1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 21:56:55.60 ID:G+EcsiCuO
ユイ「あなた、お久しぶり。初号機はなんとかして出てきちゃったんです」ニコッ
ゲンドウ「ユイ!ユイ!会いたかった!ユイ!」グズグズ
冬月 カツカツカツ「何を騒いで…!!!!ユイ…くんなのか?」アワワワ
ユイ「あなた、、とりあえず何か、、着るもの////」
ゲンドウ「はっ!すまなかった!えぇーいちょっと臭いだろうが赤木くんの白衣を着ていなさい」アセアセ
ユイ「あら?冬月先生!いつもこの人が迷惑をおかけして…これからは私も協力しますのでよろしくお願いします」ニコッ
冬月「…うっうっ、良かったなぁユイくん…」ナデナデ
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 22:06:40.64 ID:G+EcsiCuO
ゲンドウ「冬月先生、ユイに気安く触らないでいただきたい」キリッ
冬月「かわいい教え子に久しぶりに会えたのだから仕方あるまい」ギリリ
カツカツカツ
リツコ「司令、この間の…」バサーッ
リツコ(え?え?この人がもしかしてユイ…さん?初号機に魂があったから?サルベージ?一体どうして…)ソワソワ
ゲンドウ「赤木くん、ちょうど良かった。妻のユイだ」ニヤリ
リツコ「…どういうことですか?司令」フルフル
ユイ「赤木…ナオコさんのお嬢さん?!まぁ、綺麗になって!!!!」キャッキャ
冬月「ユイくん、その汚れた白衣ではアレだから服を用意させよう」ソワソワ
リツコ「(…私の)」
ユイ「リツコさん、だったかしらごめんなさいね、急な事で…新しいものをお返ししますから」ペコリ
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 22:13:16.82 ID:G+EcsiCuO
プシュッ
ミサト「おはよーございますっ!…ってあれ?どちら様?」
リツコ「碇司令の奥様よ」イライラ
ミサト「え?え?初号機はどうなるのよ?急に出てきたの?使徒じゃないのー?!」コソコソ
ユイ「あなた、今来たお嬢さんは?」
ゲンドウ「葛城三佐だ、作戦部長を任せている」
ユイ「…じゃああの葛城さんの…」ウルッ
ゲンドウ「ああ」
ユイ「葛城三佐、初号機は大丈夫よ。今まで通り動かせるわ」ニコッ
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 22:21:41.41 ID:G+EcsiCuO
ミサト「そうなんですか、でもなんで突然出て来られたんですか?」ソワソワ
ユイ「それが私にも全然わからなくて…ただ強いて言うなら、シンジが呼んだようなそんな気がしたんです」ニコッ
リツコ「とりあえず、長期的にエヴァに取り込まれていたので色々と検査させてもらいたいのでついてきて下さいますか?」イライラ
ユイ「そうですね、お願いします」ペコリ
ゲンドウ「シンジに会ってからではダメなのか?赤木くん」グッ
冬月「そうだなせっかく出てきたのだし」グッ
リツコ「そういうわけにはいきません。ご子息はパイロットです、何があるか分からないまま面会させるのはどうかと思います」フンッ
ミサト「そうねぇ、精神的な面を考えてもとりあえず検査の方がいいと私も思います」
ゲンドウ・冬月「チッ」
ミサト「(うわぁ)」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 22:31:59.03 ID:G+EcsiCuO
ユイ「あなた、冬月先生、すぐ戻ります。リツコさんお願いしますね」
ゲンドウ・冬月「(´・ω・`)はい」
ミサト「うわぁ」
リツコ「じゃ、行きましょう!ミサト、あなたも来て頂戴」
カツカツカツ
冬月「あの時のままだな…」
ゲンドウ「…ああ、問題ない、問題ない」クイックイッ
リツコの研究室
リツコ「まず、記憶がどこまであるのか確かめたいので…
ユイ「全部知ってるの、本当は。ナオコさんのこともあなたのことも…、勿論葛城三佐やシンジ達のことも。ずっと見ていたんですもの」ニコッ
ミサト「(ひぇー)」ガクガク
リツコ「(格納庫でだけはしなきゃ良かったわ…)」
ミサト「し、しっかしシンジくんはやっぱり母親似なんですねー!通りで美少年っ!あとそんな堅苦しく呼ばないでください、ミサトと。」ヒヤヒヤ
ユイ「ミサトさんね、わかったわ」クスッ
リツコ「(静かに笑うとレイね)」ガクガク
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 22:38:53.75 ID:G+EcsiCuO
リツコ「ふぅ…とりあえず一通りの検査が終わり、特に問題は見当たりません。今後はどうされますか?」
ユイ「シンジ…シンジには会えますか?」
リツコ「ご主人ではなく?」
ユイ「あの人は私が待っててと言えば待っててくれます」
リツコ「(腹が立つ、腹が立つけど分が悪すぎるわ)…そうですか」
ミサト「…ユイさんてレイにそっくり。だーからシンちゃんはレイにホの字なのかしらねー♪」クスクス
リツコ「ミサトは黙ってて…シンジくんを呼んでまず私達で説明をしてからになると思いますが、宜しいでしょうか?」
ユイ「はい、お任せします」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 22:50:00.91 ID:G+EcsiCuO
―着信 ミサトさん―
シンジ「ミサトさんからだ。…はいもしもし、今日のシンクロテストのことですか?」
ミサト「んーん、ちょっち別の用件。大事なことだから出来るだけ急いで本部に来てちょうだい。アスカやレイにはテストが無くなったと伝えてあなただけでね。じゃ、後でねー」プツッ
シンジ「…相変わらず一方的な電話だ。大事な話ってなんだろう…とりあえず二人に連絡して本部へ行くか」テクテク
―司令室―
ユイ「あなた、さすがに少し老けたかしら?♪」フフッ
ゲンドウ「…そうかもしれないな」
ユイ「冬月先生、お洋服ありがとうございます、助かりました」ペコリ
冬月「いや…息子に会うのに全裸に白衣は不味いからな、うん(やっぱり素敵だ…ユイくん)」ソワソワ
ゲンドウ「冬月先生、席を外して頂けませんか?」イライラ
ユイ「あなた!」
冬月「そうだな、家族の団欒を邪魔するのは野暮だ、ユイくん、積もる話はまた」ニコッ
ユイ「すみません…先生」ペコリ
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 23:00:34.86 ID:G+EcsiCuO
シンジ「…あ!ミサトさーん!二人には連絡しておきました。大事な話ってなんですか?」タッタッタッ
ミサト「早かったわねぇ!ジュース飲むでしょ?ほいっ!」パッ
シンジ「うわっ!冷たっ!ありがとうございますところで…」
ミサト「ここ座ろっか」
シンジ「はい」
ミサト「シンちゃん、お母さんのことってほとんど覚えてないのよね?」ソワソワ
シンジ「え?…はい」シュン
ミサト「……もし、今お母さんに会えるとしたら会う?」ジッ
シンジ「え?ミサトさんなんかおかしいですよ?どうしていきなりそんなこと…からかってるんですか?」キョロキョロ
ミサト「からかってるように見えるかしら」ジッ
シンジ「…いいえ、そうは見えません…一体どうしたんですか?」
ミサト「実はね、数時間前に初号機からシンちゃんのお母さんが出てきたのよ」ジッ
シンジ「…そんな、嘘だ…ひどいよミサトさん…」ウルッ
ミサト「嘘じゃないわ!司令室にあなたのお母さんが今いるの!早く行って顔を見せてあげなさい」キリッ
シンジ「ほ、本当に…?…わかりました、行ってきますっ!ダダダダダッ
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 23:08:20.86 ID:G+EcsiCuO
シンジ(この中に母さんが…母さんが…本当に?)
―司令室―
シンジ「失礼しますっ!」
ゲンドウ「きたか」
ユイ「シンジ」ニコッ
シンジ「…母さん?」
ユイ「まぁ色々あるんだけど、母さんよ」ニコッ
シンジ「…僕をだましたな…髪と眼の色を変えた綾波じゃないか!!!」ダンッ
ユイ「シンジ…違うわ。レイは私の遺伝子だかなんだかを少し使ったから私に似てるの。私とレイは別人よ。ね、あなた?」
ゲンドウ「ああ、この人物は確かに碇ユイ、お前の母親だ」クイックイッ
シンジ「本当…に?(父さんの様子もおかしいし本当なのかも)」ジワッ
ユイ「シンジ、おいで」ニコッ
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 23:19:14.54 ID:G+EcsiCuO
シンジ「…なんか照れ臭いな///でも嬉しいや!母さん、やっと会えた!」ダキッ
ゲンドウ ガタッ ダキッ
ユイ「もうあなたまで…スクラムみたいじゃない」クスクス
ゲンドウ「も、問題ない」カーッ
シンジ「父さん」クスクス
ユイ「お茶でも飲みながら話をしましょうか♪」ニコッ
シンジ「母さんはよく笑う人なんだねっ!父さんとは正反対だ!」
ユイ「シンジ?お父さんはよく笑ってるわよ?口元を隠す癖があるからあまり分からないだろうけど」フフッ
ゲンドウ「ユイっ!余計なことはいいんだ///」カーッ
ユイ「あらだって、シンジが戦いに勝つなってわかった瞬間、あなたいつも頬が緩んでたし」クスクス
シンジ「…そう、なの?父さん」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 23:28:32.57 ID:G+EcsiCuO
ゲンドウ クイッ クイッ
ユイ「これは恥ずかしい時や不安な時の癖」ニコッ
シンジ「へーっ」ニコニコ
ゲンドウ「ユイ!…その、あまり」カーッ
ユイ「ごめんなさい、あなた。私嬉しくて」ニコニコ
ゲンドウ「…ああ」クイッ
シンジ「(眼鏡触りすぎだろ…でも母さんのように父さんを見たら分かりやすい人間なのかもしれない。こんな素敵な人が母さんだなんてすごく嬉しいや!)」
ユイ「あなた達に先に言っておくわ…しばらくは一緒にいられる。けれど初号機にどうしようもない事態が起きたその時は私は自動的にまた取り込まれるの…」シュン
ゲンドウ「え…」クイッ クイッ
シンジ「そんな…じゃあ普通に初号機を動かしていたら問題はないの?」アセアセ
ユイ「…普通に動かしていてもいつかはまた帰らなければならないわ、シンジ…あなたごめんね」ウルッ
ゲンドウ「現時刻を持って初号機は凍結とする!だからだから…」グズグズ
ユイ「あなた、嬉しいけどそれはダメ。女の子達だけに戦わせるなんて許しません!」
シンジ「(そうだよな…綾波やアスカだけに戦わせるなんて)」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 23:35:31.07 ID:G+EcsiCuO
ユイ「だから、ここにいられる間はせめて一緒に過ごしましょう?」ニコニコ
ゲンドウ・シンジ「うん!」
――――僕達は父さんの家でいつかくるその日に怯えながらも仲良く楽しく過ごした。
母さんは明るくてとても朗らかな人だし、父さんのことも色々教えてくれた。
また、母さんが来たことで父さんとの絆も深まった。
二人で初号機に負担のかかりにくい作戦を立ててミサトさんに提案をしたり。
うまくいくと父さんは父さんじゃないような笑顔を見せて僕をほめてくれた。
でもついにその日はきてしまった。
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 23:46:22.61 ID:G+EcsiCuO
――ゼルエル襲来
ワーワー キャー ワー
ガシャーン ドガッ グシャ
シンジ「ダメだダメだダメだ、今初号機に乗ったら母さんが絶対にいなくなっちゃう!僕はもう乗らないんだ!」ガタガタ
ユイ「シンジ、乗りなさい。今あなたが逃げたら一生懸命戦って怪我したあの子達はどうなるの?乗らないとダメよ」キリッ
シンジ「いやだよっ!僕はもう一人は嫌なんだ!母さんと父さんと仲良くくらしたいんだよぉっ!」ズビズビ
ユイ パシンッ「シンジ、あなたは一人なんかじゃないでしょう!アスカちゃんもレイちゃんも、ネルフの人も、お父さんだっている!だからいくわよっ」ガシッ
―格納庫―
ゲンドウ「やはりいくのか…ユイ」クイッ
ユイ「…あなた、これからもシンジと仲良くね」ニコッ
シンジ「ううっ…母さん…」
ユイ「もしかしたら取り込まれないかもしれないし、取り込まれてもまた会えるかもしれないんだから悲しい顔はしないで」ニコッ
シンジ・ゲンドウ ギュッ
ユイ「甘えん坊ね、二人は」クスクス
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/08(土) 23:57:48.05 ID:G+EcsiCuO
シンジ「わかった、僕乗ります!母さんが戻らないよう頑張ります!」キリッ
ユイ「…」
ゲンドウ「…」クイッ
シンジ「(なんだかLCLがしょっぱいや)」
シンジ「初号機 起動!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/09(日) 00:06:43.44 ID:CTRpiXeBO
シンジ「母さんと父さんとずっと暮らすんだ!だから…僕は…!」ズドーン!!!
シンジ「ミサトさん!」
ミサト「初号機…シンジくん?…固定ドック全部外してっ!」
シンジ「うおおおおおお!!!!!!」ドーン!!
ユイ『シンジ強く育ってくれたわね。母さん嬉しいわ』
シンジ「母さん…!ダメだよ!僕なんの為に…!」ガシャーン
ユイ『あなたを大切にしてくれるみんなの為でしょ?それは母さんを助けてくれることにもなるの、だから一生懸命戦いなさい。』
ユイ『母さんはいつもあなたを見守っているわ、あとあなたは一人じゃない。お父さんもネルフの人も、アスカちゃんやレイちゃん、学校のお友達、あなたにはたくさん心配したり叱ってくれる人がいる』
シンジ「母さん母さん…!わかったよ…!うおおおおお!!!!!」ガキーン ググググ ガッシャーン!!!
ミサト「エバー単機であの使徒を…!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/09(日) 00:12:58.58 ID:CTRpiXeBO
サードインパクトは起きなかった。
その後僕は変わらず父さんと暮らしている。
もし母さんがまたひょっこり帰ってきた時に悲しい顔をしては困るし、僕と父さんも一緒にいることが自然になったんだ。
あと母さんからよく分からないリツコさんへの伝言を預かった『私は気にしないからあの人を支えてあげてください、いつもありがとう』と。
リツコさんに伝えたら「あなたのお母さんは本当に…一生適わないわ。ありがとうシンジくん」と自嘲気味に笑っていた。
おわり
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/09(日) 00:24:08.78 ID:CTRpiXeBO
おまけ
ミサト「なんか、ちょっち会ってまた離れ離れってかわいそうね」ウルッ
リツコ「…そうね」
マヤ「先輩、さっきから何を調べてるんですか?」
リツコ「今回どうして十数年経ってサルベージもしてないのに出てこられたのか気になってね」
マヤ「たしかにそうですよねぇ…」
ミサト「必要とされたと感じたから、じゃないの?」
リツコ「相変わらずね…でもそうかもしれないわ」
マヤ「だとするとまたあるかもしれませんねっ♪シンジくん喜ぶだろうなぁ」
リツコ「マヤ、絶対にシンジくんに伝えてはダメよ。今回の件はあくまでイレギュラー。ミサトの言葉を借りるなら『ラッキー』でしかないのだから」
マヤ「…そうですね!わかりました!」
今度こそおわり
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/09(日) 00:31:09.30 ID:CTRpiXeBO
初めてかいてぐだぐだなのに読んでくれた人ありがとうm(_ _)m