ミサト「シンジ君、もう昼よ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 15:34:51.88 ID:mGZubgzG0

シンジ「……」

ミサト「シンジ君?」

シンジ「……」カタカタ

ミサト「ごはん、ここにおいておくわね」

シンジ「……」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 15:37:56.45 ID:mGZubgzG0

シンジ(綾波を助けて14年が経った)

シンジ(ネルフはその役目を終え、解散した)

シンジ(リツコさんとマヤさんは大手コンピューター会社の研究職として)

シンジ(日向さんは営業職として就職した)

シンジ(青葉さんはミュージシャンになるといって、その実フリーターだ)

シンジ「……」カタカタ

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 15:41:12.95 ID:mGZubgzG0

シンジ(アスカはアメリカへ戻り、大学で博士号をもらったあと、向こうで研究者をしている)

シンジ(綾波は父さんと副指令と一緒にネルフに残った)

シンジ(ネルフはいまや内閣情報調査室の一つの部署となった)

シンジ(トウジは委員長と結婚し、子供もできた様だ)

シンジ(ケンスケは自衛隊に入り、活躍している)

シンジ「……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 15:42:51.83 ID:mGZubgzG0

シンジ(ミサトさんはここ第三新東京の市議会議員だ)

シンジ(加持さんはその秘書)

シンジ(皆変わってしまった)

シンジ(僕だけが何も変わっていない)

シンジ「はぁ……」スタ

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 15:45:45.65 ID:mGZubgzG0

シンジ「加持さんが作ったのか……」

シンジ(ミサトさんはいない。もう出かけてしまったのか)

シンジ(僕はニートだ。働いていない)

シンジ(いざとなればミサトさんの事務所で働いても良いが、あんまりしたくない)

シンジ(ミサトさんは加持さんと結婚していた)

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 15:47:05.20 ID:mGZubgzG0

シンジ(僕の仲間といえばペンペンだけだ)

シンジ(この年老いた鳥も、そろそろ寿命がやってくるだろう)

シンジ(……)

シンジ(働く気が起きない。2chでもするか)

シンジ「……」ガタリ

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 15:51:20.18 ID:mGZubgzG0

シンジ(求人雑誌をながめても年齢制限で引っかかってしまう)

シンジ「……」

シンジ(2chは面白い。もう生活習慣になっている)

シンジ「……」

シンジ(このままじゃダメだ)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 15:55:58.83 ID:mGZubgzG0

ミサト「ただいまー」

シンジ「……」

ミサト「シンジくぅーん?」

シンジ「はい」

ミサト「話があるの、ちょっと来て〜」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:00:56.21 ID:mGZubgzG0

シンジ「なんですか」

ミサト「あのね、働いて欲しいのよ」

シンジ「年齢制限」

ミサト「アルバイトでもなんでもいい。働いて欲しいのよ」

シンジ「……」

ミサト「明日から就職活動してね。スーツも買ったから」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:05:27.15 ID:mGZubgzG0

シンジ「でも、なんでそんな」

ミサト「私が市議会議員をしているのは知っているわね?」

シンジ「はい」

ミサト「私、自分でいうのもなんだけどそれなりに影響力があるのよ」

シンジ「はあ」

ミサト「あなたがいるのってマイナスなのよ」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:10:13.18 ID:mGZubgzG0

シンジ「ど、どういう」

ミサト「もし週刊誌にすっぱぬかれたりしたら、国政進出もできない」

シンジ「……」

ミサト「あなたがスクープの元になるのかもしれないのよ」

シンジ「だ、だからですか」

ミサト「そう。でもそれだけじゃないわ」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:15:40.60 ID:mGZubgzG0

ミサト「私はあなたと14年も同居している。するとねシンジ君、本当に私が親になったかのような気持ちになるの」

シンジ「……」

ミサト「あくまで私は仮想の親だけど、それでもシンジ君の将来が心配なの」

シンジ「……」

ミサト「学歴だって悪くないじゃない。絶対できるって気持ちで行ったら案外できるものよ」

シンジ「はい」

ミサト「がんばってね」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:19:52.41 ID:mGZubgzG0

 一週間後
シンジ(年齢制限に引っかからない、コンビニのアルバイト)

シンジ(今日はその面接だ。がんばろう)

ミサト「シンジ君」

シンジ「行ってきます」

ミサト「がんばってきてね」

シンジ「はい」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:24:23.92 ID:mGZubgzG0

面接会場
面接官「次、4番の碇さん」

シンジ「はい」

コンコン

シンジ「失礼します」

面接官「どうぞお座りください」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:29:54.90 ID:mGZubgzG0

シンジ「失礼します」

面接官「まずはなぜわが社を志望したのかお聞かせください」

シンジ「はい。御社は世界規模で営業を拡大しており、この第三新東京にも店舗数を拡大しています。
また、コンビニエンスストアは街にあふれ、いまや生活の一部になっています。
その一部の中に入ることで、人々の生活を支えるうれしさ、また人々の笑顔を見れるうれしさを体感したくて志望致しました」

面接官「なるほど。わが社に入って貢献できることはなんですか?」

シンジ「はい。私は御社において雑用でもなんでもこなすことができます」

面接官「上司との軋轢にも耐えられますか?」

シンジ「はい」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:35:11.38 ID:mGZubgzG0

面接官「なぜこの学歴でアルバイトを?」

シンジ「は、恥ずかしながら職歴0でして」

面接官「人と話せますか?」

シンジ「はい」

面接官「そうですか、要するに今はニートなのね」

シンジ「はい」

面接官「じゃあ帰って大丈夫ですよ」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:41:11.22 ID:mGZubgzG0

面接官「不採用、ということで」

シンジ「はい。ありがとうございました……」

シンジ「ただいま」

シンジ(誰もいないか)

ペンペン「クェックェ」

シンジ「お前がいたか」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:47:27.66 ID:mGZubgzG0

シンジ「やっぱりダメだ。死のう」

ピンポーン


ピンポーン

バカシンジー

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 16:52:28.45 ID:mGZubgzG0

奥さんの仕事手伝ってくる

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/01(土) 17:08:35.19 ID:mGZubgzG0

後もう少しかかりそう



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