1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/04(火) 23:04:32.57 ID:Sox+a4tJ0
アセム「ぱぱー!」
フリット「まったく……やんちゃだなぁアセムは」
アセム「もびるすーついっぱい!」
フリット「ハハッそうだな、MSがいっぱいだな。アセムはMS好きか?」
アセム「すきー!」
フリット「そうかそうか!そうだアセム!あれが父さんのMS、ガンダムAGE-1だ!」
アセム「がんだむー?」
フリット「そうだ、カッコイイだろ?」
アセム「……」
アセム「かっこよくない」
フリット「」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/04(火) 23:09:44.24 ID:Sox+a4tJ0
アセム「ぱぱー!おもちゃ買ってー!」
フリット「玩具?ああ、MSのフィギュアか……対象年齢も大丈夫そうだな……」
エミリー「フフッ…アセムが何か欲しがるなんて珍しいわね」
フリット「そうだな……よしアセム!どれが欲しい?」
アセム「じーえぐぜすー!」
フリット「そうか、Gエグゼスか!いっぱい悪い奴倒す強いMSだもんな!」
アセム「うん!」
フリット「AGE-1はどうだ?」
アセム「いらない」
フリット「」
エミリー「二つは邪魔よ」
フリット「」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/04(火) 23:14:16.88 ID:Sox+a4tJ0
ディケ「お、フリット!久しぶりだな!」
フリット「おお、ディケ!久しぶりだな!」
ディケ「お、ソイツは息子か?」
フリット「ああ、息子のアセムだ」
アセム「……」
ディケ「初めましてアセム、おじさんはフリットの友達のディケっていうんだ」
アセム「……(コソッ)ぱぱ、あのおじさん嘘ついてる」
フリット「?」
ディケ「?」
フリット「おいおい、あのおじさんは嘘なんかついてないよ」
アセム「嘘だよ!ぱぱに友達いないもん!」
フリット「」
ディケ「」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/04(火) 23:18:55.10 ID:Sox+a4tJ0
フリット「ただいま、エミリー」
エミリー「おかえりなさい、アナタ」
フリット「アセムとユノアは?」
エミリー「寝ちゃったわ。フフッ…アセムったら自分のお小遣いでプラモデル買ったんですって」
フリット「プラモデル?一人で作ったのか?」
エミリー「ええ……『父さんに見せるんだー!』って」
フリット「そうか…アセムが一人で……いつのまにそんなに」
プラモ←Gエグゼス
フリット「」
プラモ←やられてるAGE-1
フリット「」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/04(火) 23:25:55.30 ID:Sox+a4tJ0
フリット「新しいガンダムの開発には量産機の為のデータ取りが必要になる」
アルグレアス「承知しています」
フリット「アデルはAGEシステムがAGE-1をXラウンダーである私に向けて調整してきたことで一般機へのフィードバックに時間がかかり配備が遅れた」
アルグレアス「新しいガンダムのパイロットは非Xラウンダーが好ましいですね」
フリット「その通りだ。データ収集の意味も兼ねてな」
アルグレアス「……では問題のパイロットですが……」
フリット「……」
アルグレアス「……」
フリット「……」
アルグレアス「……」
アルグレアス「厳正な審査の結果司令の息子さんに決定しました」
フリット「ヽ(*´∇`*)ノ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/04(火) 23:36:21.97 ID:Sox+a4tJ0
ミレース「ああ、司令、偶然ですね」
フリット「ミレースさん…今日はオフです。司令はやめてください」
ミレース「あら、そう?……フフッ、こういう感じで話すのは久しぶりね、フリット」
フリット「そうですね……息子は上手くやっていますか?」
ミレース「手を焼いています。最初からいきなり命令違反で」
フリット「それは…申し訳ない」
ミレース「まぁ、初出撃でヴェイガンを何機も撃破したのは驚いたけど」
フリット「そうですか……しかし命令違反はいただけませんね……キツく言っておきます」
ミレース「あら、ではお願いします。フフフッ」
フリット「はい。では失礼します」
フリット「…〜という風に活躍したらしい。うむ、やはりアイツは私の…」
エミリー「アナタ……嬉しいのはわかるけどこんな深夜にこんな長い電話かけないでちょうだい」
フリット「(´・ω・`)」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/04(火) 23:43:33.50 ID:Sox+a4tJ0
AGE-2誕生秘話
アルグレアス「ある程度プランが決まりましたね、司令」
フリット「ああ、そうだな」
アルグレアス「あとはデザインですが……やはり司令の家に代々伝わるガンダムに習った外見がよろしいかと」
フリット「当然だな」
アルグレアス「では……AGE-1をベースにデザインを起しますか?」
フリット「……そうd」
アセム(幼少)『かっこよくない』
フリット「……」
アルグレアス「司令?」
フリット「プロのデザイナーを雇え。軍内部の絵を上手いものも全員集めろ」
アルグレアス「……と、言いますと?」
フリット「決まっているだろう」
フリット「大選考会だ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/04(火) 23:50:31.66 ID:Sox+a4tJ0
ウルフ「アセムの野郎飛び出していっちまったな」
フリット「……全く、とんだ馬鹿者だ」
ウルフ「……」
フリット「……アイツは…アイツは戦争を甘く見ている…躊躇しては…何も護れないのだ……」
ウルフ「……」
フリット「……軍人としても、男としても恥ずべき行為だ」
ウルフ「……そうだな。しかもアイツはウジウジしてて女々しい所がある!ナヨナヨしててガキで聞かん坊で」
フリット「……」
ウルフ「命令違反はするわ文句は垂れるわ好きな女の子に告白できないわ」
フリット「……ウルフ」
ウルフ「……怒るなよ、フリット。ったく不器用な奴だなお前は」
フリット「……」
ウルフ「息子を他人に馬鹿にされて、そんな表情ができるんなら立派な父親だ。安心しろよアイツはそんn」
フリット「今アセムの好きな人って言った?」
ウルフ「」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/04(火) 23:57:58.77 ID:Sox+a4tJ0
アセム「ダウネスのエネルギーコア……絶対に破壊するんだ!」
ディケ「誰か司令を止めろ!!」
フリット「離せディケ!!AGE-1の修理を優先するのだ!!いざという時に出撃できるように…」
ディケ「他の奴に見られたらどうするんだこっそり格納庫に降りてきたと思ったら!!」
フリット「これは違うぞ!私はアイツを信頼している!だが軍人として!いざという時のために」
ディケ「だったらもっと損傷度低いの直せよ!AGE-1じゃなくていいだろ!」
フリット「やだ!ガンダムがいい!アセムにAGE-1カッコイイ!って言って貰いたい!」
ディケ「何言ってんだおm」
アルグレアス「司令?どちらに?」
フリット「どうしたアルグレアス」キリッ
ディケ「」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 00:05:32.34 ID:PfBM5cQJ0
フリット「明日、オルフェノア首相を拘束する」
特務隊「……」
フリット「諸君、必ずヴェイガンの襲撃が起こる。……頼んだぞ」
特務隊「ハイ!」
フリット「アセム……」
アセム「……大丈夫だよ、父さん。必ず生きて成功させる」
フリット「……そうだな。ところでお前のAGE-2……」
アセム「ああ、うん。……白く塗ったんだ。隊長の…俺が隊長の意志を継ぐから」
フリット「……そうか。……アセム、私はお前を誇りに思う」
アセム「! ……うん」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 00:06:14.44 ID:PfBM5cQJ0
特務隊員「あ、隊長の機体白く塗ったんですね」
アセム「ああ」
特務隊員「前よりカッコイイっすね」
フリット「」
アセム「だろ?」
フリット「」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 00:13:05.90 ID:PfBM5cQJ0
アルグレアス「……司令」
フリット「ああ……アルグレアスか」
アルグレアス「……」
フリット「……息子の葬儀が終われば私はそのまま退役する」
アルグレアス「……」
フリット「…勿論、私は彼奴等との闘いをやめるつもりはない。……ただ、少しでも…家族といる時間を増やしたい。…遅すぎるかもしれないが…」
アルグレアス「……」
フリット「……今日まで本当に世話になった。…後は任せる」
アルグレアス「……はい。復帰をお待ちしております。司令」
フリット「……」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 00:18:26.93 ID:PfBM5cQJ0
フリット(わかっている…本当は復帰せざるを得ない状況が、まだヴェイガンとの戦争が続いてることこそが許せないのだ)
フリット(奴等を殲滅しない限り、この戦争は続くだろう)
フリット「……キオ」
キオ「ダーウー!キャッキャ!」
フリット(私は大切なものを護る為に闘い続けてきた……だが、もし私がアセムのようにいなくなったら……私が生きている間に戦争が終わらなかったら……?)
フリット(……キオには闘う力が必要だ…アスノ家の人間として、そして家族として大切なものを護る力を……)
フリット(脅かす敵を打ち倒す力を……!!)
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 00:23:19.70 ID:PfBM5cQJ0
数年後
フリット「ホ〜ラキオ、プレゼントだ!」
キオ「じーちゃーん!」
ロマリー「フフッ……キオは本当におじいちゃんが大好きね」
キオ「うん、じいちゃん大すきー!」
フリット「そうかそうか……私もだぞ、キオ」
キオ「へへー」
フリット「よーし良い子にしてたかー?」
キオ「うん!」
フリット「よーしこれがキオに用意したプレゼント、MSバトルシュミレーターだ!」
キオ「すごいー!」
ロマリー「」
エミリー「」
怒られた
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 00:29:08.11 ID:PfBM5cQJ0
セリック「……シャナルア…… …ん?」
キオ「……どうして…じいちゃん…ぅうっ…どうしてシャナルアさんが死ななきゃいけなかったの…どうして……!!」
セリック(……キオ…)
フリット「……キオ…」
セリック(司令……慰めの言葉をかけようと……)
フリット「……」
フリット「どのみちスパイは銃殺刑だ」
(↑訳:だからお前に責任はないんだよ。どうしようもなかったんだよ)
キオ「」
セリック「」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 00:35:08.41 ID:PfBM5cQJ0
番外編:海賊アセム発見後
フリット「妻には……エミリーにだけはこのことを伝えておこうと思う」
フリット「もしもし…エミリーか?」
エミリー「アナタ……そっちは大丈夫?」
フリット「……ああ、実は伝えたいことがあって連絡した。落ち着いて聞いてくれ」
エミリー「……」
フリット「というわけだ。……信じがたいと思うが…」
エミリー「いいえ、信じるわ」
フリット「!! エミリー……辛いだろうが」
エミリー「大丈夫、大丈夫よアナタ」
フリット「……」
エミリー「……(とうとうボケが始まったのね……)」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 00:43:36.64 ID:PfBM5cQJ0
ウットビット「しかしキオの操縦はすごいなー」
キオ「……うん、じいちゃんが昔から鍛えてくれたから」
キオ(……そうだ、僕には力がある。僕はこの力を……人を殺すんじゃなくて、戦いを終わらせる為に……)
ウエンディ「特訓ってゲームだったんでしょ?」
キオ「え?うん……シュミレーター形式でずっと練習してたんだ」
キオ(幼少期)「じーちゃん!また敵やっつけた!」
フリット「よーしいいぞキオ!だが次はこのステージのボスだ!強いぞー!」
キオ「だいじょうぶだよ!じいちゃんもいるもん!」
フリット「そうか!よーし次の敵はなんと!AGE-1だ!!」
キオ「えい!」
ブシュゥゥゥゥゥゥゥッ←AGE-1のコクピットにビームサーベル
フリット「」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 00:50:45.41 ID:PfBM5cQJ0
ウットビット「アイツ……とうとうやりやがった……」
ウエンディ「!! キオのガンダム……誰かを抱えてるわ!」
ナトーラ「! まさか……あの黒い機体のパイロット……?」
アセム「……本当に最後に全部救っていったな……」
フリット「……」
アルグレアス『司令。今正式にヴェイガンから降伏すると、そう送られてきました』
フリット「……了解した」
アルグレアス『……司令』
フリット「……?」
アルグレアス『やはりアナタは私の思ったとおりの方だ』
フリット「……?」
アルグレアス『……アナタは、常に正しい判断をなさる』
フリット「……それは違う、アルグレアス」
アルグレアス『?』
フリット「私に正しい判断をさせたのは……あの子だ」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 01:00:50.54 ID:PfBM5cQJ0
フリット「EXA-DBの中にあったデータの中にはサイコメットミューセルのように人体に関する情報など兵器以外に転用できるものもあったのだな?」
ヴェイガン技術者「はい……しかし多くが兵器のそれでしたし、我々の技術レベルにまで落として実現可能にすることに多大な時間と研究も必要としましたが」
フリット「聞いたような話だ」
ヴェイガン技術者「?」
フリット「その中には、例えば戦艦や要塞の中の人間を外の攻撃から護る技術に関する情報も多くあるはず」
ヴェイガン技術者「!まさかマーズレイの克服を!?無理です!かつて我々の祖先が150年以上かかっても見つけられなかったのに!」
フリット「AGEシステムに必要なのは経験と時間だ。EXA-DBのデータは経験の塊……技術と方法さえ確立してしまえばあとは時間でなんとかなる。すぐ始めるぞ」
ヴェイガン技術者「!!」
フリット(私の成すべきこと……残りの人生全てを使ってもやり遂げてみせる……!!)
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 01:05:55.18 ID:PfBM5cQJ0
フリット「……ただいま、エミリー」
エミリー「おかえりなさい、アナタ」
フリット「……こうして帰るのは、本当に久しぶりだ」
エミリー「そうですね……そうだ、蔵の整理をしてたら懐かしいものを見つけたんですよ」
フリット「……?」
エミリー「ホラ、あれ」
GエグゼスのプラモデルとMSバトルシュミレーター
フリット「……!」
エミリー「……懐かしいでしょう?」
フリット「……そうだ…そうだな……」
フリット「……懐かしいな……とても……」
パキャッ←足元
フリット「?」
AGE-1のプラモの首
フリット「」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 01:10:12.36 ID:PfBM5cQJ0
フリット「……」
エミリー「……アナタ?」
フリット「……ああ、いや…少し疲れてな…少し眠気が」
エミリー「…少し、休んでいいんですよ……大仕事でしたものね」
フリット「……ああ…そうだな…少し眠ることにするよ…」
エミリー「……」
フリット「……エミリー」
エミリー「……?」
フリット「苦労をかけたな」
エミリー「……」
エミリー「いいえ、幸せでした」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 01:14:34.01 ID:PfBM5cQJ0
アセム「フフ……ガンダム記念館、か」
キオ「フリットじいちゃん…喜ぶかな?」
アセム「さあな……」
作業員「ラーイッ!オゥラーイッ!」
アセム「AGE-1……お前もお疲れだったな」
キオ「うん……そうだね」
AGE-1「……」
アセム「……」
キオ「……」
作業員「ラーイラーイラッ……あ」
バキンッ←AGE-1の角
アセム「」
キオ「」
フリット(故)「」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 01:21:21.65 ID:PfBM5cQJ0
ウエンディ「キオ!ルッカの子供達がフリットさんのお話聞きたいってさ!」
キオ「お、やれやれまたか。あれが建ってからそういう子供が増えたんだよ」
アセム「ははっ大人気じゃないか」
キオ「……うん、そうだね」
子供達「ねぇねぇ!英雄ってどんな人だったの?」
子供達「怖い人だった?」
子供達「強かったの!?」
キオ「ハハッ…そうだな……フリットじいちゃんは……うーん……」
キオ「とっても家族想いの、優しい人だったよ」
終わり
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 01:24:57.31 ID:PfBM5cQJ0
ここまでです。短いけど読んでくださった方々、ありがとうございました。
ここでSS書くの初めてで勝手がわからず時間かかりましたが無事投稿できました
誤解の無いように言っておくと僕はAGEもフリットもAGE-1もちゃんと大好きです
あとAGE-1はウォーゼスウェアとゴリアテウェアが好きです
ありがとうございましたm(_)m
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 01:44:43.74 ID:PfBM5cQJ0
寝ようと思ったけど最後に一つだけ
ゲームのAGEもストーリー面や心理描写が補足されているのでAGE好きな方にはオススメです(ステマ)