1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 16:52:07.83 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「お前は野郎共の中では物の分別をわきまえてる方だと思ってたのに……」
サンジ「……」
ゾロ「……」
ウソップ「ん?おいおいどうしたんだ三人とも珍しく深刻な顔して……」
サンジ「……」
ルフィ「サンジのやつ……ゾロの弁当にカミソリと毒を入れやがったんだ……」
ウソップ「えっ」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 16:54:46.87 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「でもよ……!」
ルフィ「でももクソもあるかァ!!」どん!
サンジ「……!」
ゾロ「……!」
ルフィ「……お前の役職は何だ!言ってみろ!!」
サンジ「っ……!」
ウソップ「……!」
ルフィ「おめぇは……うちのコックだろうが!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 16:56:23.79 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「それを何だ?たかだか軽く罵られたぐらいで……!」
サンジ「けどよ、このマリモが……!」
ルフィ「ジャヤでの一件を思い返してみろォ!!」どん!
サンジ「……!!」
ゾロ「……!!」
ルフィ「俺とゾロなら……絶対にこんな安い喧嘩は買わねェ!!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 16:58:27.29 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「お前は海賊を何だと思ってるんだ……!」
サンジ「だからよ…!元はと言えばこのマリモが……!」
ウソップ「見損なったぞサンジ!」ドン!
サンジ「!?」
ウソップ「いくらゾロとウマが合わないからって……弁当にカミソリと毒だと……!?」
ゾロ「……」
ウソップ「テメェはクルーを……一緒に旅してきた仲間を……何だと思ってるんだァ!!」
サンジ「っ……!!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:00:17.95 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「だから!俺の言い分も少しは聞けよ!!」
ルフィ「……」
サンジ「マリモはなぁ、俺達とは違って斬り合い勝負だ……!」
ゾロ「……」
サンジ「相手によっちゃ一回の戦闘で2リットル近く出血する時もザラだ……!」
ウソップ「……」
サンジ「カミソリじゃなきゃ……マリモの不足した鉄分は補えねェんだよ!!」
ルフィ「うるせぇ!!!!」
ルフィはサンジの腹部を
思いきり蹴り上げた!
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:03:00.93 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「アガっ………!?」
ルフィ「お前は野郎共の中では物の分別をわきまえてる方だと思ってたのに……」
サンジ「ゴホッゴホ……!!」
ゾロ「……」
ナミ「ちょ……ちょっと今の音何よ!?何かあったの!?」
ウソップ「……」
ルフィ「サンジのやつ……ゾロの弁当にカミソリと毒を入れやがったんだ……」
ナミ「えっ」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:05:00.55 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「ナ…ナミさん、でもよ……!」
ルフィ「でももクソもあるかァ!!」どん!
サンジ「……!」
ナミ「……!」
ルフィ「……コックの役割は何だ!言ってみろ!!」
サンジ「っ……!」
ゾロ「……!」
ルフィ「船員の栄養管理と、食品の衛生管理だろうが!!」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:08:26.28 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「それを何だ?核心つかれて意地になりやがって……!」
サンジ「けどよ、このマリモが……!」
ルフィ「ウイスキーピークでの一件を思い返してみろォ!!」どん!
サンジ「……!!」
ゾロ「……!!」
ルフィ「俺とゾロならこんな喧嘩……一回の戦いで腹わって元通りだ…!!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:10:20.06 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「お前は海賊を何だと思ってるんだ……!」
サンジ「だからよ…!俺にもプライドってもんが……!」
ナミ「見損なったわサンジくん!」 ドン!
サンジ「ナミさん!?」
ナミ「くだらない言い争いが発端なのに、やる事が陰湿にも程があるわよ。」
サンジ「ナミさん……」
ナミ「もうあんたの作った料理なんか食べたくない」
サンジ「そんな……!!」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:12:23.67 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「ナミさん……俺の言い分も少しは聞いてくれよ……!」
ナミ「……」
サンジ「マリモは……俺達とは違って斬り合い勝負なんだ……!」
サンジ「斬られた傷口から雑菌が入らねぇとも限らない……!!」
サンジ「だから……普段から毒に慣れさせて抗体をつけとかなきゃならねェんだ!!」
ルフィ「うるせぇ!!!!」
ルフィはサンジの腹部を
思いきり蹴り上げた!
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:14:59.24 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「アガっ………!?」
ルフィ「お前は野郎共の中では物の分別をわきまえてる方だと思ってたのに……」
サンジ「ゴホッゴホ……!!」
ナミ「サンジくん……最低ね……」
ロビン「騒がしいわね、一体何をしているのかしら……?」
ウソップ「……」
ルフィ「サンジのやつ……ゾロの弁当にカミソリと毒を入れやがったんだ……」
ロビン「えっ」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:19:11.28 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「ロビンちゃんまで……で、でもよ……!」
ルフィ「いい加減にしろよ!!」 どん!
サンジ「……!」
ナミ「……!」
ルフィ「……これから俺達が挑まなきゃならねぇのは『新世界』だろうが!!」
サンジ「っ……!」
ロビン「……!」
ルフィ「おまえの専門分野で……仲間の足を引っ張る事になったらどうすんだ!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:21:36.44 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「船の役割に私事を挟んでるんじゃねェよ!!」
サンジ「けどよ、このマリモさえ余計な事言い出さなきゃ……!」
ルフィ「おめぇは仲間に頭を下げる事も出来ねぇのか!!」
サンジ「!!」
ルフィ「おい、フランキー!!」
フランキー「おう!!」ジャラジャラ…
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:23:13.47 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「謝罪にも誠意が込もってなきゃいけねェ……!」ジャラジャラ…
ウソップ「?何だそりゃあ」
ルフィ「キッチンにあった残りのカミソリだ……!」
ナミ「……!」
ゾロ「……!」
ルフィ「食べ物は粗末にしちゃいけねぇんだったよな、サンジ」
サンジ「……!!」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:26:04.40 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「食え」
サンジ「……!!」
フランキー「さ…さすがにやりすぎなんじゃあねぇか?」
ルフィ「……仁義を欠いちゃあこの人の世は渡っちゃあいけねえんだと教えてやるのが船長の責任だろうが!」 どん!
一同「……!!」
ルフィ「食いながらすいませんと、一言言えば許してやるぞ……」
サンジ「っ……!!」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:28:44.35 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「すんばぜん………ゾロ……!」ボリッボリッ
フランキー「……!!」
サンジ「ウッ……」ブシュ!
ルフィ「きっちり残さず食ってもらうぞ、サンジ」
ウソップ「……」
ロビン「……」
サンジ「すんばぜん……すんばぜん………!」ボリッボリッ
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:30:46.62 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「すんばぜんでした……ゾロ……うう"……」ブシュウゥゥ
ルフィ「……よ〜し。」
サンジ「…やっど終わった……」
ルフィ「ああ……一つ言い忘れてた……」
ルフィはサンジの腹部を
思いきり蹴り上げた!
サンジ「アガっ………!?」
ルフィ「訂正しろ……ゾロ『さん』だ…」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:32:34.38 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「ハァ……アガ………!」
ルフィ「お前は野郎共の中では物の分別をわきまえてる方だと思ってたのに……」
サンジ「ゴホッゴホ……!!」
ウソップ「サンジ……」
チョッパー「おーい!みんなで集まって何やってるんだ?」
ゾロ「……」
ルフィ「サンジのやつ……ゾロの弁当にカミソリと毒を入れやがったんだ……」
チョッパー「……何だって!?」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:37:05.45 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「…………!」
ルフィ「そんで今謝罪させt…」
チョッパー「サンジ!一体どういうつもりだよっ!!」 ドン!
サンジ「……!」
チョッパー「何考えてんだよっ!!ちゃんとした食事じゃなきゃ駄目に決まってるだろ!?」 ドン!
チョッパー「通りでゾロだけ血液検査したらおかしい反応が出るわけだよっ!!」 ドン!
チョッパー「サンジが栄養管理してくれなきゃこっちも適切な診断が出来ないんだぞっ!?」 ドン!
チョッパー「鉄分は鉄分でも直接食べれば良いってわけじゃないって事ぐらいわかるだろっ!?」 ドン!
チョッパー「これからが新世界って時に何やってるんだよっ!?」 ドン!
ルフィ「うるせぇ!!!!」
ルフィはチョッパーの腹部を
思いきり蹴り上げた!
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:39:57.84 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「船長が話してる最中に……私語を挟んでるんじゃねェよ!!」
チョッパー「アがっ………!!」
サンジ「……!!」
ルフィ「サンジ……どうやらチョッパーにも迷惑かけてたらしいな……!」
サンジ「!!」
ルフィ「ブルック!!ちょっとこっちに来い!!」
ブルック「ん?何か用でしょうか、ヨホホ!!」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:42:06.76 ID:Y2tl5RRl0
ブルック(何やら険悪なムード……ここは音楽家の私がなんとか解消しなければ……)
ブルック「ではここで一曲辛気臭いムードを吹き飛ばす熱いソウルを…」
ルフィ「うるせぇ!!!!」
ルフィはブルックの腹部を
思いきり蹴り上げた!
ブルック「」ボロボロ…
ルフィ「……食べ物は粗末にしちゃいけねぇんだったよな、サンジ」
サンジ「……え」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:45:08.62 ID:Y2tl5RRl0
ウソップ「さ…さすがにそこまでしなくても……」
ナミ「そ…そうよ、ブルックは関係ないでしょ!?」
ルフィ「落とし前はきっちりつけなきゃならねぇだろうが!!」どん!
一同「……!!」
ルフィ「食べ物は粗末にしちゃいけねぇんだったよな、サンジ」
サンジ「っ……!!」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:46:51.57 ID:Y2tl5RRl0
サンジ「すんばぜん………チョッパーさん……!」ボリッボリッ
フランキー「…食った…!!」
サンジ「ウッ……」ブシュ!
ルフィ「きっちり残さず食ってもらうぞ、サンジ」
ウソップ「見てるこっちが痛ぇ……」
ナミ「……」
サンジ「すんばぜん……すんばぜん………!」ボリッボリッ
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:54:19.23 ID:Y2tl5RRl0
ーその夜ー
ナミ「サンジくんは?」
フランキー「あいつはもう……」
ロビン「そう……」
ゾロ「……」
ウソップ「まぁ……何にせよ……これで良かったのかもな……」
ルフィ「ウソップ、てめぇバカ野郎が……!!」
ウソップ「……?」
ルフィ「死なせたくねぇから……仲間だろうが!!」
一同「……?」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:55:45.64 ID:Y2tl5RRl0
ルフィ「新しいコック探さなきゃな……」
フランキー「ああ……」
ウソップ「それと……医者もな……」
ルフィ「……ああ」
ゾロ「骨もな……」
ルフィ「………」
ウソップ「……」
ナミ「……」
ロビン「……」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/30(木) 17:57:53.23 ID:Y2tl5RRl0
〜fin〜