1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 21:30:02.96 ID:qwyFnoiO0
コナン「これをこうして」
コナン「立派に、成長するんだぞ?」ポンポン
灰原「」
灰原「それ、円谷くんなの?」
灰原「円谷くんと同じ名前なの?」
コナン「だから光彦だよ」
コナン「光彦の...なえっぎ」グス
灰原「なんで泣くのよ」
コナン「...」グス
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 21:34:07.41 ID:qwyFnoiO0
コナン「光彦...」
灰原「ねぇ、円谷くんどうかしちゃったの?」
灰原「さっき学校から別れるとき普通だったじゃない」
コナン「」
灰原「?」
コナン「やっぱり、お前には話しておこう」
灰原「なに?」
コナン「実はあれ、あの光彦な」
灰原「うん」
コナン「昔植えた苗木が立派に成長したんだ」
灰原「...だからなに?」
コナン「成長したんだ」
灰原「いやだから」
コナン「成長したんだ」
灰原「は、はい...」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 21:39:08.35 ID:qwyFnoiO0
灰原「成長したから、円谷くんになって自分の足で動いてたってこと?」
コナン「違うよ」
灰原「は?」
灰原「じゃあ今日学校で会った円谷くんはなんなの?」
コナン「は?成長した光彦に決まってんだろ?」
コナン「オメーどうしちまったんだ?」
灰原「」
灰原「ねぇ工藤くん、さっきから私達、話噛み合ってないわよね」
コナン「オメーが訳わかんねーこというからな」
灰原「ちょっと待って」
灰原「一度整理しましょう」
コナン「せ、生理っておま...///」
灰原「?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 21:47:36.75 ID:qwyFnoiO0
灰原「まず、今日私達五人ははいつものところで別れたわよね」
コナン「あぁ。光彦、元太、歩美」
灰原「そして私達二人」
灰原「この吉田さんは、私達といつも一緒にいた吉田歩美で間違いないわね?」
コナン「おう。ったりめーだろ」
灰原「小嶋元太。彼は?偽者?」
コナン「はぁ?俺達じゃあるまいし
、アイツは本物の元太だよ」
灰原「じゃあ」
灰原「円谷くんは?」
コナン「」
灰原「なんで黙るの?」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 21:52:55.11 ID:qwyFnoiO0
コナン「...やっ」
灰原「や?」
コナン「嫌な、事件だったな」
灰原「は?事件ってなに!?」
コナン「これは光彦の苗木だよぉ」
灰原「知らないわよ!いいから答えなさい!!」
コナン「お前胸大きくなった?」
灰原「なってねーよ!むしろ縮んだよ!いいから答えろよ!!」
コナン「灰原ぁ!!」ドン!
灰原「な、なによ?」ビク
コナン「生理、酷いのか?」
灰原「くるわけないでしょ」
コナン「なっ、まさか!?」
コナン「お、俺の子なのか!?(どーすっぺ!?)」
灰原「いいから落ち着けエロガキ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 21:58:35.48 ID:qwyFnoiO0
灰原「で、一緒に登下校した円谷くんは何者なの?」
灰原「その苗木は一体なに?」
コナン「一緒に登下校したのは光彦」
コナン「この苗木も光彦」
コナン「もっと言うと一緒に登下校したのも苗木からの光彦」
灰原「じゃあ本物はどこ?」
コナン「初めて出会ったのもこの光彦」
コナン「一緒にキャンプしたり、事件に巻き込まれたりしたのも」
コナン「この、苗木からの光彦」
灰原「え?」
コナン「...つまりだ」
コナン「本物なんて、いねーんだよ。初めから」
灰原「」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 22:08:21.18 ID:gLxFai1T0
灰原「ちょっとなに言ってるのあなた」
灰原「じゃあこの葉っぱが、私達の接してきた円谷くんだっていうの!?」
灰原「人としての円谷くんは存在しないとでもいうの!?」
コナン「灰原ぁ!!」ドン!
灰原「」ビク
コナン「葉っぱなんていうな。光彦が可哀想だろ」
灰原「え?ご、ごめんなさい...」
コナン「光彦は、光彦なぁ!!」
コナン「生きてんだよ...!!」
灰原「」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 22:16:40.66 ID:gLxFai1T0
コナン「確かに、生きてるんだ!」
灰原「」
灰原「一つ、聞いてもいいかしら」
コナン「なんだよ」グス
灰原「あの円谷くんの家族も苗木から?」
コナン「違うさ」
コナン「わかった、本当の事言うよ」
コナン「光彦は人間じゃない」
コナン「植物だ」
灰原「」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 22:19:55.95 ID:gLxFai1T0
灰原「えっと」
灰原「それはわかったから」
灰原「わかりたくないけど」
コナン「光彦の家族は人間だ」
灰原「じゃあどうして円谷くんのご両親やお姉さんは円谷くんのことを家族のように扱ってるの?」
コナン「金」
灰原「...え?」
コナン「博士金持ってるしな」
コナン「金って凄いよな」
コナン「人の心まで買えちまうからな」
灰原「」
コナン「...なぁ、お前さっきから円谷くん円谷くん言ってっけど」
コナン「好きなの?(笑)」
灰原「ちょっと黙れ」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 22:30:41.53 ID:gLxFai1T0
灰原「金って」
灰原「ま、まぁその話はいったん置いといて」
灰原「円谷くんは初めから人として存在してなかったって訳?」
コナン「簡単に言えばそうだ」
コナン「あまり認めたくないけどな。アイツが植物だったなんて」
灰原「じゃあ誰が最初に円谷くんを生み出したの?」
コナン「俺」
灰原「へ?」
コナン「俺以外にこんなことできねってwww」
コナン「苗木から人間へ成長させるなんてなぁな!」
灰原「」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 22:32:59.15 ID:gLxFai1T0
灰原「...さっきから言ってる意味が全然解らないんだけど」
コナン「だぁかぁらぁ」
コナン「悪いのは、毛利のおっちゃんだ」
灰原「どっから出てきたんだよ!?」ドン!
コナン「膝の間接」
灰原「気持ち悪いよ!!」ドン!
コナン「おほwwwwww」
灰原「なんだよ!?」ドン!
コナン「」ドピュ
灰原「なんか言えよ!!」
コナン「言えるわけないだろ!?」ドン!
灰原「」ビク
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 22:40:46.95 ID:gLxFai1T0
コナン「つまりだ」
灰原「なによ」
コナン「光彦なんて、初めから居なかったんや」
灰原「いたでしょ。あれはどう考えても円谷くん、人間よ!」
コナン「人間...ね」
コナン「これ、何かわかる?」
灰原「え、っと」
コナン「これね、光彦の苗木」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 22:41:53.75 ID:gLxFai1T0
灰原「わかったよそれはわかったから!」
コナン「全部...」
灰原「え?」
コナン「全部、光彦との思い出は全部!」
コナン「この、苗木から出来てるんだ」
コナン「光彦は人ではない」
灰原「あんな器用に喋る植物がいるわけないでしょ」
灰原「第一見た目から人間じゃないの!」
コナン「じゃあ、よく見てろ」
灰原「え?」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 22:52:07.11 ID:gLxFai1T0
そう言った工藤くんはジョウロを取りだし、植えた円谷くんの苗木に水をかけ始めた
「ほーらっ、成長してきた!」
笑いながらそういう彼の笑顔を見てたあとに、苗木に視線を向ける
成長していた
恐るべきスピードで成長していく円谷くん
気が付けばいつもの円谷くん
「灰原さん!」
「な、俺の言った通りだろ?」
全然意味がわからないし、わかりたくもないけど
そのしてやったりな顔の工藤くんは、どうしても嫌いになれない...
「で?この円谷くんどうするの?」
「埋めて成長を見守るも、学校に行かせるも」
「俺達の『意思』次第で、『道』は変わるんだぜ?」
えんど
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 23:06:09.05 ID:gLxFai1T0
読んでくれた人とか海とかまぁ違うの見てくれた人とか灰原愛してる俺とかサンクス
(ただちょっと言わせてください。ワンピースのドンとは違って壁とか床とか机とかのさぁ...ごめん、ホント色々な意味でごめん。レスしてごめん)
おやす