キョン「ハルヒ、パンツくれ」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「暇だし安価で古泉に何かしてみるか。」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/10/01(月) 18:09:05.86 ID:xyOAcTJV0

ハルヒ「やだ」

キョン「パンツ」

ハルヒ「死ね」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:11:13.88 ID:xyOAcTJV0

キョン「パンツ」

ハルヒ「……」

キョン「パンツくれ」

ハルヒ「やだ」

キョン「パンツ」

ハルヒ「もうやだ」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:12:13.11 ID:xyOAcTJV0

キョン「パンツ、ハルヒくれ」

ハルヒ「あたしはパンツじゃないわよ…」

キョン「じゃあブラジャーくれ」

ハルヒ「死ね」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:13:31.67 ID:xyOAcTJV0

キョン「おかしい」

古泉「どうしました?」

キョン「ハルヒがパンツをくれない」

古泉「それはそれは」

キョン「どうしてだろう」

古泉「誠意が伝わっていないのでは?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:17:02.57 ID:xyOAcTJV0

キョン「征夷とは、東夷を征討するという意味。征夷将軍(大将軍)は、「夷」征討に際し任命された将軍(大将軍)の一つで、太平洋側から進む軍を率いた。
日本海側を進む軍を率いる将軍は征狄将軍(鎮狄将軍)、九州へ向かう軍隊を率いる将軍は征西将軍(鎮西将軍)という。これは、「東夷・西戎・南蛮・北狄」と呼ぶ中華思想の「四夷」を当て嵌めたためとされている」

古泉「小ボケを挟まないでください。真心のほうの誠意ですよ」

キョン「うーん、誠意なあ…」

古泉「パンツの代わりになにかを差し上げればいいんですよ」

キョン「プレゼント作戦か」

古泉「そんなところですね」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:20:28.99 ID:xyOAcTJV0

キョン「といっても、ハルヒが欲しがるものって何かあるかな」

古泉「彼女は不思議なもの、奇妙なものに好奇心を示しますから…」

キョン「かといって宇宙人や未来人を連れて行くわけにも…」

古泉「身近にいるのに歯がゆいですねえ」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:23:59.01 ID:xyOAcTJV0

キョン「そうだ、超能力…とまでは言わないがマジックなんかどうだろう」

古泉「ほう、なにか面白いものを見せて喜ばせるわけですね」

キョン「百均で売ってるマジックグッズでいいかな?」

古泉「彼女は勘が鋭いですからね…ちゃんとしたもののほうがいいかと」

キョン「うーむ。まあとりあえず色々考えてみよう」

古泉「そうですね」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:28:00.60 ID:xyOAcTJV0

後日

キョン「ハルヒ、パンツくれ」

ハルヒ「だから、嫌だって何度も…」

キョン「ふふ、そういうなよ。今日は面白いものを用意したんだ」

ハルヒ「面白いもの?」

キョン「そうだ。これを見て面白ければパンツをくれることを考えてくれ」

ハルヒ「うーん、嫌だけど少しは考えてあげるわ」

キョン「よし、そうと決まれば」

バサッ

ハルヒ「…?」

キョン「ほーら、おちんちんプロペラだぞ」ブルブルブル

ハルヒ「死ね」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/10/01(月) 18:31:32.16 ID:xyOAcTJV0

キョン「殴られた」

古泉「そうでしょうね」

キョン「何が悪かったんだろう」

古泉「旋回速度が足りなかったとか」

キョン「マッハ2で飛べるのに…」

古泉「かくなるうえは強引に行ってみたらどうでしょう」

キョン「力ずくか、気が進まないな」

古泉「パンツのためには仕方ないのでは」

キョン「よし」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:39:44.18 ID:xyOAcTJV0

キョン「えいっ」

ドンッ

ハルヒ「いたっ!なにすんのよ!」

キョン「すまないハルヒ、これもパンツのため」

――――

キョン「ボコボコにされた」

古泉「全身を複雑骨折しました」

キョン「…すまんな。いつかバイト代払うから」

古泉「楽しみにしておきますよ。それで、パンツはどうするんです?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:42:34.20 ID:xyOAcTJV0

キョン「うーむ」

古泉「家に忍び込んで箪笥を漁ってみたらどうですか?」

バキッ

古泉「ぐふっ!?」

キョン「馬鹿野郎!俺はハルヒが穿いてるパンツが欲しいんだよ!直に穿いていたものをその場で欲しいんだ!」

古泉「なるほど…さすがです」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:45:06.34 ID:xyOAcTJV0

キョン「こうなったら長門に頼むか」

古泉「どうでしょうねえ…」

キョン「とりあえず頼んでみよう」

――――

キョン「長門、頼みがある」

長門「断る」

キョン「即答かよ」

長門「物事には順序というものがある」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:46:31.13 ID:xyOAcTJV0

キョン「え?」

長門「貴方は涼宮ハルヒの下着を欲しがっている」

キョン「うむ」

長門「それがまず間違っている。一番最初に私のパンツを欲しがるべき」

キョン「……!!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:51:16.70 ID:xyOAcTJV0

長門「なぜ私のところに来ないのか理解できない」

キョン「そうか…そうだったな。長門、パンツをくれ」

長門「…条件がある」

キョン「なんだ?」

長門「貴方のパンツと交換」

キョン「お安い御用さ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 18:53:03.27 ID:xyOAcTJV0

キョン「これが長門のパンツか。長門らしい、純朴なパンツだ」

長門「……」

キョン「ふむふむ…うっ」

長門「……」

キョン「もうハルヒのパンツなんかどうでもいいかな…」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 19:06:41.85 ID:xyOAcTJV0

キョン「ということでな」

古泉「ほうほう、それで…どうするんですか?」

キョン「なにが?」

古泉「なにがって…我らが団長のパンツですよ」

キョン「だってあいつなにしてもくれないし…長門は俺のパンツ握って顔赤くしたまま動かないし」

古泉「エラーですかね…」

キョン「為す術なしだな」

古泉「むむむ…ならば>>32なんてどうでしょう」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 19:09:34.49 ID:J6y/EZTU0

切腹

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 19:13:20.89 ID:xyOAcTJV0

古泉「切腹なんてどうでしょう」

キョン「切腹?」

古泉「ええ。パンツをくれなきゃ腹を切るぞ、と」

キョン「恐ろしいまでの覚悟を示してこそ、パンツを得られるということだな」

古泉「そうです。生半可な覚悟ではいけません」

キョン「よし…」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 19:16:12.26 ID:xyOAcTJV0

キョン「ハルヒ、頼みがある」

ハルヒ「なによ…またパンツ?」

キョン「そうだ。パンツをくれ。でなければ…」

ギラリ

ハルヒ「短刀…まさか、それであたしを脅そうってわけじゃ…」

キョン「違う。これは覚悟の証だ。パンツをくれなければ、俺はこの短刀で腹を切る」

ハルヒ「ば、バカなこと言わないでよ!たかがパンツ一枚でそんな」

キョン「俺はそのくらい、お前のパンツを欲しているんだ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 19:26:06.62 ID:xyOAcTJV0

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「わかった、わかったわよ」

キョン「おお!」

ハルヒ「パンツをあげるわよ…。ホントに馬鹿。パンツ一枚で切腹するなんて言わないでよ」

キョン「さあ早く!」

ハルヒ「///」

スッ…

キョン「これは…ふんどし?」

ハルヒ「だから嫌だったのよ…それは涼宮家に代々伝わる家宝のふんどしなの」

キョン「まさか…そんな…ハルヒはリボンが前に付いたかわいいパンツを穿いてると思ってたのに…」

ハルヒ「おかしいわよね、女の子がふんどしなんて…」

キョン「いや、これはこれで…」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/10/01(月) 19:33:33.50 ID:xyOAcTJV0

キョン「ということだったんだ」

古泉「興味深いですね」

キョン「しかしふんどしなんてなあ」

古泉「ええ」

――――

団室

キョン「王手」

古泉「バリア」

キョン「バリアってなんだよ」

古泉「バリアはバリアですよ」

みくる「ぐふふーwwキョンくんお茶でしゅww」

キョン「ありがとうございます」

古泉「僕のは…」

みくる「お前は泥水でも飲んでろ」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 19:36:54.63 ID:xyOAcTJV0

古泉「じゅるっじゅるるっ泥水うめっめっちゃうめえ」

ハルヒ「みくるちゃん、お茶」

みくる「はーいww」

キョン「あ、これ詰みな」

古泉「バリア」

キョン「だからバリアってなんだよ」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/10/01(月) 19:39:19.88 ID:xyOAcTJV0

キョン「そういえば今日長門は?」

ハルヒ「さあ、なんか用があるって…」

キョン「ふーん。珍しいな」

古泉「チェックメイト」

キョン「あ、お前いま駒動かしただろ。狡いぞ」

古泉「どこにそんな証拠が?」

キョン「小学生かよ…」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/10/01(月) 19:43:56.91 ID:xyOAcTJV0

キョン「さて、そろそろ帰るか」

ハルヒ「そうね」

古泉「お疲れ様です」

みくる「片付けまーすww」

キョン「それじゃ、お先に…」

俺は団室のドアを開けて我が目を疑った。
長門が、ふんどし一丁で廊下に立っていた。

長門「寒い」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 19:50:53.62 ID:xyOAcTJV0

キョン「長門…お前…」

長門「最近のトレンドはふんどしだと聞いた」

古泉「どうしまし…おやおや、これはこれは」

ハルヒ「ちょっ、ちょっと有希!男もいるのよ!服を着なさい!」

長門「ふんどしは文化」

キョン「これはいったい…」

ハルヒが長門に服を着せている間、俺と古泉は話し合った。

古泉「影響されたんでしょうね。これはもしかすると…」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 20:08:22.50 ID:xyOAcTJV0

数日後

鶴屋「時代はふんどしっさ!」

みくる「ふんどしさいこーでしゅww」

キョン「うーむ」

古泉「恐れていた事態が起こってしまいましたね」

キョン「なんでこんなことに」

古泉「涼宮さんが貴方にふんどしを見られる→恥ずかしい→みんなふんどしなら恥ずかしくない」

キョン「お騒がせな奴だ」

古泉「ほとんど貴方のせいですよね…」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 20:11:23.20 ID:xyOAcTJV0

古泉「このままでは世界はふんどしで埋め尽くされてしまうでしょう」

キョン「それは避けたいな」

古泉「すでにかなりの人数がふんどしを穿いているようですからね…」

キョン「しかし長門までとはな…」

古泉「長門さんの場合は自分からではないでしょうかね…まあこの際どっちでも構いませんが」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/01(月) 20:14:00.33 ID:xyOAcTJV0

キョン「しかしどうやったら止められるんだ?」

古泉「涼宮さんにふつうのパンツを穿かせてみては?」

キョン「でもあのふんどしは家宝だって言ってたしな…。毎日ふんどしではないのだろうけどな。もういっそハルヒ殺しちまうか?」

古泉「僕たちの今までの苦労を無に帰す気ですか?」



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