1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 10:23:06.89 ID:cH5e6Q060
アスカ「あんたの場合、痴女じゃないの。まぁ痴漢の可能性もあるけど」
シンジ「どっちでもいいよ……はぁ」
アスカ「それにしても、バカシンジなんかに変態行為するなんてモノ好きよねえ」
ガタン ガタン
シンジ(! また……気のせいじゃないよな?)
シンジ(ううぅ。お尻がムズムズする。怖いよぉ……いったいどんな人が)
アスカ「ハァ、ハァ、ハァ」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 10:29:14.28 ID:cH5e6Q060
シンジ「電車変えようと思うんだ」
アスカ「ふーん。で、変えてどれに乗るわけ?」
シンジ「うん。ちょっと余計に時間かかるけど、街で買い物する時は○線で〜」
ガタン ガタン
シンジ(こっちも混んでるな。でも、痴漢がいないならいいや)
サワッ
シンジ「!!」
シンジ(ど、ど、どうして!?)
アスカ「……」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 10:41:13.64 ID:cH5e6Q060
アスカ(ビビってるビビってる。声も出せないなんて、可愛いもんよね)
アスカ(ああ! シンジのお尻ふにふにぃぃぃぃ)
フニフニフニ
シンジ(ひぃぃぃぃぃぃ)
アスカ「ハァハァハァハァ」
シンジ「もう電車乗りたくない……イヤだ」
アスカ「……」
シンジ「ねえ。アスカはどうやって対策してるの?」
アスカ「私? 私は触られる前に気配で分かるから、先に睨みつけてやるわ」
シンジ「スゴイや……僕にはそんなの、できそうにないよ」
アスカ「ふふーん」
シンジ「なにか考えないと……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 10:46:37.11 ID:cH5e6Q060
ミサト「―――女装でもしたら?」
シンジ「助走?? でもそんなスペースなんて」
ミサト「どんな勘違いよ。そうじゃなくて、女の子のカッコするってこと」
シンジ「え、でも」
ミサト「普通は女性のほうが狙われるもんだけど、シンジ君を狙うやつはそうじゃないでしょ?」
シンジ「まぁ……僕が男だっていうのは分かってると思います」
ミサト「だったら女装しちゃえば気づかれないんじゃない?」
シンジ「バレますよ。痴漢だけじゃなくて他の人達にも」
ミサト「だーいじょうぶだってシンジ君なら。なんだったら、そのまま女性専用車両に乗っちゃいなさい」
シンジ「そ、それはちょっと」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 10:52:33.69 ID:cH5e6Q060
シンジ(スカートまで履かされるなんて……足元が頼りなくて落ち着かない……)
男A「おっ」
男B「なに?」
男A「今すれ違った子」
シンジ「!?」
男A「マジかわいー」
男B「え、見てなかった」
シンジ「……」ドキドキドキ
シンジ(バレてない……よね?)
ガタン ガタン
シンジ(落ち着かない。けど)
アスカ(シンジー! シンジぃぃぃどこー!?)
シンジ(痴漢がこない! ありがとうミサトさ)
サワッ
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 10:56:37.33 ID:cH5e6Q060
シンジ「ひぅっ!」
シンジ(そ……そんなぁ。こんな恥ずかしいカッコまでしてきたのに!)
サワサワ ムニムニ サワサワクニクニ
シンジ(こないどころか、いつもより図々しくなった気が……ぅぅぅ)
ミサト「フー、フー、フー」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 11:07:57.80 ID:cH5e6Q060
シンジ「ダメでした……」
ミサト「そう。敵もなかなかの眼力ってわけね。ごめんなさいシンジ君」
シンジ「いえ! ミサトさんのせいじゃ……きっと、僕に隙があるから」ウルウル
ミサト「シンちゃん。じゅるっ」
シンジ「あの、ミサトさん。よだれが」
ミサト「あらやだ失礼」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 11:18:38.06 ID:cH5e6Q060
シンジ「男なんて触って、なにが楽しいんだろ」
ミサト「うーん。じゃあ、今度こそ女性専用車両に乗ってみたら?」
シンジ「そんな。マズいですよ」
ミサト「平気よ、女装がバレないのは今回で実証済みだし」
ミサト「敵も男だったら、例えシンジ君の女装を見ぬけても手が出せないじゃない」
シンジ「……なるほど……」
アスカ「ぐ、ぅぅぅぅ」
アスカ(右手が疼く……! 今日、シンジのことお触りできなかったせいで……!)
アスカ(なのにシンジのやつ、どんな対策取ったかイマイチ言いたくなさそうだし)
アスカ(けど、しつこくツツき過ぎると疑われちゃうかも知れない……)
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 11:24:09.82 ID:cH5e6Q060
アスカ「―――もう一回確認するわよ? 私は先頭車両から。あんたは最後尾から」
レイ「……」コクッ
アスカ「シンジを見つけたら、速やかにメールで私に連絡すること。この件は一切他言無用」
アスカ「質問ある?」
レイ「ないわ」
アスカ「……あんたの手を借りるのは不本意だけど。約束通り、後でたい焼きおごってあげるから」
レイ「ええ」
アスカ「じゃ、行くわよ!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 11:30:21.51 ID:cH5e6Q060
ガタン ガタン
シンジ(ホントに女性専用車両、乗っちゃった)ドキドキ
シンジ(もし男ってバレたらどうしよう。そういう趣味だって言って誤魔化すしかないのかな……)
ガタン ガタン
アスカ(いない。いない! もう、どこ隠れて乗ってんのよバカシンジぃ)
ガタン ガタン
レイ(たい焼き。たいを焼いたもの。鯛は魚類。焼き魚?)
レイ(なのに弐号機パイロットは、アンコが中に入ってると言っていた……不思議)
レイ(! あれは)
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 11:41:16.99 ID:cH5e6Q060
レイ(たい焼……葛城三佐。公務中のはずなのに)
シンジ(ぁぁぁぁぁ、なんで、なんで)
サワサワサワサワ
シンジ(ここ女性専用車両で、僕も女の子のカッコしてるのに!)
ミサト「フー、フー、フー」
レイ「……?」
ミサト「フー……ぁ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 13:14:16.79 ID:cH5e6Q060
ミサト「……」
レイ「……」
シンジ(あ。離れた……やめてくれるのかな)
ミサト「……」シーッ!
レイ「?」
ミサト「……」コレコレ
レイ(……………………碇、くん?)
フニッ
シンジ「ッ!」
ミサト「……」
レイ「……」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 13:16:20.64 ID:cH5e6Q060
ガタン ガタン
ミサト「フー、フー、フー」
レイ「ハッ、ハッ、フー」
シンジ(うあああああ、手が増えたぁぁぁぁ!?)
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 13:21:30.20 ID:cH5e6Q060
プシュー
シンジ(もうヤだ!)
レイ「あ……」
ミサト「降りちゃったわねーシンちゃん。じゃ、私もこっそりネルフに帰るわ」
アスカ「ファースト! どう、あいつ居た?」
レイ「…………いえ。見つけられなかったわ」
アスカ「もうっ。どうなってんのよぉ。絶対これに乗るハズだったのに」
レイ「たい焼き」
アスカ「ん?」
レイ「成功報酬とは言わなかったから。たい焼き」
アスカ「……」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 13:32:39.67 ID:cH5e6Q060
シンジ「はぁ」
ミサト「大丈夫? シンジ君」
シンジ「なんで逃げられないんだろ……」
ミサト「そうねえ。まさか女性専用車両に移っても追ってくるなんて」
ミサト「けど、収穫もあったんじゃない?」
シンジ「収穫? なんですか?」
ミサト「ほら、これで痴漢じゃなく痴女だってハッキリしたわけだし。男に弄られるよりマシって思えば」
シンジ「向こうも女装してるかも知れないじゃないですか」
ミサト「そんなので外歩いたらすぐバレるわよ。ましてや女性の中に混じれば」
シンジ「僕、なにも言われませんよ」
ミサト「そりゃーシンジ君はね。元がそこらの女子より断然可愛いもの」
シンジ(あんまり嬉しくないや……特に今は)
ミサト「それから、この痴女はかなりの美女ね! 間違い無く」
シンジ「え。ど、どうしてそんな事」
ミサト「これまでの情報からのプロファイリングよ。プロファイリングって聞いたことある?」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 13:41:43.38 ID:cH5e6Q060
アスカ「くぅぅっ、ぐ……ッ」
アスカ(右手がもう、このままじゃ制御できなくなっちゃう。早くシンジに、シンジを、シンジぃ)
アスカ(でも……どうやって!? お尻ナデナデなんて家じゃ絶対できないし)
アスカ(考えるのよ!アスカ。天才と呼ばれ続けてきたあんたなら、きっと……!)
シンジ「アスカ。なにしてるの」
アスカ「バーカ、見れば分かるでしょ。チョコ溶かしてんのよ」
シンジ「それは分かるけど。なんで?」
アスカ「加持さんにお菓子作ってあげるからよ」
シンジ「へえ」
アスカ「……チョコ、味見してみる?」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 13:51:55.27 ID:cH5e6Q060
シンジ「ううん、いらない」
アスカ「味見させてやるから感想聞かせろ、って言ってんの。シンジこういうの得意でしょ」
トプ…ペロッ
アスカ「ん。甘い」
アスカ「ほら、あんたにもあげるから口開けなさいよ」
シンジ「い、いいってば。せめてスプーンとか」
アスカ「なぁに意識してんのよバカ。はいあーん」
シンジ「う……ぺろ」
アスカ「ひぅン♥」ビクビク
シンジ「アスカ??」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 13:58:58.28 ID:cH5e6Q060
アスカ「ら、らんでもないわよぉ。次、あーん」
シンジ「いや……」
アスカ「あーん」
シンジ「…………ぺろっちゅ」
アスカ「ぁぁうン♥」ビックン
シンジ「ね、ねえ。大丈夫なの? そんなビクつくくらい嫌なら普通にスプーンで」
アスカ「ら……らいじょぶよ〜。おやすみぃぃシンジ」
フラフラ バタン
シンジ「行っちゃった。なんだあれ」
シンジ(チョコ置きっぱなしだけど……しまっとこ)
アスカ「んふひひ」
アスカ(天才! 私って改めて天才だったわ!)
アスカ(明日こそチカンがんばろっと)
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 14:16:04.63 ID:cH5e6Q060
リツコ「ミサト。昨日はどこで遊び歩いてたの?」
ミサト「え゛」
マヤ「急な用件があって、私、作戦本部の葛城三佐のお部屋に……」
マヤ「けどいるはずの時間にいなかったので、赤木博士にお聞きしたんです」
リツコ「それで調べて、あなたが本部にも各周辺施設にもいないことが判明したの」
ミサト「あー……」
リツコ「まだ上には連絡していないから、言い訳を用意してあるなら聞いてあげるわよ」
ミサト「……ゴミン。そのぉ、言い訳じゃないんだけど、ちょっちばかし電車に乗ってて……」
リツコ「?」
マヤ「?」
ミサト「無断で悪かったわよ。あのね―――」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 14:26:35.39 ID:cH5e6Q060
冬月「相談? 碇に直接かね」
シンジ「はい。父さんが忙しいのは分かってるんです。でも……」
冬月「ふむ。通してあげたいところだが、そういうわけにもいかなくてね」
シンジ「そうですか……」
冬月「代わりに私で良ければ話を聞こう。場合によっては碇に言伝もしておくよ」
シンジ「……あの。僕、よく電車に乗るんです。どうしても」
冬月「……」
シンジ「それで。イ、イタズラっていうか。痴漢だか痴女だかに付きまとわれてて……」
冬月「!?」
シンジ「時間や路線変えてもダメだし」
シンジ「この前なんか、女装して女性専用車両に乗ってみたのに!」
冬月「なんと」
シンジ「もう、どうしていいか」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 14:37:18.43 ID:cH5e6Q060
冬月「―――なるほど。そういう事情であれば、手を打たんわけにもいかんな」
シンジ「ホントですか!?」
冬月「ああ。周辺監視や非常時のガードの他に、しばらく近距離でのガードを数名つけよう」
シンジ「ありがとうございます! これでもう、女装なんて」
冬月「女装はしたまえ」
シンジ「え」
冬月「新たな対策を加えるからといって、わざわざこれまでの対策を減らすこともあるまい」
シンジ「でも女装は」
冬月「話は以上かね? 他になければ早速手配に取り掛かるが」
シンジ「あ……はい。よろしくお願いします」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 14:49:28.10 ID:cH5e6Q060
ガードA「本日よりの近距離警護にあたらせていただく者です。宜しくお願い致します」
ガードB「初めまして」
ガードC「私達から見れば、初めてではありませんけどね」
シンジ「3人とも女の人……」
ガードA「はい。問題が?」
シンジ「あ、い、いえ。すみません。ただ、保安諜報部に女性の方もいるって知らなくて」
ガードC「普段は、ガードでもファーストやセカンドの警護に回ることが多いんですよ」
ガードA「女でなければ動きづらい場所や、対応しづらいケースというのもありますので」
シンジ「そういうものですか」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 15:01:59.51 ID:cH5e6Q060
ガードB「本日も電車に?」
シンジ「ええ。でも、みなさんがいてくれて心強いです!」
ガードA「……」キュゥン
シンジ「で、着替えはしなくてもい」
ガードB「副司令より直々に、『最善を尽くせ』と。つまりいつも通りカムフラージュを」
シンジ「うぅぅ」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 15:03:11.84 ID:cH5e6Q060
シンジ「……お待たせしました」
ガードB「!!?」
ガードC「すっごい、可愛いぃぃ!」
ガードA「C」
ガードC「あっ。申し訳ありません!」
シンジ「えっと、これから15分後の電車に乗るので、お願いします」ペコリ
日向「あれ? 赤木博士とマヤちゃんは」
ミサト「二人ならしばらくお出かけよ。私がお留守番」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 15:13:05.80 ID:cH5e6Q060
ガタン ガタン
シンジ(今日こそ、ヘンな事されたりしないで着けるんだ!……皆ちょっと窮屈そうだけど)
ガタン ガタン
ガードB「ん?」
リツコ「……」
マヤ「…… ///」
ガードA「!? あk
リツコ「……」スッ
ガードA(無言を示すサイン? 何を……そもそもなぜ電車の中にこの人達が)
サワッ
シンジ「!!???」
ガードABC「「「ッッ!?」」」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 15:24:29.62 ID:cH5e6Q060
リツコ(筋肉が固い。萎縮しきってるわね。可哀想に)
シンジ(嘘だ嘘だ嘘だ! きっと勘違い……だってガードの人達がっ)
リツコ(ミサト達のことだから、一方的になぶるだけなんでしょうね)
ムニィ…ムニュ
シンジ「!」
リツコ(この柔らかな感触で分かるでしょう? 察しはついていたでしょうけど、あなたに触れているのは女よ)
シンジ(こっこの肩にぐにぐにされてるのって)ドキドキ
ツツ…ッ
シンジ「ぁ……ぅ」
リツコ(ふふ。いい子にしてれば、私はちゃんとあなたを感じさせてあげるわ)
リツコ(マヤ)
マヤ(は、はい! 先輩)
シンジ(うぁっ!? また手が増えて……! どうして、ガードは!?)
シンジ(ひょっとして混んでて見えてないの??)
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 15:40:13.68 ID:cH5e6Q060
シンジ「ン……ぁ、ふぁっ」
シンジ(なんだこれ……? 今日は、触れられたところがいつもよりザワザワって……なって)
リツコ(女の子の格好なんてしてきて。私とマヤのオモチャにして欲しいと言ってるようなものね)
マヤ(シンジ君、ごめんなさい。先輩には逆らえないの……)
シンジ「や、ぁ ///」
マヤ(ぁぁ、素敵)
ガードA「……」
ガードB(A隊長! この状況、放置していて良いのですか!?)
ガードC(でも。私達レベルの判断で赤木博士を押さえるわけにいかないし……)
ガードC(最悪、予想外に高度な作戦という可能性も)
シンジ「ンぅ、ン〜」
ガードA「……」ドキドキ
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 15:51:49.78 ID:cH5e6Q060
ツツツ サワサワッ クニムニッフニニ
シンジ「くっぅぁ、ぁぁ、ぁ」
シンジ(これってまさか、僕、感じて……?)
リツコ(どう? 耐えられて?)
シンジ(ヤダ、こんなのヤだよぉっ)
スッ
シンジ「!!」
シンジ(なんっ、さらに手がっ)
ガードA「……」
ガードBC((たいちょぉぉぉぉぉ!???))
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 16:03:32.59 ID:cH5e6Q060
シンジ(この手、上の方に……)
クリ
シンジ「ヒぅっ」
シンジ(なんで。胸、男なのに)
クニッ コリコリクリッ
シンジ「ぅッ! ッ!」
ガードA「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」
ガードBC「「……」」
シンジ「ふぁっ、ンン、くぅぅぅ、ぁ」
サワッ
サワワッ
シンジ「ッッ!?」
シンジ(ええええっ)
シンジ(どんどん増えて……どうやって、この人っ何本腕が……!??)
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 16:18:46.71 ID:cH5e6Q060
ムニ〜 ムニュ、モミュ
シンジ(ッッ! さっきから、背中にも肩にも当たってるこれ、おっぱ……)
シンジ(そうだ! 最初に肩に当てられたのは一人だけど、他にもっといたんだ)
シンジ(こんな当たり前すぎること思いつけないなんて、混乱しすぎ)
フニュ ムニィ…
シンジ「ぁ、う ///」
シンジ(よく見たら、脚にも白い脚が絡みついて……!)
リツコ(私服に着替えてきたから、誰のものか判別つかないでしょう?)
スリスリ
シンジ「はぁ、はぁ」
ガードA「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」
グリグリ
シンジ「ああぅ!」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 16:34:09.09 ID:VO1uZQU20
リツコ(押し合いへし合いして邪魔ではあるけど、暗黙の分業もできてきたわね)
リツコ(駅も近いことだし、そろそろ終わりにするわよ)
マヤ(はい先輩)
ガードB(意図は察します。お任せください)
ガードC(早く! 早くしましょう!)
ガードA(ヒッヒッフー)
ピタッ
シンジ(あ……! と、止まってくれた。きっともうすぐ駅だから―――)
サワッ
シンジ「ぃ」
ツツツ、ツツ、ツツツ
ムニッムニッムニュムニュニュ
スリスリスリスリ
クニックリクリクリクリ
サワサワサワッサワサワワ
シンジ「〜〜〜〜〜〜ッッ」
シンジ(身体中、一気に、絡み付いて…………っ!!)
170 名前:ID変わった[] 投稿日:2012/09/30(日) 16:37:08.45 ID:VO1uZQU20
アスカ(シンジはどっこかなぁ。早くチカンしないと着いちゃうわ)
アスカ(って、次は女性専用車両ね。ここはどーせいないからさっさと抜けましょ)
プシュ
アスカ(うわー。混んでるわね)
アスカ「すみません、通ります。すみません」
アスカ「ん?」
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 16:47:18.10 ID:VO1uZQU20
アスカ(マヤ? え、リツコも。なんでこんな時間にこんなトコにいるの)
アスカ「よいしょ、よいしょ」
シンジ「ヒぁっ! ぁ〜〜〜〜〜!」ガクガクガク
アスカ「!!?」
ガードC(この子!)
ガードB(セカンドチルドレン!)
アスカ「んな―――っ」
アスカ(あんたら!! 何してんのよっっ!!)
アスカ(私のこれに勝手に触るなぁぁぁ!!!!)ムギュッッ
シンジ「ぃあう!?」
ドクン! ドプッドプッドププ
シンジ「ぁ、ぁぁ、ぁぁ」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 16:59:21.15 ID:VO1uZQU20
ガードA「―――大変な不手際を謝罪いたします」
シンジ「……いえ」
ガードA「想定以上の混雑で、視認に死角が生じてそれを突かれました」
シンジ「仕方ない、と思います……」
ガードC「駅到着まで間が無かったのと、替えの衣類がひと通りあったのが不幸中の幸いでしたね」
シンジ「もし抱えて降りてもらえなかったら、あの場でへたり込んでました。ありがとうございます」
ガードB「そう言っていただけるのは慰めになります。ですが……お役に立てず本当に」
シンジ「あの。申し訳ないんですが、少し一人でいさせてください。お願いします」
シンジ(正直……感じてた。気持良くなってた。怖かったけど、それでもイったんだから否定できない)
シンジ(痴女に集団で好き勝手されて気持ち良くなるなんて。僕、頭がおかしいんじゃないか……?)
シンジ「……」
188 名前:想定上→想定以上[] 投稿日:2012/09/30(日) 17:05:37.16 ID:VO1uZQU20
ミサト『どうだった?』
リツコ「アスカに見つかったわ」
ミサト『え! じゃあシンジ君にも!?』
リツコ「ところが、あなたの前からの常習犯ですって。シンジ君を弄ることに関しては先輩ね」
ミサト『うぞ……』
ミサト『で、で、アスカは? 横取りされて怒ってる?』
リツコ「ええ、かなり。ただ、最後に手の中でシンジ君が跳ねるのを味わって、半分上の空よ」
アスカ「……」ポー
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 17:22:50.64 ID:VO1uZQU20
マリ「♪しね! しね! しねしねしねしねしんじまえ〜
♪黄色いブタめをやっつけろ〜 金で心をよごしてしまえ!
♪しね!(あ〜) しね!(う〜) しねしね〜」
マリ「……おや」
レイ「ハムハム」
マリ「やっほー。何食べてんのレイちゃん」
レイ「たい焼き。鯛に似せて作られたモノ。鯛ではないモノ。甘くて美味しい」
マリ「好きなんだ?」
レイ「ええ。マイブーム」
マリ「私はなにしてると思う?」
レイ「判らないわ」
マリ「聞いてよ」
レイ「どこかに行くの?」
マリ「そ。都市伝説を調べにね」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 17:32:44.34 ID:VO1uZQU20
マリ「一ヶ月くらい前からかな。○線に面白い子が乗ってくるって噂があってさ」
レイ「そう」
マリ「レイちゃん、そこは『どんな子?』って返してよ」
レイ「どんな子?」
マリ「ビックリするような可愛い女装少年らしいよ。それが、女性専用車両に乗るんだって」
レイ「少年なら男性だわ」
マリ「そうなんだけど、似合いすぎて気づけないとかなんとか」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 17:44:50.98 ID:VO1uZQU20
レイ「……」
マリ「その顔は、『男だと気付けないのに女装だと知られてるのは矛盾』って考えてる顔?」
レイ「ええ」
マリ「ま、噂話なんてそんなもんだよ。でさ、ここからが本題なんだけど」
マリ「その女装少年が電車に乗ると、どこからか痴女達が集ってきて、色々イタズラするんだって」
マリ「その様子がめちゃくちゃエロい上に、容姿が悪くなきゃ混ぜてもらえる……とかっていう」
レイ「……」
マリ「そんな感じの、エロ系の都市伝説なんだけど。興味無いかにゃ?」
レイ「あまり」
マリ「正直に言っていいけど」
レイ「まったく無いわ」
マリ「だと思った」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 17:53:46.97 ID:VO1uZQU20
マリ「けどさ。ネルフの女性スタッフが近頃日替わりで不在になる件と、この都市伝説には関連があると思うんだ」
レイ「……本当に?」
マリ「もちろん。興味出てきたなら、これからその電車に乗ってみるつもりなんだけど、一緒に来る?」
レイ「ええ。嘘じゃないのなら」
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/30(日) 17:56:03.14 ID:VO1uZQU20
手直し前に書き込みボタン押しちゃった。読めないことは無いからいいけど
疲れた寝る