1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 16:41:26.01 ID:LWGSjliQ0
湖のほとり
ロン「優しい先生に楽しい授業、それに、やり応えのある山のような宿題」
ハリー「いたせりつくせりだよ、あぁ」
ロン「アンブリッジなんて、君に熱心な指導をするあまり、『僕は嘘をついてはいけない』って拳に直接刻ませちゃうんだもんな」
ハリー「教師の鑑だね」
ロン「おまけに奴さんの授業の方も、マーチン・ミグズがおったまげるようなハラハラドキドキの教科丸写しときた」
ハリー「心臓がいくつあっても足りないよ、我慢の限界って意味でね」
ハーマイオニー「……ねぇ二人とも。アンブリッジに不満があるのも分かるけれど、口より羽ペンを動かしていただけないかしら」
ハリー「不満なんてもんじゃないよ、ハーマイオニー。マーリンの、あれさ」
ロン「髭だね、もちのロンで」
ハーマイオニー「やる気がないのなら、帰らせていただくわよ?」
ハリー「勘弁してよ、ハーマイオニー」
ロン「君がいないと僕らは、この宿題を終わらせるまでの間に七年生になっちまうぞ」
ハーマイオニー「だったら真面目にやって頂戴!もう!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 16:44:09.33 ID:LWGSjliQ0
ロン「そうだね。『魔法史』のビンズじいさんの宿題を、さっさと終わらせっちまわないと」
ハーマイオニー「一週間も前に出された宿題なのよ?やる気があれば、その日に終わったはずなのに」
ハリー「1メートル20センチなんてレポートを早々に書き上げられるのは、ハーマイオニー。君くらいだよ、きっと」
ロン「あぁ、ビンズじいさんもここにきて面倒なもんを出してくれたよな」
ハーマイオニー「私達は『ふくろう(普通魔法試験レベル)テスト』を控えた学年なのよ?これくらい、当然じゃないの」
ハリー「そうは言っても、君がいなかったら僕らはこのレポートを前に『姿くらまし』していたかもしれないよ」
ロン「僕もハリーもクィディッチ選手になっちまったせいで、宿題なんてしている時間はないものな。クィディッチの選手!になったからさ、僕」
ハーマイオニー「去年までのお暇だったはずの終業後も、あなたは全く手をつけていなかったように思うわ、ロン」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 16:48:42.47 ID:LWGSjliQ0
ロン「そりゃぁ、もっと有意義なことがあるからさ」
ハリー「例えば?」
ロン「ハニー・デュークスの新作お菓子をチェックしたりだとか、さ」
ハーマイオニー「あら、お口が正に無駄な動きをしているようだけれど、私は帰っていいのかしら」
ロン「悪かったよ……お詫びに、ほら。新作のチョコをあげるから勘弁してくれよ」
ハリー「クィディッチ選手になっても、新作チェックはかかさないんだね」
ロン「他になにをしろっていうのさ」
ハーマイオニー「素敵な素敵な宿題なんてどうかしら」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 16:53:18.50 ID:LWGSjliQ0
ハリー「レポートが長さで指定されるのって、なんだかヘンテコだよね」
ロン「そうなのかい?僕にはマグルの基準は、よく分からないけど」
ハーマイオニー「原稿用紙の枚数で指定されたりは、あるわね。でも……こんな風に、自由に書くような宿題はそう無いと思うわ」
ロン「ありがたいことじゃないか」
ハリー「これでもかってほど、大きく書いて稼いでるものね、僕ら」
ハーマイオニー「言っておくけれど、あまりにも内容が少ないと減点されるわよ?」
ロン「僕らなんてまだ、いいほうさ。この間、ゴイルのレポートをチラッと見たんだ」
ハリー「どうだった?」
ロン「文字の大きさも、汚さも。まさにゴイルだったね」
ハリー「トロール並み?」
ロン「評価もTに違いない」
ハリー・ロン「「HAHAHA!!」」
ハーマイオニー「あなたたちも同じ穴の狢よ、このままでいくのなら」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 16:59:30.44 ID:LWGSjliQ0
ハリー「……『反・人狼法の制定により、魔法界はどう改善されたか答えよ』」
ロン「ビンズじいさんめ、アンブリッジのご機嫌伺いでもしてるのかな」
ハーマイオニー「アンブリッジが制定した法案だものね……でも先生に限って、それはないと思うわ」
ハリー「そういうことを気にしそうな人じゃないものね。そもそも人じゃないけど」
ロン「あぁ、マイペースの塊みたいなものだもんな。死んだことにも気づかなかったんだっけ?」
ハーマイオニー「ゴーストって、そんなに簡単になれるものなのかしら。いつか、城にいるゴーストたちに聞いて回って調べたいわ」
ロン「そりゃいいや。きっと連中、快く答えてくれるだろうさ。場合によっちゃ君にも是非って言うかもな」
ハリー「笑えないよ、ロン」
ハーマイオニー「今に始まったことじゃないわ」
16 名前:むしろ松岡女史訳を思いっきり意識している[] 投稿日:2012/10/05(金) 17:04:23.57 ID:LWGSjliQ0
ハリー「そろそろハーマイオニーがおかんむりだよ、ロン」
ロン「あぁ、真面目に考えるとしようか……『反・人狼法の制定により、魔法界は……』どうなったのさ?」
ハーマイオニー「書ききるまで教えるはずないじゃない」
ロン「そんな!それじゃぁ君はなんのためにここにいるのさ、だ!」
ハーマイオニー「あなたたちがきちんと宿題をこなすように、よ!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 17:08:43.85 ID:LWGSjliQ0
ハリー「まぁまぁ。ロン、考えてもみなよ。この課題、僕らにとっては簡単なほうだろう?」
ロン「ハリー、君までハーマイオニー側に行かないでくれ」
ハーマイオニー「それってどういう意味かしら」
ハリー「君は知的で最高ってことさ」
ハーマイオニー「あら、ありがとう」
ロン「ハリー、ハリー!僕はどうだい!?」
ハリー「チェスが強いね」
ロン「……まあね!」
ハーマイオニー「それでそこまで得意げな顔ができるあなたが、ここまで来ると微笑ましいわ」
ハリー「ともかく、ロン。僕らにとって身近な人のことで、考えてみようよ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 17:15:47.96 ID:LWGSjliQ0
ロン「つまりは、リーマスってことかい?」
ハリー「今のところ、他に僕らの知り合いで月に一度けむくじゃらになる人はいないね」
ハーマイオニー「早々いてもらっても困るわ、ハリー」
ロン「ハグリットはいっつも毛むくじゃらだけどね」
ハリー「そういえばハグリットって、昔、自分のベッドの下で狼人間を育てようとしてた、って言ってたっけ」
ハーマイオニー「……三つ子の魂百まで、ってことかしら」
ロン「狼人間と人狼って、どう違うのかな」
ハリー「水中人と人魚みたいなものじゃないかな。ともあれ、リーマスのことさ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 17:22:23.73 ID:LWGSjliQ0
ハリー「反人狼法の制定で変わったこと、と」
ロン「リーマスは仕事につくことが難しくなった、って言ってたっけ」
ハーマイオニー「スナッフルがそう言っていたわね。アンブリッジいついて、私達に聞かせられないくらい罵ってる、って」
ハリー「結論、僕のおじさんの主食がドッグフードになる」
ロン「ペットショップは大繁盛ってわけか」
ハーマイオニー「ハリー、それは結論じゃなくて極論だわ」
ハリー「……この前、手紙で嘆いていたんだ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 17:29:37.01 ID:LWGSjliQ0
ハーマイオニー「リーマス、そんなにストレスが溜まっているのかしら」
ロン「まぁ僕が思うに、スナッフルもその仕打ちをされるくらい我がまま放題なんじゃないかな」
ハリー「基本シリウスは悪食だからなんでも食べるらしいけれど」
ロン「逃亡生活で必要に迫られたんだろ」
ハーマイオニー「ネズミを食べてた、って。去年言っていたわね」
ハリー「昔はトースト一枚にもフォークとナイフを使うお坊ちゃんだったのに、ってリーマスが嘆いてたよ」
ロン「今じゃもう鷲掴みだろうな」
ハーマイオニー「ハリー、スナッフルの話もいいけど宿題の話題に戻ってくれるかしら」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 17:36:09.62 ID:LWGSjliQ0
ハリー「あぁ、ごめんよ。夏にスナッフルとリーマスとたくさん話せたのが嬉しくて」
ロン「そういえばあの二人と揃って話すのは、三年生の時以来だったんだものな」
ハーマイオニー「それは素晴らしいことだけれど、きっと今後たくさんあるじゃない。それより今は目先の宿題よ」
ハリー「うん、そうだね。スナッフルともよく、スナッフルの無実が証明されたらどんな生活をしようか話し合うよ」
ロン「微笑ましいなぁ」
ハーマイオニー「分かった、分かったわ。あなたたち、とことん宿題をしない気ね?私、ようやく分かったわ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 17:48:15.64 ID:LWGSjliQ0
ロン「今更かい、ハーマイオニー」
ハリー「君にしては時間がかかったね。ロンの羽ペンなんて、最初から綿飴羽ペンさ」
ハーマイオニー「ペンだけじゃなくって、私のことも舐めきっていた、ってわけ?」
ハリー・ロン「「HAHAHA!!」」
ハーマイオニー「二つの意味で冗談じゃないわ」
ハリー「まぁまぁ。ほら、最近三人でゆっくりできなかっただろう?」
ロン「僕はクィディッチのメンバーになっちまったしね。クィディッチの、キーパーに」
ハーマイオニー「過ぎるくらい存じてるわよ」
ハリー「いい天気だったし、部屋に篭りきりな君を連れ出そうと思って」
ハーマイオニー「……ふぅ。そうね、息抜きも……たまーには、いいかもしれないわ」
ロン「そうこなくっちゃ」
ロン「ハリー、今のは君の作り話の中でも五本の指に入ると思う」ヒソヒソ
ハリー「あとでチョコを頼むよ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 17:54:53.58 ID:LWGSjliQ0
ロン「それで、話し合うって。君とスナッフルが一緒に暮らしたら、ってことかい?」
ハリー「うん、そういう約束だから」
ハーマイオニー「ハリーの後見人だものね、スナッフルは」
ハリー「ゴドリックの谷の、父さん達の家を立て直すんだ」
ロン「そりゃいいや」
ハーマイオニー「素敵ね」
ハリー「それで、スナッフルには大きな屋根のついた、立派な犬小y」
ロン「ハリー、ストップ」
ハーマイオニー「リーマスが茶々をいれたのね、おそらく」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 18:01:06.85 ID:LWGSjliQ0
ハリー「よく分かったね、ハーマイオニー」
ハーマイオニー「あなたとスナッフルが楽しそうに話す光景と一緒に、リーマスが静かにスナッフルを睨んでいる姿が見えたわ」
ロン「凄いじゃないか。君、トレローニーにとって代われるんじゃない?」
ハーマイオニー「冗談。私が『占い学』の教授になったら、まずは水晶玉を叩き割ることから始めるわ」
ハリー「今よりよっぽど楽しいだろうね」
ロン「ふやけた茶色いものをいっぱい眺めてるよりはマシだよな、あぁ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 18:08:35.27 ID:LWGSjliQ0
ハリー「それで、そこからはリーマスも一緒になって話してたんだけど」
ロン「そうなるだろうね」
ハーマイオニー「私とハリーが二人で話している時のあなたのようだわ」
ロン「どういう意味さ!」
ハーマイオニー「心が狭いということよ。リーマスは偶に、のようだけれど」
ハリー「喧嘩はやめれくれよ」
ロン「僕はハリーとフォーメーションについてだったり、色々話すことがあるんだよ!」
ハーマイオニー「私だって、D・Aについて山ほど話し合うことがあるんだもの!」
ハリー「……なんだか不思議と疎外感がないのはなんでだろう」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 18:15:49.42 ID:LWGSjliQ0
ハリー「まぁともかく、僕とスナッフル、それにリーマスでどう暮らすか、ってことさ」
ハーマイオニー「収入が心配ね」
ロン「……ハーマイオニー、夢の話にそういうのを持ち込まないでくれよ。僕にまで飛び火しちまう」
ハリー「その辺は大丈夫、僕が成人するまでは父さんの遺産とスナッフルの財産があるから」
ハーマイオニー「ダメな大人なんだか計画性があるんだか分からなくなってきたわ、スナッフルのこと」
ロン「いざとなったらネズミを食べて凌げるしね」
ハリー「家計が助かるね」
ハーマイオニー「スナッフルをどうしてもペット枠にしたいの、ハリー?」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 18:24:56.77 ID:LWGSjliQ0
ハリー「二人は、マグルの多い街中で暮らしてもいい、って言うんだ」
ロン「へぇ?」
ハーマイオニー「意外ね。どうして?」
ハリー「僕が、そっちの方が慣れているんじゃないか、って」
ロン「ハリー基準だなぁ」
ハーマイオニー「そうね、あの二人ならそんな気がするわ」
ハリー「でも僕は魔法界にいたいし、マグルといったらダーズリーんとこしか思い出がないから、どうだっていいんだ」
ロン「寧ろ自由になって一番最初にスナッフルは乗り込みそうだよな、君のおじさんのとこ」
ハーマイオニー「犬の姿でそうしたんじゃなかったかしら?」
ハリー「うん、あの時その事情を聞いていたら、十数年ぶりにお腹一杯になれただろう、って言ってたよ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 18:30:03.98 ID:LWGSjliQ0
ロン「騎士団本部にそのまま住む、って選択肢はないのかい?」
ハリー「ほら、スナッフルはあそこ、嫌いだから」
ハーマイオニー「私達があんなに頑張って掃除したけれど、陰湿な雰囲気は抜けきらなかったものね」
ロン「クリスマスあたりには明るくなってるといいよな」
ハリー「僕が冬に帰るって言ったら、スナッフルもやる気を出すかな」
ロン「そりゃもう、クリーチャーがダンスローブに身を包むほどだろうさ」
ハリー・ロン「「HAHAHA!!」」
ハーマイオニー「クビという意味なのか、それほどまでに綺麗にされるだろうということなのか、分かりかねるわ」
ロン「どっちもさ。あ、君の『反吐』としては、前者の方がいいのかな?」
ハーマイオニー「S・P・E・W!反吐じゃないったら!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 18:43:21.78 ID:LWGSjliQ0
ハリー「結局、ゴドリックの谷に新しい家を建てることで決まったんだ」
ロン「まぁ安定だよな」
ハーマイオニー「お父様やお母様も喜ばれると思うわ」
ハリー「うん、それにシリウスもグリモールドプレイスよりよっぽど地元のようなもの、って言ってたし」
ロン「いりびたってたんだろうなぁ、ハリーの両親のところに」
ハーマイオニー「戦争中だったみたいだもの、それはどうかしら」
ハリー「僕が生まれた後、何度父さんにたたき出されたか数え切れなかった、って言ってたよ」
ハーマイオニー「戦争ってなんだったかしら」
ロン「ハリーの前じゃふわふわの小さな問題だったんだろうさ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 18:49:27.54 ID:LWGSjliQ0
ハリー「そこで暮らして、僕が……順当に、『闇払い』になれたとするだろ?」
ロン「君なら余裕すぎてお釣りに『マグル製品不正使用取締局局長』って役職まで着いてくるだろうさ」
ハーマイオニー「ロン、あなたのお父様のお仕事をそんな風に言うものじゃないわ」
ハリー「そうだよ、おじさんは立派だ……それで、二人にもたまに手伝ってもらいながら、僕も仕事になれていくのさ」
ロン「『例のあの人』の時代に騎士団だった二人だもんな、あぁ」
ハーマイオニー「並大抵の魔法使いにあ遅れをとらないでしょうね」
ハリー「それで、僕も大人になって……で」
ロン「うん」
ハーマイオニー「えぇ」
ハリー「僕が……あー、誰かと結婚することになったら……ってとこで、スナッフルは急に犬になって戻れなくなるし、リーマスも『急に発作が!!!』って、どこかに行っちゃうんだ……」
ロン「……まぁ」
ハーマイオニー「……予想通りだわね」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 18:59:10.86 ID:LWGSjliQ0
ロン「もうなんだか、スナッフルとリーマスが君の何になりたいのか分からなくなってきたよ」
ハリー「えーっと、僕は親とか、兄みたいに思っているけど」
ハーマイオニー「ハリー、多分それは二人に言わないほうがいいわ」
ハリー「どうしてだい?」
ロン「二人をカラッカラのミイラにしちまいたいんなら止めないよ」
ハーマイオニー「あぁ、スナッフルがちぎれんばかりに尻尾を振る姿が容易に想像できるわ……」
ハリー「? なんだか今日の君は詩的だね」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 19:03:56.64 ID:LWGSjliQ0
ロン「全く、騒がしい二人だよ。割と大人だと思っていたリーマスも、君が絡むとすぐそれだ」
ハーマイオニー「あなたのお父様がいたころはもっと騒がしかったんでしょうね、ハリー?」
ハリー「あぁ、うん。マクゴナガルの眉間の皺の9割は私達のせいだ、って言ってたね」
ロン「スネイプのトラウマは?」
ハリー「手の指ってどうして10までしか数えられないんだろうね」
ハリー・ロン「「HAHAHA!!」
ハーマイオニー「そういう扱いが今のスネイプ先生のあなたへの態度に現れてるんだと思うわ、ハリー」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 19:11:08.98 ID:LWGSjliQ0
ハリー「父さんたちの学生時代、かぁ。楽しかったんだろうな」
ハーマイオニー「……どうかしら。さっきも言ったけれど、『例のあの人』全盛期の時代でしょう?」
ロン「さっきも聞いたけど、あまり気にしてなさそうだよ、スナッフル達は」
ハリー「同感」
ハーマイオニー「……なんだかそんな気もするわ」
ハリー「現に僕らも、気楽なものじゃないか。普通に学校で、優しい優しい先生のもと楽しい授業に励んでいるよ」
ロン「あぁ、特にあのカエルババァなんて最高さ、正に『S・P・E・W』が出るね」
ハーマイオニー「『反吐』!『S・P・E・W』じゃないったら……あ」
ロン「……へぇ?」
ハリー「……」
ハーマイオニー「……」
ロン「へーぇ?」ニヤニヤ
ハリー「ロン、それ以上は、僕はやめた方がいいと思う」
ハーマイオニー「いいえ、ハリー。もう遅いわ。さぁロン、小鳥と蝙蝠の鼻くそ、どちらがいいかしら」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 19:18:00.73 ID:LWGSjliQ0
ロン「マーリンの髭っ!ペッ、ペッペッペ!髭!!」
ハリー「あーぁ、ロンの顔がソバカスだらけから糞だらけに」
ハーマイオニー「自業自得だわ。さっ、スナッフルたちの興味深いお話もひと段落したところで、本格的に楽しい宿題の時間といきましょう?」
ロン「あー、ハーマイオニー。僕らはほら、君の息抜きのために、さぁ」
ハーマイオニー「えぇ、とっても粋な計らいをありがとう。お礼にしっかり指導してさしあげるわ」
ハリー「……ロン、諦めよう。ほら、羽ペンだ。スナッフルとリーマスにこの課題について意見を聞く手紙を送るからさ」
ロン「そうしてくれよ……もちの僕でね」
ハーマイオニー「言いたいだけね、今の。早く始めるの!」
ハリー「『スナッフルへ スナッフルが今ホグワーツにいたら、もっと楽しかったでしょうにね』っと」カキカキ
ハーマイオニー「ハリー、私の苦労が二乗どころで済まなくなるからやめて頂戴」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 19:26:47.95 ID:LWGSjliQ0
ロン「あーぁ、折角の休日なのに、何が悲しくてこんな目に」
ハリー「糞まみれに、ね」
ハーマイオニー「それに関しては自業自得です、ってば。いいじゃない、ジニーにかけらそうになったときの心構えが分かったでしょう?」
ロン「……ジニーにこの呪いを教え込んだのって、まさかとは思うけど」
ハーマイオニー「さぁ、もちのあなたと言わせてもらうわ」
ハリー「諦めよう、ロン。スナッフルも言ってたよ、母さんの思い出を語るときに」
ロン「なんだって?」
ハリー「魔法使いは、どこまでいっても魔女に敵いっこないのさ」
ロン「違いない」
完
シリウス「リーマス、どうだ!私も……ワフンッ、僕もまだまだ学生でいけるんじゃないか?」
リーマス「……シリウス、三十路過ぎのおっさんがクローゼット引っ掻き回して何をしているのさ。あ、でもそのタイは残しておいてくれるかい?君の今度からの散歩用リードはそれにしてあげようじゃないか」
今度こそ、完
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/05(金) 19:31:57.22 ID:LWGSjliQ0
授業トークネタで書こう思っててんけど、方向性変わってもーたわ
次はもっと長くやるからここらで
ラドクリフお大事に
じゃあの!
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