1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 21:39:49.65 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「ふんふ〜ん」
長門「・・・」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 21:46:13.36 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「あれ? 今日みんなは?」
長門「……病欠」
ハルヒ「あ、そうなんだ。最近インフルエンザ流行ってるからねー。有希は大丈夫?」
長門「……」コクッ
ハルヒ「そう」
長門「……」
ハルヒ「でもたった二人でなにするー?」
長門「……」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 21:51:29.69 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「どうするー?」
長門「……インフルエンザに感染しないか少し不安」
ハルヒ「? 帰ろうって事?」
長門「……」ブンッ
ハルヒ「……」
長門「予防法を知っているから実践したい」
ハルヒ「あ、なるほど」
長門「二人いなければ出来ないので、協力して欲しい」
ハルヒ「お、もしかして、それやれば私にも効果ある?」
長門「双方に効果がある」
ハルヒ「良いわね! じゃあやりましょう!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 22:00:03.26 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「なにをやれば良いの?」
長門「……」ポンポン
ハルヒ(とりあえず隣に座れば良いのね)トコトコ
ハルヒ「……」スッ
長門「……」コクッ
長門「……」ガサゴソ
ハルヒ(バッグからなにか出すみたいね)
長門「……」ガサゴソ
長門「……」スッ
ハルヒ「?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 22:08:51.66 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ(普通のペットボドルの紅茶……? )
長門「……」
ハルヒ「それを使うの?」
長門「……」コクッ
ハルヒ「へぇー」
長門「……その前に」
ハルヒ「なに?」
長門「……」ススス
ハルヒ(? 椅子をこっちに寄せてきた……?)
長門「……」ピタッ
ハルヒ「……」
長門「……」
ハルヒ(ぴったり並んだ形に……)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 22:19:20.01 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「……」
長門「……」
ハルヒ「……」
長門「……」
ハルヒ「ゆ、有希?」
長門「……」
ハルヒ「これでどうするのよ? (ぴったりと並んだ状態でずっと……)」
長門「……こ、これで」
ハルヒ(!? 有希が珍しく言い淀んでる……?)
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 22:24:31.97 ID:J2vUkpXp0
長門「……もう少し」ススッ
ハルヒ「!」
ハルヒ(椅子はもう完全にくっついた状態だったけど……)
ハルヒ(体をもっと寄せてきた……?)
長門「……」ピタッ
ハルヒ「!」
長門「……」
ハルヒ(体までぴったりくっついた状態に……)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 22:28:18.14 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「……」
長門「……」
ハルヒ「……」
長門「……」
ハルヒ「ゆ、有希? (近過ぎて有希の方に顔向けられないわ……)」
長門「……」
ハルヒ「これが予防法なの……? (まさか、くっついて体を温めるって事? 確かにちょっと温かいけど……)」
長門「過程の1つ。まだ序盤」
ハルヒ「あ、そうなんだ (さすがにこれだけじゃないわよね……)」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 22:42:18.86 ID:J2vUkpXp0
長門「そして……」
ハルヒ「そして?」
長門「……」手スッ
ハルヒ「!」
長門「……」ギュッ
ハルヒ(私の腰に……手を回してきた……!?)
長門「……」
ハルヒ(どういう事……?)
長門「……同じようにして欲しい」
ハルヒ「! 私も有希の腰に手を回すって事……?」
長門「……」コクッ
ハルヒ(よ、よくわからないけど……)手スッ
ハルヒ(これで良いのかしら……?)ギュッ
長門「……」コクッ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 22:50:28.97 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「……」
長門「……」
ハルヒ(な、なによこの状況……?)
ハルヒ(部屋で二人きり、横にぴったりくっついて……)
ハルヒ(腰に手を回しあって……これがインフルエンザの予防法?)
長門「……」
ハルヒ(確かに温かいけど……)
ハルヒ「……」ドキドキ
長門「……」
ハルヒ(変に心拍数上がってきちゃったじゃない……)
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 22:59:13.85 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「これが、インフルエンザ予防法なの?」
長門「……」コクッ
長門「インフルエンザを予防するためには、まずは体を温める事が必要」
ハルヒ「そ、そうよね」
長門「……」
長門「次に……」
ハルヒ「……次に?」
長門「免疫力をつけるステップに入る」
ハルヒ「免疫力……?」
長門「……」コクッ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 23:04:13.10 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「でも……免疫力なんてどうやってつけるのよ?」
長門「そのためにこれを使う」スッ
ハルヒ「(さっきの紅茶……) これで……免疫力が付くの?」
長門「……」コクッ
ハルヒ「紅茶にそんなに体の抵抗力強める作用なんてあるの? (聞いた事ないけど……)」
長門「……」ブンッ
ハルヒ「……?」
長門「……紅茶自体にはない」
ハルヒ「? どういう事?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 23:16:53.27 ID:J2vUkpXp0
長門「免疫力というのは、つまりは体が異物を排除しようとする力」
ハルヒ「そ、そうね」
長門「従って、高めるためには、あえて体に異物を入れるという方法がある」
ハルヒ「予防接種とかそうよね」
長門「今からそれを行う」
ハルヒ「異物を体に入れるって事……?」
長門「……」コクッ
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 23:19:00.43 ID:J2vUkpXp0
長門「とは言っても、異物を闇雲に体に入れるのは危険」
ハルヒ「そ、そうよね。予防接種も弱らせた病原菌だったりするものね」
長門「従って、今から体に入れるのは、安全かつ効果の期待が出来るもの」
ハルヒ「……一体なによ?」
長門「自身の体にとって親和性があり、かつ自身のものとは決定的に違う異物」
ハルヒ「……ず、ずばり?」
長門「他人の体液」
ハルヒ「!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 23:27:45.58 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「他人の体液……!?」
長門「……」コクッ
ハルヒ「た、体液って具体的には……?」
長門「最も容易に摂取出来るのは唾液」
ハルヒ「!」
ハルヒ「って事はまさか……」
長門「今から私がこの紅茶を口に含む」
長門「そして、それをそちらの口に移す」
ハルヒ「! (やっぱり……)」
長門「そして、またそちらから私の口に戻す」
長門「これを繰り返す」
ハルヒ「なっ……」
長門「今最も支配的な学説によると、これで一往復する度にインフルエンザに感染する確率が2%ずつ下がる」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 23:35:06.50 ID:J2vUkpXp0
ハルヒ「え? う、嘘でしょー? (でも有希が冗談なんて言うわけ……)」アセアセ
有希「嘘ではない」
ハルヒ「そ、そんな……(それでインフルエンザに掛からないなら、世のカップルや夫婦はみんな掛からないわよ……)」
有希「私は三日後に非常に重要な用事がある」
ハルヒ「用事……?」
有希「……」コクッ
有希「そのために、インフルエンザに感染するわけにはいかない」
ハルヒ「……」
有希「なので、どうか協力して欲しい」ギュッ
ハルヒ「!」
ハルヒ(腰に回してる手で……もっと抱き寄せられちゃった……)アセアセ
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/14(水) 23:46:40.27 ID:J2vUkpXp0
長門「……」
ハルヒ「……」
長門「……」
ハルヒ「……」
長門「……」
ハルヒ(心の準備が出来たら言って欲しいなんて言われちゃったけど……)
長門「……」
ハルヒ(ど、どうしましょう……)
長門「……」ギュッ
ハルヒ(体はしっかりホールドされちゃってるし……)