1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 17:31:16.67 ID:NNAYT7DC0
コナン「おい灰原、何か話題はないのかよ」
灰原「特にないわ」
コナン(そういうと思ったぜ・・・)
灰原「むしろこういう時は、男性のあなたが話をリードするものじゃなくて?」
コナン(相手が相手なだけに、適切な話題が見つからねーんだよ・・・)
灰原「たまには海に来て釣りをするのもいいわね」
コナン「そ、そうか?」
灰原「日本の都会は少しうるさすぎるし、読書にも適しているわ」
コナン「読書って、女性ファッション誌じゃねーか・・・」
※このお話はほとんどコナンと灰原の2人きりで進行しますが、特にエロい話はありません。
断じて全裸待機はしないでください。あと、腹筋もしなくていいです。
2人のゆるい会話が淡々と続くだけなので、過度な期待はしないでください。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 17:34:31.32 ID:NNAYT7DC0
灰原「少年探偵団のみんな、大丈夫かしら」
コナン「灰原にもあいつらに仲間意識、あるんだな」
灰原「失礼ね、人のこと冷血人間みたいに」
コナン「わりぃわりぃ、冗談だよ。まぁ、大丈夫だろ」
灰原「まさか釣りの約束をしていた日に、みんな体調を崩すなんてね」
コナン「歩美ちゃんと光彦はただの風邪らしいし、元太はいつもの食べ過ぎ」
灰原「小嶋くんに関しては、ハナから心配してないわ」
コナン(そこは全面的に同意するぜ・・・)
コナン「博士もひでーよな、俺たちを置いてきぼりにして」
灰原「しょうがないじゃない。また発明品が壊れて呼び出されたんだから」
コナン「なんで博士の発明品はすぐ壊れるんだろうな・・・」
灰原「私としては、なんであなたの行くところ行くところで人が殺されるのかのほうが
よっぽど興味があるわ」
コナン(俺だって別に、殺人事件が起きるのを期待してるわけじゃねーよ)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 17:37:37.16 ID:NNAYT7DC0
灰原「今までの会話で、私たちがなぜ2人きりかという理由が他の人に伝わったわね」
コナン「さらりとメタんなよ・・・」
灰原「あなただって、ネクストコナンズヒントでしょっちゅうメタってるじゃない」
コナン「ハハハ・・・」
灰原「つーりーざーお!!」
コナン「どうした急に?」
灰原「あなたのものまね。似てた?」
コナン「俺、そんなにガキっぽい声出してたのかよ・・・」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 17:40:46.47 ID:NNAYT7DC0
コナン「釣れねーな・・・」
灰原「釣れないわね」
コナン「このままじゃ夕飯がコンビニ弁当になっちまうぜ・・・場所でも変えるか」
灰原「動くのめんどくさいわ・・・」
コナン「じゃあお前はここにいろよ。俺はあっちに行ってくるから」
灰原「・・・」
コナン「ん?なんだ灰原。動きたくないんじゃなかったのかよ」
灰原「あなたと離れると、ちょうどいい風よけがいなくなっちゃうのよ」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 17:44:05.81 ID:NNAYT7DC0
コナン「場所変えても、釣れねーな・・・」
灰原「まだ午前中だし、のんびりアタリを待ちましょう」
コナン「そうだ灰原、しりとりでもしようぜ」
灰原「しりとり?」
コナン「ガキっぽい遊びだけど、暇つぶしにはなると思うぜ」
灰原「いいわ、つきあってあげる。最初は『しりとり』ね」
コナン「リス」
灰原「水素オキサラート」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 17:47:33.76 ID:NNAYT7DC0
コナン「時計」
灰原「咽頭結膜熱」
コナン「爪切り」
灰原「硫酸水素アセチル」
コナン「おめー、もうちょっと女の子らしい単語は出てこないのかよ・・・。ルーフ」
灰原「フォリフォリ」
コナン「なんだそりゃ?」
灰原「ファッションブランド。女の子らしい答えを求めるなら、あなたもこれくらいわかっておきなさい」
コナン「うるせえ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 17:50:45.94 ID:NNAYT7DC0
灰原「あなたもつまらない単語ばかり並べてないで、少しはひねった答えを出したら」
コナン「リバウド」
灰原「何よそれ」
コナン「おめーリバウドも知らねーんだろ?バロンドールをとったこともあるブラジルの有名な元サッカー選手だよ。
そんなヤツ相手に、ひねってマニアックサッカー選手の名前なんかだせねーよ。ほら、『ど』だぜ」
灰原「童貞」
コナン(どきっ!)
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 17:54:04.89 ID:NNAYT7DC0
灰原「あなたって本当に、からかいがいがあるわね」
コナン「灰原おめー、時々すげー黒くなるよな・・・」
灰原「ごめんなさいね、黒がトレードマークの組織にいたものですから」
コナン「ま、それでも昔よりはだいぶ可愛げが出てきたけどな」
灰原「・・・」
コナン「どうした、何か言えよ」
灰原「やっぱりあなたも、可愛げがある女性のほうが好きなのかしら」
コナン「いや、別にそういうことを言いたかったわけじゃ・・・」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 17:57:13.40 ID:NNAYT7DC0
灰原「吉田さんからメールが来たわ」
コナン「へえ。なんだって?」
灰原「そっちのようすはどうですか。あしたは学校に行けると思うのでいろいろお話聞かせてね」
(それと『コナンくんの写真、送ってくれると嬉しいな』ね・・・)
コナン「歩美のヤツ、大した風邪じゃないみてーだな」
コナン「・・・?何やってんだ?」
灰原「吉田さんに、あなたの写真を送ってあげるのよ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:00:35.83 ID:NNAYT7DC0
コナン「それじゃ俺しか写らねーだろ。ほら、ケータイ貸せ!そんでおまえももっとこっち寄って!」
灰原「ちょっと?何するのよ」
コナン「こーやって2人並べば、2人で写って歩美ちゃんに写メ送れるじゃねーか」
灰原「はぁ?あなた、何言って・・・」
コナン「ほら笑って。写すぞ!」カシャッ
灰原「ちょ・・・」
コナン「おめーの驚いた顔!なかなかよく撮れてるじゃねーか。ほら、返信してやれ」
灰原(こんなの吉田さんに返信できるわけないじゃない)
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:03:52.46 ID:NNAYT7DC0
灰原「ところであなた、どうしてまだガラケー使ってるの?」
コナン「ん?なんていうか・・・必要性を感じねえつーか」
灰原「スマホ、持ってみると結構便利よ。パソコンと同じようにいつでもネットに繋げるわ」
コナン「でもよ、なんか操作しにくそうなんだよな」
灰原「あなた、意外と保守的ね」
コナン「コンピュータ系何でもどんとこいの灰原には、とてもじゃないけどかなわねーぜ」
灰原「よければケータイ音痴・流行音痴のあなたでも使いやすいスマホ、一緒に選んであげるけど?」
コナン「ホントか?助かるぜー。今度頼むよ」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:07:09.95 ID:NNAYT7DC0
灰原「今度?あなたの『今度』『いつか』は一体いつになるのやら」
コナン「どういう意味だよ」
灰原「いつか、いつかでずーっと待たせている女の子がいるじゃない」
コナン「いや、それは俺が工藤新一に戻ったらだな」
灰原「次の日曜日」
コナン「え?」
灰原「次の日曜日、つきあってあげるからあなたも予定を空けときなさい」
コナン「わ、わかったよ・・・」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:10:21.58 ID:NNAYT7DC0
コナン(一度話に区切りがつくと、また途端に沈黙が流れるな・・・)
コナン「あ、あのよー灰原?」
灰原「何?」
コナン(このそっけない返事で、なかなか切り出しにくくなるんだよな・・・やりにくいぜ)「いや、別に」
灰原「あなた、結構おしゃべり好きなのね」
コナン「いや、そのなんつーか。灰原と2人でゆっくり話すことなんて、ほとんどねーし」
灰原「ホームズについての講釈なら、遠慮願いたいしね」
コナン「そんなことしねーよ」
灰原「してるから、幼馴染にホームズオタクと呼ばれるのよ」
コナン(また痛いところを・・・)
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:13:31.36 ID:NNAYT7DC0
コナン「釣れねーな」
灰原「VIPの暇人たちは釣れたようで、しりとりで遊んでるけど?」
コナン「バーロ。別に釣りスレじゃねーよ」
灰原「あなたもネット掲示板の評判とか、気にしてるのかしら」
コナン「コナンSSはマジキチ系が多いからな・・・。SSが多いってことは人気の証だと思って、特に気にしてねーよ」
灰原「SSみたいに、あなたや博士がロリコンじゃなくて本当によかったと思ってるわ」
コナン「マジキチSSが多いってことは、やっぱりここには変態が多いということだよな・・・。
あとなんとなく、灰原好きはMが多そうだぜ」
灰原「かわいそうね。後で罵ってあげようかしら」
コナン「ネクストコナーンズヒーント!ごほうび!」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:14:37.11 ID:OWYuhBhz0
罵るの全裸待機してるよ哀ちゃん!
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:16:29.83 ID:NNAYT7DC0
コナン「普段博士とどんな会話してるんだ?」
灰原「お互い自分の発明やら研究やらがあるから、あまりしゃべることはないわね」
コナン「たまには博士の話し相手してやってくれよ」
灰原「最近は話しかけにくい日があるのよ」
コナン「どうして?」
灰原「ベイスターズの負けが込んでいるせいで落ち込むの」
コナン「博士横浜ファンだったのかよ・・・」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:19:46.45 ID:NNAYT7DC0
コナン「明日の月曜日は学芸会の役決めだな」
灰原「まさか、大きなかぶのセリフを今さら言うことになるとは思わなかったわね」
コナン「灰原は・・・おばあさん役か?」
灰原「ちょっと失礼ね。じゃああなたはおじいさん役?」
コナン「ハハハ・・・。確かにまわりのクラスメートより10も年上だからな・・・」
灰原「あなたと夫婦役なら、おじいさんおばあさんになっても口げんかが絶えなさそうね」
コナン「口げんかというより、イヤミの言い合いだけどな・・・」
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:|:. l | | ト{ヽ,\\_: ∨__戈ー'´ |:. :. :|:. : 変態ね。そのまま凍え死ねば?
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ヽト、ノノ | く /:..: :. :. :|:. :
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ノ:. :..``ヽ、_ 〈 \
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:22:49.32 ID:NNAYT7DC0
灰原「小嶋くんは、体型的にかぶがお似合いね」
コナン「バーロwww笑わせんなよ」
灰原「円谷くんは・・・なんとなくネズミっぽいかしら」
コナン「歩美ちゃんは孫娘役がぴったりだな」
灰原「私たち老夫婦の血をひいているとは思えないほど、素直な孫ね」
コナン「おいおい、俺は素直だぜ」
灰原「あなたと毛利蘭さんの関係性は?」
コナン「た、ただの幼馴染に決まってるじゃねーか・・・」
灰原(これのどこが素直なのかしら・・・)
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:26:06.67 ID:NNAYT7DC0
コナン「お、元太からもメールが来てるぞ」
灰原「小嶋くんから?」
コナン「えーと・・・。『おいコナン!おめーらだけでずりーぞ!オレの分の魚はとっておけよな!』だってよ」
灰原「彼は反省というものを知らないのかしら」
コナン「腹痛が教訓になってりゃ、あんなにぶくぶく太らねーよなぁ・・・」
灰原「でも、好き嫌いがないのは尊敬するわ」
コナン「灰原は何か苦手な食べ物あるのか?」
灰原「そうね、アメリカで暮らしていたことがあるせいか日本の漬物とかはいまだにちょっと苦手ね」
コナン「納豆とかはどうなんだ?」
灰原「納豆は好きよ」
コナン(こいつが納豆をかき混ぜている姿、全然想像できねーな・・・)
灰原「あなたは確か、レーズンが苦手だったわね」
コナン「あぁ・・・。まぁレーズンだけなら食生活で困ることはねえし、もうあきらめてるよ」
灰原「トースターで焼いた東鳩オールレーズンの美味しさがわからないなんて、かわいそうね」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:29:11.35 ID:NNAYT7DC0
コナン「おめー、意外と庶民的なところあるよな・・・」
灰原「あら、いい奥さんになれるかしら」
コナン「ブランド好きっていうのは、大和撫子としてはマイナスポイントかもな」
灰原「しょうがないじゃない。やっぱり美しいものには惹かれるのよ」
コナン「ま、園子よりはましだけどな・・・」
灰原「彼女はいいのよ、多少浪費してどうなるようなレベルの家柄じゃないもの」
コナン「灰原、おまえ園子と仲良くなってみたらどうだ?」
灰原「性格的には絶対合わないと思うけど。それでも利益があるなら検討してみましょ」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:32:23.05 ID:NNAYT7DC0
灰原「マージカルバナナー」
コナン「え?」
灰原「お姉ちゃんと昔遊んだのよ、マジカルバナナ」
コナン「へぇ・・・。懐かしいな。バナナといったら黄色」
灰原「黄色といったら硫黄」
コナン「硫黄といったら温泉」
灰原「温泉といったら火サス」
コナン(小学生のマジカルバナナじゃねーな、これ・・・。てかしりとりでこんな展開一度やってね?)
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:35:46.25 ID:NNAYT7DC0
灰原「まわりは中年のおじさんだらけね」
コナン「まぁ、小学生2人で釣りなんてやっぱり浮くよな・・・」
灰原「博士がいれば、少しはまわりに溶け込めてたんでしょうけど」
コナン「まぁ、たまにはオジンくさい雰囲気にひたるのもいいじゃねーか」
灰原「あなたは毛利探偵のせいで、普段からオジンくさい雰囲気にどっぷりじゃない」
コナン「あぁ。おかげさまでだいぶ競馬に詳しくなっちまったぜ・・・」
灰原「あなたも同じ探偵だし、将来同じような感じになるかもしれないわよ」
コナン「ならねえよ!あんなヘボ探偵と一緒にすんな!」(気をつけよう・・・)
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:39:02.36 ID:NNAYT7DC0
コナン「そろそろ腹減ってきたな・・・」
灰原「もう12時回ってるわね。お昼にしましょうか」
コナン「そうだな、弁当にしようぜ」
灰原「いつも食べ慣れてるはずのサンドイッチでも、外で食べるとどこか新鮮だわ」
コナン「でもやっぱ、メシは大勢のほうが楽しいな」
灰原「そうね、いつもの元気な3人がいないのはやっぱり違和感があるわ」
コナン「あの3人の分、灰原がテンション上げてみたらどうだ?」
灰原「えどがわくーん!!はい、お茶だよ!」
コナン「前言撤回、やっぱいつもの灰原でいてくれ・・・」(背中がぞくっとするぜ・・・)
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:42:17.00 ID:NNAYT7DC0
灰原「まったくもう、ほっぺたにおにぎりのご飯粒がついてるわよ」ヒョイパクッ
コナン「え?そうだったか?」
灰原「こういうところ、抜けてるわね」
コナン「平和な証拠だよ」
灰原「間接キス、しちゃったー(棒)」
コナン「バーロ!茶化すなよ」
灰原「高校生にもなって、間接キスなんて気にすることはないじゃない」
コナン「だ・か・ら!気にしてないっつーの!」
灰原「あの子は焼きもち焼きだから、これくらいでも怒るかもしれないわよ」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:45:58.57 ID:NNAYT7DC0
コナン「怒った時の蘭はマジで怖ぇーんだよ・・・。頼むからそういうことは考えさせないでくれ!」
灰原「空手の都大会チャンピオンですものね」
コナン「合気道の和葉に男勝りの佐藤刑事、俺の周りには強い女性が多すぎるぜ・・・」
灰原「頼もしくていいじゃない」
コナン「頼もしすぎるんだよ!」
灰原「私は彼女たちに比べれば、とてもおしとやかなものだわ。そう思わない?工藤くん」
コナン(一番危険でもあるけどな・・・)
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:49:47.77 ID:NNAYT7DC0
灰原「午後になっても、釣れないわね」
コナン「今日は坊主かもしれねーな」
灰原「天気がよくて心地いいのが、唯一の救いかしら」
コナン「天気が良すぎるっていうのも、釣りには向かないからな」
灰原「私、わりと晴れ女なの」
コナン「まじで?」
灰原「そんなに驚くことはないじゃない」
コナン「いや、どちらかというと雨っぽいイメージなんだよな」
灰原「雨も好きよ。罪や業を洗い流してくれる気がするもの」
コナン「そういう発言が、雨女疑惑を産むんじゃねーのか・・・?」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:53:05.26 ID:NNAYT7DC0
灰原「工藤くん、今まで事件でいろんな有名人に会っているわよね」
コナン「ああ、おっちゃんがテレビ収録に呼ばれたりもするしな」
灰原「今まで会えた有名人の中で、一番嬉しかったのは誰かしら」
コナン「そうだな、なんといってもレイ・カーティス!!・・・」
灰原「どうかした?」
コナン「いや、会えた時は嬉しかったけどよ、できればあんな出会い方はしたくなかったぜ」
灰原「薬物を使っていた上、殺人犯ですものね・・・」
コナン「あぁ、あればさすがにこたえたぜ・・・」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:56:23.47 ID:NNAYT7DC0
灰原(悪いこと聞いちゃったかしら・・・)
コナン「・・・でもよ、いまだにレイは俺のヒーローだぜ」
灰原「あんな犯罪を犯しても?」
コナン「ああ、レイが見せてくれた数々のビッグプレーは忘れたくても忘れられねーよ。
なんて言ってもレイのすごいところはよ!!・・・(中略)」
灰原(ふふっ)
コナン「・・・(中略)あれは本職のキーパーでもそうそう取れなかっただろうぜ!
あのビッグセーブはそれ一本でマンオブザマッチの・・・。あっ」
灰原「ふふふ・・・」
コナン「悪ぃ。つい自分ばかり話しすぎた」
灰原「別にいいわ。そういう方面をしゃべる時のあなた、本当に小学生みたいに目が輝いてるわね」
コナン「ほっとけ!」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 18:59:41.51 ID:NNAYT7DC0
灰原「あなたのそういう子どもっぽいところ、別に・・・」
コナン「別になんだよ?」
灰原「・・・別に嫌いじゃないわ」
コナン「ありがとよ」
灰原「褒めてないわ」
コナン「灰原が『悪くない』『嫌いじゃない』っていうのは、実質褒め言葉なんだよ」
灰原「ま、そうポジティブに受け取るならそうしなさい」
コナン「灰原もたまには、ポジティブ思考してみろよ」
灰原「そうね、考えておくわ」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:03:10.84 ID:NNAYT7DC0
灰原「そういえば工藤くん、前に私のパンツ見たわよね」
コナン「ゲッ!もう忘れてくれよ・・・。見たくて見たわけじゃねーんだからさー」
灰原「見たくないものをお見せして、どうもすみませんでした」
コナン「べ、別にそういうんじゃねーけど」
灰原「あら、小学生のパンツが見たいの?」
コナン(どっちに答えてもマイナス回答じゃねーか・・・)
灰原「ていうか、見えたことを相手に言わなければよかったんじゃない?」
コナン「ハイハイ、ソウデスネ・・・。ドーモスミマセンデシタ・・・」(やっぱ怒ってんのかな?)
灰原「温泉ではお尻も見られたし、これ以上の被害は勘弁蒙りたいわ」
コナン(ケツはお互いさまじゃねーか・・・。むしろ故意の分、おめーのほうがタチが悪いぜ)
灰原「吉田さんもスカートで無邪気に跳ね回るから注意してあげたいけど、まだ小学校1年生なのよね」
コナン「あぁ、俺は兄弟がいないからよくわかんねーけど、妹や弟がいたらあいつらみたいな感じなのかな」
灰原(お姉ちゃんも、私のこと吉田さんのように見てくれていたのかしら・・・)
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:06:11.15 ID:NNAYT7DC0
灰原「円谷くんからメールだわ」
コナン「ん?光彦か?」
灰原「・・・」
コナン「どうした?」
灰原「円谷くんは重症ね」
コナン「何っ!?なんて書いてあるんだ?風邪じゃないのか?」
灰原「ぼくはもうダメかもしれません。熱が下がりません。ぼくが死んでも、灰原さんは幸せになってください」
コナン(ハハハ・・・。光彦。おめーもいろいろこれから苦労しそうだな)
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:09:25.10 ID:NNAYT7DC0
灰原「あなたが死んだら、泣いてあげるわ。と・・・」
コナン「ひでー女」
灰原「ちょっとしたジョークよ。泣いてほしくなければ、きちんと休んで治しなさいと忠告してあげるわ」
コナン「でも光彦のヤツ、明日休んだら学芸会の役は希望通りにならないな」
灰原「ついでに聞いておきましょうか。私たちで小林先生に伝えてあげればいいわ」
コナン(灰原さんと一緒に出られる役がいいです!とか返ってきそうだな・・・)カシャッ
灰原「何?盗撮?」
コナン「元気のない光彦に、おまえの写メでも送ってやろうかと思ってよ」
灰原「やっぱりあなた、吉田さん用にもう一度写真撮らせなさい」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:13:15.81 ID:NNAYT7DC0
灰原「泣く泣かないっていえば・・・あなた、最近泣いた?」
コナン「え?いや別に・・・特に泣くようなことは・・・(ある意味、毎日泣きたい生活を送っているけどな)」
灰原「そう。私もあなたに初めて会った夜に派手に泣いちゃったせいか、あまり上手に泣けないわ」
コナン「もう、お互い辛い思いはしたくねーよな・・・」
灰原「私のお姉ちゃんはもう戻ってこないけど、あなたには未来があるわ」
コナン「おめーにだってあるじゃねーか」
灰原「組織や家族という居場所を失った以上、果たして私に未来なんてあるのかしら?」
コナン「あるさ!なんなら、俺たちが作ってやる!」
灰原「!!」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:16:34.73 ID:NNAYT7DC0
灰原「ありがとう工藤くん・・・。気休めでも・・・嬉しいわ」
コナン「気休めじゃねーよ。もうおまえの姉ちゃんは確かに戻ってこない。
けど、おまえのことを気にかけている人間、好いてくれる人間は山ほどいらぁ」
灰原「人の愛情は嬉しいものだけど、私は時々それを受け入れるのが怖いのよ」
コナン「俺は難しいことはよくわかんねーけどよ・・・。まぁ、俺と灰原は少なくとも強い絆で結ばれた同志だ!」
灰原(同志、か・・・)
コナン「お互い、しわくちゃの爺さん婆さんになるまで生きてやろうぜ!」
灰原「あら。私は年をとっても、しわくちゃになるつもりはないわよ」
コナン「ところでさっきからおめーに群がる変態を次々やっつけているgCQwVgXL0は知り合いか?」
灰原「さあ。知らないわ。どうせなら変態を全員退治してくれると助かるんだけど」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:19:36.39 ID:NNAYT7DC0
灰原「どかーん」
コナン「どうした急に?」
灰原「リア充爆発しろって声が聞こえた気がしたの」
コナン「なんだそれ?」
灰原「もてない人間たちのひがみ」
コナン「よくわかんねーな」
灰原「あなたは爆発しなくていいわ。劇場版で毎度のように爆発に巻き込まれているもの」
コナン「もうこりごりだよ・・・」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:22:56.17 ID:NNAYT7DC0
コナン「おめー、お笑いとか見ないだろ」
灰原「あまり興味はないわね」
コナン「ワイルドだろぉ?とか知ってるか」
灰原「どうせもうすぐ消える運命じゃない。小嶋くんがふざけてよくマネしてるけど」
コナン「俺たちの場合、人生がある意味ワイルドだからなぁ」
灰原「早く元の体に戻って、プロムパーティーで素敵な男性から声をかけられてティファニーの指輪の一つでも買ってもらいたいわ」
コナン「欧米か」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:26:17.38 ID:NNAYT7DC0
コナン「小林先生、俺たちが小学生じゃないって知ったらどんな反応するかな」
灰原「あの先生、リアクションが大きいからとんでもないことになりそうね」
コナン「いい先生なんだけどな」
灰原「私としては、小学生を演じなくていいような無気力な先生のほうがありがたかったけどね」
コナン「あぁ、小学生を演じるのも楽じゃないぜ」
灰原「あなたは無理に演じなくても、音楽の授業の時は並みの小学生よりも小学生らしいわ」
コナン「どういう意味だよ・・・」
灰原「あなたの歌声、誰よりも無邪気で子どもらしいわってことよ」
コナン「ほっとけ」
灰原「工藤新一の状態でも音痴なのよね。声はまるで人が変わったみたいに変わるのに」
コナン「灰原は元に戻っても、あまり声が変わらないよな」
灰原「これ以上この話を続けると、いろいろ問題がありそうね」
コナン「小五郎のおっちゃんには触れないでおこうぜ」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:29:22.57 ID:NNAYT7DC0
灰原「昨日、偶然佐藤刑事に会ったわ」
コナン「へぇ、捜査の途中か?」
灰原「非番だったわ。あの浮かれようは、多分高木刑事と逢引ね」
コナン「あ、あいびき・・・」
灰原「あの2人も、だいぶ恋人らしくなってきた感じね」
コナン「あぁ。病室でキスしてから、一気におアツいムードになったって感じだな・・・」
灰原「小林先生も、うまくいくといいわね」
コナン「あっちのカップルは、なんか俺の親父たちみたく年をとってもバカップルになりそうだな」
灰原「そういえば工藤くんの両親、毛利探偵のところとは違って仲がいいんですってね」
コナン「あぁ、どっちかというと母さんが父さんにぞっこんだからな・・・」
灰原「博士から聞いたら、息子のあなたも溺愛しているそうじゃない」
コナン「だな。いい母さんだけど、時々うっとうしいぜ・・・」
灰原「新ちゃーん」
コナン(ビクッ)
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:32:21.04 ID:NNAYT7DC0
コナン「灰原おめー、俺のことおもちゃだと思ってねーか」
灰原「そんなことないわ、頼りになる名探偵さん」
コナン「うーん・・・。なんかペース狂わされるんだよな」
灰原「それにしても2人でこんなに話したの、はじめてね」
コナン「まぁ、こんなところで2人きりならイヤでも暇つぶしに会話が始まるさ」
灰原「私も一応、別におしゃべりが嫌いなわけじゃないのよ」
コナン「ま、俺でよければいつでも話し相手になるぜ。サッカーと推理小説を見ている時以外ならな」
灰原「はじめから、そんなに期待してないわよ」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:36:03.60 ID:NNAYT7DC0
コナン「コーヒー買ってきたぜ。ミルク入りでいいんだよな」
灰原「ありがとう」
コナン「灰原、甘いもの好きだよな」
灰原「そうね、やっぱり糖分は脳に必要だわ」
コナン「そうだな、俺も甘い食べ物は嫌いじゃねえよ」
灰原「ただ普段は、あまり食べられないのよね」
コナン「やっぱり小学生でも体重とか、気になるか?」
灰原「甘いものを家に置いとくと、博士がついつまみ食いをしてメタボが進行するのよ」
コナン「博士の健康管理、これからもよろしくな・・・」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:39:33.55 ID:NNAYT7DC0
灰原「あなた、告白をされたことはある?」
コナン「え?告白?あ・・・ああ、あるぜ」
灰原「もてるのね」
コナン「灰原も、もてなかったことはないだろ?」
灰原「まぁ日本では、男性からの視線を感じることはあったわね。異国っぽい雰囲気が気になるのかしら」
コナン「灰原の転校初日は、元太も光彦もすげー浮足立ってたな・・・」
灰原「あなたもサッカーが上手だったり、もてる要素はあるじゃない。何人から告白されたの」
コナン「蘭がいつも一緒にいるせいで勘違いしたのか、あまりアプローチしてくる子はいなかったよ。1人だけだな」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:42:38.74 ID:NNAYT7DC0
灰原「やっぱり同級生とかかしら」
コナン「いや、サッカー部でマネージャーをしていた先輩だよ」
灰原「あら、マダムキラーなのね」
コナン「年上たって、そん時はまだ中3だよ・・・」
灰原「蘭さんがいるのに果敢にアタックするなんて、自信があったのね。やっぱりきれいな人だったのかしら?」
コナン「あぁ、美人だったぜ・・・。前にその先輩と会ったんだけど大学生になって大人っぽく、もっときれいになってて驚いたよ。
告白断らなきゃよかったぜ・・・、なーんてな」
灰原「やっぱり、蘭さんがいたから?」
コナン「べ、別にあれだよ!そん時はサッカーと推理小説が俺の中で一番大切だったんだよ!」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:45:33.43 ID:NNAYT7DC0
コナン「ていうか、おめーも恋愛の話なんか好きなのな」
灰原「嫌いじゃないわ。自分について話すつもりはないけど」
コナン「卑怯なヤツだな・・・」
灰原「恋愛は人の心を狂わせてしまうもの。あなただって恋愛感情が殺人事件に発展した例、いくつも見てきたじゃない」
コナン「そりゃそうだけどよ、だからって恋愛するなっていうのは無理があるぜ」
灰原「そうね。でも私たちの場合、元の体に戻って全て丸く解決するまでは恋に溺れている暇はないんじゃないかしら」
コナン「ま、まぁな・・・」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:48:45.41 ID:NNAYT7DC0
灰原「仮にもし私たち2人が恋しあっていたとしたら、きっと何かあった時に冷静な判断ができなくなるわね」
コナン「バーロ。探偵はいつでも冷静沈着でいるもんだぜ。例え好きな人がいつどこにいてもよ」
灰原「・・・ねぇ工藤くん」
コナン「なんだ?」
灰原「・・・やっぱりいいわ」
コナン「なんだよ!気になるじゃねーか」
灰原「いーや。こんなこと聞いたら、あなた絶対笑うもの」
コナン「笑わねーよ。いいから言ってみ」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:52:03.27 ID:NNAYT7DC0
灰原「絶対笑わないっていう言葉、借金を必ず返すっていう言葉と同レベルに信用できないんだけど」
コナン「笑わない笑わないw」
灰原「すでになんか、顔がにやついてるわね・・・。まぁいいわ」
コナン(なんだなんだ・・・?灰原の弱みでも握れるか?)
灰原「もし・・・私と蘭さんが海で溺れていたとするとしたら。そこにいるのがあなた一人だったとして、
あなたはやっぱり蘭さんを優先して助けるかしら」
コナン「・・・」
灰原「・・・」
コナン「ハハハハハハハハハハ!!!」
灰原(・・・あとで抹殺しようかしら)
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:55:14.01 ID:NNAYT7DC0
コナン「ハハハハ・・・。アーハハハハハ。灰原にしては陳腐なたとえ話だな!」
灰原「・・・そろそろ笑うのやめて。海に落とすわよ」
コナン「悪ぃ悪ぃ。ハハハ・・・。そうだな。そういう状況なら・・・」
灰原(やっぱり特別な存在の、蘭さんを選ぶわよね)
コナン「灰原を先に助ける可能性のほうが、高いかもしれねーな」
灰原「え?どうして?」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 19:58:27.46 ID:NNAYT7DC0
コナン「だっておまえ、そういう状況になったら俺や蘭のこと気にして、自分でもがこうとしないで沈んでいきそうじゃねーか」
灰原「・・・」
コナン「俺はどっちにも助かってほしいからよ、その時は灰原を先に救出しそうな気がするぜ。
蘭のほうが体力もあるし、あいつは多分・・・なんていうかよ、俺のこと最後まで信じて待ってくれるっていうか・・・」
灰原「・・・そう」
コナン「でも実際、そういう状況になってみないとよくわかんねーや。
でも、俺は絶対おまえのこと見捨てたりしねーぜ。だからよ、おめーもちょっとピンチになったからって簡単にあきらめるな!
この前のバスジャックの時みたいなことは、絶対許さねえからな」
灰原「・・・そうね、あなたに何度も助けられるのはしゃくだし、あまり無様なところは見せたくないんだけど。
そうまで言うなら、あなたを信じてみようかしら」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:10:03.88 ID:ROLHoZVH0
コナン「そろそろ博士が迎えに来る時間だな」
灰原「あなたが釣った小さいシマアジ2匹じゃ、ちょっと物足りないわね」
コナン「そうだな・・・。ん?灰原!ひいてる!」
灰原「え?あっ・・・」
コナン「よっしゃ!逃がすんじゃねーぞ!!!」
灰原「ん・・・引き、強いわ・・・」
コナン「負けるな!俺も手伝ってやる!」
灰原「ちょっと!どこ触ってんのよ!」
コナン「こいつは・・・いい感じじゃねーか。アジの引きじゃねぇ!長期戦でじっくり仕留めるぞ灰原!」
灰原「わかったわ。あんまりくっつかないで」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:14:25.04 ID:ROLHoZVH0
コナン「すげーぜ灰原、クロダイじゃねーか!」
灰原「よくわからないけど、そんなにすごい魚なの?」
コナン「すげーよ。しかもこのサイズ、40オーバーじゃねえか?やったぜ灰原!これであいつらに自慢できそうだ」
コナン「ちょっと、手握らないでよ。人も見てるじゃない!」
博士「新一〜。哀くーん」
コナン「あ、博士が来たぜ。おーい!」
灰原「・・・」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:19:06.02 ID:ROLHoZVH0
博士「ほう・・・クロダイとは、やるのう新一」
コナン「釣ったのは灰原だぜ、博士」
灰原「工藤くんがサポートしてくれたおかげよ。私一人じゃ逃げられてたわ」
コナン「釣ったのは灰原に変わりねーさ。こいつはおめーの手柄だ」
灰原「そう。ならそういうことにさせてもらうわ」
博士「すまんかったのう。置いてけぼりにしてしまって・・・」
灰原「まぁいいわ。気分転換にはなったし、許してあげる」
博士「新一、哀くんなんだか機嫌がよさそうじゃのう」
コナン「そりゃクロダイが釣れたんだ!誰だって少しはテンション上がるぜ」
灰原(・・・バカ)
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:23:21.42 ID:ROLHoZVH0
ブロロロロ・・・
博士「帰りにほんの少し、寄り道をしてもいいかのう。2人とも」
コナン「ん?この辺に何かあったっけ?」
博士「御利益があるという神社に寄ってお参りをしていきたいんじゃ。これ以上発明品が壊れませんように、とな」
コナン「へぇ・・・。神頼みねぇ・・・」
灰原「別にいいけど、私は車で待たせてもらうわよ」
コナン「なんだよ。せっかくだから一緒に行こうぜ灰原」
灰原「あら、論理を大切にする探偵さんも神様にお願いなんてするの」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:27:44.54 ID:ROLHoZVH0
コナン「気休めでも神頼みでも、こうなりたいって強く願うことが大切なんだよ。
神頼みするくらい叶えたい願いなら、強く願えばいつか叶う。そう思ってようぜ」
灰原「・・・。ほんと、ノーテンキなんだから・・・」
博士「着いたぞ、この博麗神社というところじゃ」
コナン「あんまり流行ってそうな神社じゃねーな・・・」
博士「そういうな新一、ご利益は意外とこういう神社のほうがあるかもしれんぞ」
コナン「それじゃまぁ、行ってみるとするか。灰原、おまえも来いよ」
灰原「はぁ・・・。たまにはつきあってあげるわ。早く済ませましょ」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:32:07.94 ID:ROLHoZVH0
パン!パン!
博士・コナン・灰原「・・・」
コナン「さ、帰って魚料理にしようぜ」
博士「クロダイの刺身とは、今日は豪勢じゃのう」
コナン「最初はシマアジ2匹でどうなるかと思ったけど、本当に最後の最後で大当たりだぜ!」
博士「楽しみじゃのう」バタン
コナン「よし博士!安全運転で頼むぜ」
灰原「ここでエンストしたりパンクしたりで事件に巻き込まれるのが、いつもの展開ですものね・・・」
博士「これこれ、変なフラグを立てんでくれ・・・」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:36:16.75 ID:ROLHoZVH0
博士「ところで新一、今日来れなかった歩美ちゃんたちのために来週の日曜日は川でバーベキューをしようと思うんじゃが」
コナン「お!バーベキューか!いいな!」
灰原(・・・)ムギッ
コナン「イテッ!何すんだよはいば・・・あっ」
灰原(ムスッ)
コナン「いや悪ぃ博士、来週はあいつら3人だけ連れて行ってくれ」
博士「なんじゃ、何か予定でもあるのか新一」
灰原「さっき灰原に、スマホを見に行く約束しちまったんだよ」
博士「そうか、新一もとうとうスマホに機種変か」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:40:30.06 ID:ROLHoZVH0
博士「それなら新一、バーベキューは土曜日にしてわしも付き合うぞ」
灰原「別についてこなくて平気よ」
博士「え?わしもスマホに変えてみようかと思っておったし、それに保護者のわしがいないと契約も・・・」
灰原「とりあえず来週は見て回るだけ、契約は別でいいわ。博士にはあとでおすすめの機種を紹介してあげる」
博士「そ、そうか・・・なら別にいいんじゃが」
コナン「どうした灰原?さっきまであんなに機嫌よかったじゃねーか」
灰原「別に。普通よ」
コナン(やっべ、やっぱさっきの約束忘れたの怒ってるのか・・・?)
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:46:06.87 ID:CZ5Dg6CZ0
灰原「ところで工藤くん、あなたさっきの神社で何をお願いしたの」
コナン「そりゃおめー、やっぱり『元の姿に戻れますように』だろ」
灰原「そう。まあ、それが一番無難なところね」
コナン「なんだ?それ以上にかなえたい願いなんてあるのかよ。一体何お願いしたんだ?」
灰原「ないしょ」
コナン「そういうと思ったぜ・・・」
灰原「でも、強く願えばいつか叶うんでしょ?」
お し ま い
最後の最後でまたさるさんかよ!
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 20:51:21.50 ID:CZ5Dg6CZ0
読んでくれた人、変態っぷりを見せてくれた人、変態を退治してくれた人どうもありがとう。
さて、マジキチSSの構想でも練ってくるか・・・。
最後にみんな・・・。「Yes哀ちゃん!Noタッチ」の精神は忘れずに!