コナン「元太のうな重が……消えた?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:22:31.65 ID:chQjS0Bb0



元太「うな重!俺のうな重はどこだ!?」ガタッ

歩美「どうしたの元太君」

光彦「今は給食の時間でs」

元太「うるせえそばかす!!!」ドン!

光彦「わっ!?」ドタッ

コナン「お、おい元太!?」

灰原「!?」

小林先生「ちょ、ちょっと小嶋君!?落ちつい……」

元太「うな……」スッ

元太は右腕を弓のように振り絞り

小林先生「!?」

元太「重ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」メキィィィ

小林先生の頭蓋を粉砕した。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:25:21.85 ID:chQjS0Bb0



歩美「小林先生……ううう……」

小林先生の通夜が行われ、みんなは喪服で参加したがコナンは普段着で参加した。

光彦「元太君……なんでこんな事を……」

コナン「……」

灰原「理由はもうじき必要じゃないくなるわ」

コナン「何でだよ?」

灰原「警視庁のシステムにハッキングをかけて調べた情報なんだけど」

コナン「おいおい、大丈夫なのかよ?」

灰原「大丈夫、博士のパソコンでやったから、それより……これを見て」

光彦「こ、これは!?」

コナン「1ヵ月後に……小嶋元太を極刑に処す!?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:26:18.54 ID:chQjS0Bb0



光彦「極刑って……まさか……」

灰原「死刑って事ね」

歩美「そんな!……元太君が……そんな……」フラッ

コナン「歩美ちゃん……」ペロッ

灰原「ま、仕方ないわね、彼は小林先生を殺した、当然の罰よ」

コナン「……いや、元太は悪くないんだ」

灰原「どういう意味?」

コナン「元太のうな重を隠したのは……俺なんだよ」

灰原「なん……だと……?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:27:21.27 ID:chQjS0Bb0



コナン「灰原……俺は……俺は……」

灰原「小嶋君を助けに行く、なんて言わないわよね?」

コナン「何故それを!?」

灰原「分かるわよ……あなたの肛門のシワの数まで把握してるんだから」

コナン「バーロー……」

光彦「え」

灰原「止めたって無駄だって事もね」クスッ

コナン「灰原!」

灰原「私も行くわ、あなたと一緒に」ニコリ

コナン「うし!」

歩美「歩美も行く!」

光彦「僕も行きます!」

コナン「え、光彦……ああ、まあ……いいんじゃない」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:28:06.54 ID:chQjS0Bb0



阿笠邸

コナン「おい、何で博士の家なんだよ?俺は元太を助けに……」

阿笠「まあ待て新一」

コナン「博士、てか新一って!おい!」

歩美「えへへ、もう知ってるよ?コナン君が本当は高校生だって事」

コナン「え?」

歩美「だって歩美もコナン君と哀ちゃんと一緒でアポトキシンで小さくなったんだもの」ニコッ

コナン「歩美も!?」

光彦「僕もですコナン君」

コナン「お前には聞いてない」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:32:02.71 ID:chQjS0Bb0



阿笠「今元太君は警視庁にいる……元太君を助けるという事は元太君に攻め込むという事」

歩美「警視庁に……大丈夫かな……」

コナン「大丈夫だ遠隔操作されたんだから、いや良くねえ、誤認逮捕されちまう」

光彦「少年探偵団の五人だけにw」

コナン「つまんね」

阿笠「警視庁は大きな戦力の塊、一般人が攻め込んでも塵となるだけ、じゃが……」

阿笠「アポトキシンを服用したおぬしらならば無事元太君を救出できるかもしれん」

コナン「どういう事だよ?」

阿笠「アポトキシンの効果でおぬしらには特殊能力が目覚めているはずじゃ」

灰原「アポトキシンの副作用が幼児化だけって、いつからそう思い込んでいたの?」

コナン「なん……だと……?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:33:03.12 ID:chQjS0Bb0



コナン「でも、特殊能力が使えるなんて思えた事ねえぞ?映画で超人的な動きができるだけで」

阿笠「まだ目覚めていないだけじゃ、修行しだいでは特殊能力に目覚める事ができるじゃろう」

阿笠「ダイヤモンドを砕く程の脚力を手に入れたり」

コナン「……」

阿笠「薬品を体から出す事ができたり」

灰原「……」

阿笠「超スピードで移動できたり」

歩美「……」

阿笠「そばかすの数が増えたり」

光彦「……」

阿笠「そういう能力に目覚める事ができるはずじゃ」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:34:34.30 ID:chQjS0Bb0



コナン「でも、修行たって元太は1ヵ月後には極刑なんだぞ!?」

阿笠「分かっておる、じゃからこれからおぬしらには2週間みっちりむっくり修行してもらう」

阿笠「ここの地下でな」ポチッ

パカッ

光彦「うわぁ!?」

ウワァァァァァァァ……グシャッ

コナン「穴?」

灰原「博士の家の地下には大きな空間が広がっているのよ」

歩美「すごい!秘密基地みたい!」

阿笠「この中なら集中して修行できるじゃろ」

コナン「うし!やってやるぜ!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:35:18.76 ID:chQjS0Bb0



2週間後

コナン「……」

灰原「……」

歩美「……」

光彦「……」

阿笠「現世と警視庁はまったく構造の違う世界、普通にタクシーとかで乗り付けるのは不可能」

阿笠「そこでこの門を通る事により体の構造を現世から警視庁に適したものへと変えるのじゃ」

大きな門に光りが灯る

阿笠「……準備はできたぞ」

コナン「うし!いくぜ!」

ゴオオオオオ!

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:36:03.70 ID:chQjS0Bb0



阿笠「……」






スッ

バチッ!




阿笠「頼んじゃぞ……新一……」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:39:25.28 ID:chQjS0Bb0



コナン「ここは?」

灰原「ここは断界、現世と警視庁の間の世界」

光彦「不気味ですね……」

灰原「両脇にあるドロドロしたものには触れないで、一生ここから抜け出せなくなるわよ」

コナン「わかった」ドン

光彦「わわっ!うぷっ!」ベチャッ

灰原「時間がないわ、行くわよ」

コナン「おう!」

歩美「!?」

コナン「どうした歩美?」

歩美「何か……くる」

ドドドドドド

コナン「何だあれは!!?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:40:11.92 ID:chQjS0Bb0



灰原「あれは拘突!まずい!急いで!」

コナン「拘突!?」

灰原「断界に侵入したものを排除する存在!不定期に発動されるんだけどまさか今くるとは!」

ドドドドドド

コナン(速い!)

歩美「あそこ!あれが出口!?」

灰原「そうよ!あそこまで急いで!」

ドドドドド

コナン「クソ!間に会わねえ!先にいけ!俺が時間を稼ぐ!」

灰原「駄目!拘突に触れたが最後二度と抜け出せないわよ!」

コナン「でもこのままじゃ……!」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:42:06.26 ID:chQjS0Bb0



光彦「僕がやります!」

コナン「誰だおめー!」

光彦「そばかす一郎!そばかすニ郎!そばかす三郎!」

光彦の顔からそばかすが輝きながら離れた。

光彦「三天結盾!僕は拒絶される!」

ゴオオオオ!!!





コナン「はぁ……はぁ……」

光彦「無事ですか皆さん!」

歩美「助かった……灰原さんのおかげだね……」

灰原「ううん、歩美ちゃんのおかげよ」ニコッ

コナン「何はともあれ着いたぞ……ここが警視庁か……」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:44:22.63 ID:chQjS0Bb0



灰原「いいえ、ここはまだ警視庁ではないわ、県警よ」

コナン「県警?」

灰原「警視庁は県警に囲まれるように存在しているの、さすがに警視庁と現世を直に結ぶのは無理だったみたいね」

歩美「あっ!もしかしてあの先が警視庁!?」

歩美は門を指さす。

灰原「ええ、でも……」

歩美「よーし!」ダッ!

コナン「待て!駄目だ歩美!」

ゴッ…

歩美「!?」

ゴゴゴゴゴオオオン!

空から大きな石が降り落ち、門が閉じられた。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:46:04.44 ID:chQjS0Bb0



灰原「歩美ちゃん!?」

コナン「無事か?歩美ちゃん」

歩美「あ、ありがとうコナン君////」

灰原「よかった……工藤君が助けたのね……私と工藤君の二人だけになる所だった……」ホッ

「ふふふ、ここは通さないわよ」

灰原「あ、あの人は!」

コナン「知っているのか灰原!」

灰原「ううん!さっぱり知らない!」

門番「私は交通課かつ門の番人!あなた達は一歩たりとも警視庁には通さないわよ!」

灰原「!?」

コナン「知っているのか灰原!」

灰原「いいえ!顔も思い浮かばない!名も無きモブキャラ!」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:49:43.10 ID:chQjS0Bb0



門番「えいっ!」ズバッ!

光彦「ぎゃっ!」ブシュウウウ

コナン「出刃包丁!?こぇぇ!メンヘラかこの女!?」

灰原「逃げるわよ工藤君!」

コナン「そうだな!真正面から入るのはさすがにまずい!逃げるぞ!」

歩美「……」

コナン「歩美ちゃん!何してる!逃げるぞ!」

灰原「歩美ちゃん!?」

歩美「やだ!」

コナン「!?」

歩美「ここを通った先に元太君がいるんだもん!歩美はここを通るよ!」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:51:30.16 ID:chQjS0Bb0



門番「へえ、ここを通るの……なら私を倒さなきゃ……ね!」ブン!

門番は大きな出刃包丁を振り回して歩美に襲いかかる。

光彦「ぐぁぁ!」ブシュウウウ

コナン「歩美ちゃん!」ダッ!

歩美「来ないで!」

コナン「なに!?」ピタッ

歩美「歩美ひとりにやらせて!」

コナン「な、何言ってんだよバーロー!?おめーひとりじゃ……」

歩美「やらせて!歩美にやらせて!」

コナン「駄目だ!そんな……」

灰原「やらせてあげましょう工藤君」

コナン「お前まで何言って……!」

灰原「彼女は……あなたから飛び立とうとしているのよ……」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:53:09.70 ID:chQjS0Bb0



ズガッ!バゴォンッ!

門番の振るう巨大な出刃包丁が地面をえぐる。

歩美「……」サッサッ

歩美は素早く包丁をかわし、門番と一定の距離を保つ。

門番「ちぃぃ!ちょこまかとぉぉぉ!」

歩美「……」サササ

コナン「はぇぇ……あ、あれが歩美ちゃんなのか?」

灰原「超スピードでの移動……それが彼女がアポトキシンの副作用で得た特殊能力」

歩美「……」サササ

コナン「あれなら門番の攻撃をかわせるが……でも!」

灰原(攻撃は当たらない、でも攻撃もできない)

歩美「……」サササ

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:55:03.07 ID:chQjS0Bb0



ピッ!

歩美「!?」

歩美の右肩にわずかな切り傷ができる。

コナン「!?」

ピッ!

コナン「まただ!相手の攻撃が当たり始めている!?」

歩美「はぁ……はぁ……」

門番「ふふ……あんたは確かに速い……でもね」

門番「動きが単調すぎる!次にどこに移動するかが丸分かり!交通課を舐めないで頂戴!」

歩美「いいの?攻撃を当ててるからくりを教えちゃって……」

門番「知ったところで……かわすのは不可能!」ブン!

ピッ!

歩美「くっ……!」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 22:58:07.79 ID:chQjS0Bb0



歩美「……」サササ

ピッ!

歩美「っ!」

コナン(駄目だ!徐々に傷が深くなっていってる!)

コナン「歩美ちゃん!やっぱり俺が……!」

歩美「来ないで!」

コナン「バーロー!そのままじゃおめーが!」

歩美「いいの!歩美はこのままでいいの!」

コナン「何言って……!」

歩美「こんな門番なんかに一人で勝てないんなら……」

歩美「警視庁全部を相手に戦うなんて!できっこないよ!」

コナン「……!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 23:02:22.46 ID:chQjS0Bb0



門番「警視庁全部を相手に戦う?あはははは!」

門番「あんた!警視庁にどれほどの戦力があると思っているの!?」

門番「大勢の警官!それを率いる13人の刑事達!それら全部と戦うって言うの!?」

ピッ!

コナン「歩美ちゃん!」

歩美「そうだよ!」

門番「呆れた……いるのよね、あんたみたいな自殺志願者、警察に迷惑をかけまくる女」

歩美「自殺?……ふふ」

門番「何がおかしいのよ?」

歩美「歩美は自殺なんてしにここに来たんじゃないよ?」

歩美「コナン君も哀ちゃんも私も!みんな生きてお家に帰るんだから!!!」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 23:04:43.77 ID:chQjS0Bb0



門番「そう……」

門番は左手を掲げる。

すると、右手に握っているのと同じ巨大な出刃包丁が出現した。

コナン「!」

歩美「……!」

門番「悪かったわね……小馬鹿にしちゃって……そこまでの覚悟とは知らなくてさ」

歩美「……」グッ

門番「私の全ての力を持ってして!!!あんたを死亡事件として名前を載せてあげる!!!」

グォォォォォ!

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 23:06:57.85 ID:chQjS0Bb0



門番「しっ!」ビュッ!

歩美「!」

シュンシュンシュン

コナン(左手に持っていた出刃包丁を投げた!?)

パカッ!ビュビュビュン!

コナン(空中でたくさんの刃に分解!?まずい!)

門番(あんたは確かに速い!でもこうして逃げ道を限られたものにしてやれば!)

門番(違反車を追いまわしている私の目にはあんたがどの経路を逃げるのかが手に取るように分かる!)

歩美「……」スッ

歩美は腰を落とし、重心を低く構えた。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 23:09:42.27 ID:chQjS0Bb0



門番「何をやっても無駄!あんたはここで死ぬ!」

コナン「歩美ちゃーん!」

グォォォォォォォ!

門番(これであんたは終わ……)






歩美「……タイムアルター」


歩美「ダブルアクセル!!!」


ゴッ!!!

門番「!!?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 23:11:23.78 ID:chQjS0Bb0





なにが




なにが起きたの?



門番「……」



私の包丁が



私の包丁が……砕け……



門番「うっ……」ガクッ

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 23:14:21.57 ID:chQjS0Bb0



歩美「……」

門番「……ふ、負けたわ……」

門番「あんたも……手を抜いていたの……ね……」

門番「」

コナン「歩美ちゃん!」

歩美「えへへ、買ったよコナンく……」フラッ

コナン「歩美ちゃん!」

灰原「治療が必要ね」

光彦「僕がやります!」

灰原「私の能力で治してあげる、時間はかかるけど」

灰原(門番によってつけられた傷はそんなに深くない……固有結界を使った反動ね)

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 23:15:39.32 ID:chQjS0Bb0



歩美「ごめんね……怪我しちゃって……」

コナン「バーロー、おめーのおかげで門が通れるじゃねえか」

歩美「これで……元太君を助けに……」




山村刑事「あらら、門番さん負けちゃったんだ」




コナン「群馬県警のヘッポコ刑事(山村ミサオ)!?」



山村刑事「射殺せ―――『神鎗』」

ゴッッッ!!!

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/18(木) 23:17:01.54 ID:chQjS0Bb0



ドザザザザ!

コナン「ぐぉぉ!?」

灰原(工藤君がぶっ飛ばされた!!?)

ドドドドドド

歩美「ああっ!門が閉じちゃう!」

光彦「あわわ……」

山村刑事「バイバーイ♪」



To be continued



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