1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:30:00.46 ID:607Wyi5r0
みさえ「おい」
しんのすけ「ギクッ」
みさえ「何勝手に家に入って来てんの?」
しんのすけ「えっ、こ、ここオラの家だゾ…」
みさえ「ママとのお約束条項番外編、ママの許可無しに家へ入ってはいけない。破った場合…」
しんのすけ「な、なんだ…げんこつか…?」
みさえ「シロをミキサーにかける」
しんのすけ「えっ」
みさえ「シローおいでー」
シロ「あんあん!」
しんのすけ「駄目だ!シロ!逃げろ!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:31:36.75 ID:607Wyi5r0
みさえ「捕まえた」
シロ「ギャンギャン!!」
しんのすけ「やめろ!妖怪ケツデカオババ!」
みさえ「うるせぇんだよ」ドガァッ
しんのすけ「うぎゃあああああああああああああああ!腕がああああああああああああ!」
みさえ「入り切らないわねぇ、いいわ、手で抑えるから」
ポチッ
ギュイイイイイイイイイイン!バリバリバリバリ!
シロ「ギャアアアアアアアアン!!!!ギャアアアアアアアアン!!!」
しんのすけ「シ、シローーーーーー!!!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:33:26.97 ID:607Wyi5r0
シロ「ギャアアアアアアアアン!!!」
バリバリグシャグシャバリバリバリ!!
シロ「ギャッ…」カクン
みさえ「ひゃーーーーー!!!!逝ったわよしんのすけ!見て!!!」
しんのすけ「うぅ、シロ…シロ…」
みさえ「ほら、頭は情けでそのままにしておいてあげるわ」
ドサッ
みさえ「ついでにシロジュースも飲みなさい」ダバダバ
しんのすけ「うげぇっ、げぇっ!ゲロゲロォッ」
みさえ「ほら、ほら、美味しい?大好きなシロだものね」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:35:40.77 ID:607Wyi5r0
しんのすけ「シロ…」
その瞬間、しんのすけの脳裏にシロとの様々な思い出が駆け巡った。
しんのすけ「シロ…シロ…シロオオォォォォォ!!」
みさえ「シロシロうっせーんだよ糞ガキぃっ!」ドガァッ
しんのすけ「げぇっ!!」
ひろし「ただいまー」
しんのすけ「父ちゃん…」
ひろし「っ…みさえ?」
みさえ「見てあなた、このジュース、シロなのよ」
ひろし「へぇ、そうなのか」ペロッ
ひろし「少し臭いな、やっぱ捨て犬だ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:38:48.81 ID:607Wyi5r0
ひろし「あとそこの糞ガキを家から出してくれ、目障りだ」
みさえ「えぇ、わかったわ」
みさえ「ねぇ、しんちゃん、パパとママね、今から激しくプロレスごっこするから、出て行け」
しんのすけ「は、はい…」
バタン
その夜、野原家からは野獣の交尾のような声が聞こえたという。
しんのすけ「シロ…シロ…」
?「しんちゃん」
しんのすけ「え?」
?「やれやれ、頭だけでも抱えていってくれてありがとう」
しんのすけ「え?え?し、シロ…?」
シロ「うん、おかげで助かったよ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:40:54.78 ID:607Wyi5r0
シロ「僕は実は犬じゃないんだ、君たちのところで言う宇宙生物ってところかな」
しんのすけ「え、死んでないの…?」
シロ「うん、死という概念が…〜〜ーーーーー」
しんのすけ「…ハッ」
しんのすけ「夢…?」
シロの頭「…」
しんのすけ「シロ…」
シロの頭「…」
しんのすけ「どこに埋めよう…」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:44:16.08 ID:607Wyi5r0
しんのすけ「…川沿いの土手に埋めてあげようっと」
なんで、なんでこんなことになったんだろう。
ひまわりがいなくなってからだ。こんなことになったのは
自分のことを基地外と罵り、毎日虐待、暴力の嵐。
唯一の味方だったシロもいなくなった。
ぼー「…しんちゃん」
しんのすけ「え?」
ぼー「しんちゃん、久しぶり」
しんのすけ「ぼーちゃん」
ぼー「事情はすべてシロから聞いた」
しんのすけ「何を言って…」
ぼー「来て」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:48:22.68 ID:607Wyi5r0
しんのすけ「ここは」
ぼー「虐待された子供たちが集まっている」
まさお「しんちゃん!」
しんのすけ「ま、まさお君!生きていたのか!?」
まさお「うん!ぼーちゃんに助けてもらったんだ」
しんのすけ「ほ、他は?風間くんやねねちゃんは…」
まさお「…ねねちゃんはわからない、風間くんは…」
ぼー「おしりにもえピーのフィギュアを突き刺されて死んでいた」
しんのすけ「…おぉ」
ひまわり「しんちゃん」
しんのすけ「ひ、ひま!?しゃべっ…」
ひまわり「この体を借りて喋ってるんだ。僕の身体はミキサーにかけられちゃったからね」
しんのすけ「まさか…し、シロ?」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:52:38.95 ID:607Wyi5r0
ひまわり「うん、しんちゃんが意識を失っているときに話しかけたんだけど、どうやら伝わらなかったみたい」
しんのすけ「夢にシロが出てきたぞ!でも夢だったから…」
ひまわり「そうか、届いてはいたんだね」
まさお「これからどうするのぉ?」
ぼー「親が凶暴になったのは僕の予想だとウィルス」
しんのすけ「ウィルス?」
ぼー「うん、きっと特定の年齢を超えた人たちが凶暴になるウィルスが広まっている」
ひまわり「うん、そしてワクチンの為に必要なものは…残念ながらこの世界にはない」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 17:55:57.91 ID:607Wyi5r0
ひまわり「でも、未来ではこの病原菌は少なくとも抑制はされているはず。だから」
ぼー「未来へ行く、僕とまさお君、そしてしんちゃんの3人で」
まさお「えぇぇ!?僕も行くの!?」
しんのすけ「よし、やろう!オラの父ちゃんと母ちゃんを救うためにも!」
ひまわり「じゃあ、僕の…えーと、ひまちゃんの頭に触れて」
しんのすけ「こう?」
ひまわり「うん、そして意識を集中させて」
しんのすけ「…(オラ必ず、みんなを救ってみせるぞ)」
まさお「…(怖いヨォ)」
ぼー「…(平和な世界のため)」
ヒュイイイイイ…バシュゥン!
ひまわり「送った…あとはまかせたよ…しん…ちゃん」
ひまわり「…ぁ? たいー!たたたた!」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 18:02:28.60 ID:607Wyi5r0
この5分後、世界は戦争を始める。第3次世界大戦である。
凶暴性を増した市民の中にいた野原ひろしという男性が、次々と敵兵を殺す快挙をあげる。
このことにより味方から「焼け野原のひろし」と呼ばれるようになる。
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 18:03:19.22 ID:607Wyi5r0
―――――――――――――そして未来
バシュゥン!
しんのすけ「おぉっ、あれ、ぼーちゃん?風間くん?」
ぼー「こっち!」
しんのすけ「おぉ、はぐれちゃったかと思ったー!」
ぼー「あとは僕達で頑張るしかない、行こう」
まさお「…ヒィヒィィイ」
しんのすけ「かすかべ防衛隊!」
ぼー「ファイ」
まさお「アァ…」
父ちゃん、母ちゃん!待っててね!また前みたいな楽しい生活を取り戻そうね。
オラたちの戦いは、これからだ!
完
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/23(火) 18:05:59.31 ID:607Wyi5r0
続き誰か頼む、俺は妹の子守兼お散歩を頼まれたからこれ以上は書けない。さらばだ