1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:00:24.32 ID:Gn9gmlOK0
シンジ「…」
アスカ「ホラ!きなさいっての!リリンが近づけるところまで歩くのよ!」
シンジ「…たんだ…」
アスカ「なに?聞こえないわよ」
シンジ「僕が世界を壊したんだ…」
アスカ「…そうよ…あんたがまた世界を滅ぼそうとしたのよ…!今更何言ってんのよ…」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:01:32.02 ID:Gn9gmlOK0
アスカ「あんたが眠ってる間、あたしたちは満足に食うことも眠ることも出来なかったんだから…」
シンジ「どうすれば…許してもらえるのかな…アスカにも…ミサトさんにも…世界中の人たちにも…」
アスカ「そんなの知らないわよ!!二回目でようやく成長したってわけ?」
シンジ「僕は最低だ…生きてる価値なんて…」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:02:58.23 ID:Gn9gmlOK0
アスカ「また逃げるつもり?あんたもあたしももう28歳なのよ?こんな時代だってのに、そんな言い訳が通用すると思ってんの!?」
シンジ「…ごめん…なさい…」
アスカ「まぁ、あんたを一発殴ったからあたしはもう何とも思ってないけどね」
シンジ「…僕のこと嫌いじゃないの?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:04:16.82 ID:Gn9gmlOK0
アスカ「あたしに嫌いになって欲しい訳?あんたにはいてもらわないと色々困るのよ」
シンジ「…うん…」
アスカ「ほら、ここでヴンダーがくるのを待ちましょ。すぐにくると思うから」
-ヴンダーへ搭乗-
ミサト「おかえりなさい。碇シンジ君…いえ、シンジくん。」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:05:43.50 ID:Gn9gmlOK0
シンジ「…えっ?なんで…いま、下の名前で…」
ミサト「決まってるじゃない…あなたが何をしたかの前に、私たちは家族でしょ…!14年位じゃ忘れたりしないわ…」
シンジ「…ぅぅ…ひっく…」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:06:34.40 ID:Gn9gmlOK0
シンジ「ミサトさん…僕は…最低です…自分の願望ひとつで…世界をこんなにして…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
ミサト「もういいのよ。あなたがしたことは極めて酷いことだけど、あなたは自分でそれを認めることが出来たのね…」
ミサト「シンちゃん。あなたは成長したわ…」
ミサト「さっ!家族が揃ったことだし、三人で食事にしましょ!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:07:40.04 ID:Gn9gmlOK0
アスカ「はやくしなさいよね!散々歩いてお腹ペコペコなんだから!」
ミサト「はいはい〜」ニコッ
シンジ「…」
-ヴンダーのある一室にて-
ミサト「さあて、美味しくはないけど、感謝して食べるわよ!いっただっきま〜す♪」
アスカ「いただきまーす。ほらっバカシンジも!」
シンジ「…い、いただきます…」パクッ
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:09:12.10 ID:Gn9gmlOK0
アスカ「あ〜あ〜まっずー!やっぱバカシンジの作るご飯のほうが100万倍はうまいわねー!」
ミサト「そうわがまま言わないの!ほら、シンジくんもちゃんと食べなさいね」
シンジ「うっ…うぅ…ひくっ…」
アスカ「何泣いてんのよ!バカシンジ!ご飯が不味くなるでしょ!」
シンジ「うっ…うぅ…ありがとう…ありがとう…」
ミサト「どうしちゃったの?シンちゃん?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:10:37.30 ID:Gn9gmlOK0
シンジ「…うぅ…アスカ…ミサトさん…ありがとう…」
アスカ「…ふんっ!男なら…さっさと食べなさいよ…うぅっ…ひくっ…」
ミサト「もう…二人とも…なかないの…もう28歳でしょ…?ひくっ…うぅ…」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:11:30.44 ID:Gn9gmlOK0
アスカ「ミサトなんて43のくせに…ひくっ…」
ミサト「それはいわないでちょうだい!」
アスカ「あははっ」
ミサト「ふふっ」
シンジ「へへ…」
シンジ「…ミサトさん。」
ミサト「なあにー?シンちゃん」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:12:58.10 ID:Gn9gmlOK0
シンジ「僕は…ここにいてもいいんですか?」
アスカ「あんたバカぁ?あんたがいなかったら家族が成立しないでしょうがっ!」ピシッ
シンジ「いてっ」
ミサト「そうよ。みんなあなたのことが必要なのよ。たとえ他の人がいらなくても、私たちはずっと家族なのよ。」
シンジ「うぅ…ぼくは…ここにいてもいいんだ…」
アスカ「ほれ、早くたべなさい!食べたらあんたも仕事よ!!」
シンジ「…うん!!」
-終劇
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:14:24.11 ID:Gn9gmlOK0
-5年後
アスカ「やっとヴンダーの狭くて機械臭い部屋から出られるわね!この日を待ちわびていたわ!!」
シンジ「うん!第三新東京市はダメだったけど、ここはずいぶん復興が進んで、僕たちもようやくここで暮らせるね。」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:15:33.63 ID:Gn9gmlOK0
ミサト「待ったー!あたしも忘れないで頂戴!」
シンジ「ミサトさん!加持さんのところに行ったんじゃないんですか?」
ミサト「あんなバカのところになんて行かないわよっ!!」
アスカ「じゃ!家族の暮らしがまた始まるわけね!」
ミサト「さあ、お部屋に入りましょ!」
アスカ・ミサト「ただいまーー!!」
シンジ「…ただいま!!」
終劇
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/06(木) 20:17:08.55 ID:Gn9gmlOK0
細々短めのSS書きたかったので書いた