1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:08:35.70 ID:SYbJZvf10
光彦 「!!」ビクッ
光彦 「…………は、はい?」
コナン「このまえ渡したゲーム、そろそろクリアしたんじゃねーか?」
光彦 「え、あぁ、博士のソフトですね。ちょっと今回のは敵が強すぎますね〜」
コナン「なんなら放課後、遊びに行くついでに、感想直接伝えてやれよ」
光彦 「えぇ、そうですね」
コナン「元太ァーーーーーーーーーー!!!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:11:15.46 ID:SYbJZvf10
元太 「おわっ!びっくりしたぁ、なんだよコナン」
コナン「靴ひも、ほどけてんぞ。ちゃんと結んどかねぇと危ねーぞ」
元太 「………あ、ほんとだ。ありがとな」
コナン「歩美ィーーーーーーーーーー!!!」
歩美 「きゃっ!……な、なにコナン君!?」
コナン「おはよう」
歩美 「え…………お、はよ……」
コナン「灰原ァーーーーーーーーーー!!!」
灰原 「!!……な、なによ突然」
光彦 「う〜む………」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:14:52.09 ID:SYbJZvf10
〜放課後〜
ガヤガヤ サヨウナラ〜 バイバ〜イ
光彦 「やっぱり、最近おかしいですよね、コナン君」
歩美 「すっごく大きい声なんだもん。クラスじゅうびっくりしてるよ」
元太 「俺なんか今日、驚いて給食のうな重吹き出しちゃったぜ」
光彦 「あれはアジフライっていうんですよ、元太君…」
灰原 「あら、三人でコソコソ内緒話?」
光彦 「あ、灰原さん!実はですね……」
灰原 「ええ、わかってる。彼、一体どうしちゃったのかし
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:17:05.19 ID:SYbJZvf10
コナン「光彦ォーーーーーーーーーー!!!
歩美ィーーーーーーーーーー!!!
元太ァーーーーーーーーーー!!!
灰原ァーーーーーーーーーー!!!」
一同 「!!!!」ビクビクビクウッ
コナン「なにやってんだよ、そんな隅っこで。
今日はみんなで博士ェーーーーーーーーー!!!のとこいくんじゃねーのか?」
元太 「あぁ〜もう!やめろよな!!」
光彦 「げ、元太君っ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:20:16.50 ID:SYbJZvf10
元太 「なんなんだよ、それ!?
一日中いつくるかと思って、みんなビクビクしてんだぞ!」
コナン「お、おいなんだよいきなり…!?」
元太 「こっちのセリフだ!!」
歩美 「落ちついてよ元太君!」
光彦 「そうですよ!冷静に話しあいましょう!」
灰原 (工藤君…やっぱり自覚はなかったようね…)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:22:29.95 ID:SYbJZvf10
〜阿笠邸〜
コナン「オレが名前を言う時だけ叫ぶって??」
一同 コクコク
コナン「ったくよぉオメーら、なんの冗談だよ…
灰原ァーーーーーーーーーー!!!まで一緒になって」
灰原 「この通りよ、博士…」
歩美 「コナン君、なんだか怖い…」
阿笠 「う〜む、少し前から、名前を言う時だけ少し声が
大きくなると思っておったが、数日でこんなことになっておるとはのう…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:24:23.91 ID:SYbJZvf10
コナン「ちょ、ちょっと待てくれよ、博士ェーーーーーーーーーー!!! まで…」
一同 「…………………」
コナン「…………………………」
一同 「…………………………………」
コナン「……………真実(ホント)なんだな………」
一同 「…………………………」
♪ンンン〜ン〜 ンンン〜 ン〜ンン〜
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:26:17.48 ID:SYbJZvf10
♪ンン ブツッ!!
光彦 「大丈夫です!コナン君!」
コナン「!!」
光彦 「原因を解明し、問題を解決するのは、ボクたち少年探偵団の得意技じゃないですか!」
コナン「……!」
歩美 「そうだよ!みんなで協力すればきっと治せるよ!怖いなんて言ってごめんね!」
元太 「オレも怒鳴ったりして悪かったな!よくわかんねーけど、協力するぜ!」
コナン「オメーら…」
灰原 「フフ…いい友達を持ったわね」
コナン「ああ……ありがとな!
光彦ォーーーーーーーーーー!!!
歩美ィーーーーーーーーーー!!!
元太ァーーーーーーーーーー!!!」
一同 「!!!!」ビクビクビクウッ
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:28:09.35 ID:SYbJZvf10
阿笠 「とは言え、こんなケースはきいたこともないのう…
例の毒薬の副作用なんてことは(ヒソヒソ)」
灰原 「バカね、あるわけないでしょ。私はなんともないもの」
阿笠 「まぁ、無関係じゃろうなぁ…」
灰原 「おそらく、心理的なものじゃないかしら」
阿笠 「で、あの子らは何をやっとるんじゃ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:32:03.37 ID:SYbJZvf10
光彦 「み」
コナン「み」
光彦 「つ」
コナン「つ」
光彦 「ひ」
コナン「ひ」
光彦 「こ」
コナン「こ」
光彦 「み…つ…ひ…こ!」
コナン「み…つ…ひ…こ!おおっ!」
光彦 「もう少し速くです!み・つ・ひ・こ!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:34:10.33 ID:SYbJZvf10
コナン「光彦ォーーーーーーーーーー!!!」
一同 「あぁ〜あ……」
コナン「おい、今普通に言えてなかったのか!?」
阿笠 「残念じゃがのう」
コナン「くっそ〜どうなってんだ!?」
歩美 「焦らないでゆっくりね、コナンくん!」
コナン「あぁ…」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:36:22.22 ID:SYbJZvf10
阿笠 「そういえば、家ではどうしてたんじゃ?」
コナン「わかんねーけど…昨日まではここまでひどくなかったかもしれねえ。
ちょっと不思議そうな顔で見られたくらいだからな」
灰原 「今日は帰らない方がいいかもしれないわね…」
コナン「あぁ、あんまり蘭ァーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元太 「うわあぁ!!」
光彦 「み、耳がぁ!!」
歩美 「コナン君やめてぇー!!」
パリィン!! ガシャアン!!
灰原 「ま、窓やグラスが…!」
阿笠 「みんな耳をふさぐんじゃあー!!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:38:16.60 ID:SYbJZvf10
コナン「ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーん!!!!!!!にも心配かけたくねーしな」
………チャリ………カチャ…………パリン…!
コナン「お、おい!!なんだ!何があった!?」
灰原 「あなたが……蘭さんの名前を叫んだのよ」
元太 「地面が揺れたぞ」
歩美 「うっ……グスッ………怖かったよぉ………」
コナン「嘘だろ……」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:40:26.03 ID:SYbJZvf10
光彦 「凄まじかったですが…皆さん、なんだかデジャヴューを感じませんか?」
元太 「なんだそれ?ウナジューじゃねーのか?」
光彦 「全然違いますよ…前にもこんなことがあったような気がするんです!」
歩美 「歩美もそんな気がする!」
阿笠 「何故か、毎年のゴールデンウィークあたりが思い出されるのう」
コナン・灰原 コテリン!!
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:42:46.18 ID:SYbJZvf10
コナン「灰原ァーーーーーーーーーー!!!…オメー、オレと同じこと考えてねぇか…?」
灰原 「かもね。でも、あくまで仮説よ」
コナン「だけどよ、だとしたら…」
灰原 「よしなさい。無意識を責めることなんて誰にもできないわ。あなた自身にもね」
光彦 「ちょっと、また二人だけで勝手に進めないでくださいよお!」
灰原 「……………」
コナン「いいんだ、灰原ァーーーーーーーーーー!!!」
灰原 「だけど…」
コナン「こいつら、オレの力になってくれようとしてんだからな」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:44:07.12 ID:SYbJZvf10
阿笠 「わしにもわからんのう。どういうことなんじゃ?」
灰原 「…江戸川君は、なにかいつもよりスケールの大きい事件があると、よく名前を叫ぶのよ」
コナン「オレが叫ぶのは、オレが無意識的にデカい事件を望んでるからじゃねーかってことだ」
灰原 「事件を望むなんていうのは、江戸川君にとって意識するに堪えないこと。
でも、抑圧された願望は何らかの形で表出するわ」
光彦 「そ、そんな…それが原因だっていうんですか!?」
元太 「……ぜんっぜんわかんねーぞ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:46:22.70 ID:SYbJZvf10
光彦 「つまり、コナン君は心の奥底で、人の死や命の危機を願っているんじゃないかって言ってるんです!」
歩美 「えぇー!?そんなわけないよ!コナン君はいい人だもん!」
灰原 「だから、これはあくまで仮説…そうかもしれないって話よ」
コナン「だがそう考えると納得がいく。蘭ァーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガシャアン!!ビキビキッ……パリィン!!
阿笠 「や、やめんかー!!」
灰原 「ダメよ!叫んでいる間は全く聞こえていないわ!!」
元太 「目玉が飛び出そうだ!!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:48:14.30 ID:SYbJZvf10
コナン「ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーん!!!!!!!
の名を呼ぶ時に一層声がデカくなるのは、オレがいつも……」ハッ!!
光彦 「いてて…も〜気をつけてくださいよコナン君」
歩美 「蘭おねえさんには特に!」
コナン「わ、わりぃ………」
灰原 「これじゃ、名前を呼ばないで生活するしかなさそうね」
コナン「あぁ…とりあえずな」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:50:08.48 ID:SYbJZvf10
コナン(それからの生活はけっこう不自由だった。
博士の家でのオレの絶叫は探偵事務所まで響き渡ったらしく
蘭はオレを心配して事務所周辺を捜しまわったらしい。
名前を呼ばなくても「ねぇ」とか「あのぉ」で乗り切れる場合も多かったが
困ったのはいつもの、蝶ネクタイ型変声機を使った推理ショーだ。
あれはどうしても多くの名前を何度も言う必要があるため
おっちゃんは“叫びの小五郎”と呼ばれるようになっちまった。
それに、オレが人の死を望んでいるという仮説はやはり有力に思えて
オレは自分の探偵としての在り方に悩んでいた……)
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:52:29.28 ID:SYbJZvf10
〜三ヶ月後〜
キーンコーンカーンコーン
灰原 「工藤君、帰りの支度できた?」
コナン「あれ、おまえ待ってたのか…そっか、今日は定期検査だったな」
灰原 「念のため、博士に頼んで地下室を防音にしてもらったわ」
コナン「ハハ…ありがとよ…」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:54:13.92 ID:SYbJZvf10
テクテク……
コナン「雪、けっこう積もったな…」
灰原 「………」ブルッ
コナン「なんだ、さみぃのか?」
灰原 「いいえ…でも何だか……悪寒が………」
灰原 「!!!」
コナン「……?おいおい、大丈夫かよオメー………な!!?」
灰原 「黒のポルシェ356A……!」
コナン「ジーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!の愛車っ…!」
灰原 「く、工藤君っ…!!」
コナン「え?」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:56:20.21 ID:SYbJZvf10
……ジィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…………
ジン 「!?」
ウォッカ「あ、兄貴……今のは……!?」
ジン 「フッ……この町でオレのコードネームを知っているとすれば…」
ウォッカ「とうとうシェリーとの再会が近いみたいですぜ…!」
ジン 「やはりオレの読み通り、この町だったようだな。向こうから呼び出してくれるとは…」
ウォッカ「読みって兄貴…日本全国探し回って、結局兄貴がここだけは絶対ないって
言い張った米花町に戻ったんじゃないんですかい」
ジン 「…」ピク
ウォッカ「あ、いや…なんでもないっす」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 21:58:20.64 ID:SYbJZvf10
灰原 「おそらく奴らに聞かれたわ…逃げるわよ…!」
コナン「わ、わりぃ灰原ァーーーーーーーーーー!!!」
灰原 「お願い黙ってっ…!」
……………
ハイバラァーーーーーーー………
ジン 「さっきと同じ声だ…挟み撃ちにするぞ」
ウォッカ「へいっ!」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:00:17.51 ID:SYbJZvf10
タッタッタッタ…………
コナン・灰原「ハァ…ハァ…ハァ…」
灰原 「もう……ハァ…ハァ……走れないわ………」
コナン「くそっ………ガキの体力じゃな………」
灰原 「足跡ですぐに追いつかれるわよ…!!住宅街じゃ逃げ道も…!」
コナン「…………フフッ」
灰原 「……?」
コナン「絶好の機会じゃねーか」
灰原 「あなたまさか…!」
コナン「あぁ…すべて終わらせてやるよ!!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:02:26.52 ID:SYbJZvf10
ジン 「そこまでだ」ザッ!!
コナン・灰原「!!」
ウォッカ「やっぱり、ガキ二人ですぜ…
兄貴とは別の“ジン”だったんじゃないですかい?」
ジン 「…………………」
ウォッカ「最近はすぐ『事案が発生』するようですし、戻りやしょう、兄貴」
ジン 「いや、その恐怖で青ざめた顔はごまかせねぇぜ………シェリー!」
灰原 「……!!!」
ウォッカ「な!?」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:04:26.04 ID:SYbJZvf10
コナン 「驚くのはまだ早えーよ」メガネオフ
ウォッカ(ん!?こいつどこかで……)
コナン 「俺はあんたらが殺し損ねた工藤新一、探偵さ!」
ウォッカ「!?」
ジン 「……………フッ
礼を言うぜ名探偵、おまえのおかげで」カチャ
灰原 (殺られる…!)
ジン 「シェリーが逃げ出したカラクリもわかった…もう用はねぇ」スッ
コナン 「耳ふさいでオレの後ろに回れっ!…スウウウゥゥゥーーーー………」
灰原 「工藤君まさか…!」
ウォッカ(空気が……変わった…………?)
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:06:16.91 ID:SYbJZvf10
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………
ジン 「あばよ」パアァン!!! コナン「蘭ァーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ググググ……ググ……グ……フラッ…チャリィン…!
灰原 (銃弾が…負けた!?)
コナン「ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!」
ジン 「うっ…!うおぉ……!!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:08:14.09 ID:SYbJZvf10
ウォッカ「……な、なんだこいつはぁ!?」カチャ!
コナン 「蘭っ!!!!」
ウォッカ「うっ…」サングラスパリィン!!
ジン 「死ねっ!!」パァン!!パパァン!!!
コナン 「蘭っ!!!!蘭蘭ァん!!!!!」 チャリチャリィン…!
ジン 「……くっ、ひとまず引き揚げるぞ!」
ウォッカ「へ、へいぃぃ!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:10:18.28 ID:SYbJZvf10
コナン 「逃がすかよおぉぉ!蘭ァーーーーーーーーーーん!!!!
蘭!!!!蘭!!!!!蘭ァーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
ウォッカ「うるせぇー!!!」
ジン 「うおおおぉぉぉぉぉ!!!」
コナン 「蘭ァーーーーーーーーん!!!!!」
ウォッカ「頭が割れるうううぅぅぅー!!!」
ジン 「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!」
コナン 「蘭゛ァーーーーーーーーーーん!!!!!!!」
ジン 「もう許してくれえええぇぇぇぇ!!!」
コナン 「あぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!!」
ウォッカ「いっそ殺してえぇぇぇ!!!」
コナン 「うわあああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー……………………………
……………………
……………………………………
……………………………………………………
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:12:31.12 ID:SYbJZvf10
コナン(こうして、ジンとウォッカは気を失い、オレは遂に二人を逮捕する
ことができた。灰原まで気絶させちまったのは悪かったと思ってる。
ジンを調べ上げると、他の重要な組織員のコードネームと大まかな
居場所を突き止めることができた。オレがそこへ赴いてコードネームを
叫び、焦ってノコノコ出てきたところを蘭砲で迎え撃つという方法で、
オレはとうとうボスまで逮捕することに成功したのだった)
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:14:28.46 ID:SYbJZvf10
〜三ヶ月後〜
プルルル……プルルル………ピッ
コナン「おう、どうした…」
コナン「解毒剤が…?完成したのか……!」
コナン「あぁ…大事にとっておいた解毒剤の試作品も、もう要らねぇな」
コナン「ちょっと……大事な用があるからよ、明日向かうよ」
コナン「あぁ、悪いな!じゃ」
ピッ
コナン「…………………」
コナン「ほんと……悪いな」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:16:33.01 ID:SYbJZvf10
〜翌日・阿笠邸〜
灰原 「はい、これ」トン
コナン「この液体を飲めば…元の体に戻るんだな」
灰原 「お別れは済ませてきたんでしょ?
いきなりいなくなったら、あの子たち悲しむわよ」
コナン「…そういうオメーはどうなんだよ。ちゃんと別れを言ってやったのか?」
灰原 「まぁね。さ、服持って、さっさと飲んできなさい」
コナン「やけに淡々としてるじゃねーか」
灰原 「そうかしら?」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:18:25.09 ID:SYbJZvf10
コナン「………なぁ、おまえの解毒剤は?」
灰原 「私はもう少し、この身体の余韻に浸ってから飲むわ…」
コナン「らしくねーな」
灰原 「…………………」
コナン「組織が潰れて、平和ボケしてんじゃねーのか?
嘘をつくのが下手になってるぜ」
灰原 「………………」
コナン「………………………」
灰原 「……さすがは名探偵ね。そうよ、それしか作れなかったの。
あなたの蘭砲で崩壊しかけた組織の研究所ではね。
だけど私は元に戻る理由がないもの。あなたと違って、誰かを待たせてはいないのよ。」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:20:24.71 ID:SYbJZvf10
コナン「だから、おまえは今の人生に残って、解毒剤はオレに譲ってくれるってのか?」
灰原 「いいのよ。解毒剤がもうひとつあったとしても、私はきっと飲まないもの。」
コナン「………………」
灰原 「これ以上彼女を待たせたらダメよ、工藤君」
コナン「…………彼女ってのは、蘭ァーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パリン!!! トクトクトク……
灰原 「あ、解毒剤が!」
コナン「ァーーーーーーーーーーーーん!!!!!!のことか?」
灰原 「く、工藤君!どうして…!」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:22:14.63 ID:SYbJZvf10
コナン「昨日…オレはあいつに別れを告げてきたんだ」
灰原 「え…?」
コナン「最後の解毒剤の試作品で、工藤新一としてな…
オレはもう、戻ってこねーことを伝えてきた。どうしても、守りてぇ人がいる…ってな」
灰原 「………」
コナン「オメーだよ、灰原」ギュッ…
灰原 「!!!」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:24:10.69 ID:SYbJZvf10
灰原 「え……あ…………!」
コナン「バ、バーロー……そんなに意外だったかよ」
灰原 「あなた今…普通に私を呼んだわ」
コナン「え?」
灰原 「…………………」
コナン「…………………………………」
コナン・灰原 コテリン!
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/03(土) 22:26:23.08 ID:SYbJZvf10
コナン(オレが本当に望んでいたのは、オレと灰原の平穏だった。
そのためには、黒の組織と決着をつけなければならない。
オレは大きな事件そのものではなく、必然的に大きな事件となるであろう
組織との対決を欲していたのだ。体を小さくされて半年くらいだったはずだが、
もう20年ほど組織を追っていたような気もする。いい加減、終わりにしたい
という思いが、オレたちをここへ運んだのかもしれない………)
灰原 「会いたいわ…あの子たちに」
コナン「おしっ、公園でも行ってみるか!」
蘭 「新一ィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
おわり