1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 20:07:10.53 ID:kf5+gTVy0
ゲンドウ「近頃、シンジとよく行動を共にしているそうだな」
レイ「はい」
ゲンドウ「服を脱げ」
レイ「はい……」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 20:12:23.90 ID:kf5+gTVy0
ファサ
レイ「……」
ゲンドウ「シンジに裸身を見せたか?」
レイ「一度だけ。私がシャワーを浴びている時に偶然訪ねてきて、鉢合わせました」
ゲンドウ「そうか。偶然ならば良い」
レイ「……」
ゲンドウ「キスなどはしたのか?」
レイ「いえ」
ゲンドウ「ふっ。ではこちらに来い。ひとつひとつ教えてやろう」
レイ「……はい」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 20:22:05.85 ID:kf5+gTVy0
シンジ「よし、こんなもんかな」
アスカ「なに作ってんの? お、クッキーじゃない」
シンジ「ダメだよアスカ。これは綾波にあげる分なんだから」
アスカ「はぁ?」
シンジ「果物混ぜてあるんだ。綾波の食生活ってよくないみたいだし、ちょっとでもいいかなって」
アスカ「ふん、相変わらず人形女にはお優しいですこと」
シンジ「そんなんじゃないよ。それに仲間だろ」
アスカ「はいはい」
レイ「ぁ……んっ、ぅ……ぁぁっ」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 20:33:09.26 ID:kf5+gTVy0
ガヤガヤガヤ
シンジ「おはよう。綾波」
レイ「っ」ビクッ
シンジ「ん?」
レイ「ぉ……おはよう碇君」
アスカ「行っちゃった。なによあれ」
シンジ「何かあったのかな」
アスカ「振られちゃったわね〜碇君?」
シンジ「だから、そういうんじゃないってば」
アスカ「ふん」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 20:44:04.29 ID:kf5+gTVy0
リツコ「そのまま右の指だけを動かしてみて。一本ずつ」
アスカ『こう?』
リツコ「ええ。マヤ、データを全部拾って」
マヤ「はい」
シンジ(待ってる間暇だな)
レイ「……」
シンジ「綾波。あのさ、家でクッキー作ってみたんだ」
レイ「?」
シンジ「栄養価高めにしてあるから、良かったら、朝食のおまけやおやつにどうかなと思って」
レイ「……ごめんなさい」
シンジ「え」
レイ「ごめんなさい。遠慮するわ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 20:45:18.93 ID:kf5+gTVy0
シンジ「そ、そっか……あの、僕が勝手に作っただけだから、気にしないで」
レイ「ええ」
シンジ「……」ションボリ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 20:49:00.51 ID:kf5+gTVy0
レイ「―――訓練、終わりました」
ゲンドウ「シンジとの距離は取ったか?」
レイ「命令には……従います」
ゲンドウ「うむ。では昨日の続きを始めるとしよう」
レイ「……」
ゲンドウ「来い、レイ」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 20:52:27.48 ID:kf5+gTVy0
レイ「ン、ぁぁ、ん……くぅ」
ゲンドウ「そうだ。飲み込みが早いな」
レイ「はぁ、ぁ、ぁ!」
アスカ「ん〜。なかなかいけるわよこれ」ポリポリ
シンジ「そう……」
アスカ「あんたファーストに嫌われるようなことしたんじゃないの?」ポリポリ
シンジ「特に何もしてないと思うんだけど」
アスカ「本人はその気がなくても、相手がどう思うかは別なんだから」ポリポリ
シンジ「うん……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 21:03:34.37 ID:kf5+gTVy0
アスカ(しっかし、ホントどーしたのかしらね……ファースト)
アスカ(黙ってても碇君命って感じだったくせに)
アスカ「……」チラッ
シンジ「ハァ〜」
アスカ(なんにしろ、これってチャンスってやつかも。うっひひ)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 21:08:11.10 ID:kf5+gTVy0
アスカ「ふぁぁ。おはよ〜」
ミサト「アスカ。今日は学校行かなくていいわよ」
アスカ「へ? なんで?」
ミサト「碇司令から直々にお・呼・び・だ・し」
アスカ「えええ!?」
シンジ「父さんから?」
アスカ「やだーめんどくさいぃ」
ミサト「仕方ないでしょ。ま、大げさな事じゃないでしょうけど、こないだ弐号機壊したからお小言かもね」
アスカ「うげー」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 21:22:00.40 ID:kf5+gTVy0
アスカ「失礼します」
ゲンドウ「……座りたまえ」
アスカ「は、はい」
ゲンドウ「……」
アスカ(う……じーっと見てる)
ゲンドウ「本日君を呼んだのは、チルドレンの精神状態、生活、並びにチルドレン同士の交友関係について把握しておくためだ」
アスカ「はい」
ゲンドウ「君とサードチルドレンは同居している。その中で、性的な接触はあったか?」
アスカ「はぁ!?……い、いえ」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 21:30:03.59 ID:kf5+gTVy0
冬月「本当かね?」
ゲンドウ「改めて言っておくが、これは一般的な子供の恋愛関係とは次元の異なる問題だ」
アスカ「……・はい。分かってます」
ゲンドウ「もう一度聞こう。性的な接触は?」
アスカ「……一回だけ。サードチルドレンとキスをしました。それだけです」
ゲンドウ「そうか。では―――」
シンジ(アスカ、大丈夫かな)
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 21:37:29.23 ID:kf5+gTVy0
アスカ「そ……そんなこと。イヤです! 絶対イヤ!」
ゲンドウ「断るのかね? だが、命令に従えないのなら弐号機を降りてもらうことになる」
アスカ「!!?」
ゲンドウ「強制はしない。君自身の意思で選びたまえ」
アスカ「くぅ……このっ」
アスカ(シンジ……私……!)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 21:48:15.86 ID:kf5+gTVy0
シンジ「アスカ遅いね。学校終わるまでには済む用事なんだと思ってた」
レイ「……」
シンジ「あ、あのさ綾波。僕、綾波を怒らせるようなこと……した?」
レイ「……」
シンジ「だとしたら謝りたいんだけど、思い当たらなくて」
レイ「……」
シンジ「綾波……」
レイ「ツンデレ」
シンジ「え?」
レイ「なんでもないわ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 21:55:59.35 ID:kf5+gTVy0
レイ「―――訓練、終わりました」
ゲンドウ「うむ」
レイ「司令……セカンドチルドレンは?」
ゲンドウ「既に返した。今頃は自宅に着いているだろう」
レイ(……あの子も……)
シンジ「ただいま……って、アスカ!?」
アスカ「……」
シンジ「なんだよ。電気もつけないで」
アスカ「そのままにして!!」
シンジ「アスカ?」
アスカ「ぅ……ぅぅ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 22:01:55.01 ID:kf5+gTVy0
ゲンドウ「シンジの反応はどうだ?」
レイ「今日、『怒っているのか?』と質問されました」
ゲンドウ「ふっ。単純なやつだ。ではそろそろ引くのを止め、押す段階に移行しろ」
レイ「はい」
ゲンドウ「喘ぎ声の出し方も板についてきた。思春期の童貞を騙すには充分な演技だ」
レイ「ありとうございます」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 22:08:48.01 ID:kf5+gTVy0
ゲンドウ「こちらに来い……今日はAVではなくグラドルのビデオを見せてやろう」
レイ「グラドル?」
ゲンドウ「グラビアアイドルの略称だ。性行為とは違うが、その前戯として男の煩悩を刺激するための映像だ」
レイ「勉強します」
シンジ「まさか父さんに、何か酷いこと言われたんじゃ……?」
アスカ「あの髭……さっさと素直になって状況整理しないなら、弐号機を降りろって……」
シンジ「素直?? 降りろって、そんな」
がばっ
シンジ「! ア、アスカ!?」
アスカ「そのまま。動かないで」ギュゥ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 22:23:49.21 ID:kf5+gTVy0
アスカ「人に命令されてなんて絶対ヤだけど、弐号機降りてドイツに強制送還なんてもっとイヤ」
シンジ「あの、えと」ドキドキ
アスカ「チャンスとか思ってたのは事実だし……だから……」
シンジ「ねえ。話が見えないんだけど」
アスカ「好き」
シンジ「……何が?」
アスカ「あ……っ、あんたバカぁ!? 少しくらい察しなさいよ」ギュゥゥゥ
シンジ「いててててて、痛いよアスカ!」
アスカ「だから、あんたの事が好きって言ってんの!」ギュゥゥゥゥゥ
シンジ「えええええいたたたたたた」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 22:31:24.75 ID:kf5+gTVy0
レイ(碇司令に宿題として渡された、少女漫画……あった)
パラ…パラ…
レイ(こういうコトを……碇君と)
レイ(想像すると心拍数が上がって、身体がぽかぽかする。不思議な感覚)
パラ…パラ…
レイ「……」ドキドキ
パラ…パラ…
レイ「……」ドキドキ
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 22:40:46.16 ID:kf5+gTVy0
冬月「計画は順調のようだな」
ゲンドウ「ああ。レイに足りないのは医学としてではない性知識と感性。セカンドチルドレンに無かったのは心情を吐露するきっかけだ」
冬月「シンジ君との仲を取りもつことで精神の安定を図る……か」
ゲンドウ「我々はなんとしても使徒を倒さねばならん」
冬月「だが、本当に大丈夫かね。二人共が行動すれば、痴情のもつれでやっかいな事になりうるぞ」
ゲンドウ「ふっ。シンジは私とユイの息子だ。問題ない」
冬月(二股させる気か)
ゲンドウ「もし初孫ができれば、人類の補完を待たずユイを取り戻すことすらできるかも知れん」
冬月「やれやれ。取らぬタヌキのなんとやらだな」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/19(日) 22:42:03.19 ID:kf5+gTVy0
おすまい