルブル
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:11:17.46 ID:AaiIBepJ0
ドラえもん「どうしたののび太君!!!」
のび太「こここここここにばばばばばばけもおもmののも」
ドラえもん「・・・・? 何も居ないよ!しっかりするんだ!」
のび太「いるじゃないかあああああああああ!!!!」
ドラえもん(この怯えようはおかしい・・・・! 本当に何かいるんだ!)
ドラえもん「チッポケット二次元カメラーーー!!!」
ドラえもん「のび太君が見ている方向は・・・・ここだ!」パシャッ
のび太「き、消え――――ちがーーーうっ!! その現像された写真の中にっ!!」
ドラえもん「落ち着いてのび太君 これは撮ったものを写真の中に移すカメラさ」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:14:48.60 ID:AaiIBepJ0
ドラえもん「どれどれ・・・・? ってなにも居ないじゃないか」
のび太「いるよっ!!う、動いてる!」 僕に話しかけてるよ!」
ドラえもん「マイクロ補聴器ーーー!!」ピトッ
ドラえもん「何も聞こえない・・・」
ドラえもん(でものび太君には確実に何かが見えている・・・・なんあんだ?)
ドラえもん「のび太君 ゆっくり、深呼吸をするんだ そいつはまだこの写真の中にいるんだろう? ならここからは出られない 君には何もできないってことさ」
のび太「そうは言っても・・・」
ドラえもん「ほら、さっきより落ち着いてるじゃないか そうだ もう一回、吐いてーーーー吸って―――」
のび太「ありがとうドラえもん いくらかよくなったよ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:17:52.56 ID:AaiIBepJ0
ドラえもん「念画紙ーーー!!」
ドラえもん「それじゃあのび太君 この紙に、その見えてるものの姿を強く念じるんだ」
のび太「うぅ・・・怖い・・・」
ドラえもん「のび太君を助ける為さ」
のび太「やってみるよ・・・・ んんん」フワアアア
ドラえもん「これは・・・・悪魔?」
のび太「本人は死神って言ってるよ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:19:55.98 ID:AaiIBepJ0
ドラえもん「僕たちの言葉を喋るのかい?」
のび太「うん」
ドラえもん「他になんて言ってるの?」
のび太「ノートがどうって あのノートのことなんじゃないかな」
ドラえもん「うん 僕も今関連させてたところさ」
ドラえもん「僕もなんとか、その死神と意思の疎通を図りたいな」
ドラえもん「なにかいい道具は無いかな・・・」ゴソゴソ
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:28:16.50 ID:AaiIBepJ0
ドラえもん「ノゾミル銃ーーーー!!」
ドラえもん「これはその人の欲しがってる者を見ることができるんだ」
ドラえもん「ちょっと強引かもしれないけど てや!」バン
ドラえもん「・・・・・見えた やっぱり22世紀の科学力は凄いや」
ドラえもん「・・・・念写したとおりだ でも声が聞こえないや」
ドラえもん「出張口目ーーー!!」
ドラえもん「これを写真の死神につけて・・と ああ外しちゃだめだよ」
ドラえもん「このロボットに喋らせる」
ロボット「おいおいこの口はなんなんだよ くすぐってぇな」
ドラえもん「聞こえた!!!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:37:59.48 ID:AaiIBepJ0
ロボット「死神界から見てた分には、こんな機械使う人間はいなかったぜ」
ドラえもん「死神界? kwsk話を聞かせてもらおうか」
ロボット「待てよ その前にお前は誰なんだよ タヌキみたいだな」
ドラえもん「誰がタヌキだ!!」
ロボット「しょうがねぇ どうせそこの坊主にも説明するつもりだったしな 話してやるよ」
――――――
ドラえもん「死神がお遊びで、人間界にデスノートを落としたってわけか」
のび太「は、話が飛躍しすぎてどうも・・・」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:41:36.64 ID:AaiIBepJ0
ロボット「あぁ そういうわけだ」
ドラえもん「人間界をかき回すようなこと!させない!」
のび太「皆は僕らが守るんだ!」
ドラえもん!のび太の!死神大激突!!!
――――2022 5月 9日 公開
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 04:58:29.55 ID:AaiIBepJ0
ドラえもん「これで、全ての準備は整ったね」
のび太「ああ」
リューク「おいおいまだ俺に面白いもんを見せてくれんのか?人間ってやつぁサイコーだぜ」
のび太「リューク、あと50年は死神界に帰れないよ」
リューク「50年なんてみじけぇ・・・と言いたいところだが、お前との50年は今までの俺の人生より濃くなりそうだぜ」
のび太「ふふ・・・期待は裏切らないさ」
――――僕たちの戦いは 始まったばかりだ