1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 03:36:08.56 ID:Ha1VCSay0
キョン「キスの練習?」
長門「そう、下手なキスをして涼宮ハルヒを落胆させることを避けるべき」
キョン「練習といってもどうすればいいんだ?さくらんぼの茎を口の中で結ぶとかやれっていうのか?」
長門「実際にキスをして経験を積む」
キョン「…もしかして、お前にキスしてもいいって事か?」
長門「そう」
キョン「本当にいいのか?」
長門「構わない」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 03:39:07.38 ID:Ha1VCSay0
長門「今なら誰もいない」
キョン「しかし…ハルヒにキスする事があるかどうかもわからんからな」
長門「これからあるかもしれない」
キョン(一応ある事にはあるんだが…)
長門「…」
キョン(長門の唇か、意識してしまうな)
長門「…」
キョン「じゃっじゃあキスするぞ!」
長門「待って」
キョン「おい、なんだよ」
長門「誰かが部室に近づいてくる、今日は止めておくべき」
キョン「そうか」
キョン(がっかりしたような、少しほっとしたような気分だな)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 03:43:07.10 ID:Ha1VCSay0
ハルヒ「誰かいるー?」
キョン「お前帰ったんじゃないのか?」
ハルヒ「そう思ったんだけど、気が変わったのよ、いるのはキョンと有希か」
キョン「何かするつもりか?」
ハルヒ「ううん、別に何もないけど」
キョン「朝比奈さんと古泉はもう帰ったぞ」
ハルヒ「そう、なら明日でいいわ」
キョン「何をするつもりだったんだ?」
ハルヒ「王様ゲームよ!さっきコンビニで立ち読みした時に知ったんだけど、あれ楽しそうよね?」
キョン「あれは高校生が部室で行うような事じゃないだろ!」
ハルヒ「何よ、あんた王様ゲームしたくないの?みくるちゃんのおっぱい揉んだりキスしたりできるかもしれないのよ?」
キョン「!」
ハルヒ「…どうしたのよ、そんなに王様ゲーム嫌なの?」
キョン「いや、そういうわけじゃないんだ」
長門「…」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 03:47:09.75 ID:Ha1VCSay0
ハルヒはその話をするとまた帰ると言って部室を出て行った。
どうやら明日は王様ゲームをする気らしい
キョン「ハルヒとキスする可能性が高くなったな」
長門「彼女はおそらくあなたとキスするために王様ゲームを行おうとしている」
キョン「という事は、ハルヒが王様になって俺とキスするような命令をしてくるといいうわけか?」
長門「それは無い、おそらく第三者にゆだねると思われる」
キョン「要するにハルヒ以外の誰かが王様になって、ハルヒと俺をキスさせるように仕向けるというわけか」
長門「涼宮ハルヒの力はそれを可能にさせる」
キョン「しかし対策は練れるだろ、朝比奈さんや古泉にそういう命令を避けてもらうようにお願いするとか」
長門「涼宮ハルヒがSOS団のメンバー以外をゲームに参加させる可能性もある、キスの練習はしておくべき」
キョン(こいつ俺とそんなにキスしたいのか?)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 03:53:35.18 ID:Ha1VCSay0
キョン「待て待て、ハルヒが他の誰かをゲームに参加させると思うか?」
長門「可能性は0ではない」
キョン「だが俺とキスするのがあいつの目的だとしたら、人数を増やすことはしないだろ」
長門「…」
キョン(こいつ一瞬悲しい表情をしたような)
長門「あなたがキスの練習をする必要が無いというのならそれでもかまわない」
キョン「そうか」
長門「もしキスの練習をする必要があると思ったら私のマンションに来て欲しい」
キョン「ああ、そうする」
長門「待ってる」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:03:26.42 ID:Ha1VCSay0
妹「キョンくんお母さんがお風呂入ってって」
キョン「ああ、すぐ入るよ」
キョン(明日王様ゲームか)
キョン(しかし朝比奈さんや古泉が誰かとキスしろだなんて命令するとは思えないし)
キョン(ハルヒがSOS団のメンバー以外を入れたとしても谷口や国木田、鶴屋さんだから大丈夫だろ)
キョン(ハルヒも王様になったからといって王様にキスしろとは言わないだろうな、俺が引く番号はわからないから)
キョン(まてよ、ハルヒの事だ、つまらないからもっと過激な命令をしろと言うかもしれん、古泉は大丈夫だとして朝比奈さんあたりはそのプレッシャーに勝てるかどうか…)
キョン(少し楽観視しすぎてたな…まだ9時か、今から長門のマンションに行くべきか…)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:08:09.23 ID:Ha1VCSay0
キョン「寒い、風呂に入ってすぐ出たから湯冷めしてしまう…」
国木田「あれ、キョンこんな時間にどこか行くの?」
キョン「ああ、ちょっとな」
国木田「もし暇だったら僕の家に来ない?」
キョン「お前の家はこの近くだったな」
国木田「うん、今日誰もいないからさびしくってさ」
キョン「さびしいからといってこんな時間にフラフラと遊び歩くとは感心せんな」
国木田「キョンだってそうじゃん、ねぇいいでしょ?」
キョン(…まてよ、キスの練習なら別に長門ではなくてもいいわけだ、それに今から長門の家までいくと帰りがかなり遅くなってしまう)
キョン「そうだな、お前の家に遊びに行くよ」
国木田「本当?よかったー」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:13:39.69 ID:Ha1VCSay0
キョン「お邪魔します」
国木田「キョンお腹へってない?」
キョン「飯は七時ごろ食ったんだが」
国木田「カレーあるよ、僕が作ったんだけど食べる?」
キョン「カレーなら入るかもな、じゃあ少しだけたのむ」
国木田「じゃあカレー温めるから待ってて」
キョン(カレー食った後にキスするってのもな、歯ブラシ持ってくればよかった)
国木田「どうしたの?」
キョン「ちょとカレー温めてる間にコンビニ行ってきてもいいか?」
国木田「別に構わないけど、何か買うの?」
キョン「ああ、歯ブラシをな」
国木田「歯ブラシなら新しいのうちにあるからあげるよ」
キョン「そうか、すまんな」
国木田「いいって、それにしてもキョンってマメなんだね、何か食べたら歯を磨きたくなるなんて」
キョン(お前とキスするためだとは言えないな)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:17:48.60 ID:Ha1VCSay0
国木田「カレーどうだった?」
キョン「ああ、美味かったぞ」
国木田「よかったー」
キョン(カレーを誰かに食わせたいがために俺を呼んだのか?)
キョン「じゃあ歯ブラシ借りるぞ」
国木田「うん、これつかって」
キョン「お前も歯を磨いておけよ」
国木田「僕は寝る前に磨くから」
キョン「いや、今磨け」
国木田「え、でも今磨いても寝る前にどうせまた磨くよ」
キョン「いいから今磨け、すぐに磨かないと虫歯になる可能性が高くなるだろ、な?」
国木田「うん…そういうなら磨くけどさ」
キョン「念入りに磨けよ」
国木田(キョンってやっぱりちょっと変な奴だな)
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:19:44.39 ID:Ha1VCSay0
国木田「歯も磨いたし、一緒にDVD見ようよ」
キョン「映画借りてきたのか」
国木田「うん」
キョン(キスをどう切り出していいかわからんな…これなら長門のマンションに行ってた方が良かったかもしれん)
国木田「映画って一人で見るより誰かと見たる方が好きなんだ」
キョン「そうか、なら見るか」
国木田「どれみる?いろいろ借りてきたんだけど」
キョン「お前が見たいのでいいよ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:22:52.86 ID:Ha1VCSay0
国木田「この女優って美人だよね」
キョン「そうだな」
国木田「うわーこのCG不自然すぎる、この時代は仕方なかったんだろうけどさ」
キョン(キスをどう切り出すべきか)
国木田「あっ…ラブシーン、ハリウッド映画って突然ラブシーンあるよね」
キョン「ああ」
国木田「…」
キョン(明日の王様ゲームでハルヒにこんなむさぼりつくようなキスする必要はないとは思うが、少しくらいは上達してないと困るな)
キョン「なぁ国木田」
国木田「え、なに?」
キョン「キスしてみたくないか?」
国木田「そりゃしてみたいけどさ、彼女いないからね」
キョン「俺となら今すぐにでもできるだろ?」
国木田「え?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:25:01.98 ID:Ha1VCSay0
国木田「キョンが僕とキスするっていうの?」
キョン「ああ」
国木田「その…どうして?」
キョン「キスしたいからだ」
国木田「でも男同士でキスするのっておかしいでしょ」
キョン「男同士でもキスできるだろ、女と口の構造は変わらん」
国木田「でも…好きな人同士でするもんでしょ?」
キョン「好きな人にキスするためにの練習みたいなもんだ、いいだろ?」
国木田「…うん、じゃあ一回だけ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:34:16.67 ID:Ha1VCSay0
翌日
キョン「あんまり寝てないから眠くてしょうがないな」
長門「ずっと待っていた」
キョン「そうだったのか」
長門「キスの練習をせずに今日の王様ゲームに参加するのは危険、昼休みに部室で待ってる」
キョン「大丈夫だ長門、キスの練習は済ませてきたぜ」
長門「しかしあなたは私のマンションに来なかった」
キョン「練習はお前じゃなくてもできるだろ?」
長門「そう…でも一応昼休みは部室で待っている」
キョン(一応昼に長門とキスしておくか)
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:37:03.06 ID:Ha1VCSay0
キョン「ハルヒ、本当に今日王様ゲームするのか?」
ハルヒ「するわよ、番号書いた棒も作ってきたんだから!」
キョン「これは本格的だな…、お前は王様をやりたいのか?」
ハルヒ「何言ってるのよ、このゲームは王様だから楽しいんじゃなくて何がおこるかわからないから楽しいんでしょ!」
キョン「そうか…なぁ、参加するのは五人だけなのか?」
ハルヒ「そうよ、SOS団の分しか作って来てないわよ、だから番号札も5番まで」
キョン「一人王様になるから4番まででいいだろ」
ハルヒ「そういえばそうね、じゃあ誰か1人連れてくるわよ」
キョン「どうせ鶴屋さんだろ?」
ハルヒ「それは放課後までの秘密、楽しみにしてなさい!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:40:09.74 ID:Ha1VCSay0
谷口「おいキョン、さっき王様ゲームとか言ってなかったか?」
キョン「ああ、放課後ハルヒが王様ゲームをしたいらしいんだ」
谷口「じゃあ朝比奈さんとか長門とかとキスできるわけか?うらやましい!」
キョン「そういう命令はたぶん誰もしないと思うぞ」
谷口「お前がするんだろ?3番は王様にキスしろとかさ」
キョン「古泉もいるんだ、そんな危険な博打するわけないだろ!」
国木田「キョン、おはよう…」
キョン「おはよう…」
国木田「昨日は、ごめん」
キョン「俺の方こそ悪かったな」
国木田「うん…でも僕本当は嫌じゃなかったから」
キョン「そ、そうか」
国木田「キョンが良ければ、またしてもいいよ」
谷口「?」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 04:44:24.87 ID:Ha1VCSay0
昼休み
キョン「長門が部室で待ってると言ってたから行ってみるか」
長門「…」
キョン「なぁ長門さっきの話だがいいか?」
長門「構わない」
キョン「キスの練習を頼む」
長門「どうぞ」
キョン「キスといってもディープな奴じゃなくて軽いフレンチな奴でいいんだよな?」
長門「私はどちらでも構わない」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/03(月) 05:00:28.36 ID:Ha1VCSay0
完