1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 16:16:28.93 ID:BkWum0Lh0
シンジ「また転校生が来るんだって」タッタッタ
アスカ「ふーん」タッタッタ
シンジ「可愛い子だといいなぁ」タッタッタ
アスカ「あ、あんたねえ、またそんな」タッタッタ
シンジ「アスカ! 前!」
アスカ「へ?」
ドシン!
アスカ「いっつつ……」
カヲル「ごめん。怪我はないかい?」
アスカ「!?」
カヲル「大丈夫? さ、手を」
アスカ「あ……は、はぃ ///」
シンジ「アスカ、大丈夫? アスカ?」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 16:26:13.66 ID:BkWum0Lh0
ミサト「喜べ女子ぃ! 転校生の渚カヲル君よ!!」
カヲル「初めまして」
女子「「「「「「!!!!!」」」」」」
カヲル「今日から、皆さんと一緒にこの教室で過ごせることを嬉しく思います」
女子「「「「「きゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」」」」
カヲル「どうか、僕と仲良くしてください」ニコッ
女子「「「「「っ!っ!っ!」」」」」」ビクンビクンビクン
トウジ「な、なんや?」
ケンスケ「イってる……」
シンジ(ア、アスカは……?)
アスカ「」
シンジ(なんだ、無反応だ)
アスカ(今朝の男の子……綺麗だったなァ……)ポーッ
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 16:34:24.28 ID:BkWum0Lh0
カヲル「あれ? あの子は」
アスカ「」
カヲル「やあ、また会ったね」
アスカ「……え。え、え、え!? なっなんで、教室に!!??」
ミサト「転校生よーアスカ。私の話はちゃんと聞いててねー」
トウジ「惣流は興味ないんやろ。な〜ケンスケ〜」
ケンスケ「旦那さんがいるからな〜、ですよね碇く〜ん」
シンジ「いや、あの。だから違うって。アスカもなんとか言ってよ!」
アスカ「はぅ、あぅ、うう ///」
シンジ「アスカぁ?」
レイ「…」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 16:43:25.75 ID:BkWum0Lh0
ガラ〜ン
ケンスケ「休み時間になった途端、女子ほとんどが教室からいなくなるとはね」
シンジ「どこ行ったんだろ?」
ケンスケ「代わりにトイレが満員超えてるらしいぜ」
トウジ「ちゅうことは……ま、まさか」
シンジ「??」
女子「ん、ん、ぁ、ぁん」クチュクチュ
女子「ぁぁ、ぃ、ンぁ、渚くん、ぁぁっ」クチュクチュ
女子「ハァ、ハァ、ハァ」
シンジ「よく分かんないけど。綾波は行かないの?」
レイ「…」
シンジ「綾波?」
レイ「渚カヲルには気をつけたほうがいいわ。あいつ、人ではないもの」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 16:50:43.32 ID:BkWum0Lh0
シンジ「人じゃないって。どういう意味?」
トウジ「霊感でもあるんか? 綾波レイだけに!」
レイ「…」スッ
シンジ「綾波……行っちゃった」
ケンスケ「トウジが下らないこと言ったからだぜきっと」
カヲル「何の話?」
シンジ「あ。渚君」
カヲル「僕も混ぜてもらっていいかな? 早くクラスの皆と打ち解けたいんだ」
シンジ「う、うん、どうぞ」
トウジ「顔はいけ好かんけど、ええやつやな渚」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 16:59:52.36 ID:BkWum0Lh0
テクテク
シンジ「今日僕も少しおしゃべりしたけど、渚君ってかっこいいし、感じいい人だね」
アスカ「あんた、いつ渚と話したの!?」
シンジ「いつって……えっと、ちょうどアスカが先生の手伝い行ってた時に」
アスカ「…」
シンジ「?」
アスカ「それで……な、なんの話したのよ」
シンジ「なにって。他愛ないことばっかだよ」
アスカ「いいから!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 17:02:34.27 ID:BkWum0Lh0
シンジ「ど、どうしたんだよアスカ。今日はずっとおかしいよ、なんか」
アスカ「別に……普通よ。ただ、ほら」
シンジ「ただ何?」
アスカ「転校生……そうよ、転校生はいっつもヒカリが色々面倒見るじゃない」
シンジ「うん。委員長、頑張ってる」
アスカ「私、ヒカリの友達だし……少しは転校生が馴染むのに協力しようかなって」
シンジ「ああ、なるほど。アスカも色々考えてるんだね」
アスカ「あったりまえじゃない!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 17:06:20.14 ID:BkWum0Lh0
テクテク…
シンジ「じゃ、また明日」
アスカ「ん」
シンジ「…」キョロキョロ
アスカ「…」
シンジ「人、いないよ」
アスカ「シンジ……」
ちゅっ
シンジ「えへへ。そ、それじゃね! アスカ!」トタタッ
アスカ「うん……」
アスカ「ただいまぁ」
キョウコ「おかえりなさいアスカちゃん。アスカちゃん?」
アスカ「ごめん。少しだけ具合悪いから、部屋で休んでる。夕食になったら呼んでママ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 17:17:45.18 ID:BkWum0Lh0
シンジ(良かった。今日もキスできたし、ちょっと心配だったけどいつものアスカだ)
ユイ「シンジー。綾波さんて方から電話よ」
シンジ「綾波から!?」
カチャッ
シンジ「もしもし」
レイ『ごめんなさい。携帯の番号、分からなくて』
シンジ「どっちに掛けたっていいよ。携帯のは今度教えとくね。で、どうしたの?」
レイ『今日、途中だった話』
シンジ「途中って……渚君の?」
レイ『ええ。話しておきたいの。明日、早めに学校に来て』
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 17:21:44.41 ID:BkWum0Lh0
アスカ「ンぁ、あ、ぁっ、んぅ」クチュクチュ
アスカ(ゴメン、シンジぃ、ゴメンナサイ! 加持さんでもこんな事したことなかったのに……シンジだけだったのに)
アスカ「ああ、ぁ、ンっ」クチュクチュ
アスカ(でも想像だけ。想像だけだから)
アスカ「ぁ、ぁ、ぁ、渚ぁ、渚っ、ンン!」
カヲル『大丈夫? さ、手を』
アスカ「ッ! ンぅ〜〜〜〜〜〜!!」ビクビクビク
ドサッ
アスカ「ハァ、ハァ」
アスカ(なに、今の……ひょっとして私、イっちゃった……? 生まれて初めて……)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 17:25:34.92 ID:BkWum0Lh0
翌日
キョウコ「お早うアスカちゃん」
アスカ「おはよ、ママ」
キョウコ「今日はいつもよりゆっくりなのね」
アスカ「うん……昨日の夜にバカシンジからメールあって、今日は用があるから起こさなくていいって」
キョウコ「ふーん。それで元気ないのか」
アスカ「ぶっ。ち、違うわよママ!」
キョウコ「ふふ」
アスカ(本当に……今日はシンジの寝顔見る勇気、無かったし)
キョウコ「アスカちゃんがシンジ君を起こしに行かないのなんて、何年ぶりかしら」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 17:31:02.37 ID:BkWum0Lh0
レイ「渚カヲルは、タブリスと言う名の天使なの」
シンジ「て、てて天使?」
レイ「悪魔みたいなものよ」
シンジ「どっちだよ。いや、じゃなくて、何の例え?」
レイ「…気をつけて」
シンジ「それだけ言われても……」
レイ「無邪気に、その美しさで人を虜にして遊ぶわ。人間の反応を楽しむために」
シンジ「うーん」
レイ「碇君には警告しておきたかったの。それだけ」
シンジ「あ、待って。それが本当だとして、なんで綾波は知ってるの?」
レイ「前にも会ったことがあるから」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 17:45:04.84 ID:BkWum0Lh0
ザワザワ
カヲル「お早うシンジ君、いい天気だね」
シンジ「お、おはよ」
カヲル「どうしたんだい? 元気少ないね」
シンジ「そ……そうかな? 大丈夫、なんでもないよ」
カヲル「ならいいんだ」
シンジ(やっぱり、こうして話しててもいい人だよな。そもそも天使なんて言われても信じられないけど)
カヲル「…」ニコッ
女子「「「「「「きゃ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」」」」」」
シンジ(ま、まぁ、天使みたいだって言えばそうなのかも。特に女の子にとって)
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 17:54:36.18 ID:BkWum0Lh0
ガラ〜ン
ケンスケ「本日も我が教室は空洞なり、か」
トウジ「渚のやつもおらんのう……ま、ま、まさか」
ケンスケ「いやさすがにそれはないだろ」
レイ「…」
シンジ(アスカは……)
アスカ「はぁ」
シンジ(いるよな。なんだかボォっとしてるけど)
女子「ひぁぁ! あぁ!」
女子「はぁぁ……カヲルさまぁ……んちゅ、ン、ちゅっ」
女子「ハァ、私にも、私にも、カヲルさま」
カヲル「落ち着いて。順番にね」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 18:00:36.07 ID:BkWum0Lh0
ガラガラ!
女子「きゃっ」
女子「ほ、洞木さん……」
ヒカリ「あんた達……こんなトコで何してるのよ!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 18:22:26.75 ID:BkWum0Lh0
ヒカリ「先生呼んでくるから」
女子「そんなっ」
女子「やめてよヒカリ、待って!」ガシッ
ヒカリ「ちょっとヤダ、離してよっ」
女子「絶対絶対、カヲル様の邪魔なんてさせないんだから」ガシッ
ヒカリ「あ、あんた達、どうしちゃったのよ」
カヲル「洞木ヒカリさん。だったよね」
ヒカリ「!」ドキッ
カヲル「離してあげて」
女子「え。で、でも」
カヲル「洞木さん、君もこっちにおいでよ」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 18:34:21.33 ID:BkWum0Lh0
ヒカリ「ふざけたこと……言わないで」
カヲル「さぁ。来て」
ヒカリ「!」ビクン
カヲル「もっと近くで君を見せて。ヒカリ」
ヒカリ「あ、あ」
ヘナヘナ…ぺたん
ヒカリ(ウソ……腰、抜けちゃった……私)
カヲル「立てないのかい? 助けてもいいけど、ここまで這って来れたらキスしてあげるよ」
ヒカリ「い……いや。こんな、学校で、なんて」
女子「カヲル様のキス、本当にトロけちゃうわよ、ヒカリ」
ヒカリ「そんな、フケツなこと……私……す、好きな人だっているし」
カヲル「これまでにも沢山、伴侶や恋人のいる女性を見てきたよ。でも皆簡単に裏切ってみせた」
ヒカリ(鈴原! 助けて、鈴原ぁ)
カヲル「それもまたリリンの姿なのだろうね。君も同じか、違うか、僕に見せてくれ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 18:42:25.01 ID:BkWum0Lh0
キーンコーンカーンコーン
女子「!」
女子「休み時間、もう終わっちゃった…」
カヲル「君たちは先に戻っていて。僕らもすぐ行くから」
女子「はぁい、カヲル様ぁ」
ヒカリ「う、うぅ」
ズリ…ズリ…
ヒカリ「イヤ、イヤぁ、こんなの……行っちゃダメ……教室、戻らなくちゃ……」
ズリ…ズリ…
ヒカリ「はぁ、はぁ、はぁ」
カヲル「来てくれたんだね、ヒカリ。約束は守るよ」
ちゅっ
ヒカリ「〜〜〜〜〜」ビクッビクッビクッ
カヲル「君も同じだったか。愛してるよ、リリン」
ヒカリ「ぁ……カ……ヲル………サマァ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 18:51:08.25 ID:BkWum0Lh0
トウジ「ふぅ〜。今日もお疲れさんっと」
シンジ「アスカ、帰ろ」
アスカ「う……ごめん、シンジ。悪いけど今日は一人で帰ってくれる?」
シンジ「いいけど……なんで?」
アスカ「お願い」
アスカ(シンジといると、どうしていいか分かんなくなる…私、バカみたい)
カヲル「それならシンジ君。僕と一緒に帰ろう」
アスカ「!?」
シンジ「渚君。あ、でも」チラッ
レイ「…」
シンジ(どうしよ……でも、冗談みたいな噂話聞いただけで、クラスメートを遠ざけるのも悪いし)
シンジ「分かった、行こう。ありがと渚君」
アスカ「あっあの!」
シンジ「なに、アスカ」
アスカ「私もやっぱり……一緒に帰る」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 18:59:14.48 ID:BkWum0Lh0
テクテク
カヲル「―――というわけなんだ」
シンジ「へえ。渚君ってすごく物知りで、すごいや」
カヲル「今の話はたまたま知ってただけさ」
アスカ「」ポーッ
カヲル「ところで、僕のことはカヲルでいいよ」
シンジ「あ、それじゃ僕も。シンジでいいよ」
アスカ「私っ」
シンジ「へ?」
アスカ「あ、えっと、うぅ」
アスカ(私のこともアスカで……なんて)
カヲル『アスカ』
アスカ「……///」
シンジ「どうしたのかな?」
カヲル「さあ。惣流さんは変わってるね」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 19:07:58.08 ID:BkWum0Lh0
シンジ「じゃ、またねアスカ」
カヲル「惣流さん、さよなら」
アスカ「うん……」
シンジ「行こう、カヲル君」
カヲル「ああ。でも本当にいいのかい? 学校帰りに突然寄るなんて」テクテク
シンジ「平気だよ、母さんはそういうのに大らかだから」テクテク
アスカ「…」
アスカ(なによ。シンジのやつばっかり、転校生と仲良くして……)
シンジ(今日はアスカとキスできなかったなぁ)
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/02(日) 19:09:05.79 ID:BkWum0Lh0
飯食ってくるけどその間に落ちてる自信があるけど落ちてなかったら続き